武居由樹がペテ・アポリナルを“片付ける”。もはや国内を飛び越えてPBC系のクネクネサウスポー相手にどうなるか? のレベルかもな。井上バトラーのアンダーで防衛戦やろう【結果・感想】

武居由樹がペテ・アポリナルを“片付ける”。もはや国内を飛び越えてPBC系のクネクネサウスポー相手にどうなるか? のレベルかもな。井上バトラーのアンダーで防衛戦やろう【結果・感想】

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2022年8月26日に東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチ。同級15位の武居由樹が王者ペテ・アポリナルと対戦し5R2分7秒TKOで勝利。K-1から転向後、初の王座戴冠を果たした一戦である。
 
 
2021年3月のデビュー戦から4戦4KOと快進撃を続ける武居由樹が迎えたOPBFタイトル戦。
王者ペテ・アポリナルは現在16勝2敗10KOの強豪で、武居にとってもこれまでの相手とは一段も二段も格上となる。
 
またアポリナルは武居の同僚で現バンタム級王者井上尚弥のスパーリングパートナーを務めた経験もあるとのこと。手の内をある程度知っている同士の対戦という部分にも注目が集まったわけだが……。
 
結果は5R2分7秒TKOで武居の勝利
3度ダウンを奪う圧勝で見事に初のタイトル獲得に成功した。
 
 
僕もこの日は自宅で中継を観ていたのだが、武居の期待通り(期待以上)のパフォーマンスにテンションが上がりまくりである笑
 
 
というわけで、今回はこの武居由樹vsペテ・アポリナル戦の感想を言っていくことにする。
 
エストラーダvsコルテス。エストラーダは調子悪そうだったな。コルテスもよく研究してた。でも、勝負強さと二番底を見せつけての勝利はさすが
 

もしかしたら苦戦する? かも? 普通にやれば武居由樹が勝ちそうだけど

まず僕は今回、武居由樹が苦戦するかも? と少しだけ思っていた。


OPBF王者ペテ・アポリナルの過去の試合をいくつか眺めたが、率直な印象としてはよくわからない
 
・カウンターが得意っぽい?
・スピードはないが相手のよさを消すタイプ?
・KO数から考えると1発の威力はありそう
・でも、精度はそこまででもない?
 
恐らくいい選手なのだとは思うが、パッと見ではいまいちピンとこなかったのが本音である。
 
ただ、「アポリナルは強いぞ」「この選手に圧勝するようならマジでとんでもない」といった声がいくつも聞こえてきたので強いことは間違いないのだろうと。
 
武居由樹vs河村真吾、佐々木尽vsマーカス・スミス感想。メインの谷口将隆vs石澤開戦が想像以上の地獄だった。計量失敗が起きるのは仕方ないから代替案を用意せいよ笑
 
それでも過去4戦の武居由樹の動きを考えれば負ける感じはしない。
普通にやれば中盤くらいにKOできるのではないか?
 
だいたいこんな感じである。
 

理由は武居由樹の調整失敗? 恒例のキック動画の動きが鈍いような気がした

じゃあなぜ武居由樹が苦戦するかも? と思ったかというと、下記を目にしたから。


試合直前に「仕上がりました!!」のコメントとともに蹴りの練習動画をアップする恒例行事だが、あれ? ちょっと動きが鈍くねえか? と。
過去動画に比べて若干動きがトロいような……。
 
もちろんネタ動画なので参考程度でしかないのだが、もしかしたら調整に失敗している可能性もあったり、なかったり?
 
 
さらに今回は2021年9月の竹田梓戦以来のvsオーソドックス。
僕は武居由樹はスタイル的にサウスポーの方が得意だと思っているのだが、初めて迎えるタイトル戦&過去最強の相手が右構えというのは無視できない要素なのでは?
 
 
普通にやれば武居由樹のKO勝ちだとは思うが、ひょっとしたらひょっとするかも?(※もちろん盛大に予防線を張ってイキりたかったのもある笑)
 

さすがは武居由樹。「苦戦するかも」などとほざいてスマンw 序盤の膠着はお互いにどんな選手かを知っていたんだろうな

実際の試合についてだが、いや、さすがっす
「苦戦するかも?」などとほざいて申し訳ない笑
武居由樹はやっぱり武居由樹でした。
 
期待通り(期待以上)の勝ちっぷりにテンション爆上がりでございます。
 
 
 
恐らくだが、この両者はお互いにどんな選手かを把握していたのだと思う。
 
武居由樹の持ち味は何と言っても鋭い踏み込みからの右フック。
両腕を軽く下げた状態からタイミングを測る→いきなり飛び込み顔面にズバン。一足飛びで距離をゼロにする跳躍力とパンチ力は特筆もので、デビュー以来このフックで連続KOを継続中である。
 
対するペテ・アポリナルは(過去の試合を観ると)カウンターが得意(っぽい)。
打ち終わりを狙う“待ち”が基本のスタイルで、今回も最大の見どころは武居の強打にアポリナルの反応が間に合うか、カウンターを返せるかだと思っていた。
 
 
1Rからリング中央でじりじりと睨み合う両者。
武居由樹は遠間からの右フックを当てたいのだが、アポリナルがカウンターを狙っていることがわかるので迂闊に動けない。
アポリナルも武居の1発の威力を知っているためになかなか自分の間合いに入れずにいる。
 
立ち上がりの膠着はどちらも相手の狙いをある程度把握していたからこそだったと想像する。
 
寺地拳四朗vs京口紘人戦再視聴。京口が思った以上にがんばってた。でも、改めて拳四朗の強さがドン引きするレベル。「そこからまだ上があるのかよ」って思ったよね笑
 

3Rにアポリナルの動きを見切った武居。4Rのダウンは完璧すぎた

だが、3Rに入ると武居由樹はアポリナルの動きをほぼ見切ってしまう。
 
序盤は右フックを右側に身体を倒して避けていたアポリナルだが、武居は3Rからこの右をフェイントにして左ストレートで追撃していく。
 
これは完全にアポリナルの想定を超えていた印象で、案の定回避が間に合わずに被弾を許す流れに。
2Rに喫したダウンのダメージが残っていたのもあるとは思うが、この辺りから両者のスピード差、スペック差が顕著になっていった。
 
井上尚弥vsポール・バトラー、井岡一翔vsジョシュア・フランコ、武居由樹vsブルーノ・タリモ、堤駿斗vsペテ・アポリナル。年末の目ぼしい試合を予想してみる
 
4Rのダウンなどは完璧としか言いようがない。
遠間から得意の右を打つと見せてかけて左。これをバックステップで避けたアポリナルが体勢を立て直そうとした一瞬の間をついて再び右フックをズドン。
 
試合を通してアポリナルが相手の打ち終わりに“フッ”と気を抜く瞬間が目についたのだが、アレは恐らく身体に染み付いたもの。
 
このタイミング、この距離、この位置関係で打たれることはまずない。
経験上、この場所が安全圏であると知っている。
 
ところが武居由樹の踏み込みスピード、タイミングはアポリナルの経験、予測を軽く凌駕してくる。
誇張抜きであのストップ&ゴーの切り替え、踏み込みのバネは井上尚弥を超えている(気がする)。
 
5Rの開始直後から明らかに武居が遊び始めたことを考えると、ストップのタイミングは妥当だったのかもしれない。
 
井上尚弥vsポール・バトラー正式決定。もうメリケンのヤツらは相手にせんでいいよ。座間のヤンキーは日本で歴史に名を刻め。武居由樹vs下町俊貴が決まらない理由が見当たらない
 
あとはアレだ。
キック出身の選手(特に那須川天心)に対して「ボクシングはそこまで甘くない!!」という声が多数聞かれるが、ここまでの武居由樹の快進撃を観るとむしろ逆の意見を言いたくなってくる。
 
「キックでトップを張ってた選手の潜在能力はすげえんだよ」
「大舞台の場数、肝の据わり方は半端じゃねえぞ?」
みたいな。
 

国内、東洋ならスピード&パワーでぶち抜けそう。PBC系のクネクネサウスポーをどう攻略するかには興味がある

マジな話、武居由樹にはこのままの勢いで行けるところまで行ってほしい。
どこかで下町俊貴とのタイトルマッチを観てみたいと思っていたが、この感じだと国内、東洋はスピード&パワーですっ飛ばせそうですらある。
 
下町俊貴vs水野拓哉、前田稔輝vsジュンリエル・ラモナル。居合い抜きのような前田稔輝の左と老獪な下町俊貴。改めて下町俊貴vs武居由樹やらねえかな。年末にでも
 
それこそS・バンタム級から一気に数が増えるクネクネした黒人サウスポーをどう攻略するかには興味がある。
スピードと足さばきに長けている&遠間で露骨にカウンターを狙う相手にも右フックを躊躇なく打ち込むことができるのか。1発もらった際の耐久性は? などなど。
 
PBC系との絡みはなかなか難しいとは思うが、奇跡的に実現してくれれば。
 
武居由樹vsルイス・ネリとか普通におもしろそうですけどね。凄まじい拒否反応、批判が巻き起こる未来が容易に想像できるけど笑
 
 
 
あれこれと課題を指摘する人はいるし実際その通りなのだと思うが、そんなことは知ったこっちゃない。僕は今後も武居由樹に全乗っかりしていく。
 
なので、とりあえず次戦は2022年12月に実現する(らしい)バンタム級4団体統一戦、井上尚弥vsポール・バトラーのアンダーで。武居由樹vs下町俊貴戦を組んでくだせえ。
 
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