ノニト・ドネアの次戦以降を予想(希望)してみる。ドラマ・イン・サイタマ2はあまりそそられないし、カシメロの停滞が邪魔で仕方ないw
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
WBAスーパー/IBF世界バンタム級王者井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネア、両陣営が2022年4月の王座統一戦開催に向けて交渉中とのこと。
#井上尚弥 が米メディア「4月にドネア戦」報道関連SNSに興味 「ドラマ・イン・サイタマ2」 https://t.co/usTQtiG9DY #スポーツ #sports #ニュース pic.twitter.com/TvCIgc5D0c
— スポーツ報知 (@SportsHochi) January 18, 2022
記事によると、ドネアをプロモートする「プロベラム」のリチャード・シェイファー氏が明かしたもので、2019年11月以来の再戦が日本で実現する公算が高いらしい。
また井上本人も上記の報道を受けて自身のSNSに「ドラマ・イン・サイタマ2」と投稿するなど、対戦が現実味を帯びている。
ただ、少し前に共同プロモーターを務める帝拳ジムの本田明彦会長が「4月開催は無理」と明言しており、依然として不透明な状況が続く。
井上尚弥の3団体統一戦は? 本田明彦会長「4月開催は無理」/ボクシング – サンスポ https://t.co/0Gj7EvFev2 @SANSPOCOMより
— サンスポ (@SANSPOCOM) January 12, 2022
その他、ノニト・ドネアは階級を下げてのS・フライ級挑戦も視野に入れているという噂も。
仮にこの交渉が決裂したとしても、それに代わるネタは豊富そうである。
というわけで、今回は(僕の大好きな)ノニト・ドネアの今後を適当に考えてみようと思う。
こうなるのでは? という予想ではなく、こうなったらおもしろそうだなと(僕が)思うヤツ。
もちろん部外者の無責任な戯言なので、当たろうが外れようが知ったこっちゃない。
ゲイリー・ラッセルが右肩ベコンでマグサヨに判定負け。思った以上にショックがデカいw 年一キングは勝ってこそのネタキャラなのに
これがノニト・ドネアの歩む道(笑):その1
「ドラマ・イン・サイタマ2」
まずはもっとも可能性が高そうなヤツ。
上記の記事にある通り、井上尚弥との3団体統一戦である。
ノニト・ドネアが井上尚弥に勝つには? 中盤から後半にかけてのKOしかなさそう? 接近戦での打ち合いでフルスイングをぶち当てて倒しちゃえ
これに関してはドネアをプロモートするリチャード・シェイファーからの発信な上に井上尚弥もSNSで反応している。両陣営が4月開催を目指して交渉しているのは間違いなさそう。
また、井上の「ドラマ・イン・サイタマ2」という投稿から、今回もさいたまスーパーアリーナ開催が最有力。
どちらも4団体統一を目指す同士、前戦の激闘を受けての再戦ということでと大盛況間違いなし。
ドネアにとっても一番おいしい試合なのは確実である。
この試合が行われる最大のメリットとしては、僕が現地観戦できること。
前回の井上戦を観てドネアのファンになった僕としては、生ドネアがかなうのはめちゃくちゃ嬉しい。
もしかしたらドネアを日本で観られるのはこれがラストじゃねえか? というくらいの貴重な機会だと思っている。
逆にデメリットは、
・井上との再戦にいまいいちそそられない
・さいたまスーパーアリーナがあまり好きじゃない
・大橋ジムの興行がビミョい
正直、井上vsドネア戦は前回でお腹いっぱいというか、新鮮味はまったく感じられない。
しかも、ドネアの勝ち目が薄そうなのがね……。
ここ最近「ドネアが第2の全盛期に入った」等、ドネアの強さを絶賛しまくっているが、じゃあ井上尚弥に勝てるか? と聞かれればちょっと厳しいのではないかと。さすがのドネアと言えど、せいぜい3:7くらいで不利な気がしている。
まあ、今の井上相手に勝率3割なら上出来という噂もあるが。
また会場となる? さいたまスーパーアリーナが好きじゃないのも大きい。あそこは施設のデカさに対して出入り口が狭く座席の座り心地もよくない。我が家から遠いのも難点。
さらに先日の井上尚弥vsアラン・ディパエン戦の際にも申し上げたが、大橋ジムの興行がまあまあ退屈なのも……。
ドラマインサイタマ2ってことはドネアvs井上2もSSAになるのか。
ドネアが日本にくるなら現地観戦したいけど、困ったことに大橋興行って退屈なんだよな…。
武居由樹が出るなら考えるか。てか、僕はドネアが試合するなら相手がペッチCPフレッシュマートでも全然いいまであるからな(日本でやる意味)
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 20, 2022
生ドネアに会えること以外、井上との再戦は(僕にとっては)あまりいい選択ではないというのが本音だったりする。
井上尚弥vsアラン・ディパエン戦現地観戦。正直タルいイベントだった。久しぶりの5時間の長丁場+まさかの写真撮影禁止、絶妙に眠気を誘う進行
これがノニト・ドネアの歩む道(笑):その2
「階級を下げる」
以前からドネア本人が示唆していたS・フライ級への進出。
前回の井上戦でのウェイトが117.5ポンド(実際は116ポンドだったのを水分で増量した)とのことで、本人的にはS・フライ級の115ポンドで戦うことはまったく問題ないとのこと。
これに関しては「やってみないとわからない」としか言いようがない。
WBSSでの準優勝以降、バンタム級で圧倒的な強さを発揮するドネア。
このままS・フライ級でロマゴン、エストラーダ、井岡一翔らと対戦すれば相手が危険なレベルで無双するのでは? と言われているが、実際にはどうなるか。
ドネアvsウーバーリ感想。ドネアのクソかっこいい主人公属性と往生際の悪さ。もうお前、サウスポー得意じゃねえかw 最高だったぞ
今のスケール感をそのまま持ち込めればとんでもないことになるのは間違いないが、いや、そんな単純なものなの? と。
案外、弱体化するパティーンもなくはないと思っているのだが。
元フライ級王者木村翔は「減量は全然余裕」と豪語し、テストマッチもなしにL・フライ級王座に挑戦して撃沈した。
ヘビー級→L・ヘビー級に戻したロイ・ジョーンズJr.は見るからにシナシナになっていたし、最近で言えばS・ライト級からライト級に下げた細川バレンタインがびっくりするくらい萎んでいたのを覚えている。
「絞った」というより「萎んで厚みがなくなった」というのが率直な印象。
日本S・ライト級戦 細川バレンタインvs井上浩樹ベテランとホープの注目対決は当日券わずか https://t.co/FOZEYA4gIR pic.twitter.com/FFCKm1UGRc
— ボクシングビート (@beat_macc) April 5, 2019
王者の吉野修一郎選手、挑戦者の細川バレンタイン選手ともに前日計量をパスしました。
日本・東洋太平洋・WBO-APライト級タイトルマッチ:吉野修一郎×細川バレンタイン
公開スパーリング:寺地拳四朗×勅使河原弘晶
FUJI BOXING-DIAMOND GLOVE
9/5(土)27:15~ フジテレビにて放送 pic.twitter.com/cfKM4FLsk4— FUJI BOXING (フジボクシング) (@fujitv_boxing) September 2, 2020
吉野修一郎戦での動きが悪かったとは思わないが、全体的な頼りなさは最後まで消えなかった。
現状、バンタム級のドネアはキャリアトップクラスに強いと思っているので、その強さを手放してまで階級を下げることには反対である(本当に何とも言えないけど)。
これがノニト・ドネアの歩む道(笑):その3
「階級を上げる」
本人が言うには、まずはS・フライ級で戴冠、その後S・フェザー級進出して王座を獲得。6階級制覇を達成(S・フライ級での暫定王座は自身の中ではノーカン)するのが今の目標。最終的には母国の英雄マニー・パッキャオに並びたいとのこと。
現実的にこれが可能なのかは定かではないが、少なくとも今のコンディションを維持できれば一階級上のS・バンタム級ならぼちぼちいけるのではないか。
現在の王者はWBAスーパー/IBF王者がムロジョン・アフマダリエフ、WBC/WBO王者がスティーブン・フルトン。どちらも強フィジカルでごり押しするタイプではないので、ドネアの圧力と左フックが機能すれば可能性はあるかもしれない。
僕としても、同じ弱体化するなら階級を下げるよりも上げた上で苦労する方がまだマシ(弱体化するとは言ってない)。
ジョー小泉を避けることをズミヨケと呼ぶことにする。フィゲロアvsフルトン、ヘイニーvsディアス、アリーム、モンタナ・ラブ振り返り
しかもアレなんですよね。
トップランク所属の井上尚弥と違い、ドネアのフットワークはすこぶる軽い。
プロベラムのリチャード・シェイファーはマッチルームともPBCとも太いコネがあるし、トップランクのボブ・アラムとも仕事をした実績がある。
有力選手がPBCに集まるS・バンタム級の現状を考えると、トップランクに囲われている井上が階級アップしてもバンタム級時代と大して変わらないという噂も……。
だが、そこは有能リチャード・シェイファー。あらゆる場所にドネアをねじ込んでくると想像する。
毎回同じことを連呼していいかげんしつこいのだが、リチャード・シェイファーなら井上尚弥も井岡一翔もうまく転がしてくれそうな気がする。
ジェイソン・モロニーとリー・マクレガーのIBF挑戦者決定戦の半額ちょいでカシメロを囲い込んでドネアとの統一戦につなげようとしてるリチャード・シェイファー、有能過ぎませんかね。
このおっさんなら井上尚弥のこともうまく転がせそうだし、ついでに井岡一翔に興味ないんかな。
ないんだろうな。 https://t.co/6nITGoLbhC
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) October 13, 2021
トップランクと契約したからバラ色の未来が約束されるなんて、そんな都合のいい話があるわけないんですよ笑
これがノニト・ドネアの歩む道(笑):その4
「普通の防衛路線」
ラストは読んで字のごとく。
このままWBC王座の防衛を継続するパターン。
上記3つに比べれば無難極まりないが、実はそれなりにおもしろい。僕としてもこれが一番観たいヤツだったりする。
外国人の入国停止やら隔離期間やらといろいろ面倒な日本開催よりもはるかに確実性も高い。
WBCバンタム級のランキングを見ると、
2位ジェイソン・モロニー
5位井上拓真
6位エマヌエル・ロドリゲス
8位ラウシー・ウォーレン
10位アントニオ・ラッセル
となっている。
ドネアが指名戦を選択した場合、もっとも可能性が高そうなのは2位のジェイソン・モロニー。
ロドリゲス、ウォーレン、ラッセルといったPBC勢はWBO狙いだとは思うが、カシメロの停滞が続くようなら標的をドネアに変更するかもしれない。
・ドネアvsジェイソン・モロニー
・ドネアvsエマヌエル・ロドリゲス
・ドネアvsラウシー・ウォーレン
・ドネアvsアントニオ・ラッセル
・ドネアvs井上拓真(さすがにこれはなさそう)
どの組み合わせになっても問答無用でテンションが上がるし、どの組み合わせになってもドネアが有利だとも思う。
特にモロニー、ロドリゲスはWBSS参加組。井上以外のメンバーを片っ端から片付けていく感じもたまらない笑
ドネアvsガバリョ! ドネアカッコいい笑 井上に勝てる可能性があるのがドネアなんじゃなく、ドネアに勝てる可能性のあるのが井上なんだよ
で、そうこうしているうちにWBOタイトルマッチ、ジョン・リエル・カシメロvsポール・バトラー戦が2022年4月にリスケされたとのこと。
仮にここでバトラーが勝てばそれ以降は高確率で英国での防衛路線に入る(はず)。初防衛戦は同じプロベラム傘下のリー・マクレガーになると思うが、いずれはドネアとのWBC/WBO統一戦を英国で!! という流れも十分あり得る。
カール・フランプトン、ライアン・バーネットのかませ的な立場で英国に呼ばれたドネアが数年後に王者として戻ってくる。
華麗な復活を遂げたレジェンドの集大成としては最高である。
そうなると、やはりWBOのカシメロが邪魔だなと笑
ドネアとの統一戦を陣営同士のゴタゴタで白紙に戻し、今度はポール・バトラーとの指名戦を体調不良を理由に直前でキャンセル。
2019年11月vsゾラニ・テテ
2020年9月vsデューク・ミカー
2021年8月ギジェルモ・リゴンドー
やたらと威勢がいい割に試合は年一ペース、しかも決定後に試合を飛ばす×2。これだけ計算が立たないようだとさすがに「もういいよお前」となってしまう。
カシメロvsリゴンドーとかいう放送事故。ハリー「こんな競技好きな人がいるんだね」←これは完全に正しいw 別にどっちの勝ちでもいいよ
しかし、改めてバンタム級の主人公はノニト・ドネアですよね。
完全に世界はドネア中心で回っているし、この選手の決断一つで周りの動向もガラッと変わる。
井上がマイケル・ダスマリナス、アラン、ディパエンをボコっているうちに日本はバンタム級の中心地ではなくなっていた。
まあ、何だかんだで井上尚弥vsノニト・ドネアVol.2に落ち着くのかな? とも思っているが、はっきりしているのはこの試合はドネアが井上にリベンジマッチを挑むのではない、あくまで井上がドネアに胸を借りる試合だということである()
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
-
前の記事
パッキャオの敗者の弁、言い訳振り返り。グッド・ルーザーなんぞクソくらえ。自分勝手なエゴイストが生み出すカタルシスが大好きです 2022.01.20
-
次の記事
ゲイリー・ラッセルが右肩ベコンでマグサヨに判定負け。思った以上にショックがデカいw 年一キングは勝ってこそのネタキャラなのに【結果・感想】 2022.01.24