拳四朗vs久田哲也ついにやるってよ。久田の分析能力の高さなら一矢報いるかも? 拳四朗はとことんヒールに徹したらおもしろいけどなw【予想・展望】

拳四朗vs久田哲也ついにやるってよ。久田の分析能力の高さなら一矢報いるかも? 拳四朗はとことんヒールに徹したらおもしろいけどなw【予想・展望】

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2021年4月24日、大阪・エディオンアリーナ大阪で行われるWBC世界L・フライ級タイトルマッチ。同級王者寺地拳四朗がランキング1位の久田哲也と対戦する。
 
2020年末に一度対戦が決定していた両者。だが、寸前で拳四朗の不祥事が発覚しまさかの中止に。その後拳四朗に下された3か月のライセンス停止処分がようやく解除され、今回ようやく実現する運びとなった。
 
拳四朗vs久田哲也感想。久田には厳しい試合だったな。拳四朗攻略には待っちゃダメなんだろう。そして改めて具志堅用高の偉大さ
 
またこの両者は2017年4月に日本タイトルをかけて戦う予定だったものの、寸前で拳四朗の世界戦が決まったためにキャンセルされた経緯がある。
 
 
36歳の久田にとってはラストチャンスとも言える一戦であるとともに、拳四朗は長年にわたる因縁の相手。
 
拳四朗が目標とする13度の防衛記録にまた一歩近づくか、もしくは久田が念願の王座獲得を果たすかに注目である。
 
尾川堅一ピンチか? ラヒモフは強敵だし尾川はボクシングが上達しちゃったんだろな。あと、金髪は似合わんよw
 

処分の軽さ、試合の歓迎っぷりにも驚いたけど、拳四朗の態度が普通過ぎてまったくそそられない

2019年10月の京口紘人戦から約1年7か月ぶりながらもダイレクトでの世界戦となる久田哲也。
対する王者寺地拳四朗も新型コロナウイルスの影響や不祥事によるライセンス停止などもあって2020年は試合が組めず。こちらも約1年4か月ぶりの防衛戦を迎える。
 
僕自身、拳四朗の不祥事は心底しょーもないと思ったし、ライセンス停止3か月+罰金300万円の処分に対しては「軽過ぎワロタw」という感想しかない。
また処分明け直後に試合が決定したことや、周りの反応が好意的だったこともかなり意外だった。
 
 
まあ、それはそれとして。
騒動以降の拳四朗の態度があまりに普通で、個人的にまったくそそられない
できればインタビュー等でも不満タラタラな態度を前面に出してこちらの神経を逆なでしてもらいたかったのだが()
 
 
柔道家・プロレスラー・総合格闘家の小川直也が1992年のバルセロナ五輪で金メダルを逃した際、表彰式でのぶ然とした態度+試合後の会見で報道陣に「ひと言いいですか?」と言われて本当に「完敗です。すいません」のひと言だけで終わらせたことが大バッシングにつながったらしいが、控えめに言って最高であるw


その他、打たれてマウンドを降りる際に客席に唾を吐いた野球の伊良部秀輝や、着崩した格好が視聴者の反感を買い、その後の会見で「チッ、うっせーよ」「反省してま~す」と言い放ったスノーボードの國母和宏など。
 
近年はSNS等で悪評があっという間に広まってしまうこともあり、やらかした後の処理にはかなり慎重になるケースが目立つ。
だが、たまにはこういう舐め腐った態度で世間から総スカンを食らうヤツがいてもいいんじゃないの? と思ったり、思わなかったり。
 
そもそも論として、「試合で恩返し」というのがよくわからんのですよね。


いや、間違いなくポテンシャルは高いんだよコイツ。


ナチュラルに人をイラつかせる才能は完全に天性のものですからねww
 
岩佐亮佑、敵地でアフマダリエフに5RTKO負け。レフェリーがストップのタイミングを探してたよね。セコンドが声をかけてもよかった?
 

勝敗予想は拳四朗の判定勝ち。もしかしたら後半kOもあるかも? 久田哲也には相当厳しい試合になるのではないか

とまあ、しょーもないネタはともかく、そろそろ試合の展望を。
 
今回の勝敗予想だが、拳四朗の判定勝ちでいきたい。
タイミングさえ合えば、ひょっとしたら後半KOもあり得るかな? という感じで。
 
両者の過去の試合を眺めたが、久田には申し訳ないが拳四朗の有利は動かないと思っている。
 
 
まず挑戦者の久田哲也だが、この選手は基本的には接近戦が得意なタイプ。
高いガード+背筋を伸ばした構えでノシノシと距離を詰め、左リードを突きながらペースを掴む。
決してスピードがあるわけではないが、どのパンチもまんべんなく強く流れの中で放つ右のカウンターが印象的。
 
前回の世界戦でも2Rにこのカウンターで京口をロープまでふっ飛ばすなど、無敗王者をあと一歩のところまで追いつめてみせた。
 
ただ、その局面で勝負をかけられなかったことが最後まで響いたというか、結果的にあそこが最初で最後のチャンスだったことも確か。いわゆる決定力という部分では若干不足しているのかなぁという印象である。
 
 
そして、このスタイルだと拳四朗に追いつくのは困難を極める。
今の拳四朗は完全に充実期を迎えていて、前後の出入り、左右への揺さぶりに加え、遠間からのジャブを中心にカウンターも打てる。さらにここ最近は全盛期の長谷川穂積並みの決定力も身につけている。
 
拳四朗vsペタルコリン、チャベスJr.vsジェイコブス、亀田京之介vs前田稔輝振り返り。MVPは拳四朗で異論ないよな。村田のKOよりも強烈だった
 
近場での打ち合いが得意な京口とはガッチリ噛み合ったが、拳四朗相手に「ガードを上げて~、被弾覚悟で前に出て~」などとやっていたらあっという間に置いてきぼりを食う。
 
また、うまい具合に近距離での打ち合いに巻き込めたとしても、実は拳四朗は接近戦も強い。
2015年12月の堀川謙一戦、2017年10月のペドロ・ゲバラ戦など。強引に前に出て打ち合いを挑んでくる相手にも怯まず打ち勝っているし、リング中央での押し合いに負けないフィジカルもある。
 
正直、普通にやっていては久田哲也に勝ち筋は見えない気がするのだが、どうだろうか。
 

久田が勝つにはカウンターしかないんだろうな。サウル・フアレスの作戦を踏襲できれば

マジな話、久田哲也が勝機を見出すにはカウンターしかないのだと思う。
王座戴冠後に拳四朗が苦労した試合を挙げるとすれば、上述のペドロ・ゲバラ戦と2018年末のサウル・フアレス戦。
そして、サウル・フアレスの作戦を踏襲できれば、かろうじて久田にも勝機が見えてくるような……。
 
あの試合でフアレスが狙っていたのは主にカウンターの1発勝負。
拳四朗が踏み込むと同時に自らも踏み出し、1発目の左にワンテンポ遅らせてカウンターを被せる。
で、そのまま身体を寄せて拳四朗の追撃を封じ、強引に近場での打ち合いに巻き込む。
 
ただ、接近戦で拳四朗とまともに打ち合っては歯が立たないので基本は3発まで。その後はすぐに距離を取ってリング中央へ戻り、再びカウンターを狙う流れ。
 
拳四朗と同じリズムでステップを踏む。
顔面にパンチを当てるために踏み込みのレンジが必要になる。
12Rを通して動き続けなくてはならない。
タイミングを外されると逆にカウンターを被弾する。
 
いろいろとリスクがある上に体力的にもしんどい作戦だが、何だかんだで拳四朗も自分の距離を作れず苦労させられていた。
 
しかも久田は身長152cmのフアレスよりもサイズがあり、右のカウンターを得意とする。
なおかつ前戦では京口の攻撃パターンを読んで右をぶち当てたように、研究熱心でスカウティング能力も高い。
 
純粋な能力だけなら間違いなく拳四朗だとは思うが、今回も久田陣営はあれやこれやと対策を練ってくるはず。用意した作戦がうまくハマればもしかしたら、という部分には少なからず期待感がある。
 
京口vs久田感想。久田のスカウティングと粘りがすごかった。でも、経験値と勝負どころの見極めに少し差があったかな
 
てか、拳四朗に負けて以降、サウル・フアレスの戦績が大変なことになっておる……。
 

拳四朗とベテルビエフが似てる件。押し付けるようなジャブの打ち方に既視感がががが

なおこれは余談なのだが、拳四朗とアルツール・ベテルビエフは少し似ている気がしている。


拳四朗の過去の試合を漁っていて何となく既視感があったのだが、ああ、そうだ。これは現WBC/IBF世界L・ヘビー級統一王者のアルツール・ベテルビエフじゃねえかと。
 
特にジャブの打ち方や、構えた際の重心の位置が割と近いように思える。
 
若干前足重心の構えから押し付けるように打ち出すジャブ。
身体の回転を使うというより腕を前に掲げた位置から無造作に出すイメージで、拳が相手と接触している時間が長い感じがする。
 
このジャブで相手の顔を跳ね上げ、自分の腕が伸びるスペースを確保する。
ファイトスタイルはまったく別物だし原理もよくわからないが、何となく似てるんじゃないの? という話。
 
以前から「拳四朗は和製ロマチェンコになれる」と言い続けてきたが、ついにあのアルツール・“理不尽暴力”・ベテルビエフと肩を並べるときがきてしまったのかと。
 
高山勝成がエルウィン・ソトに挑戦。どうせなら勝っちまえよ。ついでに京口にも勝っちゃえ。統一王者の最年長記録とかあんの?
 
いや、単なる僕の気のせいという噂もありますが。
 
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