ベイスターズCS初進出に際して愚将中畑清を語る。まあCS進出は1年遅かったよな。三浦大輔引退は仕方ないよあの球威じゃ
2016年9月19日、横浜DeNAベイスターズが本拠地横浜スタジアムで広島東洋カープと対戦し、3-1で勝利。球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。
CS制度がスタートした2007年以降、12球団で唯一出場経験のないベイスターズだったが、この日の勝利でペナントレース3位以上を確定させ、ついに念願のCS進出が決定した。
この快挙に2000年代前半の暗黒時代を知るファンや関係者、そして選手から多くの喜びのコメントが聞かれ、長い低迷から抜け出した達成感と充実感で横浜の街は酔いしれた。
「阪神香田がヤバい。香田勲男容疑者52歳。職業:2017年阪神投手コーチ兼投手陣崩壊担当」
2012年、親会社がTBSから株式会社ディー・エヌ・エーに変わり、地元横浜を巻き込んでの改革を推進して今年で5年目。目標としていた優勝には届かなかったが、着実に前進する球団の歩みとともに果たした悲願は決して小さなものではない。
だが歓喜のCS初進出を決めた翌日、衝撃的なニュースが舞い込む。
番長・三浦大輔引退発表。
1998年の優勝を知る唯一の現役選手で、なおかつ2000~2010年代までの暗黒時代をエースとして支えてきた背番号18番。今シーズンは球界最年長投手となり、24年連続勝利を目指す三浦大輔の突然の引退発表である。
「阪神CS進出決定(予定)!! 1stステージで当たるのはDeNAと巨人どっちがいい? 2位と3位フィニッシュどっちがいい?」
「違う球団ならもっと勝てたのでは?」という質問には「ないです。俺は横浜の三浦大輔だから」と断言し、FA権を取得して移籍に心が傾きかけたときも「もう一度横浜で優勝するために残留した」と答える。
勝ち星が伸びずに低迷した2011年には「1軍に俺がいないのに、スタンドで18番のユニフォームを着て応援しているファンがいる。あの姿を見たら絶対にあのマウンドに戻らなくてはいけない」という決意を胸に見事に復活を果たす。
「2017年阪神が5位になる理由。2017年シーズンスタート!! 破綻した内野守備とリリーフ酷使の金本謎采配は解消したのか?」
そして、2012年7月に通算150勝を決めた試合のヒーローインタビューで「本当に横浜に残ってよかったです」と答えてファンを歓喜させる。
トレードマークのリーゼントや、気持ちを前面に出して打者に向かっていく投球。一つ一つの所作が絵になり、すべてのコメントに人間味を感じさせる三浦大輔は確かにベイスターズファンの大きな支えとなっていた。
その三浦の引退発表は多くのファンを驚かせ、同時に1日でも長くユニフォーム姿を見たいという願いを抱かせている。
「三浦大輔と黒田博樹の引退があまりにも見事で、FA移籍と生え抜きへの考えが揺らぎそう」
球団初のCS進出&番長・三浦大輔引退。
大きな喜びと哀しみを抱え、横浜DeNAベイスターズがプレーオフの戦いへ向かう。
「藤浪イップスってマジか…。復帰登板で5回途中7安打7四死球3失点KO。2017年阪神終焉? NPB史上屈指の才能がががが」
ベイスターズ3位おめでとう。あの低迷期をよくここまで持ち直した
まず、ベイスターズCS進出決定おめでとう。
クソみたいな暗黒低迷期を経て、ようやく普通に勝利を目指せるチームになり、ついに3位以上を確定。1998年の優勝以来、20年近い時をかけて進めた再建がようやく形をなしてきたというところだろうか。
「大谷翔平が日ハムの足を引っ張っている? 相手を勢いづけたのは覚醒した投手大谷だった?」
ガラガラのスタンドにやる気のない親会社、染みついた負け犬根性など。骨の髄まで腐っていたゴミ球団を本当によくここまで立て直したと思う。
当初は「モガベー」などとバカにされていたDeNAだったが、ふたを開けてみればこれだけ革新的で有能な親会社は他にないのではと思うほど、その手腕には脱帽せざるを得ない。
「5年で優勝」という目標には届かなかったが、12球団で唯一CS出場未経験のチームが3位に食い込んだ快挙は素直に称賛されるべきだろう。
まあ、僕に言わせれば1年遅いけどな!!
「CSは不要。あんなの何がおもしろいんだ? あんなの敗者同士の傷のなめ合いだろ」
番長・三浦大輔引退は残念だけど、あの球威では仕方がない
そして番長・三浦大輔の引退。
多くのファンを驚かせた重大発表となったわけだが、個人的な意見を言わせていただくと「まあ、妥当だろうな」という感じである。
2016年のオープン戦、そして7月の初先発で観た三浦の球は残念ながら1軍レベルからはほど遠かった。プロの1軍でやっていくには、この球威では厳しいと言わざるを得ないものだった。
「2017年中日ドラゴンズ再建にはDeNA山口獲得が必須。投手陣の整備を進めて1-0での勝利を」
2011年の不振からトレーニング方法を変えて復活したと言われる三浦だが、実際には投球パターンを変えたことの方が大きい。
僕の記憶が正しければ、確か三浦は2012年シーズンからほとんどの直球系の球をカットボールに変えている。打者の手元で小さく変化させるブレ球で、微妙にバットの芯を外すピッチングへの転身を見せているのである。
これによって内野ゴロが増え、なおかつ死四球率改善によって球数が減り、結果的に成績を大幅に向上することができたのである。また、カッターを多投することで腕の振りに鋭さが戻り、球威アップにつながったというのもあるかもしれない。
「巨人山口俊誕生!! ストーブリーグの巨人の補強戦略が的確過ぎて開いた口がふさがらない。そしてDeNAの間の悪さが……」
さらに2014年からは直球系をカットボールからツーシームに変え、前年までの残像を利用して打者を打ち取る投球を披露している。
チームの先発投手が台頭したために登板間隔が長くなったことも、打者が球筋に慣れるまでに時間を要するという好循環を生んだのだろう。
「小久保が侍JAPAN史上最高の有能監督な件について。WBCで世界一を目指す日本野球にふさわしい采配の数々を語る」
だが、あの手この手で球威の衰えをカバーしていたのが、残念ながら2016年シーズンに限界を迎えた。プロの打者を抑える上で最低限必要なボーダーラインを下回ってしまったのである。
「まだやれる」
「来年も若手の手本になってほしい」
三浦大輔を愛するファンの痛切な願いはよくわかる。だが今シーズンの球を見る限り、引退は仕方ないとしか言いようがない。
「2016年日本シリーズ、三戦目以降展望。優勝目指してがんばれ広島カープ!!」
ベイスターズは本来、2015年シーズンにCSに出なければならなかった
球団史上初のCS進出を決めた横浜DeNAベイスターズ。
だが、僕に言わせればこの結果は遅すぎる。
このチームは、少なくとも2015年には3位争いをしなくてはいけないチームだった。
そして断言するが、その原因のほぼ95%が中畑清監督の無能ぶりによるものである。
・絶好調男
・元気印
・生粋のモチベーター
DeNA監督時代、明るいキャラクターとノリのよさで人気を博した中畑だが、はっきり言ってあれは愚将だ。
僕の中ではこの15年でも1、2を争う無能。ベイスターズの歴代監督では大矢や尾花といったところが無能認定されているが、中畑清という監督はそれをはるかに下回る。特に2014、2015年の中畑は冗談抜きで球史に残るレベルの無能だと思っている。
「清原逮捕に対する中畑清の発言に納得がいかない件。「ああ、やっぱり」って何?」
僕はよく2015年シーズンの広島が4位に終わったのは球史に残る愚行だと申し上げている。そして、監督である緒方をことあるごとに無能呼ばわりしてきた。
「2016年広島カープ優勝確実か? オールスター直前で2位に9ゲーム差をつけての首位。しかも破竹の10連勝!!」
ただ、初めて本音を明かすのだが、僕がもっとも無能な監督だと思っているのは2015年広島緒方ではなく、2014、2015年中畑清である。
それも断トツで。5馬身差で。
「川崎ブレイブサンダースの親会社になるDeNAってすげえ優良企業だって知ってた? 野球の次はバスケ」
なぜ今になってこんなことを言うかというと、中畑のことを考えるとムカムカして冷静さを失ってしまうからであるww
今回、中畑辞任の翌年にベイスターズがCS進出を決めたことで多少溜飲が降りたので、無能中畑について思いっきり上から目線で語ってみようと思った次第である。
「ヤクルトはなぜ弱くなったのか。2015年の優勝時と2017年では何が違ったのか。意外と球場にも原因があるかもよ?」
リリーフ投手の起用がグッチャグチャ。片っぱしから使い潰してチームを低迷させる無能起用
数多くの無能を晒してきた中畑だが、そのゴミっぷりが如実に見られるのがリリーフ投手の起用だ。
調子のいい投手から立て続けに使い、1週間前後であっさり潰す。そして調子が落ちてきたところでさっさと2軍に落とし、別の投手を起用する。代わりの投手が少しいいピッチングをすれば、これまた連投を強いて潰す。
「代わったところに打球が行くには根拠がある。2016年4勝2敗で広島を下して日本ハム優勝!!」
1軍経験の少ない投手は引き出しも少なく、調子が落ちればリリーフに失敗する。そもそも疲労が溜まれば打たれるのは当たり前だし、コンディションにお構いなしに連投を強いているのだから当然の話である。
「日本vsポーランドの時間稼ぎ議論にビックリ。まさかこんな批判が出るとはね。僕の中にはない発想だから新鮮だったな」
だが、中畑はその失敗を許さない。
自分で事態を招いておきながら許さない。
失点を重ねた投手に即刻2軍行きを告げて失格の烙印を押し、自信と実績を積む機会を根こそぎ奪うのである。
モチベーター?
笑わせんなよ。
若手の自信をわざわざなくさせる采配をしておいてアホなことをぬかすな。
また2015年シーズンに、ルーキーながらベイスターズの守護神に君臨していた山崎康晃を「ウチの宝だから絶対に回跨ぎはさせない」と豪語しておきながら、その翌日に何事もなかったかのように回跨ぎをさせるという暴挙。
しかも前日の投球で、明らかに疲労困憊だったにもかかわらず、である。
なおかつ「山崎康晃を中継ぎに配置転換して疲労回復を待つ」という謎理論を発動し、ファンを困惑させるサプライズも用意していたからビックリだ。
は? 中継ぎに回したって疲労は回復せんぞ?
何をおかしなことを言ってんだ?
方針も根拠もない、信念も計画性もないブレッブレの投手起用である。
2014年シーズンは、
大原(44試合)
林(56試合)
国吉(49試合)
加賀(37試合)
三上(65試合)
と、主力メンバーを片っぱしから使い潰す無能起用。
2015年シーズンは、
田中(35試合)
須田(29試合)
小杉(27試合)
国吉(28試合)
平田(35試合)
長田(45試合)
エレラ(52試合)
山崎(58試合)
と、若手ベテラン助っ人問わず、1人ずつ重点的かつ平均的に使い潰す無能起用。
おかげで2015年の大原、林、三上はまともに働けず、国吉も大幅に登板数を減らす。
2年連続で酷使を重ねた長田は2016年シーズンは引退レベルに劣化し、エレラは肩の故障で終了。山崎は得意のツーシーム(フォーク)が落ちずに8月の防御率は驚愕の15.12である。
これだけの惨劇を自らの無能采配で巻き起こしておきながら「リリーフが足りていない」などとのたまう厚顔無恥っぷり。僕はこの無責任で自分勝手な無能采配を目にするたびに、脳みそが沸騰しそうになるほどの怒りに打ち震えていた。
「巨人高橋由伸監督辞任←同情の声多数。阪神金本監督続投←批判多数。そんなにおかしいかね? 仕方ないと思うんだが」
井納翔一はお前のオモチャじゃないぞ? 段階を踏んで成長を促すこともできないのかよ
そして極めつけは先発ローテーションの一角である井納翔一の起用方法である。
特に見ていただきたいのが球数の部分。
たとえば2014年は5/23に131球、5/29に124球を投げ、次の登板では73球で降板している。
6/18に140球を投げた次の登板では85球で降板。
7/4に131球を投げた次の登板では79球で降板。
見ての通り、球数を多く投げた次の登板では軒並み成績を落としているのである。
2015年はもっとひどい。
4/17 124球
4/24 153球
5/16 140球
5/23 135球
5/30 121球
もう完全に頭が沸いているとしか言いようがない。
シーズン序盤の4月、5月にここまで酷使する意味がどこにあるというのか。
おかげでその後の6/6~7/24までの間に5連敗を喫し、結局肘の痛みで故障離脱である。
さらに、以下が2015年に井納がマッチアップした相手投手である。
阪神能見
阪神メッセンジャー
阪神藤浪
広島前田健太
広島ジョンソン
ヤクルト石川
ヤクルト小川
中日吉見
西武菊池遊星
5月以降、他チームのスーパーエースクラスとばかり当てられ、そのたびに惜敗を喫していることがわかる。
↓そして極めつけがこれ。
「信頼と期待とアメとムチ」
5/16の広島戦で、球数的にも明らかに限界を超えていた井納を強引に完投させた試合。
「今日の試合はあいつに託すと決めていた」という中畑のコメントがスポーツ新聞やインターネットに踊った試合である。
この際だからはっきり言わせていただくが、
お前バカじゃねえの?
井納翔一はいい投手には違いないが、現時点では6回2失点、7回3失点の先発2番手クラスの投手である。
この先スーパーエースになるポテンシャルはあるかもしれないが、今の段階でマエケンやメッセンジャー、藤浪のような好投手に投げ勝てというのはどう考えても荷が重い。
「有能or無能? 阪神タイガース和田監督の采配がいかに有能だったかを考えるの巻」
恐らく中畑の中では「困難に打ち勝ってみろ。高い山を登ったその先には成功という頂があるんだ」という発想なのだろう。
あえてもう一度申し上げよう。
お前バカじゃねえの?
こんな根性論が不毛だというのは素人の僕が見てもわかる。
現に7月の大事な時期に井納はしっかりと故障離脱しているではないか。なぜ「段階を踏んで徐々に」ということができないのか。さっぱりわからない。
もしかしたら144試合のペナントレースと5、6回勝てば終わるトーナメントとの区別がついてないんじゃないのか?
そんなことすら疑いたくなるほどのゴミ根性論である。
何がアメとムチだよ?
そんなにアメが食いたきゃ俺が買ってやるよ。
「DeNA山口俊が巨人にFA移籍するべき3つの理由。横浜ファンから離れて新天地巨人でスターになれ」
巨人時代の理想に縛られた中畑清。愚かにもほどがある
まあ正解を申し上げると、恐らく中畑はこれをやりたいのだろう。
「[1989年5月10日巨人VS.大洋]斎藤雅樹「続投させてくれて感謝しています」」
巨人の大エース斎藤雅樹を覚醒させた藤田元司の続投指令。
リアルタイムで観ていたわけではないが、のちに11連続完投勝利や2年連続20勝という金字塔を打ち立てる大投手の原点として語り草になっている試合である。
この伝説の続投指令に感化された中畑が「よし俺も!!」とアホなことを考え、井納翔一を斎藤に見立てて厳しい指導()をしたということなのだ。あまりの短絡的な思考に怒りを通り越して笑ってしまう。
こういった歴代巨人の大正義を踏襲しようとする中畑の姿勢は、実は2014、20015年シーズンの随所に見られている。
たとえば若干23歳の筒香に4番とキャプテンを同時に押しつけたのも、2001~2002年に選手会長をしながら3冠王に迫った松井秀喜を意識したものであることは明らかだ。
だが、当時の松井はすでに27、8歳で日本一の長距離砲としての地位を確立していた。それに対し、筒香は4番初年度の23歳の若手である。ポテンシャルは比肩するものがあるかもしれないが、選手としての成熟度は当時の松井とは比べ物にならない。井納の起用法同様、明らかに時期尚早である。
感情の赴くままにリリーフ陣を使い倒し、成長段階の選手に実力以上の試練を強いる。
こんな起用を繰り返していれば、長いシーズンを乗り切れるはずがない。
2015年シーズン、ベイスターズは前半戦を首位でターンしたわけだが、ファンの間では「なぜ勝っているのかわからない」という声が多く聞かれた。「チームの成績を見ても別段優れているわけではないのに不思議だ」と。
だが、今になって思えば当たり前の話である。
他のチームが自軍と相手の戦力を比較しながら様子見をしている最中に、1人だけ全力疾走していたのだから。
周りがジョギングしている中、自分だけ全力で走れば当然序盤だけはリードできる。
そして、春先の疲れが表面化する夏場に失速して無事に最下位。何一つ不思議なことはない。
そもそも松井秀喜と斎藤雅樹を同時に求めようとする時点でどうかしている。
あんな10年に1人出るか出ないかの逸材を投打で同時に、しかもわずか1、2年で育てようなど正気の沙汰ではない。
確かに2012年の就任当時、ベイスターズのチーム状況は最悪だったのだろう。
中畑本人が「まともに挨拶もできない選手だらけだ」と嘆いていたことも覚えているし、その状態をここまで立て直したのは紛れもなく中畑清という監督の功績だ。
だが、残念ながらその役目は2013年で終わっていたこともまた事実である。
チームを戦う集団に作り替え、いよいよ順位争いが出来る戦力が整ったときに、根性論と刹那的で感情的な采配に終始する中畑では完全に役不足。つまり、本来であれば2013年シーズンで中畑清は退任しておかなければならなかったのである。
2015年広島4位
2016年広島1位
2015年横浜6位
2016年横浜3位(?)
広島は緒方監督が成長した分、横浜は監督がラミレスに代わった分順位が垂直移動した。要はそういうことなのだ。
「祝! 広島カープ2016年優勝!! 25年ぶりの優勝おめでとうカープ!! そして巨人ジャイアンツはよくやった」
阪神金本監督は中畑清に似てる? いや、中畑とは違うでしょ。金本にはまだ可能性が残されていますよ
人気スポーツであるがゆえに、野球ファンの中にはびっくりするほど鋭い観察眼を持った方が多く、僕もそういった方たちのSNSなどでよく勉強させていただいている。
その方々がおっしゃるには、2016年の阪神金本采配は2014、2015年の中畑采配との共通点が多いとのことである。
「鳥谷敬守備劣化と絶不調の原因はレーシック? 成績低迷で阪神ファンの堪忍袋が限界に」
頻繁に1軍2軍を上げ下げして打順や守備位置をコロコロ変える。おかげで内野守備の連係がとれずに戦力が安定しない。
シーズン序盤にマテオに3イニング投げさせたり、勝ち試合負け試合関係なく同じようなリリーフを起用してチームを疲弊させる。
何の意味もない負け試合に藤浪に160球以上投げさせ、根性論を強要する。
なるほど。
確かに前近代的で感情的な采配は中畑のそれと共通する部分が多い。
ただ、実を言うと僕はこの意見に半分賛成で半分反対である。
まず金本は監督1年目であること。
広島の緒方監督のように、今後成長する余地は十分残されているのである。
そして、この人は親会社やファンに担ぎ出された形で監督を引き受けたこと。シーズン前に再三「今年は難しいぞ。阪神は強くないぞ」と言い続けていたこと。
さらに、阪神ファンは「金本がチームを成長させてくれるなら2016年は最下位でもいい」とまで言っていたこと。何だかんだで金本が若手を積極的に起用していること。
「阪神順位予想2016!! やれんのか阪神? 開幕オーダー予想も含め、2016年の金本阪神はどれだけできるのか」
いろいろな要素を鑑みるに、金本を無能と断定するのはまだ早いと思っている。
だが、その点中畑は違う。
あの男はかねてから「監督をやりたい」と言い続け、大喜びでベイスターズの監督を引き受けているのである。
その上で、集大成と位置付けた4年目のシーズンにゴミ采配を連発し、あげくの果てに「リリーフが足りない」という暴言を吐いたのである。
親会社を始めとする首脳陣はできる限りチーム力を底上げし、少なくともCS争いができる戦力を整えた。だが中畑はその戦力をゲーム感覚で運用し、見事に最下位でゴールインしてみせたのだ。監督としての伸び代をすべて使いきった上で。
残念ながら、4年間やった結果があれでは擁護する要素は微塵もない。
「無能」以外にかける言葉が見つからないのである。
つまり横浜DeNAベイスターズが中畑を監督に迎え、4年間をかけて出した結論は、
「中畑清は監督の器ではなかった」
そういうことだ。