ボクシング好きな選手TOP10完結編。カッコいいかどうかが大事なんだよな結局。大きく変動したランキングにニューカマーの登場。でも絶対外せない不動の選手もいる

ボクシング好きな選手TOP10完結編。カッコいいかどうかが大事なんだよな結局。大きく変動したランキングにニューカマーの登場。でも絶対外せない不動の選手もいる

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先日からスタートした「ボクシング好きな選手ランキング」。注目していた興行で体重超過が頻発したせいでダダ下がりになったテンションを少しでも持ち直すために始めてみたものだが、今回はその完結編、第5~1位の発表である。
 
ボクシング好きな選手TOP10。普段「選手の人間性には興味がない」とかほざいてるけど、パーソナルな部分が重要なのかも。オレ様気質な選手が意外と嫌いじゃない
 
まあ、お気に入りの選手を挙げていくとTOP10では足りなくなるのはわかっていたのだが、思いつくままに書き出していったところあっという間に20人を超えた笑
 
これだと番外編をやるにしても番外編だけで10位~1位まで必要になってしまうww
さすがに意味不明すぎるだろということで、今回はやめておいた次第である。
 
 
というわけで前置きが長くなる前にスタートしていく。
 

ボクシング好きな選手TOP10:第5位

「武居由樹」
 
2021年3月にボクシングデビューを果たし、現在4戦4勝4KOの武居由樹。
K-1から離脱→ボクシング挑戦を表明した際はキックでの那須川天心戦が完全消滅したこともあって興味がわかなかったのだが、試しに試合を眺めてみたところ「おお、こりゃあええわ」と。
そこからあっという間にお気に入りの選手第5位まで上昇している。
 
先日の河村真吾戦での鮮やかなKO勝利もそうだが、今のところ苦戦らしい苦戦は見られない。今後は国内の上位陣とのしのぎ合いに入っていくのだと思うが、この強さをどこまでキープできるか、苦戦した際にどんなパフォーマンスを見せるかがめちゃくちゃ楽しみである。
 
武居由樹がペテ・アポリナルを“片付ける”。もはや国内を飛び越えてPBC系のクネクネサウスポー相手にどうなるか? のレベルかもな。井上バトラーのアンダーで防衛戦やろう
 
あとはアレですよね。
長年K-1でトップを張っていただけあって対応がスマートなのがいいですよね。
この選手の素顔は何を考えているかわからない系だと思っているのだが、そういった本音をメディアやファンに見せることはまずない。
SNSとの距離感も抜群だし、ああいうのもK-1時代から注目される立場にいたことで自然と身についたのだろうと。
 
先日来日したゲンナジー・ゴロフキンに対して
「普段日本に来る選手とはひと味違う本物」
「貴族階級を思わせるエレガントな振る舞いが印象的」
「マスコミ対応がまさしく“公務”だった」
と申し上げたが、もしかしたらあの領域に至る可能性を一番秘めているのは武居由樹なのかもしれない。
 
ゲンナジー・ゴロフキンは覇王色の覇気の持ち主()内容ペラッペラの杓子定規なコメントが最高すぐるw 支配層のみに許されたエレガントさ
 

ボクシング好きな選手TOP10:第4位

「セルゲイ・コバレフ」
 
武居由樹などのニューカマー(僕の中では)が多数登場した今回のランキングだが、同時にどれだけ順位が変動しても絶対に外せない選手というのも存在する。
 
いや~、僕はやっぱりコバレフが好きなんですよね
 
バーナード・ホプキンスの希望を粉々に打ち砕いた2014年前後の強さは脳汁が止まらないくらいゾクゾクしたし、アンドレ・ウォードとの初戦直後に不満タラタラの表情で判定にケチをつけていた姿も人間らしくていい。
 
圧倒的な強さ、恐怖すら覚えるKOを量産してもどこか満たされない部分があるというか。
自分の境遇に納得できないゆえの空腹感と周囲を威圧するような殺気。目深にかぶったフードの内側から滲み出るアウトローな佇まいは本当にカッコよかった。
 
 
2019年11月のカネロ戦以降、高額のファイトマネーを手にしたことで毒気を抜かれておもしろおじさん化しているコバレフだが、そういう危なっかしさもまた魅力の一つだったり……。
 
実際にはセルゲイ・“飲酒運転DV慰謝料ドーピング違法配信おもしろおじさん”・コバレフという、1mmも笑えないレベルのクズなんですけどねww
 
 
間近に迫った復帰戦、クルーザー級でのテレベル・プーレフ戦もクソほど楽しみにしている。
 
僕のセルゲイ・コバレフの帰還。テレベル・プーレフに判定勝利。クルーザー級の耐久力とサイズに戸惑ってたな。相変わらずの前半型だし被弾するたびに動きが止まるのも…
 

ボクシング好きな選手TOP10:第3位

「ノニト・ドネア」
 
この何年かで僕のお気に入りランキングが急上昇した筆頭と言えばこの人。我らがノニト・ドネアでございます。
 
これは言ったかどうかが定かではないのだが、もともと僕はドネアのことがあまり好きではなかった。
身体能力の高さと左フックの当て勘に依存した試合運びにはいまいち知性が感じられず、階級を上げて強敵と対峙するごとにそれが顕著になっていったのも……。
 
2011年2月のフェルナンド・モンティエル戦での成功体験が脳内にこびりついていたのだと思うが、英国を主戦場としていた2016~2018年頃はその脳筋ファイトが露骨に頭打ちになっていた記憶がある。
 
 
ところが2018年にスタートしたWBSSトーナメントで階級をバンタム級に戻したドネアは、ライアン・バーネット、ステフォン・ヤングに勝利し完全に息を吹き返す。
2019年11月の井上尚弥戦は伝説と呼べるほどの名試合となり、その後のノルディ・ウーバーリ戦、レイマート・ガバリョ戦ではかつての脳筋ファイトとは一線を画す内容でKO勝利した。
 
この2試合で第2の全盛期を決定づけるとともに、見事にバンタム級の主役に躍り出たと思っている。
 
ドネアvsウーバーリ感想。ドネアのクソかっこいい主人公属性と往生際の悪さ。もうお前、サウスポー得意じゃねえかw 最高だったぞ
 
もはやこれは常識だと思っているのだが、どんな競技でも超一流には全盛期が2度訪れる。若さと勢いで上り詰める最初の全盛期と、膨大な経験値とメンタルの成熟で身体能力の低下を補う2度目の全盛期。
今のドネアはまさにそれで、成功と逆境? を乗り越え2度目の全盛期を引っ張り出した状態。バーナード・ホプキンスやマニー・パッキャオといった名選手と肩を並べる位置まで到達したと言えるのではないか。
 
 
そのドネアが2022年6月に再び日本にくるのだからたまらない。我々オーディエンスは偉大なレジェンドの軌跡を現在進行形で目撃できる幸運に感謝しなくてはならないのである()
 
繰り返しになるが、現在のバンタム級の主役は間違いなくノニト・ドネア。
今回の再戦はドネアが井上に挑戦するのではなく実際にはその逆。日本にお越しいただいたドネアに井上が挑戦させていただく試合である。
 
時代に選ばれたドネア様の前に立てるだけでどれだけ名誉なことか。
すべてにおいて図が高い。
 
 
勝敗予想は井上の中盤~後半KOか判定でお願いします。
 
ノニト・ドネアが井上尚弥に再戦で勝つには? 中盤から後半にかけてのKOしかなさそう? 接近戦での打ち合いでフルスイングをぶち当てて倒しちゃえ
 

ボクシング好きな選手TOP10:第2位

「サウル・“カネロ”・アルバレス」
 
2022年5月現在、ボクシング界でもっとも稼ぐと言われるスーパースター、サウル・“カネロ”・アルバレス。
絶大な人気とともにアンチも多い選手だが、僕は何だかんだでこの選手が大のお気に入りである。
 
試合が発表されれば「おお!!」と思うし、普段はあまり気にしない試合前の会見やフェイスオフなどもチェックする。
 
 
2005年10月のデビュー以降、こなした試合は61戦。31歳の時点で一生かかっても使い切れないくらいの富も得たと思うが、それでも飽きることなく年2、3試合のペースを維持しているのは文句なしにすごい。
 
試合内容もホープと呼ばれていたころはゴンゴン前に出て打ち合う&打ち合いの中でタイミングを掴むタイプだったが、2013年9月のフロイド・メイウェザー戦以降はよりディフェンシブなスタイルに傾倒。
ところが2018年9月のゲンナジー・ゴロフキンVol.2からはガードを上げて前に出るブロック&リターンを主な戦術としている。
 
接近戦でのコンビネーションが得意なカウンター使いという根本は変わらないが、試合を重ねるごとに見せるマイナーチェンジとド派手な試合内容は完全に僕好み。
 
 
特にここ最近の階級差をものともしない馬力は目を見張るものがある。
 
以前はS・ウェルター級からミドル級に上げるだけでも慎重に慎重を期していたのに。
恐らくアレは本人というより金のなる木を傷ものにしたくないGBPの意向が強く働いていたのだと思うが、GBP傘下を離れた今はすべての試合を上から目線で選べる。絶大な人気と自由に動ける環境を得たことにより、無茶と思われる試合にも躊躇なくベットすることが可能になった。
 
その快進撃も先日のディミトリー・ビボル戦でいったん打ち止めとなったわけだが、これはマジで残念である。
「カネロvsゴロフキン戦はゴロフキンの勝ちだった」「ゴロフキンは判定を盗まれただけで実際は無敗」といったギロンがいまだに続いているらしいが、カネロにはぜひとも第3戦でゴロフキンをKOしてもらいたかったので。
 
カネロが8年7ヶ月ぶりの敗戦。ビボルのジャブとガードを崩せず。“ロッキー・フィールディングの呪い”を解いたビボルに神の祝福を
 

ボクシング好きな選手TOP10:第1位

「ロイ・ジョーンズJr.」
 
ミドル級~ヘビー級までを制したレジェンド中のレジェンドであり、高い身体能力と反射神経、重量級離れしたスピードの持ち主。全盛期は不動のPFP No.1としてボクシング界に君臨したロイ・ジョーンズ。
 
当時はライバルがいなさすぎて退屈だったとかで、午前中にバスケの試合(プロの独立リーグ)をこなし、その日の夜にボクシングの試合に出場するといった意味不明なダブルヘッダーをやってのけたことも。
 
 
 
僕がこの選手を気に入っている理由は一つ。
カッコいいから。
 
こういうランキング遊びをすると必ずと言っていいほど名前が挙がるロイ・ジョーンズだが、題材が「好きな選手」であればなおのこと。第4位のセルゲイ・コバレフ同様、どれだけ順位が変動しても外せない選手の1人というヤツ。
 
最初に申し上げたように思いつくままにお気に入りの選手を列挙したら総勢20人以上になってしまったのだが、その中でも一番に頭に浮かんだのがこのロイ・ジョーンズである。
 
だってカッコいいっすからねこの人。
 
 
僕がどんな選手が気に入るかというと、結局はカッコいいかどうかが大事
 
聖人君子であるとか、謙虚だとか相手へのリスペクトが~みたいな話はマジでどうでもいい。
 
試合内容はもちろん、置かれた境遇からくる何とも言えない飢餓感、身にまとった雰囲気その他。
ど真ん中の正統派ヒーローも大いに結構なのだが、どうしても僕はロイ・ジョーンズやコバレフのようなダークな空気感を持った選手に目がいってしまう。
 
伝説のロイ・ジョーンズvsバーナード・ホプキンス感想。初めてちゃんと観たけどクソつまんねえなこの試合w さすがはホプキンスだわ
 
さらに言うと、全盛期を過ぎてからもずーっと現役にしがみついたのもいい。
 
ロイ・ジョーンズの全盛期と呼べる時期は1992、1993年~2003年3月のジョン・ルイス戦まで。
 
階級をL・ヘビー級に戻し、アントニオ・ターバーとのリマッチに敗れたのが2004年。
その敗戦から2018年2月のスコット・シグモン戦までの約14年間、勝ったり負けたりを繰り返しながら計75戦。「ジョーンズの衰えた姿は見たくない」などと言われつつも結局50手前までリングに上がり続けた。
 
天才肌の選手はどちらかと言えばいい時期にさっさと引退する印象だが、ロイ・ジョーンズはそうではない。
身体の張りがなくなり肉が垂れ下がっても絶対に現役を諦めることはない。足が動かず、全力で動ける時間も短くなった後年の方が、むしろ相手を蹂躙しまくっていた全盛期よりも味があったりする。
 
最強PFPロイ・ジョーンズのベストバウト。悶絶ボディKOのヴァージル・ヒル戦は候補の一つだと思うの。衰えてから14年も現役にしがみついた姿も人間味があっていい
 
ロイ・ジョーンズをネタにするたびに似たようなことを言っている気がするが、それは仕方ない。
なぜならお気に入りだから笑
 
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