堀口恭司vsマネル・ケイプ。カウンターを狙い続けたケイプ、2Rで支配されてもピンピンしてるタフさね。堀口は試合運びのうまさと1発で効かされる怖さが同居してる【2026.6.20結果・感想】

堀口恭司vsマネル・ケイプ。カウンターを狙い続けたケイプ、2Rで支配されてもピンピンしてるタフさね。堀口は試合運びのうまさと1発で効かされる怖さが同居してる【2026.6.20結果・感想】

2026年6月20日(日本時間21日)に米・ネバダ州で開催された「UFCファイトナイト・ラスベガス119」。メインイベントで堀口恭司とマネル・ケイプが対戦し、3R2分42秒TKOでケイプが勝利している。

 
2017年12月のRIZINバンタム級トーナメント準決勝以来、約8年半ぶりの対戦となった両者。
 
僕もこの試合にはぼちぼち注目していたのだが、サッカーW杯の方で忙しかったので(?)リアルタイム視聴はしていない。
SNSで堀口のTKO負けを知り、残念に思いつつ見逃し配信で視聴を終えたところである。
 
というわけで今回はこの試合の感想を。
結果を知った状態+試合から数日後に観たので鮮度はゼロだが、まあいいや笑
 

20代後半の堀口と今の堀口、どっちが強い? トータルではトントンくらいかな

まず全体の感想だが、純粋に試合としておもしろかった。
 
2019年に膝をぶっ壊して以降、堀口は間合いが近くなり、また加齢のせいかここ最近はグランドの比率を増やす傾向にある。
この日もそんな感じで、開始直後からパンチが届くか届かないかの位置で対峙。出入りも膝を壊す前ほどの激しさはない(いつの話してんだよw)。
 
20代後半の堀口と30代半ばの今の堀口、どちらが強いか? という話題をたまに見かけるが、純粋な強さは前者だが試合巧者っぷりは今という印象。
瞬間的な爆発力、踏み込み距離が落ちた半面、試合運びはうまくなった。そして1発でピヨらされる危険度は上がっている。
 
3Ror5Rを“こなす”試合巧者ではあるが、その間に致命的な1発をもらう怖さがつきまとう。
トータルではトントンくらいかな? と思っている。
 
朝倉海vsスモザーマン。朝倉海UFC初勝利!! 一番得意なパターンでしたね。先に1発当ててそのまま決め切る爆発力。動きに力感もあったしバンタム級は成功かな
 

ケイプの狙いはカウンター。“待ち”ながらも堀口をそこそこ削れてもいた?

表題の通りだが、この日のケイプは最初から最後までカウンターを狙っていた。
 
堀口の持ち味は遠間からの打撃。
踏み込みスピード、距離が短くなったと言っても伝統派空手の突き? がすべてのベースになっている(と思う)。
 
そして、これがよくも悪くもカウンターの餌食になりやすい。
朝倉海、金太郎には打ち終わりを狙われ豪快にピヨらされている。
 
もちろんカウンターをぶち当てるにはそこまでの過程も重要。カーフやタックル等、上下の散らしに対応しつつ自分からも手を出して相手を警戒させる必要がある。
 
今回のケイプも基本は“待ち”だが、堀口が入ってくればしっかり打ち合う、グランドでも動き続けて極めさせないといった柔軟性があった(当たり前だけど)。
 
秋元強真vsパッチー・ミックス目当てにRIZIN.52現地観戦。秋元はすごかったけどミックスの弱体化がショックすぎて…。開始直後にこんなにトロかったっけ? ってオモタ
 
僕の素人採点では1Rはどちらとも取れる(若干堀口?)、2Rは完全に堀口。
「あのままいけば堀口が勝てた」といった意見を目にしたが、正直そこまでではなかった気がする。むしろ“待ち”に徹しながらもそこそこ削れていたケイプの立ち回りがうまかったのではないか。
 

2Rにグランドで支配した堀口。でもケイプは思ったほど落ちず…

堀口陣営の誤算としては、ケイプが思ったよりも落ちなかったことだろうか。
 
ケイプは1Rに打撃をもらって一瞬ガクッときたがすぐに回復。
2Rは中盤からの時間をグランドで支配されたものの、3R開始時には何ごともなかったようにピンピンしている。
 
再び打撃をもらって膝を落とすが、すぐに持ち直す、堀口の連打に後退しながらもしっかりと手を出し続ける。
とにかく「めちゃくちゃタフだな」という立ち回り。
 
3R序盤から勝負をかけた堀口だったが、明確にペースを奪うまではいかなかった。
 
そして、そのラッシュで若干疲れた感じ。
5Rを見据えた配分を含めて踏み込みスピード、打撃の深さ、精度に若干の陰りがあったかもしれない。
 
とにかくケイプのタフさ、対応力が想定以上だったなぁと。
 

あの右クロスは「マジかよ…」ってなった。結果を知ってたけどすごいインパクト

ラウンド中盤。
ケージの中央でケイプがサウスポーからオーソドックスにスイッチ。
堀口のワンツーをバックステップとダッキングで回避、打ち終わりに右クロスを側頭部にぶち込む!!
 
で、堀口がグラついたのを見て一気にラッシュ。
バックに回って打撃を浴びせ、そのままレフェリーストップを呼び込む。
 
結果を知っていたとはいえ、あまりに一瞬の出来事すぎて「マジかよ……」となってしまった。
 
 
申し上げた通り堀口恭司はキャリアを重ねるにつれて試合運びはうまくなった(と思う)。
その反面、1発で沈む危険度(打たれ弱さを含めて)は20代の頃よりもはるかに増している(気がする)。
そしてファイトスタイル的にカウンターを狙われやすい。
 
ケイプのタフさも相まって、想定できた結末だったのかなと(試合前の予想とかはいっさいしてないけど)。
 
朝倉海UFC2連敗。ティム・エリオットにギロチンで一本負け。1Rのテイクダウンで「これは勝てる」となったらしい。今後渡米する日本人RIZINファイターの契約にも影響しそうな負け方。極論おぎちゃんの方がいい勝負できるかも?
 

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尻餅をついた直後のケイプの立ち回りがよかった。堀口が負けたのは残念だけど…

あとはアレだ。
3Rにケイプがロー(カーフ)を出した拍子に滑って尻餅をつく→直後にわざとケージ際まで後退→足をマットで「クイクイッ」とこすって構え直すシーンがあった。
 
滑り止めというか、とっさに足の裏を調整したのだと思うが、そういう冷静さが垣間見えたのもよかった。
どちらかと言えば野性味あふれる大味なファイターという印象のケイプだが、最高峰の舞台で経験を積んで成長したのだと想像する。
 
堀口恭司が負けたのは残念だが、RIZIN経由でUFCに参戦したケイプの活躍、成長は普通に嬉しかったりする。
 

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