井上尚弥vs中谷潤人戦現地観戦。プラン通りの中谷とそれをさらに超えた井上。達人同士の高度な駆け引き、斬り合いみたいな試合。おもしろさで言えば武尊vsロッタン戦の方が5万倍上だけどw【2026.5.2結果・感想】

井上尚弥vs中谷潤人戦現地観戦。プラン通りの中谷とそれをさらに超えた井上。達人同士の高度な駆け引き、斬り合いみたいな試合。おもしろさで言えば武尊vsロッタン戦の方が5万倍上だけどw【2026.5.2結果・感想】

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2026年5月2日に東京ドームで行われた世界S・バンタム級4団体統一タイトルマッチ、同級統一王者井上尚弥vsWBA、WBC、WBO同級1位中谷潤人戦を現地観戦してきた。

 
結果は3-0(116-112、116-112、115-113)の判定で井上尚弥が勝利。見事王座防衛に成功したわけだが。


僕は当初この試合をPPVで視聴しようと思っていたのだが、値段(6050円)を聞いて「高っか!!!」と。
両者に対する熱量が低かったこともあってめちゃくちゃ驚いた次第である。


で、ウダウダ迷っている最中に観戦チケットの二次抽選が開催中であることを知り「どうせならこっちにするか」と申し込んでみたところ……。
 
当たりやがった笑
 
当然の如く一番安い席を選んだのだが、まさかの当選。
東京ドーム二階席の最後列(マジで最後列、後ろは壁)で観戦したことをお伝えする。
 
 
申し上げた通り僕はもともとこの試合への熱量が低く、チケットが当選してもいまいちテンションが上がらない。
(自分を)盛り上げるためにあれこれやってみたものの、結局微妙なテンションのまま当日を迎えたことをお伝えする。


そして現地では長時間&クソ微妙な興行にメンタルがささくれ、そのテンションのままSNSを更新→微妙に燃えるという。
 
先日も申し上げたが、こんな熱量の低いヤツのテキトーな戯言に反応してもらって本当に申し訳ない笑
同時にこんな熱量の低いヤツが謎の神通力を発揮して現地観戦できたことにも軽い罪悪感がある笑
 

中谷潤人はうまく立ち回っていた。スコアカードを見てもプラン通りだったんじゃないかな?

まずこの試合の中谷潤人はうまく立ち回っていたと思う。
恐らく試合運びもプラン通り、ワンチャンスをものにできれば勝てていたのではないか。
 
井上尚弥vs中谷潤人。凄まじく熱量の低い僕が展望を考える。井上有利だと思うけど中谷のキラー(笑)能力なら可能性あるんじゃない? どちらが勝ってもいいけど
 
井上尚弥は直近2戦でS・バンタム級でのベストのスタイルにたどり着いた印象で、はっきり言ってポイントゲームで勝つのは難しい。
中谷が勝利するためにはKOを狙うしかないわけだが、そのためには井上の数少ない不安要素(というと怒られるけど笑)を突く必要がある。
 
井上は以前から「序盤は鬼強い→中盤にややダレる→終盤にもう一回上げてくる」傾向がある。
また近年は終盤の爆発力が落ちてきていて、好ファイトを見せたアフマダリエフ戦でも前回のピカソ戦でも終盤に危ないタイミングでパンチを食うシーンが見られた。
 
なので、中谷が狙うとすればここ。
井上の集中がほんの少し落ちる中盤(アフマダリエフ戦では5、6R)にある程度ダメージを与え、疲れが出る後半に勝負をかける。中盤のどこかでダウンが取れればなおいい。
そこに至るまでに極力井上を消耗させつつ自分はKOする力を残しておく。


めちゃくちゃ難しい作業だが、井上に勝つにはそういうわずかな綻びを突くしかない。
そして、中谷のスペック(長身サウスポー、決めにいくときの殺傷力)であればそれができるのではないか。
 
スコアカードを確認してもそんな感じ。
5、6Rと8、10Rを中谷が取っていて、中でも10Rは明らかに勝負をかけていた(と思う)。


 

中谷の立ち上がりに「なるほど、うまいな」と思った。井上のカウンターを防ぐために右リードを使わない

僕がいいなと思ったのが中谷の立ち上がり。
 
先日の展望記事で「中谷は右リードの打ち終わりにカウンターを被せて距離を詰めてくる&懐で暴れる相手が得意ではない」と申し上げている。
もっとも顕著だったのが2023年11月のアルヒ・コルテス戦で、大雑把に言えばコルテスは(中谷のキャリアの中では)もっとも井上尚弥に近い。
 
そこの対処に注目していたわけだが、答えとしては右リードを出さない
懐深く構えて井上が入ってきたところに左を合わせる。長身サウスポーの利点を目いっぱい活かしたカウンター作戦。
 
おお、なるほど。
これはうまいな。
 
あえて右を使わず先に井上に動いてもらうやり方。
確かにこれだと嫌な距離に入られにくい上に1発KOのチャンスも生まれる。
 
井上としても長身サウスポーにボディを当てるにはいつもよりも深く踏み込む必要がある。
その分神経も使うはずで、1回ごとの消耗も大きくなる。
 
しかもカウンターを合わせる側の中谷は井上ほどスタミナを消費しない。
試合後に「序盤はタイミングを覚えさせない意図があった」旨のコメントをしていたが、それを含めて中盤のペースアップ、後半勝負に向けての最適解と言えるのではないか。
 
ゲッソリで低調な中谷潤人、打たれ過ぎのオラスクアガ、メインの拳四朗は…。実は微妙な試合が多かった。マグラモ、コルテスはがんばった
 

前半4Rをすべて失ったのが痛い。流れが止まった10Rのバッティングとこの前半が…

あえてタラレバを言うなら前半4Rをすべて持っていかれたのが残念だった。
 
入ってきたところに迎え打つ側はどうしても反応が遅れる。
主体的に動く側が主導権を握る分、ああいう展開になるのは仕方ない。
 
ただ、あそこで1Rでも取れていれば。
鬼強タイムの井上からポイントを取るのが困難なのはわかっているが、それでも。
 
5Rから近い位置で対峙、右リードを駆使して攻める中谷を観て「おお!! キタコレ」「そうそう、そういうことですよ」と思ったのだが、マジでその前に1Rでも取れていれば。
井上陣営がペース配分を前倒しにして10Rのチャンスがさらに広がった可能性も?
 
 
流れが止まった10Rのバッティングと全部落とした前半。
この2つがもう少しだけ中谷寄りに動いていれば、もしかしたら別の結果が出ていたかもしれない。
違うかもしれない。
 
階級アップの影響を露骨に感じさせた中谷潤人。セバスチャン・エルナンデスは確かに強かったけど。西田凌佑をねじ伏せたケンカファイトで打ち負けたのがキツい
 

井上にここまで食らいついたのは中谷が初めて。ポイントを取りたいところでちゃんと取れたのはすごいよね

試合前から「この試合は井上次第」という声が多かったが、僕の意見は逆。
中谷のプラン次第で展開が変わる&中谷がアクションを起こさない限り井上優位は崩せないと思っていた。
 
もっと言うと「ここ(5、6Rや8、10R)でポイントを取りたい」という局面で実際に取れたのもすごい。
 
スティーブン・フルトンは全身全霊をかけて7Rを奪取→8Rに撃沈。
ルイス・ネリは序盤にダウンを奪うがそこから翻弄されて6Rに撃沈。
“待ち”の作戦を選んだマーロン・タパレス、キム・イェジュン、TJ・ドヘニーは健闘はしたがジリ貧のまま撃沈。
 
TJ・ドヘニーがすごかった。警戒心MAXの井上尚弥から6R中2R奪取はとんでもない。差し合い、駆け引き勝負で食い下がる姿に感動したぞ
 
先人の残した教訓()を踏襲しつつ、自分の利点を最大限に活かした立ち回りで10Rまで食らいついた中谷は改めて最強の挑戦者だった。


 

直近2戦を受けてあえて後半にペースを落とした井上尚弥はやっぱり王様だったよね

一方、井上尚弥陣営はポイントを計算してあえて8〜10Rでペースを落としたとのこと。
 
直近2戦の11、12Rがやや消耗気味だったことを受けての判断だと想像するが、こちらも中谷の立ち上がり同様「なるほど」である。
 
井上尚弥vsアラン・ピカソ。井上はどうした? 立ち上がりはよかったのに。やっぱり落ちるところは落ちてるんだろうな。ピカソはがんばったけど改めて“怖さ”が足りない。全体的に残念な興行だった
 
で、攻められた直後の11Rに再びペースアップ、中谷の目を破壊するなどラスト6分間を圧倒したまま終了のゴングを聞く。
この辺は「場数の違い」と「リードしている側の余裕」なのだろうと。
 
 
恐らくだが、パワーパンチを当てた数は中谷の方が多い(若干)。
井上がガードの上からもらって動きが止まる→亀になるのも相変わらず。
ところどころ綻びは見られるものの、それを表面化させない、付け入らせないのはさすがのひと言。
 
試合を動かしたのは中谷潤人。
勝負をかけたのも中谷潤人。
だが、最初から最後まで井上尚弥が王様だった。
 

試合としては別におもしろくはない。ONEの武尊vsロッタン戦の方が5万倍おもしろかった

ちなみにこの試合がおもしろいかどうかで言えば、正直そこまでおもしろくはない
 
僕の熱量が低い&この日の興行がダル過ぎたのもあるが、同じ7時間超えの興行のメインとしては「ONE SAMURAI 1」の武尊vsロッタン戦の方が5万倍おもしろかった
 
武尊vsがロッタン・ジットムアンノン再戦。衝撃の5RKOで武尊がリベンジ成功。暫定王座が~とかロッタンの調子が~とかは関係ない。武尊はそこを超越した存在なんだよ
 
試合後に「達人同士の駆け引き、斬り合いが2015年5月のフロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ戦っぽい」と申し上げたが、あの試合同様ぶっ飛んでおもしろかったわけではない。


ONEの会場でも近くにいた方が「もっと大味な試合が観たいよね」「ヘビー級同士のぶん回し合戦みたいなヤツ」とおっしゃっていたが、マジでそういうこと。
 
オール判定の地獄のロング興行。
そのメインに僕が求めていたのはこれ↓である。


 

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だから大橋プロモーション+Leminoはライト層を見捨てて信者商売に移行してるんだって

今回の井上尚弥vs中谷潤人戦がおもしろかったか、ライト層に受け入れられる試合だったのかという議論? をSNSで見かけたが、いや、だから言ってるだろ。
 
大橋プロモーション+Leminoはとっくに信者商売に移行してるんだって。
ライト層なんてものはだいぶ前に切り捨ててるんですよ。


つまり、一般ウケする(地上波に見合う)試合である必要はない。
マニアがうなるハイレベル+激シブな内容で十分なのである。
 
 
ちなみに試合前から散々SNSで「見る目がない」「ニワカ」と言われまくっている僕は、その理論でいけばこの試合(この興行)にネガティブな言葉をぶつけていい側になる。
 
井上尚弥vs中谷潤人戦は別におもしろくなかったし、井岡一翔をあそこまで追い詰めながらKOを狙わなかった井上拓真には心底失望した。


なんか文句あるか? あ?笑
 
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