名前で損してるぞペッチバンボーン。そんなに悪い選手じゃないような…。勝つのは井上尚弥だとは思うが【予想】

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2016年9月4日、神奈川県にあるスカイアリーナ座間でWBO世界S・フライ級タイトルマッチが行われる。

王者井上尚弥が同級3位の挑戦者ペッチバンボーン・ゴーキャットジムを迎え撃つ一戦。2013年8月以来の地元座間での凱旋試合ということで、井上本人もぜひともKOで勝利したいとコメントしている。

「井上尚弥がペッチバンボーンに10RKO勝ち!! 井上が何者なのかがいまだに謎…」

軽量級最強王者ローマン・ゴンサレスがカルロス・クアドラスのタイトルへの挑戦を発表するなどS・フライ級戦線が活気づく中、2017年の一騎打ちに強い意欲を示す井上が3度目の防衛戦を迎える。現在16連勝中の挑戦者ペッチバンボーンに快勝できるか、日本最大のホープに今回も注目である。

「江藤、クアドラスの牙城を崩せず大差判定負け!!」

ペッチバンボーンは若干安パイの挑戦者か。井上にとっては勝って当たり前?

井上尚弥vsペッチバンボーン。

今回の試合を受けてのファンの反応はどのような感じなのだろうか。
僕の見たところ、概ね「安パイの挑戦者を選んだ」「次戦へのつなぎとしてはちょうどいい」という印象が強い。
つまり、井上にとっては勝って当たり前。興味はどれだけ早いラウンドでKOできるか。その一点に集約されているような感じである。

「ロマゴンvsクアドラス? クアドラスに勝ち目あるか? 判定までいけば上出来でしょ」

そもそもこのペッチバンボーンは2016年6月にポール・バトラーとの挑戦者決定戦が組まれていたはずである。
ポール・バトラーの計量失敗によって試合自体が消滅し、ペッチバンボーンが宙ぶらりんになってしまった。そこにランキング上位から声をかけていた井上陣営とのタイミングが合い、繰り上げの形でタイトルマッチが決定した。
経緯としてはこんな流れである。

会見でのコメントなどを聞く限り、確かに井上にとっては試合枯れしないための調整試合の意味合いが強いのだろう。前回のカルモナ戦と比べても相手のクオリティとしては若干の格落ち感は否めない。

「井上がカルモナに大差判定で勝利!! 意外と苦戦? 拳を痛めて攻撃力が半減」

そこまで悪い選手ではないと思うけど。日本人選手に負けてはいるが、十分強敵の部類じゃないか?

これまでで最も安パイな挑戦者という雰囲気のペッチバンボーン・ゴーキャットジムだが、実際のところはどうなのだろうか。

この選手の過去の試合をいくつか観たが、僕にはそこまで悪い選手には思えなかったのだが。

切れ味の鋭い左。一瞬の隙を逃さないコンビネーションの回転力。上下の打ち分け。防御勘や見切りのよさ。やや単発気味なのとガードが甘い部分が目立つが、決して弱い選手ではないと思う。

勝つのは井上だけど。

もう一度言うが、今回のペッチバンボーンは決して悪い選手ではない。
過去に河野公平や石田匠に敗れているが、タイプ的に見ても仕方がない部分は多い。
前後の動きが少なく上半身の柔軟性を駆使した防御スタイルなので、河野の一発カウンターを食う可能性は高い。
また相手よりも体格が勝っていること、フィジカルで優位に立つことが前提のスタイルのため、石田匠のような長身選手は間違いなく天敵である。

「亀田興毅、河野に判定負け!! ダウンも奪われ完敗、試合後に引退を表明する」

ずば抜けた身体能力を持っているわけではないが、キレと見切りに優れた選手。十分強敵の部類に入ると思うのだが。
また、7月20日の井岡一翔の防衛戦に登場するキービン・ララは若さもあって伸び代を感じたが、このペッチバンボーンはある程度完成された選手といえる。

勝つのは井上だけど。

「河野惜敗!! 激闘の末、コンセプシオンに敗れる。引退なんかするなよ?」

勝敗予想は井上の3RKO勝ち。ペッチバンボーンは強敵だが、井上が普通に勝つと思う

思うに、今回の試合は井上が普通に勝つのではないだろうか。
パンチ力、スピード、フィジカル。基本的な個体能力というか、純粋な強さは井上の方がはるかに上なのではないかと思う。

ペッチバンボーンが自分に有利な展開に持ち込むにはどれだけ左が通用するか、左でいかに自分の距離をキープして得意のコンビネーションにつなげられるか。恐らくキーになるのはそこである。

だが、両者のスタイルやフィジカル的な部分を比較すると、かなりの確度で井上がゴリ押しで吹き飛ばしてしまうような気がする。

「井上尚弥強し!! パレナスをまったく寄せ付けずに2RでのKO勝利!!」

井上の左ジャブがガードの間を突き抜け、ペッチバンボーンの顔が跳ね上がる。
さらに左のダブルから右のフック。相手が怯んだところで飛び込んでの右。これがテンプルにヒットしてペッチバンボーンがロープに吹っ飛ぶ。

8カウントで何とか立ち上がるが足元がおぼつかない。フラフラ状態のペッチバンボーンに井上がさらに牙をむく。
アングルを変えての左をダブルで叩き込み、最後は再び右フック。
崩れ落ちるようにダウンするペッチバンボーン。その姿を見たレフェリーがカウントをとらずに試合をストップする。

スピードとパワーで圧倒した井上のTKO勝利!!
ペッチバンボーンの左はまったく通用せず。

そんな感じで終わるのではないかと思うが、どうだろうか。

勝敗予想としては井上の3RKO勝ち。もしかしたらもう少し早いかもしれないが、これでいきたいと思う。

「顔面崩壊で完敗和氣。ダメだ、全然感動しなかった…。グスマン4度のダウンを奪い世界タイトル獲得」

できれば慎重にポイントアウトを狙って欲しい。ド迫力のゴリ押しKOもいいけど

これまでの試合運び、また今回の会見でのコメントなどを聞くと、どうやらこの試合も井上は序盤からゴリ押しで倒しにいくようである。

そして、実際に早いラウンドでのKO勝ちを収め、
「井上すげええぇぇぇえええ!!! 絶対ロマゴンに勝てるぞおおおぉぉぉおお!!」
といういつものパターンに落ち着くのではないだろうか。

「田口完勝!! 宮崎を完封する。小柄ハンターぶりをいかんなく発揮!!」

ただ、個人的な希望としては、今回の試合はじっくりと攻めて確実にポイントアウトするスタイルを貫いてもらいたい。
前回のカルモナ戦は序盤のゴリ押しでガス欠を起こしてしまったが、今回はしっかりとペース配分を考えた試合運びで勝っていただきたい。いわゆるボクシングの技術というか、確実性を重視した試合が観たいと思っている。

「井岡がララを11RKOに下して快勝!! エストラーダ戦は…ないかなぁ。案外正規王者vs暫定王者の統一戦になるかもね」

井岡一翔vsキービン・ララ戦では井岡に打ち合いでねじ伏せろと言ったが、井上vsペッチバンボーン戦は真逆である。本当にロマゴン戦に進むのであれば、長丁場を見越した堅実なスタイルでの試合運びが要求されるのではないだろうか。

「キービン(ケイビン)・ララってそんなにダメか? 井岡が勝つと思うけど、普通にいい選手じゃないの?」

まあ、結局ゴリ押しで倒してしまうのだとは思うが。

ペッチバンボーンは絶対名前で損してる。印象ってのは大事ですよ

今回のペッチバンボーンだが、楽勝だと思われている要因として名前の印象がかなり大きいと思う。
てか、何だ「ペッチバンボーン」って。

この選手の「BoxRec」を見ると本名表記で「Karoon Jarupianlerd」となっていて、そもそもリングネームの「petchbarngborn」がどこから出てきたのかがまったくわからない。

見た目やレッテルで判断してはいけないとはわかっているが、やはり印象というのは大きい。

「井上尚弥が拳を痛めないために? 井岡スタイルに変更すればいいんじゃない?」

たとえば、
「オスカー・デラ・ホーヤ」
「フェリックス・ベルデホ」
「シュガー・レイ・レナード」
まさしく主人公になるべくして生を受けたような名前である。

「デオンテイ・ワイルダー」
非道の限りを尽くす悪の帝王っぽさが半端ない。

「ゲンナジー・ゴロフキン」
「ローマン・ゴンサレス」
「マックウィリアムス・アローヨ」
「ジャーマル・チャーロ」
「マイク・タイソン」
とにかく強そう。

「エリスランディ・ララ」
「ワシル・ロマチェンコ」
「リー・ハスキンス」
何かわからないけど、エリートな匂いがする。

「フロイド・メイウェザー」
「レオ・サンタクルス」
「ランセス・バルテレミ」
スタイリッシュでカッコいいけど、ひと癖あるんじゃね?

「ダビド・カルモナ」
「アムナット・ルエンロエン」
ちょっとかわいい。

「タイソン・フューリー」
どうよ? この小物感。

日本人でもそうだ。
「辰吉丈一郎」
「薬師寺保栄」
「具志堅用高」
もう狂おしいほどカッコいいww

もちろん実際のスタイルとリンクする部分は多いが、名前によって受ける印象の違いは絶対にあると思う。

そんな中での驚愕の「ペッチバンボーン」。
これは楽勝と思われても仕方ない。
実際そんなことはなくても舐められてしまうだろう。

タイ語はまったくわからないのでアレだが、リングネームは海外での印象も含めてしっかり考えた方がいい。才能のある選手であればなおさらである。

どうでもいいが。

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