京口試合前日にコロナ陽性で全試合中止←センスのかけらも感じないぞ。タノンサックが気の毒過ぎるし…。つまりダナ・ホワイトは神

京口試合前日にコロナ陽性で全試合中止←センスのかけらも感じないぞ。タノンサックが気の毒過ぎるし…。つまりダナ・ホワイトは神

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2020年11月3日にインテックス大阪で予定されていたWBA世界L・フライ級タイトルマッチ、同級スーパー王者京口紘人vsランキング10位タノンサック・シムシーの一戦が中止となった。前日のPCR検査で王者京口紘人からコロナの陽性反応に出たためである。
 
なお今回は新型コロナウイルスの感染拡大後に初めて海外から選手を招聘して行われる有観客の世界タイトルマッチということもあり、スポーツ庁や2021年開催を目指す東京オリンピック、パラリンピックのモデルケースとしても注目を集めていたとのこと。
 
また、両陣営はタノンサックの滞在ビザが切れる12月31日までに試合実現を目指して調整を図るとしている。
 

タノンサックがあまりに不憫だし、違和感しかない世界戦。最初から最後までしょーもない

WBA世界L・フライ級タイトルマッチ、京口紘人vsタノンサック・シムシー戦の中止が話題となっているわけだが、以前にもちょろっと申し上げたように僕はもともとこの試合に対しては違和感しかなく、今回の中止についても「何じゃそのオチ。最初から最後までしょーもない」という思いが強い。
 
中でも挑戦者のタノンサックがあまりに不憫で、この選手の記事を読むたびにキリキリさせられていた。
今後、タノンサックの滞在ビザが切れる12月末までに再度スケジュール調整をするとのことだが、それ以外にもタノンサックにはできるだけのケアをしてもらいたい。
 
 
無関係な人間の勝手な意見だが、正式にこの試合がリスケされた際には全力でタノンサックを応援させていただく。
 

自分のYouTubeチャンネルで中継ってなんじゃそりゃ?

僕がこの試合に乗れなかった最初の理由として、京口が自身のYouTubeチャンネルでこの試合を中継する予定だったことがある。
 
京口紘人vsタノンサック・シムシー戦を京口紘人本人が自分のYouTubeチャンネルで生配信←僕がこれを「ない」と思う理由
 
コロナ禍の影響で地上波もなく、恐らくスポンサー集めも難しい中、オンラインでの中継に踏み切ったことはすばらしい。
 
ただ、試合に出場する選手本人が自分のYouTubeチャンネルで中継するってのはどうなのよ。
そこはしっかり線引きをする必要があるというか、絶対に第三者に担当させるべきだと僕は思うのだが。
 
そうでなくてもボクシングは微妙な判定が出るたびに不正が疑われたり、ジャッジが人種差別主義者呼ばわりされたりと不透明な部分が多い競技である。
疑われる要素を排除するどころか、自らそこに踏み込むことに対しては違和感しかない。
 
え? それって片方の選手の身内がやっていいことなんすか?
「新しい試み」「新時代の幕開け」は大いに結構だが、もともとあるべき秩序をぶっ壊したら話にならんのちゃうの?
 
 
もしかしたら今後は似たようなケースが増えていくのかもしれないが、片方の選手が自分の身内に試合中継を担当させるというのは僕にはどうしても受け入れがたい。
 

タノンサックがマンションに2週間隔離…。もう少し何とかならんのか?

お次はコレ。
挑戦者タノンサック・シムシーが来日後に大阪市内のマンションに2週間隔離されたこと。
 
現在日本ではすべての地域からの入国者、帰国者に対して2週間の隔離義務を課しており、タノンサック陣営もそれに従う形となったわけだが……。
 
記事によるとかなりの厳戒態勢で過ごした2週間だったとのことで、本人的にも相当きつかったという。
陣営はそれぞれ別部屋に隔離され、タノンサックの部屋にはサンドバックと室内用固定自転車しかなく食事も3食とも会長が届けたとある。


一方の京口は国内の有力選手とせっせとスパーリングを重ね、好調のアピールに余念がなかった。
 
異国の地で話し相手もいない部屋で1人、2週間監禁されるストレスは尋常ではないだろうし、国が定めた規則とはいえこれはあまりに不公平過ぎる。
 
「世界には不公平な世界戦など山ほどある」「条件が不満なら受けなければいい」という意見もあるのかもしれないが、トップ戦線が日本人だらけの階級で有力なプロモーターがついているわけでもない選手がわずかなチャンスに飛びつくのは当然のこと。
 
同じ隔離でもチームや限られた取材陣との接触が可能で、なおかつ練習環境も用意されていた井上尚弥とは別物と言っていいほどの違いである。


日本でこれと同じことをやれとは言わないが、さすがにもう少し何とかならなかったのか。
 
11月6日に東京・後楽園ホールで中谷潤人と対戦するジーメル・マグラモもそうだが、僕は国内の世界戦でここまでホーム有利な試合に出会ったことがない。


どちらを応援するというより、どう受け止めたらいいのかがよーわからん。

タノンサックの隔離中にワタナベジム会長がコロナのガイドライン違反で罰金←ナニコレ? ギャグなの? わざとなの?

そして最後はコレ。
 
京口の所属するワタナベジムの会長が、JBCの定めた新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに違反して50万円の罰金を科されたというとんでもネタ。
それもタノンサック・シムシー陣営の隔離中に、である。


さらに言うと、ワタナベジムは「選手すべてにチャンスを与えていきたい」との触れ込みでクラウドファンディングを実施し、一般のファンから800万円近くの支援を受けてもいる。
 
「存続の危機を乗り越えて これからも多くのボクサーにチャンスを与えたい」
 
ここまでくると、僕にはギャグとしか思えないのだが。
 
日本ボクシング界が何とかクラスターを出さないように慎重を期している中で?
東日本ボクシング協会会長も務めた人間が率先してガイドラインを破るってどういうこと?
それも対戦相手のタノンサックの隔離期間中に?
 
この当事者意識のなさ、自覚の足りなさには呆れてものが言えないし、僕が今回の試合に対する興味を完全に失うとどめとなった出来事でもある。


「興行主の渡辺会長はこれ以上の感染拡大のリスクを避け、興行自体を中止することも発表」ってお前、どの口が“リスク”とか言っちゃってんのよww


もはや僕にはこれを“世界タイトルマッチ”と呼ぶことすら違和感がある。
 
年末に開催されると噂の井岡一翔と田中恒成のWBO世界S・フライ級タイトルマッチは井岡側のリスクが大き過ぎるせいでちっとも乗れないと申し上げたが、この京口vsタノンサック、中谷vsマグラモに比べればはるかにマシに思えてくる。
 
井岡一翔「自分にとってメリットを感じる戦いではありません」。田中恒成「ノンタイトル戦は何度挟んでもいい」。テンション違い過ぎてゾッとするわw
 

試合前日に1人がコロナ陽性→全試合中止はやり過ぎじゃない? センスのかけらも感じないんだが

そして、京口のコロナ陽性を受けて11月3日に予定されていた試合はすべて中止、興行自体がすっ飛んだわけだが、正直これはちょっとやり過ぎだったのではないか。
 
京口のコロナ陽性がYouTube撮影のせいだったとは思わないし、感染対策が万全だったかどうかも僕にはわからない。
 
それでも陽性反応が出れば試合を中止するのは当然で、先日の村田諒太の“コロナ祭り”発言などは言語道断である。
コロナは風邪かどうか、マスクの有用性云々については別のところで好きなだけギロンすりゃあいいが、日本ボクシング界が以前の状態を取り戻そうと模索している最中の発言としてはあまりに無神経。自分の影響力も考えないオッピニョンリーダー面には心底虫唾が走る。
 
 
だが、さすがに全試合を中止する必要はなかったんじゃないの? という話。
出場選手からコロナ陽性が出たのは今回が初めてではなく、その際は当該試合だけを中止にして興行自体は開催されていた。
メインとその他の試合では影響の大きさが違うのかもしれないが、この日に向けて準備を重ねた選手や関係者、現地観戦を予定していた方々にとってはたまったものではない。
 
 
そもそも論として、選手のコロナ陽性をゼロにするなど不可能である。
現状、東京都の陽性率がだいたい3~4%。ローラー作戦で検査を実施すればざっくり20~30人に1人程度陽性が出る計算で、これをそのままボクシングに当てはめれば単純に10~15試合に1試合の割合で中止が発生することになる。もちろん陽性者など出ないに越したことはないが、それでもある程度は受け入れるしかない。
 
それを陽性者が出るたびにいちいちイベントごと中止にしていたら、ボクシング界の日常を取り戻すどころかますます切羽詰まっていくだけである。
 
前田稔輝が思った以上にすごい。飯見嵐を2RKOでキャリア5連勝。亀田京之介戦のパフォーマンスはガチだったんだな
 
・片方の選手の身内が中継を担当
・相手選手をホテルに2週間隔離
・その間、ジムの代表者がコロナの規定違反で罰金
・出場選手からコロナ陽性→全試合中止
 
恐らく今回は“興行再開後における初の有観客での世界戦”という実績欲しさに組んだ試合だったと想像するが、最初から最後のオチまであまりにセンスがない。
 
東京五輪開催に向けたモデルケースどころか、結果的にメインイベントに出場する選手のコロナ陽性=全試合中止という悪しき前例を作ってしまった。
 

ダナ・ホワイトの勝負勘、リーダーシップに震える。ブレずに開催に踏み切った結果、目先の売り上げ以上の価値を手に入れた

今回の一連の流れを見ると、UFCのダナ・ホワイトがいかにリーダーシップに溢れているかを改めて思い知らされる。
 
2020年4月から延期されたUFC249をすぐさま場所を変えて5月初旬にリスケ。前日に出場選手1人からコロナ陽性が出るも、いっさいためらうことなく開催に踏み切る。
周囲からの反対を押し切って強行開催した結果、見事にUSAスポーツの指標となってみせた。


ボクシングやNBAのバブル( 隔離空間)、英マッチルーム社の “庭リング”に関しても、もともとはダナ・ホワイトの「プライベートアイランド」発言やアラブ首長国連邦・アブダビに建設されたファイト・アイランドがモデルになっていると思われる。


・イベント再開のタイミング
・いっさいブレないゴリ押しリーダーシップ
・年間興行の多さ
・PPVによる最低限の売り上げ確保
 
絶妙のタイミングで賭けに出て無理やり正解を引っ張り出したダナ・ホワイトの勝負勘はマジでとんでもないし、一連の判断によってUFCは目先の売り上げ以上の価値を手に入れた。恐らくこういう部分を感じ取れるかどうかも、リーダーとしての資質なのだと思う。
 
 
PPV文化のない日本で同じことをするのはなかなか難しいとは思うが、とにかく僕はダナ・ホワイトのおっさんにしびれっぱなしであるww


つまり、ダナ・ホワイトは神なのである(違
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 




 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!