俺のウィリー・モンローJr.さんキター!! サンダースとのタイトルマッチでついに2度目の王座挑戦。よしお前ら、震えて眠れ【予想・展望】

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観葉植物イメージ
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2017年9月16日(日本時間17日)、WBO世界ミドル級タイトルマッチが英・ロンドンで開催される。
同級王者ビリー・ジョー・サンダース(ソーンダース)にランキング5位のウィリー・モンローJr.が挑む一戦である。
 
2016年12月以来の防衛戦となるサンダースに対し、ウィリー・モンローJr.は2016年9月以来のリング。
特にウィリー・モンローJr.にとっては、2015年に3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキンに敗れて以来のタイトル挑戦。まさに念願の一戦である。
 
「L・ヘビー級アツ過ぎもっと盛り上がって(^○^) バレラがスミスに大差判定勝利。神々の階級」
 
また、王者サンダースも7月に暫定王者アブタンディル・クルティゼとの統一戦が予定されていたが、クルティゼの逮捕によるまさかの中止。
 
「サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄。俺がリゴンドーを嫌いな理由がコレww」
 
試合枯れの両者が落としどころを見つける形で合意したタイトルマッチとも言え、ある意味では降って沸いたような話である。
 
なおプロモーターのフランク・ウォーレンは、この試合の勝者を同日に行われるゲンナジー・ゴロフキンvsサウル・“カネロ”・アルバレスの勝者へ挑戦させたい意向とのこと。
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
 

ビリー・ジョー・サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいう誰得タイトルマッチ決定!! いや、どうすんだこの試合。観客に子守唄でも聞かせるつもりかよ

WBO王者ビリー・ジョー・サンダースの防衛戦がついに決定した。
 
あれこれ条件を釣り上げているうちに誰にも相手にされなくなったサンダース。ようやく防衛戦が決まるも、対戦相手が犯罪組織の一員の疑いをかけられるというウルトラ展開で中止に。
 
そんなこんなで、今となっては「ただベルトを持っているだけの人」。
確か2016年の今頃は「ゴロフキンとやりたい」と発言して英雄扱いされていた記憶があるのだが。
 
ゴロフキンとカネロのプレスツアーを柱の陰から覗くネタキャラと化している。
 
 
そして挑戦者のウィリー・モンローJr.。
この選手の試合枯れっぷりは、実はサンダース以上に凄まじい。
 
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか?」
 
2015年にゴロフキンに敗れて以来、消化した試合はわずかに2試合。しかも前戦は2016年9月17日のガブリエル・ロサド戦ということで、実に1年ぶりのリングとなる。
条件の釣り上げをしているわけでもないのにww
 
それもカネロvsリアム・スミス戦のアンダーカードで、メインの前に観客をクールダウンさせるという離れ業を披露する豪傑ぶり。
あれ以来、完全に表舞台から姿を消していた選手である。
 
「ウィリー・モンロー・ジュニアがロサドを一蹴!! え? カネロのミドル級調整試合にモンロー?」
 
地味vs地味。
それも両者ともにカウンターが得意な手数の少ないサウスポー。
100%判定決着間違いなしの誰得レベルに絶望的なマッチメーク。
 
「おいおい、ロンドンのファンに子守唄でも聞かせるつもりかよ」とツッコミを入れたくなるほどの究極の日陰者タイトルマッチである。
 
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成の大一番の行方は?」
 

両者ともに手数の少ないカウンター使い。安全第一のウィリー・モンローJr.と打たれるのが大嫌いなサンダース

さんざん誰得マッチと申し上げておいてアレだが、一応試合の展望を。
 
まず挑戦者のウィリー・モンローJr.について。
以前にも言った覚えがあるが、この選手は基本待ちのスタイル。出てきた相手をカウンターで迎撃するディフェンシブなサウスポーである。
 
リラックスした低い構えで距離を測り、相手のパンチをわずかなアクションで避ける。
と同時に、打ち終わりにスピーディなカウンターを返してパッと離れ、再び大きく距離をとる。
 
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
 
また、カウンターを警戒した相手が出てこられなくなったところにスッと踏み込み、シャープなパンチをヒット。そして、やっぱりすぐに距離をとる。
 
危険地帯に留まる時間は極力短く。
射程の外に陣取ることを強く意識した安全第一のボクシングである。
 
相手の右左の構えにはあまり影響を受けず、抜群の距離感でポイントをピックアップ。
一瞬のスピードや見切りのセンスなど、スタイル的にはエリスランディ・ララに近い。
特に右の精度は高く、リードのジャブにも相手を迎撃するカウンターにもまんべんなく機能する万能さを発揮する。
 
「エリスランディ・ララvsフォアマン感想。ムカつくけどすげえ。ララがダーティ、正当両面でフォアマンを圧倒」
 
現状、ミドル級のトップ戦線にこのタイプはほとんどおらず、個人的にはゴロフキンやカネロに次ぐ階級屈指の実力者だと思っている。
 
 
対するビリー・ジョー・サンダース。
申し上げたように、こちらも基本的には待ちの選手。
特にサウスポー対決となった2015年のアンディ・リー戦では、お互いがカウンターを警戒するだけでほとんど動きがない退屈な試合を披露している。
 
「村田ズルいww このタイミングでエンダムと再戦決定って、こんなの村田が勝つに決まってるじゃんか」
 
ただ、前半に2度ダウンを奪うなどそれなりの爆発力も見せており、攻撃に転じた際の威力はウィリー・モンローJr.以上ではないだろうか。
右を連打しながら懐に踏み込み、サイドにステップして正面に回りつつ打ち込む右。この一連の流れは非常にスムーズで、なおかつ力強さもある。
 
思いきり腕を振っても奥足体重を崩さないバランスとフィジカルも持ち合わせており、決して弱い選手というわけではない。
 
「コラレスゥゥウウ〜〜……。カスティジャノスに大苦戦の末ベルトを守る。負傷判定で3度目の防衛成功」
 
とはいえ、やはり根本的には相手の踏み込みに合わせたカウンター狙い。
カウンターを打つ際の踏み込みは鋭いものがあるが、それ以外の局面ではほぼ距離の駆け引きに終始する。
ウィリー・モンローJr.ほどの柔軟性や見切りがあるわけではないが、それを補うだけの慎重さというか、消極さというか。
 
人一倍打たれるのが嫌いなのだとは思うが、アグレッシブとはほど遠い。
1Rの3分間のほとんどがフェイントのかけ合いで終わるなど、いくら地元と言えども「それでいいのか? チャンピオンだろ?」と思わせる選手である。
 
「やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。ウィリアム・ゴンサレスを1RKOでぶち抜く」
 

勝敗予想はウィリー・モンローJr.の中差判定勝利。まあ、どちらにしても静か~な試合になりますよ

安全第一のウィリー・モンローJr.と、打たれるのが大嫌いな慎重派のビリー・ジョー・サンダース。
 
申し上げたように、今回のタイトルマッチはクソほど手数の少ない試合になりそうな気がしている。
お互いがお互いの出足を警戒し、時おり右が数発交錯する程度。ほとんど動きもなく、長く続くこう着状態に大いにイライラさせられるのではないか。
 
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
 
そして、しびれを切らしたサンダースが先に出て、ウィリー・モンローJr.がサイドステップしながら右を返す。
徐々にタイミングを掴んだウィリー・モンローJr.の右ジャブが当たり始め、ガードの間からサンダースの顔面を跳ね上げる。
 
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
 
スピードと精度の差で中盤以降わずかにウィリー・モンローJr.が上回り、最終的にはウィリー・モンローJr.の中差判定勝利
もしかしたら、試合後半にウィリー・モンローJr.がダウンを奪うシーンも観られるかも。イメージ的には2013年のエリスランディ・ララvsオースティン・トラウト戦の劣化版のような?
 
何とも言えないところだが、どちらにしてもエキサイティングとはほど遠い試合になることは間違いなさそうである。
 
「ジャーマル・チャーロさんミドル級初戦キター!! セバスチャン・ヘイランド戦予想」
 

ウィリー・モンローJr.の攻略法は2015年のゴロフキン戦が参考になりそう。いい試合だったけど、序盤はゴロフキンが完全にコントロールしていた

ウィリー・モンローJr.の攻略法としては、やはり2015年のゲンナジー・ゴロフキン戦が参考になる。
 
相手の右を左のジャブで相殺しつつ、ウィリー・モンローJr.の右側から鋭角に間合いを詰める。
これによってウィリー・モンローJr.の動く方向を左のみに限定し、袋小路に追い込む。
 
「バドゥ・ジャックはすげえだろ? クレバリーを問題にせず圧勝。驚いたかオイ? 俺は驚いたぞww」
 
ウィリー・モンローJr.の右と、右へのステップという持ち味を同時に封じ、手詰まりになったところを右で打ち落とすという組み立て。まさにゴロフキンらしい攻略法だったのではないかと思う。
 
「ゴロフキンがウェイドを子ども扱い!! もう相手おらんなこりゃ。ミドル級では頭5つくらい抜けてる」
 
あの試合は中盤以降、打ち合いに出たウィリー・モンローJr.が健闘したが、序盤だけを観ればこれ以上ないくらいのゴロフキンペースである。
 
ただ、現在のミドル級にゴロフキン以外でアレをできる選手がいるかと聞かれれば、皆無と言わざるを得ない。
前戦のガブリエル・ロサドはウィリー・モンローJr.のカウンターの脅威によって手が出せなくなっていたし、カウンター狙いのビリー・ジョー・サンダースにあんな芸当は土台不可能である。
 
「さっそくトラメイン・ウィリアムズがウィリアム・ゴンサレスと10回戦だって。あと、ドウェイン・ビーモンってのがいいかもね」
 
日本の村田諒太なら? とも思うが、アッサン・エンダム戦などを観ると、大いに疑問が残る。1Rに3発しか手を出さないような左で、果たしてウィリー・モンローJr.の右を抑え込めるのか。
あとはダニエル・ジェイコブスがパワーと体格差で押し潰すか、カネロがエリスランディ・ララ戦のようにコンビネーションでこねくり回すか。
 
「村田諒太再戦? 次戦? 何がしたいんだ問題。やっぱり計算高いよなこの人。自分が他人からどう見られるかのケア」
 
どちらにしろ、今のミドル級でウィリー・モンローJr.に勝てると言いきれる選手はほとんど見当たらない。それほどこの選手の実力は高いと思っているのだが、どうだろうか。
 
つまらないけど。
 
「マイキー・ガルシアがブローナーに判定勝利。階級の壁をちょっと感じたかな。ブローナーもよかったよね?」
 

そんなウィリー・モンローJr.さんが僕は大のお気に入りww 愛すべき地味テクニシャンの癒しを堪能しれww

そして、僕はこのウィリー・モンローJr.が大好きであるww
 
エリスランディ・ララと同タイプで手数が少なく、見た目も地味。
高い実力があるのに試合枯れが激しく、存在感も薄い。
ヤクルトスワローズのバレンティンのような髪型でイキってみても、まるで効果なし。
 
わざわざ地元判定が酷いと言われる英国で、いろいろとややこしいサンダースに挑戦するしか選択肢がない不遇っぷり。
 
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
 
村田諒太vsアッサン・エンダム戦がつまらなかったという話は山ほど聞こえてきたが、恐らく今回はその40倍はつまらない
内訳で言うと、ビリー・ジョー・サンダースは村田諒太の5倍はつまらない。そしてウィリー・モンローJr.は村田諒太の8倍つまらない。
5倍×8倍で40倍。そんな感じである。
 
それほど退屈極まりないウィリー・モンローJr.のタイトルマッチを、僕はクソほど楽しみにしているww
同日にゴロフキンvsカネロ戦があるというのにww
似たようなタイプのエリスランディ・ララやギジェルモ・リゴンドーはゲロを吐くほど嫌いなのにww
 
これはもう理屈ではなく、もはや好みの問題である。
 
「リゴンドーに勝てる選手見つけた。リゴンドーの倒し方、勝ち方考えた。無謀な挑戦を前向きな妄想に」
 
あの地味なファイトスタイルも鬼のように低い知名度も、吐血レベルの退屈な試合も、なぜかすべてがおもしろいww
ウィリー・モンローJr.の存在そのものが僕をホッコリさせてくれるww
 
そのテンションで2015年のゴロフキン戦を観直すと、この試合がいかに「やさしい世界の出来事」だったかを実感できるはずww
壮絶にダウンする姿も、開き直って打ち合う姿も。まるで観葉植物にでも触れる優しさを感じるとともに、ウィリー・モンローJr.の所作すべてに癒されること請け合いであるww
 
「【優しい世界】久しぶりのピーターソンがアバネシャンを敗って2階級制覇。応援してる選手だから嬉しいね」
 
そしてこの試合を観た誰もが、間違いなく「ウィリー・モンローJr.」と、いちいちフルネームで呼ぶことになるはず。
もし「ウィリー・モンローJr.さん」とさん付けするようになれば完璧である。
 
 
だからアレだ。
お前ら、震えて眠れ。
ウィリー・モンローJr.さんの勇姿に驚き戸惑い、そして戦慄しなさい。
 
と言いたいところだが、普通に観てれば眠くなるから安心しれww
 
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