2021年、僕のベストバウトTOP10。コロナの影響で注目試合が中止になったり観戦熱が減退もしたけれど、私は元気です()第10〜6位まで発表

2021年、僕のベストバウトTOP10。コロナの影響で注目試合が中止になったり観戦熱が減退もしたけれど、私は元気です()第10〜6位まで発表

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表題の通りなのだが、今回は2021年に行われた試合の中から「僕のベストバウトTOP10」を順番に挙げていくことにする。
 
と言っても2021年は新型コロナウイルスの影響で注目試合が中止/延期になったり、大人たちのしょーもない駆け引きにうんざりしてボクシングの観戦熱が減退したりと、実は選択肢はあまり多くない。
 
人によっては「え? それ?」というものもあるかもしれないが、そこは気にせず“年一の気楽なお遊び”と割り切っていこうと思う。
 
 
ちなみに「クソ試合of the year」もやってみようと思ったのだが、
 
・1位ジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー
理由:単なる鬼ごっこだったから
 
・2位ジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー
理由:僕がリゴンドーのことが大嫌いだから
 
・3位ジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー
理由:WOWOWエキサイトマッチの解説がジョー小泉だったから
 
どれだけ考えてもこれしか出てこなかったのでやめておいた笑
 
カシメロvsリゴンドーとかいう放送事故。ハリー「こんな競技好きな人がいるんだね」←これは完全に正しいw 別にどっちの勝ちでもいいよ
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第10位

○佐々木尽vs湯場海樹×(2R2分3秒KO)
 
佐々木尽vs湯場海樹、一道宏vs谷口彪賀感想。ゾンビのような一道宏。佐々木尽のロマンは続く
 
10勝9KO(試合当時)のユース王者佐々木尽がイケイケで臨んだホープ対決。
相手の湯場海樹も無敗&一つ下の階級のユース王者ということで、KO街道まっしぐらの佐々木尽にとっても簡単な試合にはならないと言われたわけだが……。
 
結果は佐々木尽が先に2度のダウンを喫するも、2Rに得意の左フック1発ですべてをひっくり返してのKO勝利。
 
 
この試合は僕もどちらが勝つかまったく予想がつかず、当日をめちゃくちゃ楽しみにしていた。
で、目の前で壮絶なKO劇を見せられ「う〜わ、こりゃすげえぞ」と。
 
佐々木尽のファイトスタイルは近い将来必ず攻略される、いずれ頭打ちになると言われていたが、まさにそれが今回か?と思ったところでの大逆転だったこともあってとんでもないインパクト。
自らの“最強幻想”に全乗っかりした勢いを山ほど発揮した一戦だった。
 
 
それだけに日本王座戦での体重超過はめちゃくちゃもったいない。
この選手は東日本新人王の決勝戦でも計量失敗を起こしたとのことだが、“ここぞ”の試合で連続してやらかすのは何ともアレだなぁと。
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第9位

○ブランドン・フィゲロアvsルイス・ネリ×(7R2分18秒KO)
 
ルイス・ネリ陥落。フィゲロアとの打ち合いに根負け&ボディを被弾で撃沈。いい試合だったけど何であんなに自信たっぷりだったんだろうな
 
僕がちっとも興味がわかないブランドン・フィゲロアと山中慎介戦での体重超過で日本から追放されたルイス・ネリの王座統一戦。
 
(僕が)いまいち強いのか弱いのかわからなかったフィゲロアの強さが証明されるとともに、ルイス・ネリの壮絶なKO負けによってネリ憎しな日本のファンが溜飲を下げる結果に。
 
フィゲロアにまったくピンとこないこともあって僕はネリが勝った方がおもしろいと思っていたものの、S・バンタム級のネリのフィジカル不足は前戦でも明らか。
 
この試合も序盤はネリがパワフルに攻めるも、徐々にフィゲロアの圧力を抑えきれなくなり中盤に決壊。できもしないアウトボクシングに活路を見出そうとしているうちにボディを効かされジ・エンドという流れ。
 
 
実際、ネリのコンディションはよかったと思うし試合も普通におもしろかった。
ただ、試合前からなぜあんなに自信たっぷりだったのか、前戦の内容で迷わずフィゲロアとの統一戦に飛び込んだのかがいまいち理解できなかったなぁと。
 
 
って、再起戦の相手がカルロス・カストロ!?
しんどすぎワロタw
 
これはアレか?
WBCやプロモーターからの寵愛期間終了のお知らせってヤツか?
 
それこそカルロス・カストロとやるなら赤穂亮の方がまだマシだった気もするけど。
 
てか、ルイス・ネリvs赤穂亮は結構おもしろいと思ったんですけどね。
重要な試合はすべてサウスポーが相手のルイス・ネリと、サウスポーのアウトボクサータイプが苦手な赤穂亮。
計量失敗で試合を飛ばす→もとの階級に留まれなくなった同士の対戦。
 
絶妙に噛み合わない感じが何とも言えない趣を醸していたのだが……。
 
まあ、試合前と試合後にジャポネーゼからクソリプをもらわなきゃならないルイス・ネリにとってはメリットのない試合だったのかもしれませんね。
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第8位

○矢吹正道vs寺地拳四朗×(10R2分59秒TKO)
 
拳四朗陥落。矢吹正道に10RTKO負け。舐め腐ったことをすると因果が巡るってことだろな。矢吹はガチのタマの取り合いができるヤツ
 
この試合はもう、矢吹正道の意気込みと研究の成果、最後まで諦めない粘りが安定王者の牙城を崩したと言っていい。
 
新型コロナウイルスに感染→練習開始からわずか2週間後に試合を組んだ拳四朗陣営にも矢吹を甘く見ていた節を感じる。防衛回数に対する焦りもあったのだと想像するが、もう少しどっしり構えていればと思わないでもない。
 
とは言え、長いリーチと長身を目いっぱい伸ばして打ち込む矢吹のストレートは間違いなく拳四朗の想定を超えていた。
 
拳四朗が得意とするジャブ攻勢が機能せず、逆に遠間から顔を跳ね上げられる苦しい展開。
劣勢を跳ね返すために自ら前に出るも、逆に矢吹の反撃を食らってまさかのTKO負けを喫してしまった。
 
要するに矢吹の躊躇のないラフファイト、思い切りのよさ、L・フライ級離れした射程の長さは拳四朗にとっては未知の領域だったのだろうと。
 
・二桁防衛を焦った拳四朗陣営
・拳四朗を山ほど研究してきた矢吹
・軽量級離れした矢吹のサイズ
・ラフファイトを恐れない思い切りのよさ
 
諸々の要素が絡み合った結果、安定王者を打ち倒した矢吹正道は本当にお見事だった。
 
 
それだけに試合後に矢吹のバッティングばかりが話題になったのは何とも残念である。
 
以前にも何度か申し上げているが、矢吹のバッティングが故意だったとしてそれが何? と僕は思っている。
故意と断言するのはアレかもしれないが、少なくとも矢吹の中に「頭が当たれば儲けもの」的な意識が何割かはあったはず。
 
そして、それの何がアカンの? と。
 
むしろあそこまで躊躇なくラフファイトに身を投じる矢吹のメンタルは「すげえ」と思ったし、頭突きを受けてもしょーもないアピールをするそぶりも見せなかった拳四朗もさすがだった。
 
どちらの選手からもプロ中のプロを感じた&一期一会の試合だっただけに、あの意味不明なゴタゴタからのダイレクトリマッチは微妙としか言いようがない。


「再戦で決着をつければスッキリする」という意見をいくつも見かけたが、いやいや、僕はあの試合が再戦になることにモヤモヤしとるわと笑
 
パッキャオの敗者の弁、言い訳振り返り。グッド・ルーザーなんぞクソくらえ。自分勝手なエゴイストが生み出すカタルシスが大好きです
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第7位

○ジョシュ・テイラーvsホセ・カルロス・ラミレス×(判定3-0 ※114-112、114-112、114-112)
 
ジョシュ・テイラーのクズ度がホセ・ラミレスを振り切る。ラミレスはナイスガイ過ぎるんだよなたぶん。勝負どころでの性格の悪さは大事
 
何と言うか、この試合は久しぶりにボクシングの醍醐味、王道中の王道を体感できた一戦だった。
 
WBSSトーナメントを制してIBF/WBAスーパー王者となったジョシュ・テイラーに対し、WBC/WBO王座を保持するホセ・カルロス・ラミレスも無敗の強豪。前戦までにアントニオ・オロスコ、ホセ・セペダ、モーリス・フッカー、ビクトル・ポストルに勝利しており、すでに団体内でやることは残っていない。
 
・最強王者同士の統一戦が
・“ここ”というタイミングで組まれ、
・期待通りの大激戦の末に
・ジョシュ・テイラーが勝利
 
S・ライト級が強豪揃いの割にいまいち人気がない、ウェルター級に比べて注目度が低いこともあるが、あれだけすんなり4団体統一戦が実現したことは文句なしに素晴らしい。やっぱりボクシングはこーでぃねーと。
 
大きな利益を求めてビッグマッチを寝かせまくった結果、3年前に終わらせておくべき試合がいまだに行われる気配もないヘビー級戦線とは正反対である。
 
 
また試合内容もよかったんですよね。
愚直な突貫系のホセ・ラミレスに対し、もともとの能力の高さに加えて試合巧者(狡さ)っぷりを随所に発揮したジョシュ・テイラー。
 
ラミレスは距離を詰めて近場で勝負したいのだが、テイラーの前手の右、左のカウンターに阻まれなかなかペースがつかめない。
しかもテイラーは接近戦で肩をぶつけたり肘で小突いたりとラフな動きを連発する。まっすぐ前に出て正面から勝負を挑むホセ・ラミレスとは大違いのクズ度である。
 
そして、そのクズさ加減が勝敗を分けたとも思っている。
7Rのダウンなどはまさにそれ。テイラーが肩でラミレスの顔を小突き、ラミレスが「またかよ」という表情を見せた瞬間に左をズドン。
 
あの行為の是非はともかく、あらゆる手段で勝利を目指す、どんな状況でも気を抜かないジョシュ・テイラーの“計算された性格クズ”は僕の好みど真ん中である。
 
 
「王者たるもの人間性も優れているべき」などというクソ理屈には毎回反吐が出ますよ。
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第6位

○ワシル・ロマチェンコvs中谷正義×(9R1分48秒TKO)
 
中谷正義がロマチェンコにTKO負け…。「悔しい」しか感想が出てこない理由? 中谷正義が負けて悔しいからですよ。完全に攻略されてたな
 
この試合はベストバウトと呼ぶには少々語弊があるが、2021年でもっとも僕の心を動かした一戦である。
 
激戦区のライト級で日本の中谷正義が元PFP No.1の最強王者に挑む。
この事実だけでもゲロと糞尿が止まらないくらいの快挙なのだが、それ以上に中谷が負けたことが悔しくて仕方ない。
 
 
正直、ロマチェンコに中谷が勝つのは相当難しいとは思っていたが、それでももしかしたら。何かを起こせるのではないかと期待していただけに。
 
・ロマチェンコが肩の手術明け
・ベルデホ戦での中谷の劇的勝利
・テオフィモ・ロペス戦での健闘
 
偶然でも何でもいいから、すべての要素が中谷側に傾けば……。
ロマチェンコに一泡吹かせるパティーンもあるのではないかと思ったし、本気でそれを期待してもいた。
 
中谷正義がロマチェンコに勝つ姿しか想像できない。負ける要素が見当たらない件。偉業でも過去最大のビッグマッチでもない単なる通過点
 
なので、中谷のあの負け方を見せられた直後の落胆、尾を引くムカつき度合いは尋常ではなかった。
普段、選手個人にそこまで思い入れる方ではないのだが、この試合に関しては完全に別物だったことを報告しておく。
 
 
てか、この試合のロマチェンコはガチで激強でしたよね。
直近のリチャード・コミー戦もそうだが、ロマチェンコがあの強さを発揮できるならPFP No.1に返り咲くのもまったく夢ではない。
 
と同時にこの選手のプライドの高さ、俺様っぷりはサイヤ人の王子であるベジータ並み。テオフィモ・ロペス戦での判定負けをいまだにグチグチ言ってるしね。
 
 
クソが。
思い出すとまたイライラしてきやがる笑


試合前からロマチェンコの紳士的な態度がホントに気に食わなかったんですよね自分ww
 
 
激戦区の階級で日本人選手が最強王者に挑むことが快挙なのは間違いない。
 
だが「ロマチェンコの前に日本人選手が立っているだけで感慨深い」とか「中谷正義にはありがとうと言いたい」といった眠たいセリフが吐けるほど割り切れるもんでもねえだろうと(僕は)。
 

第5位以降は次回に

では、第5位以降は次回ということで。
別に引っ張る気もないのだが、長くなってしまうのでね。
 
2021年、僕のベストバウトTOP10完結編。第1位は仕方ないよ。あれをやられたら1位にするしかない笑 2位以下も納得の順位です(僕の中では)
 
新年なので? のんびりいきましょう。
 
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