ジョー小泉を避けることをズミヨケと呼ぶことにする。フィゲロアvsフルトン、ヘイニーvsディアス、アリーム、モンタナ・ラブ振り返り【結果・感想】

ジョー小泉を避けることをズミヨケと呼ぶことにする。フィゲロアvsフルトン、ヘイニーvsディアス、アリーム、モンタナ・ラブ振り返り【結果・感想】

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先日からたびたび“俺忙しいアピール”を繰り返しているわけだが、先週末あたりでようやく落ち着いてきたところである。
それを受けて放置したままになっていたボクシングの試合を視聴してみたので、今回はその感想を。
 
具体的には、
・デビン・ヘイニーvsジョセフ・ディアス
・スティーブン・フルトンvsブランドン・フィゲロア
・レイセ・アリームvsエドゥアルド・バエズ
・モンタナ・ラブvsカルロス・ディアス
の4試合。
 
フィゲロアvsフルトン戦、アリームvsバエズ戦はWOWOWエキサイトマッチの見逃し配信で視聴したのだが、例によってジョー小泉の出演回だったことにゲンナリしたという……。
 
いや、もういいよオマエイ。
いつまでも解説席にしがみついてないでさっさと後進に道を譲れや、お?
 
もはや声が耳に入ってくるだけでイライラするというか。
 
 
もともと僕はフィゲロアvsフルトン戦にあまり興味がなく、今回の「見逃し配信」にたどり着くにもだいぶ腰が重かった経緯がある。
 
嫌いなヤツの声を聞きながら興味のない試合を観るって、ガチで意味わからんでしょ笑
 
 
自分で言うのもアレだが、僕はジョー小泉の声が聞こえてから消音設定までの反応速度にかけては世界一だと思っている()
これはすでに後世に伝えるべきスピード感と言っても過言ではない。
 
というわけで表題の件。
ジョー小泉の声が聞こえた瞬間、光の速さで消音設定に切り替えることを今後“ズミヨケ”と呼ぶことにする(異論は認めない)。
 
ヘイニーがPFP1位で異論ないよな? “あの”カンボソスを塩漬けにしたんだぞ。井上尚弥、カネロがはるか彼方にふっ飛ぶ偉業。ジャブ、ダッキング、クリンチが最強。以上!!
 

○レイセ・アリームvsエドゥアルド・バエズ×(判定2-0 ※98-92、95-95、96-94)

レイセ・アリームは元WBA世界S・フェザー級暫定王者で、WBAの王座削減方針の煽りをモロに受けた選手。規定通りランキング1位&指名挑戦者に位置していたものの、今回のバエズ戦を強行したことで指名挑戦権をはく奪されたとか。
あまり詳しくないのだが、確かバエズ戦が正式発表されてからのWBAの後出しだったような気も……。
 
以前も申し上げたように僕は暫定王座は普通に必要だと思っている。
 
WBAが暫定王座廃止? いや、暫定王座はいるだろw ここまでビジネスが肥大化すれば王座乱立も仕方ない? L・フライ級の上位ランカーに注目してみた
 
暫定王座を廃止しても上が渋滞することには変わりないし、結局は挑戦者決定戦が乱発されるだけ。一方で他団体との兼ね合いで割を食う選手が出るのはどうなのよ?
 
 
まあ、それはそれとして。
個人的なレイセ・アリームの印象は「いい選手だけど穴も多い」
 
スピード、パワー等、身体能力は文句なしに高い。
ハイライトでは「おお!!」と思うような動きを披露してくれる。
 
だが、全体的にリングIQが低いというか、身体能力のゴリ押し感が強いのがこの選手の特徴でもある。
 
スピード&パワーでぶち抜けるうちは鮮やかな勝利、KOを連発する。
ところが動き出しの溜めが大きく次の動作が読みやすいため、相手のレベルが上がるにつれてゴリ押しが通用しなくなってくる。
 
 
そして、今回のエドゥアルド・バエズがまさにそんな相手だった。
この選手は身長175cm、リーチ178cmと比較的長身で腕も長いタイプ。打ち終わりのケアよりも1発の威力を重視するぶん回しを持ち味とする。
若干遅れ気味に飛んでくるパンチはWBO王者エマヌエル・ナバレッテっぽくもあり、なおかつ近場での連打にも対応できる。
 
その上早い段階でアリームの踏み込み、連打のタイミングに合わせてカウンターをヒットするなど、随所に能力の高さも感じられた。
 
フィジカルのゴリ押しタイプのレイセ・アリームにとってはかなりの強敵だったと言えるのではないか。
 
 
なお、今回はギリギリ逃げ切ったアリームだが、今のままだとvsスティーブン・フルトンはちょっと厳しいような……。
何となくだが、現時点での強さは和氣慎吾をフルボッコにした頃のジョナサン・グスマンと同等くらいだと思う。
 
ルイス・ネリの成長と割り切り。無敗のカルロス・カストロからダウンを奪って背水の復帰戦で判定勝利。今回はなかなかよかったんじゃないですかね
 

○スティーブン・フルトンvsブランドン・フィゲロア×(判定2-0 ※116-112、116-112、114-114)

そしてこの日のメイン、スティーブン・フルトンとブランドン・フィゲロアによるWBC/WBO世界S・バンタム級統一戦について。
 
上述のように僕はこの試合にあまり興味がわかなかったのだが、以前にボーっと展望を考えたせいで視聴せざるを得ず(そんなこたぁない)。
 
その際はフィゲロアの12RKO予想とさせていただいたのだが、残念ながら(残念でもないけど)フルトンの判定勝利という結果に。
 
2021年、僕のベストバウトTOP10。コロナの影響で注目試合が中止になったり観戦熱が減退もしたけれど、私は元気です()第10〜6位まで発表
 
ブランドン・フィゲロアは基本的に接近戦での打ち合い上等の選手。スイッチを繰り返しながら前進→被弾もお構いなしに至近距離で腕を振りまくる試合運びを得意とする。
 
前回のルイス・ネリ戦でもわかるように前に出る馬力と意味不明な打たれ強さ、無尽蔵のスタミナを活かした打撃で相手を根負けさせるのがこの選手のスタイルである。
 
 
だが、今回のフルトンはこれまでの相手とはひと味もふた味も違った(気がする)。
 
フィゲロアの得意な位置になかなかとどまってはくれず、威力のあるパンチを打つにはどうしても片手で抑え込む必要が生じる。
 
相手を抑えるのに片手を使えば当然攻撃の比重は下がる。
それを補うためにさらに近づくのだが、その位置ではさすがのフィゲロアも力の乗ったパンチは打てない。
 
一方のスティーブン・フルトンはフィゲロアが糞詰まりを起こす位置でも普通に威力のあるパンチを打つことが可能。
 
身体をスッと入れ替えてスペースを作り、わずかな位置からアッパー、フックをねじ込む。
 
試合を通して前に出ているのはフィゲロアだが、ヒット数自体はフルトンの方が多い。
似たような展開ながらもフルトンの芸の細かさが随所に感じられた12Rだった。
 
 
アーノルド・ケガイをアウトボクシングでさばき切り、アンジェロ・レオを接近戦で上回る。そして今回はブランドン・フィゲロアの得意な接近戦で距離を支配しての勝利。
 
このスティーブン・フルトンの幅の広さ、引き出しの多さはちょっとすごい。
一見そこまで強くは思えないが、実は相当やっかいな選手。セミファイナルのレイセ・アリームとは真逆のタイプと言えそうである。
 
フルトンvsローマン、モロニーvsパリクテ、ベナビデスvsレミュー。ある程度勝敗予想がしやすかった。気合い十分のモロニーが印象的だったね
 

○モンタナ・ラブvsカルロス・ディアス×(3R1分22秒TKO)

お次は先週末のエディ・ハーン&DAZN興行。
 
セミファイナルに登場した戦績16勝1分8KOのモンタナ・ラブについてである。
また対戦相手のカルロス・ディアスも29勝1敗14KOの選手で、キャリア唯一の敗戦は強豪ホセ・セペダに喫したもの。
 
田中恒成vs石田匠。田中の勝ちか〜。石田が逃げ切った感じもしたけどな。両者の差は勝負どころでの凄みかな
 
このモンタナ・ラブという選手はどこかで名前を聞いた覚えがあったのだが、ああ、なるほど。前戦で元IBF王者イバン・バランチェクに勝利したアイツかと。
 
スタイル的には高い身体能力、見切りとスピードを持ち味とするサウスポーで、S・バンタム級より上の階級でよく見かけるテクニシャンである。
 
 
で、実際の試合もまさにそんな感じ。
ディアスの鋭い踏み込み、躊躇のないスイングをバックステップで楽々かわし、抜群のタイミングでカウンターを打ち込む。
時おりディアスの強引な押し込みに後退させられるシーンも目に付いたが、スピード差と勘のよさでクリーンヒットは許さない。
 
そして、的確なヒットでダメージを蓄積させつつ計3度のダウンを奪う圧勝。若干ストップが早い気もしたが、あのまま続けていても何かが起きる気配はなかったのが正直なところ。
 
 
ただ、この選手が王者クラスかというと……。
残念ながら現段階では量産型身体能力系サウスポーの上位格という印象しか残っていない。
 
どっしりとした構えから打ち出す右リードやキビキビとした足運び等、スピードだけに頼らないファイトは素晴らしい(と思う)。だが、同じ階級で言えばラッセル三男のインパクトには遠く及ばないのが本音だったりする。
 
僕のゲイリー・ラッセルが帰ってくる。強打マグサヨとの指名戦。2年開いた理由? 前回があまりにもカツカツ(9ヶ月)過ぎたんだよ笑
 

○デビン・ヘイニーvsジョセフ・ディアス×(判定3-0 ※116-112、117-111、117-111)

ラストはWBC世界ライト級レギュラー王者デビン・ヘイニーと暫定王者ジョセフ・ディアスによる王座統一戦。3-0(116-112、117-111、117-111)の判定でヘイニーが勝利した試合である。
 
この試合は世間の注目度の低さに反してかなり楽しみにしていた一戦で、当日も真っ先に視聴した次第である(見逃し配信だけど)。
 
 
ジョセフ・ディアスはS・バンタム級のルイス・ネリ同様、重要な試合の相手はほぼサウスポー。カウンターが得意&ゴンゴン前に出てプレッシャーをかけるスタイルや体重超過で元の階級にとどまれないなど、両者は共通点が多い。
 
対するデビン・ヘイニーは鋭い左リードを駆使するアウトボクサーで、L字ガードと一瞬のスピード、センス抜群のカウンターなど、フロイド・メイウェザーを彷彿とさせる選手である。
 
だが、これまで有力なサウスポーとの対戦経験がなく、その部分が今回の見どころかなぁと思っていたところ。
 
ライト級のルイス・ネリことジョジョ・ディアスとデビン・ヘイニー? 注目度は低そうだけど僕は楽しみ。ライアン・ガルシアよりもこっちが決まれ
 
試合の感想としては、めちゃくちゃおもしろかった
 
案の定、ジョセフ・ディアスはライト級としては小柄でなかなかパンチが届かない。
ただ、ヘイニーもあまりサウスポーが得意とは言えず、得意の左リードがこれまでよりも機能していない。
 
ヘイニーの左リード、クロス気味の右で遠間に釘付けにされ、ディアスは思うようにクリーンヒットを奪えない。
だが中盤以降、前に出て腕を振りまくるなどいくつか山場も作ってみせた。
 
 
デビン・ヘイニーはメイウェザーを彷彿とさせると言ったが、それでもメイウェザーに比べて至近距離でのヌルさが目立つ。
懐に入られた際の対応が左右のフルスイングしかない上に頭の位置も変わらない。前回のホルヘ・リナレス戦もそうだが、カウンターが得意な相手にはどこかの段階で手こずらされる傾向が強い。
 
恐らくだが、この選手はペース配分があまりうまくないのだと思う。
 
開始直後からフルスロットルで飛ばしまくり、そのまま中盤まで走り抜ける。だが、後半に動きが落ちる+相手の慣れによって終盤に反撃を許すケースが多くなるのだろうと。
 
ポイントは間違いなくリードしている。
ヘイニーの勝利は間違いない。
 
でも、何となく“やられた雰囲気”で終わる。
 
このモヤっとした感じは、やはり終盤に逆襲を受けてタジタジするのが一番の要因と言えそうである。
 
 
能力の高さに関しては文句のつけようがない。
その一方で相手の出方を見ながら強弱をつけるメリハリが足りない。
 
この部分がヘイニーの今後の課題かな? と思ったり。
 
デビン・ヘイニー案外危なそう? ジョージ・カンボソスのカウンターに回避が間に合うか、ジャブでどれだけアドバンテージを取れるかだけど
 
あとはアレっすね。
ジョセフ・ディアスはやっぱりいいですよね。
カウンターのセンス、タイミングはホントにすごいし、打たれ強さを全面に出したファイトスタイルにも華がある。
嫌いな人も多いとは思うが、デビン・ヘイニー同様、かなり好みの選手である。
 
てか、フェザー級時代はキレッキレだったんだよコイツ……。
 
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