PFP No.1デビン・ヘイニーがカンボソスと再戦決定。ウシク? 井上? クロフォード? ちげえよ。再びヘイニーがPFPに返り咲くんだろ()
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2022年10月15日にオーストラリア・メルボルンでライト級4団体統一王者デビン・ヘイニーと前王者ジョージ・カンボソスJr.が対戦する。
ヘイニーがリマッチでもカンボソスを圧倒。ジャブとアウトボクシングだけじゃない、パンチ力とインテリジェンスも証明した試合だったな。PFP No.1がより盤石に
It's 𝐑𝐄𝐏𝐄𝐀𝐓 𝐎𝐑 𝐑𝐄𝐕𝐄𝐍𝐆𝐄.
👑 #HaneyKambosos2 is locked in for Oct. 15 on @ESPN.@Melbourne | #VisitMelbourne | @RealDevinHaney | @GeorgeKambosos pic.twitter.com/7760z8dzM2
— Top Rank Boxing (@trboxing) August 23, 2022
今年6月に同地で対戦した両者だが、その際はヘイニーがジャブを中心に試合をコントロールし判定勝利を挙げている。
今回はそのリベンジ戦となるわけだが、ヘイニーのアウトボクシングに完封されたカンボソスがどんな戦略で立ち向かうかが見どころと言えそう。
10月下旬の復帰を目指す元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコの動向も含め、ライト級のトップ戦線に注目である。
ワシル・ロマチェンコ復帰戦。ジャーメイン・オルティス意外とがんばるんじゃないの? この際だから勝っちまえよ。足を止めないことが重要になりそう
ヘイニーとカンボソスとの再戦に誰が期待してるって? 僕ですけどそれが何か?
デビン・ヘイニーとジョージ・カンボソスの再戦。
今年6月の初戦ではヘイニーがジャブとフットワークを駆使してカンボソスの攻め手を封殺。文句なしの判定勝利を挙げている。
僕もデビン・ヘイニー有利かなぁ? と思いつつカンボソスのがんばりに期待していたのだが、残念ながらヘイニーのアウトボクシングを最後まで崩せず。
というよりカンボソス陣営の無策っぷりに「おおう……」となった記憶がある。
また12Rにわたって無風が続いたせいか、両者のダイレクトリマッチに対してはかなり辛辣な言葉が並ぶ。
「コイツらの再戦を誰が観たいんだよ」
「期待してるヤツおらんやろ」
「あの地獄をもう一度繰り返すのか」
などなど。
4万人超→1万5000人と会場の規模が大幅にグレードダウンしていることからも前戦の不評っぷりははっきりとわかる笑
「誰が期待してんねん」という叫びはもはや民意と言っても過言ではない。
僕ですけど何か?
下記でも申し上げたのだが、僕は前回のシオッシオな無風試合を割と楽しんでしまった。
ヘイニーがPFP1位で異論ないよな? “あの”カンボソスを塩漬けにしたんだぞ。井上尚弥、カネロがはるか彼方にふっ飛ぶ偉業。ジャブ、ダッキング、クリンチが最強。以上!!
なのでこの両者の再戦には普通に興味がある笑
まあ、再戦がポシャった場合はカンボソスの再起戦に日本の三代大訓が呼ばれればおもしろいのでは? とも思っていたが。
ジョージ・カンボソスの復帰戦の相手に三代大訓を激推しすることをここに宣言したします(デビン・ヘイニーと直でリマッチするより一兆倍おもしろいと思うぞ?)。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 23, 2022
デビン・ヘイニーも別の道を模索していたようだが、何だかんだでカンボソスVol.2が一番条件がよかったということか。
どちらにしろ“ボクシング史に名を刻む4団体統一王者”の防衛戦には問答無用でワクワクする笑
カンボソスの戦略次第だろうな。ヘイニーは変な色気を出さずに前回と同じ流れに持ち込めば問題なし
展開予想としては、やはりカンボソス側の戦略次第だろうと。
カンボソスは基本的にガードが低くカウンターが得意な選手だが追い足はない。
長いリーチから打ち出すヘイニーのジャブとは相性が悪く、どうしても遠間で釘付けにされる展開になりやすい。
初戦はここを打破できないまま36分間が過ぎ去っていったわけだが、今回はどんな対策を立ててくるか。
逆にデビン・ヘイニーはいかに前回と同じ展開に持ち込むかが重要になる。
新たな作戦を行使する必要もなければ色気を出してKOを狙う必要もない。ひたすらジャブとフットワークを駆使してカンボソスを削り続けるのみ。塩に徹して会場を静まり返らせれば必然的に結果は出る(はず)。
カンボソスが勝つには? 遠間からの1発→クリンチのハメコンボくらいかなぁ
マジな話、カンボソスが勝つにはどうすればいいのか。
前回は「ヘイニーのジャブにカウンターを合わせる→距離を詰めて連打につなぐ」流れで勝負したが、残念ながら初弾のジャブにカウンターが間に合わず。
アングルと距離を変えながらジャブを出すヘイニーとお見合いするだけの時間を強いられ、最後まで試合を動かすことができなかった。
改めて観直すと初戦のカンボソスは5、6Rと10Rに「遠間から飛び込む→懐で腕を振る」作戦でペースを掴みかけていることがわかる。
だが、あのやり方は体力の消耗が激しく長続きしない。次のラウンドからまた元の木阿弥に戻ってしまったのがその証左である。
とは言え、カンボソスが勝機を見出すにはアレしか方法がないのかもしれない。
ヘイニーのジャブを待っていてはカウンターが間に合わない。
「ガードを上げて~、逃げ場をふさいで~」といったプレスが得意なわけでもない。
そう考えると、遠間から「せーの」で飛び込み1発を当てる→懐で暴れて追撃をヒット→クリンチでブレークを待つorパッと離れるの繰り返しでコツコツポイントを重ねる。これがもっとも可能性がありそうな……。
一時期、元3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボアがサイズ不足とフットワークの低下を補うために「遠間からの1発→クリンチ」の繰り返しによるハメコンボで勝ちを拾っていたが、アレを再現できれば。
前回とは違った方向でのクソ試合確定ではあるが、カンボソスに勝ち筋があるとすればそのくらいかなぁと。
シャクール・スティーブンソンvs幸薄コンセイサン。体重超過がなくても大差なかったんちゃう?(同意してくれとは言わん)。3Rにはだいたい見切られてたな
あとはアレだ。
デビン・ヘイニーは後半からの失速癖があるのでそこも重要になる。12Rを通したカンボソスのスタミナ配分にも注目したい。
デビン・ヘイニーの判定勝ちが一番確率が高いとは思うが、前回の負けから学んだ? カンボソスの戦略も楽しみである。
この試合に勝てばデビン・ヘイニーは再びPFP No.1に返り咲く。すでに歴代の偉大な選手を脇に追いやるくらいのG.O.A.T
そして表題の件。
カンボソスとの再戦に勝利した場合、デビン・ヘイニーはPFP No.1に返り咲く()ことを断言させていただく。
先日、アンソニー・ジョシュアとの再戦に勝利したオレクサンドル・ウシクがリング誌のPFPランキングで1位に選出されたとのこと。
リング誌PFPランキングはウシク1位 12月バンタム級4団体統一戦報道の井上尚弥は2位https://t.co/PyKFvkasWH pic.twitter.com/PkV7mDDJxg
— ボクシングビート (@beat_macc) August 25, 2022
ドネアに勝利し日本人史上初のPFP No.1に上り詰めた井上尚弥は2位に後退、9月にはサウル・“カネロ”・アルバレスvsゲンナジー・ゴロフキンVol.3も予定されているためさらなる順位の変動が予想される。
カネロvsゴロフキン3展望。ゴロフキンが案外がんばると思うねんな。技巧満載の初戦、両者の意地がぶつかり合った2戦目を受けてどんな試合展開になるかが楽しみっす
だが、そんなことは関係ない。
今回のデビン・ヘイニーvsジョージ・カンボソスVol.2はすべてを吹き飛ばすインパクトを残すと確信している。
ウシク?
井上?
クロフォード?
カネロ?
な~にを言ってる。
時代はデビン・ヘイニーですよ。
少なくともここから5年はヘイニーの天下が続く。間違いなく続く。
若干23歳での4団体統一、依然として苦戦らしい苦戦がない、などなど。
前回も申し上げたが、デビン・ヘイニーの実績は無敗のままクルーザー級、ヘビー級を制したオレクサンドル・ウシクに勝るとも劣らない。
もはやPFP No.1の選出は疑う余地がない、歴代の偉大な選手を脇に追いやるくらいのG.O.A.Tである。
“プエルトリコの至宝”と目されたフェリックス・ベルデホを激闘の末にKOした東洋で敵なしの中谷正義に手も足も出させず完勝した元P4P No.1のワシル・ロマチェンコを終盤までスピード&パワーで圧倒して判定勝ちを収めた“テイクオーバー”テオフィモ・ロペスから初回にダウンを奪いド根性で大金星を掴んだジョージ・カンボソスをアウェイの舞台で左手1本で完封し4団体統一を果たしたデビン・ヘイニー。
↑ここにカンボソスとの再戦での勝利が加わるのだから、デビン・ヘイニーの評価は青天井としか言いようがない。
アンディ・ルイスの怖さと愛らしさが減退。ルイス・オルティスを3度ダウンさせての勝利。ルイスvsワイルダー戦はめちゃくちゃ興味があるけど決定戦ばかりなのが…
PFPランキングは真剣に考えるようなものじゃない。軽量級と重量級は同じボクシングでももはや別競技
長々とデビン・ヘイニーのPFP No.1説を訴えてきたが、改めてPFPランキングは真剣に考えるようなものではないと思わされる。
いわゆる直近でインパクトを残した選手が選ばれる人気投票。気楽な妄想としてフワッと眺める程度のランキングというヤツ。
先日のオレクサンドル・ウシクvsアンソニー・ジョシュア戦などを観ると、同じボクシングでも階級によって完全に別の競技に思えてくる。
ウシクのド根性と巧さがアンソニー・ジョシュアを振り切る。効かされてタジタジになったジョシュアと疲労困憊の中で打ち合ったウシク。勝負どころでの覚悟の差かなぁ
ミニマム級~S・フライ級あたりは1発KOが少なくどうしても連打型の選手が中心になる。
バンタム級~S・フェザー級にかけてはバネのある黒人サウスポーが一気に増える。パンチ力が上がってカウンターによる1発KOの危険度が増すこともあってか、ディフェンス重視のポイント勝負が一番効率的なのかもしれない。
ライト級~S・ミドル級は1発の威力とディフェンス、スピード&パワーのバランスがもっとも取れている印象。
強烈な1発を打ち出すパワーとそれに耐える身体の強さ、相手を崩す戦略、その他。世界的に人口がもっとも多いゾーンでもあり、必然的に選手層も厚くなる。
フェザー級、S・フェザー級の選手が焦って階級アップする理由も注目度と報酬の大幅増を目論んでのものだと想像する。
そしてL・ヘビー級は僕がもっとも好きな階級。
ウェルターやミドル近辺はスピード&パワーのバランスがもっとも取れた階級だと申し上げたが、L・ヘビー級に関しては個体ごとの強さが技術を凌駕している(気がする)。
後天的な努力よりも先天的な才能、フィジカルに左右される割合が大きいというか。
全盛期のセルゲイ・コバレフやアルツール・ベテルビエフ、ディミトリー・ビボルといった屈強なロシア系が多いのも特徴で、過酷な生存競争を勝ち抜いた精鋭だけが君臨する感じも大好きである笑
セルゲイ・コバレフベストバウト3選。やっぱりコバレフ超カッコいい。圧倒的な“クラッシャー”っぷりと人間味溢れるコバレフが大好きですww
ただ、これがクルーザー級、ヘビー級までいくと(個人的に)技術面が少々物足りない。
どんな劣勢も1発でひっくり返すデオンティ・ワイルダーの右は文句なしに素晴らしいが、大味すぎて軽く胃もたれを起こしてしまう。
なお以前にもちょろっと申し上げたが、連打型が中心の軽量級においてL・ヘビー級のようなスタイルで無双する井上尚弥がいかに異能かという話。
10月の試合で勝利した方がPFP TOP10をごぼう抜きする。間違いない()
軽量級の緻密さとバランス型の中量級、1発でガラッと局面が変わる重量級。
さらに軽量級と中量級の間にはスピードと見切りに長けたディフェンス重視の階級が存在する。
上述の通り同じボクシングでも別競技としか言いようがなく、“すべての選手を同じ体重と仮定”するなど不可能。PFPランキングを真剣に考える意味はあまりないのだと思う(それでも楽しいから考えるけど)。
というわけで、僕は10月の試合で勝利した方がコイツらをごぼう抜きすると言い切っておく笑
The latest @ringmagazine p4p ratings are out…
1️⃣ Oleksandr Usyk
2️⃣ Naoya Inoue
3️⃣ Terence Crawford
4️⃣ Errol Spence Jr
5️⃣ Canelo Alvarez
6️⃣ Vasiliy Lomachenko
7️⃣ Dmitry Bivol
8️⃣ Josh Taylor
9️⃣ Jermell Charlo
🔟 Artur BeterbievDo you agree?
📸 @usykaa #Boxing #OleksandrUsyk pic.twitter.com/bX8vVsJvSo
— IFL TV (@IFLTV) August 25, 2022