赤穂亮vsカシメロ戦、試合後動画があまりに酷い件。「あそこでグローブタッチは絶対やっちゃダメ」って、それ今言う? わかりきってた弱点を放置したのはチーム全体の責任でしょ

赤穂亮vsカシメロ戦、試合後動画があまりに酷い件。「あそこでグローブタッチは絶対やっちゃダメ」って、それ今言う? わかりきってた弱点を放置したのはチーム全体の責任でしょ

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2022年12月3日に韓国・仁川で行われた前WBO世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロとWBO世界S・バンタム級8位赤穂亮によるS・バンタム級10回戦。
ところが結果はまさかのノーコンテスト。2Rに発生したカシメロの後頭部への加撃により赤穂が続行不能となりそのまま試合終了。注目を集めた分、多くのファンを落胆させる結末となっている。
 
 
そして先日、赤穂本人が後日談を語った動画が公開されている。

僕も試合後にあれこれ好き勝手に言いまくった手前、これは観ておいた方がいいかな? と思い視聴してみた次第である。
 
カシメロvs赤穂亮が2Rノーコンテスト。内容はカシメロのワンサイドゲームだけど、それ以上に情けない試合過ぎて吐き気が…。何で格下が横綱相撲取ってんだよ
 
ひっでぇな……。
 
うん、酷い。
マジで酷い。
 
 
本番の試合はどちらかと言えば「だー!! もう!!」「なーにやっとんねん」という感じだったが、今回の後日談は「うわぁ、正気かよ……」の方。
他の方がどう思ったかは知らないが、僕の率直な感想としては「あり得ない」である。
 

戦意喪失? については何とも思っていない。あまりの戦力差に心が折れるなんて全然あるよ

まず最初に申し上げておくと、僕は赤穂亮が試合を途中で止めてしまったことに対しては何とも思っていない。
 
レフェリーがカシメロに注意を与えたタイミングで思い出したように後頭部を抑えてスタスタとコーナーに歩いていく赤穂の姿に「演技」「逃げた」といった辛辣な言葉が飛び交った。
 
また、異様に長い休憩に対しては一部から「絶対に勝てない相手からノーコンテストを引き出すための計算だったのでは?」という声も。
 
ただ前回も申し上げたようにアレは演技というよりダメージとパニックで意識が朦朧とした中で起きたもののように見えた(僕には)。
本人も動画内で「ダメージが大きく記憶も飛び飛びだった」「韓国のローカルルールもよく把握していなかった」と発言している。
とてもじゃないがノーコンテストを拾ってやろうなどと考える余裕はなかったのではないか。
 
意地悪な言い方をすれば「これまで散々やってきたものが無意識に出た」というヤツ。
露骨な反則打アピール、勝手に試合を止めて相手から目を切るといった赤穂亮の悪癖。
過去、僕が絶叫し続けてきたしょーもない部分がすべて集約された結果と言えるのかもしれない。
 
漫画「はじめの一歩」の鴨川会長もおっしゃってたでしょ。
「キサマが積み上げたモノが拳に宿る!!」って笑
要はそういうことですよ。
 
 
逆に戦意喪失(記憶が飛んでいたようなので真偽は不明)に関してはもう仕方ない。
 
多くの方はここに一番カリカリしているようだが、相手の強さに足がすくむなど全然おかしなことじゃない。
 
実際、そういうことってありますからね。
特にコンタクトスポーツは相手の強さがそのままダメージとして自分に返ってくるわけで。
 
ファーストコンタクトで「あ、無理……」って、マジであるんだよ。
 
 
なので戦力差に心が折れた、ブルって立ち上がれなくなった(真偽は不明)ことを咎める気はない。
「最後まで立ち向かえ」「真正面からぶつかって倒された方がマシ」が理想なのかもしれないが、それができなかったからと言って執拗に責めるのはちょっと違う。
 
カシメロvs小國以載負傷ドロー。小國の試合巧者っぷり。やっぱり右の剛腕系は得意だよな。今度はすぐに次戦が決まればいいね
 

勝利のために最善を尽くさなかったのが…。これまで散々絶叫してきたことが勝負どころで表出した

僕があの試合にあれこれ言っているのは、赤穂亮が「勝利のために最善を尽くさなかった」から。
 
・試合中に相手から目を切ってバッティングアピール、反則打アピールをおっぱじめる
・不要なグローブタッチで相手にチャンスを与える
 
で、よりにもよってそのグローブタッチの間際に猛攻を浴びて流れを持っていかれるという。
 
これまで僕が散々絶叫してきたことがここ一番で表出した。
そこに「何やってんだ!!」となっている。
 
それも試合前に「勝っても負けても最後になってもいいぐらいの気持ちでやる」と覚悟を決めたようなセリフを並べ、サッカーW杯の日本vsドイツ、日本vsスペインを引き合いに出して意気込みを語った上で。
 
何で格上相手に横綱相撲を取ってんだよ。
(立場が下の)国内選手との対戦と同じことをやってて下馬評を覆せるわけないでしょ。
サッカー日本代表だって本来のスタイルではないカウンター作戦で強豪国に食い下がったんだから。
 
別に50mのタイムを1秒縮めろとか、垂直跳びで15cm高く飛べなどと無茶を言っているわけではない。
 
・試合中に気を抜くな
・相手に付け入る隙を与えるな
 
ごく普通の、小学校低学年で言われるレベルの“最善”である。
サッカーや野球などの球技と違い、一瞬で形勢がひっくり返る格闘技ならなおさら。
 

「グローブタッチは絶対にやっちゃダメ」って、それを今言うの? ずーっと悪癖を放置してきたヤツらが突然赤穂1人になすりつけるの?

そして、上記の動画内で赤穂亮に対してメンバー? が
「あそこでのグローブタッチは絶対にやっちゃダメ」
「グローブタッチをするっていうのは仕切り直すってことだから」
「仕切り直すってことは赤穂側に有利になるわけだから」
「そんなことをカシメロが許してくれるわけがない」
とキツい口調で問いかけているわけだが、ウッソだろ笑
 
え?
それ、今言うの?
 
赤穂の神経質さ、過剰なアピール癖は今に始まったことではない。
それどころか7年前の世界戦ではあのしょーもないアピールの隙をつかれてKO負けを喫している。
 
そんなことは僕のような部外者よりも近くにいる人間の方がよっぽど認識していたはず。
国内戦線ではどうにかなっても一段レベルが上がると通用しなくなる。それを身をもって体験したはずなのに、ここまで放置してきたのはチーム全体の問題でしょと。
なあなあで済ませてきたものを赤穂1人になすりつけるなよと。
 
動画内で質問しているのがどの立場の人間かは知らない&普段の空気感も不明(チャンネルも2、3回しか観たことがない)だが、突然意識高めのプロ集団(笑)っぽく突き放してどーすんねんと。
 
慣れ合うなら責任持って最後まで慣れ合えよと。
 
チームとして反省するならまだしも、本人を突き放すやり方はマジであり得ない。
それをやっていいのは(わかりきっていた)弱点をきっちり克服させたチームだけ。
 
赤穂亮が情けない姿を見せたのはもちろんだが、同時にチーム側の準備不足も露呈したでしょという話。
ブンブン振り回してくるカシメロに対して後頭部を晒してダッキングすればそこに当たるのはわかりきってたことじゃないの?
 
井上尚弥vsポール・バトラー、井岡一翔vsジョシュア・フランコ、武居由樹vsブルーノ・タリモ、堤駿斗vsペテ・アポリナル。年末の目ぼしい試合を予想してみる
 

「心が折れた」のフレーズを引き出すために記憶がない人間をゴン詰めしてどーすんだよ。タチが悪いにもほどがある

そもそも「記憶がない」言うてるヤツをゴン詰めしてどーすんねんと。
覚えてないもんをいくら掘り返したってなーんも出てけえへんでしょ。
 
何度も言うけど、あまりの戦力差に足がすくむなんて普通にあるんだよ。
 
わざわざ「心が折れた」のフレーズを引き出すために本人をより惨めな立場に追い込むなどタチが悪いにもほどがある。批判をそらすためにやったのだとしたらあまりに下品。
 
信頼関係があるからこそ厳しいことも言える?
だったら試合前の準備段階で進言しておけや。
そうでないなら最後まで責任持って慣れ合えって。
37度前後のシャワーを“滝行”と呼ぶくらいヌルっちいならそれを貫けよ笑
 
 
一応言っておくと、赤穂亮の公式チャンネルとして公開している時点で“質問者個人の意見”“彼は単なるYouTubeのメンバー”という理屈は通らない。
あくまでこれが陣営の総意、赤穂1人に丸投げするのが正解と判断したものとして受け取っている。
 
シャクールvsナカティラ、鈴木雅弘vs永田大士、赤穂亮vs杉田ダイスケ振り返り。地獄のシャクールにあの名選手とそっくりな鈴木雅弘
 
てか、この件に関してガタガタ言うのはやめておこうと思っていたのだが、今回はさすがに……。
キャラ的に同情されたら終わりなのかもしれないが、ちょっと赤穂亮に同情せざるを得ない笑
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 


 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!