中谷正義復帰!? フェリックス・ベルデホとサバイバルマッチ!? そりゃすげえ。中谷勝利は確定しているけど、お互いに容易い試合じゃなさそうだよね
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2020年12月12日(日本時間13日)に予定されていたWBC世界S・フェザー級タイトルマッチ、同級王者ミゲール・ベルチェルトvsオスカル・バルデスの一戦がベルチェルトの新型コロナ感染によって延期になったことを受け、代替としてフェリックス・ベルデホvs中谷正義戦が予定されているとのこと。
スピードもパワーもセンスもベルデホの方が上だけど、勝ったのは中谷正義なんですよ。やっぱり中量級以上の日本人には気持ちが入るよね
中谷正義は元OPBFライト級王者で、2019年7月に現ライト級統一王者テオフィモ・ロペスに12R判定で敗れて引退したものの、その試合内容から現役復帰が望まれていた選手。
まだ正式発表はされていないが、トップランク社の副社長であるカール・モレッティ氏がこの対戦を示唆したとのことで、それなりに確度は高いと思われる。
Sources tell The Athletic that Felix Verdejo is set to fight Masayoshi Nakatani on Dec. 12 in the ESPN co-feature, and Top Rank VP Carl Moretti confirmed to me that the deal is done. Top Rank still looking for a new main event to replace Miguel Berchelt-Oscar Valdez
— Mike Coppinger (@MikeCoppinger) November 6, 2020
まさかの中谷正義vsフェリックス・ベルデホ!! ボクシング観戦の情熱が著しく減退していたところに…
突如として飛び込んできた「米・ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで中谷正義vsフェリックス・ベルデホ戦」の情報に僕はめちゃくちゃ驚いている。
日時が現地時間12月12日ということであれば残り1ヶ月強。この話が本当なら結構前から交渉は進んでいたはずで、中谷正義ファンとしてもテンションが上がり倒している。
実はこの1、2ヶ月間、ボクシング観戦への情熱が著しく減退している。
理由は諸々あるのだが、一番は下記の記事が出た際の一連の反応がクソほど気色悪かったから。
年収300万円のボクシング王者・吉野修一郎 6度防衛しても稼げない不思議 https://t.co/vsOs2fxGqV #AERAdot #週刊朝日 #AERA
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) September 30, 2020
アジア圏で無双中の日本ライト級王者・吉野修一郎のインタビュー記事で、「日本、OPBF、アジア・パシフィックの三冠王者になっても、ファイトマネーがなかなか上がらずボクシング一本で生活するのが難しい」といった内容である。
吉野修一郎のインタビュー記事がネットに掲載される
↓
一部の関係者が「ボクシングが稼げないなんて嘘だ」「吉野は努力が足りない!」と発狂
↓
選手や元選手がSNS等で「稼いでいる人間は稼いでいる」「プロはサラリーマンとは違う」と喚き散らし、識者()がドヤ顔でノウト()を更新
↓
元記事が微妙に削除・改編される
↓
吉野修一郎本人がSNSで謝罪
↓
何となく収束した感じになる
メディアのインタビューで自分の置かれた状況を話した選手が関係者や他の選手から総スカンを食い、挙げ句の果てに謝罪させられる。
何? この、言いたいことも言えないポイズンな世の中。
ジパングボクセ界、クッソ気色悪いなおい。
インタビューで現状を答えた選手が謝罪させられたり、元記事が微妙に削除、改編されてるのがクソほど気色悪いと思った部外者からは以上です。
ま、がんばって。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) October 3, 2020
こういう閉鎖的で息苦しい一面を見せられると、どうしても気持ちは離れるよね。それぞれに立場や守らなきゃいけないものもあるんだろうけど、なーんか一気に冷めたわ。
辰吉寿以輝vs今村和寛感想。寿以輝はパパ吉に風貌、動きがそっくりやな。サウスポーが苦手っぽいのと、今村選手はやりにくそうだった
中谷vsベルデホ戦は下がりきったテンションを一気に上げてくれるよね。井上のアンダーで勝利した平岡アンディとともに
それに加え、WBA世界L・フライ級タイトルマッチ、京口紘人vsタノンサック・シムシー戦が王者京口の新型コロナウイルス陽性により全試合中止となった件。
もともと「新型コロナウイルス観戦拡大後、初めて海外選手を招聘して有観客で行われる世界タイトルマッチ」という実績のために組まれた試合だったことは明らかで、とにかく不公平感が尋常じゃない。
→京口試合前日にコロナ陽性で全試合中止←センスのかけらも感じないぞ。タノンサックが気の毒過ぎるし…。つまりダナ・ホワイトは神
→京口紘人vsタノンサック・シムシー戦を京口紘人本人が自分のYouTubeチャンネルで生配信←僕がこれを「ない」と思う理由
タノンサックの境遇を考えればどんな条件でも飛びついてくるのは間違いない上に、ひょっとしたら日本のジム所属ということで多少の無茶は許される的な計算もあったのかもしれない。
・片方の選手の身内が中継を担当
・相手選手をホテルに2週間隔離
・その間、ジムの代表者がコロナの規定違反で罰金
・出場選手からコロナ陽性→全試合中止
正直、僕にはこれを「世界タイトルマッチ」と呼んでいいのかすらわからない。そして、こんなものに付き合わされたタノンサックがあまりに不憫である。
京口コロナ陽性→全試合中止はタノンサックが不憫過ぎてガチで笑えねえな。
タノンサックが二週間ホテルに隔離されてる最中にワタナベジムの会長がコロナの規定違反で罰金食らったところで試合に対する興味を完全に失ってたけど、このオチはあまりに気の毒だわ。
しっかりケアしてやれよなマジで。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) November 2, 2020
なお、コロナの影響で延期が続いていたWBO世界フライ級タイトルマッチ、中谷潤人vsジーメル・マグラモ戦は京口vsタノンサック戦とはまったく経緯が異なるが、それでも片方の選手が2週間隔離されたことをいまだに受け入れられずにいる。
こんなことを言ってはいるが、ちっとも食指が伸びないんですよね……。
ジーメル・マグラモが相当なVIP待遇で2週間の隔離生活を終えたと聞いてようやくvs中谷潤人の視聴意欲がわいてきている。
ツーショット撮影やフェイスオフも省いたらしいし、帝拳は最初からクッソ慎重だよな。
がんがれマグラモ。
僕だけは100%君の味方やぞ。なおリアルタイム視聴はできない模様。 pic.twitter.com/ziEtVfkJNa
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) November 6, 2020
聞くところによるといい試合だったらしいけど。
ワシル・ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス戦や井上尚弥vsジェイソン・モロニー戦といったビッグマッチは普通に観戦したものの、国内のボクシングに対する興味は過去最低レベルで落ち込んでいた次第である。
そんな中、突然舞い込んできた中谷正義vsフェリックス・ベルデホ戦の噂。
井上尚弥のアンダーで勝利した平岡アンディ同様、下がりきった僕のテンションを爆上げしてくれるインパクトを持ったマッチメークである。
平岡アンディいいね~w エドワーズを4RTKOで沈めてラスベガス2連勝。今のところ変なしがらみがないのがいいよな
両者にとって容易な試合じゃないと思う。左リードとボディ打ちの中谷正義。典型的な“デカくて動ける”タイプ
とまあ、中谷正義復帰&フェリックス・ベルデホ戦の情報にワクワクが止まらないわけだが、正直、容易い試合にはならないと思っている。中谷正義にとってもベルデホにとっても。
中谷正義の持ち味は何と言っても鋭く正確な左とボディ打ち。
身長182cmの上背を活かした左リードで相手を突き放し、打ち下ろし気味の右につなぐ。
また、相手が中に入ってくればピンポイントのボディで迎撃する。
井岡一翔と同じジム出身なこともあってか、相手との間合いの取り方、角度の調整も抜群。典型的な“デカくて動ける”タイプで、2019年7月のテオフィモ・ロペス戦ではロペスが終始自分の距離を作れずに苦労させられる姿が印象的だった。
中谷正義惜しい! テオフィモ・ロペスに判定負け。でも間違いなく通用するとは思ったよね。5Rまで粘れば大健闘とか言われてたけど
2014年1月から2018年12月まで約5年間OPBFタイトルを保持し続けたが、タイミングさえ合えばもう少し早くチャンスが巡ってきてもおかしくない実力者だったと思う。
ただまあ、これも井岡一翔と共通しているのだが、フィジカル面の強化にはあまり熱心ではなかった印象。どちらかといえば減量をがんばって体格的なアドバンテージを発揮するのが基本方針だったのかな? という気はする。
スター性の塊だったベルデホだったが、2016年のバイク事故から歯車が狂い…
一方、フェリックス・ベルデホについてだが、この選手ははっきり言ってスター性しかない。
ロンドン五輪出場経験を持つ元トップアマで、デビュー当初から“フェリックス・トリニダード二世”“ミゲール・コットの後継者”などと呼ばれ、プエルトリコ出身のスター候補として注目を集めていた選手。
抜群の反射神経を活かした鮮やかなカウンターを得意とし、目の覚めるようなKO勝利を量産するなど順調なキャリアを歩んでいるように思われた。
だが、2016年8月にバイク事故を起こしてブランクを作ると、そこから微妙に歯車が狂い始める。相手のレベルが上がったこともあって煮え切らない試合が増え、さらに不運な怪我も続いて調子を落とす。
で、2018年3月に1年1ヶ月ぶりとなったリングでアントニオ・ロサダに敗れてプロ初黒星を喫してしまうのだが……。
ベルデホ堕ちる…。ロサダに10RTKO負け。復帰戦で番狂わせ、キャリア初黒星を喫する。観てるだけで息切れが止まらん
その試合ではかつてのスター候補の姿は見る影もなく。
左ジャブをまったく出さずに左右にぴょんぴょん跳ね回って正面を外し続けるだけで、組み立て的なものは皆無。
何かに憑かれたようにカウンターをぶん回し、近場では苦し紛れのボディを放ってすぐにサイドへ退避する。
いくら何でもここまで足場を決めずに腕を振っていてはパンチに力も乗らない。
もともとジャブが少なく足運びも怪しい選手ではあったが、相手のロサダがベルデホのカウンターをいっさい恐れることなく前進を続けていたことを見ると、要するにそういうことなのだろうと。
この試合の印象が強かったせいもあり、中谷正義ならジャブで釘付けにできるのではないかと思ったわけである。
中谷正義vsフェリックス・ベルデホ戦実現を願う会の発足を宣言いたします。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 12, 2019
最近のベルデホはいいよね。左リードがよく出るし、足運びもしっかりしている。攻略は容易じゃないと思う
だが直近の試合、2020年7月のウィル・マデラ戦を観て少し考えが変わっている。
この試合のベルデホは鋭いジャブでマデラの前進を寸断し、ラウンド後半にアッパーのカウンターをヒット、そのまま一気にラッシュを浴びせて1RKO勝利を飾ったのだが、冗談抜きでいい出来だったと思う。
ベルデホ復活? 無敗のマデラを豪快1RKOに下す。持って生まれた華と才能はホントにすげえ。ボクシング界の主人公にまで駆け上がれ
ロサダ戦とは打って変わって足の運びもしっかりしていたし、その分パンチに力も乗っていた。何よりほとんどゼロと言っても過言ではなかったジャブが普通に機能していて、中に入りたいロサダにほぼ何もさせず。
カウンターのタイミング、一瞬の見切りや反射神経は健在で、相変わらずの甘いマスクと太陽のような笑顔によりスター性は抜群。
おいおい、どうしたベルデホ。
これはちょっとすごいんでないか?
ワシル・ロマチェンコとテオフィモ・ロペス、どちらが勝つにしても空位のタイトルができる可能性が高く、今後はそこに挑戦する流れになるのかな?
などなど。
ロサダ戦での体たらくで興味を失っていたベルデホへの注目度が俄然上がった試合だった。
ついでに2020年1月のvsマヌエル・レイ・ロハス戦も観てみたところ、なるほど、確かにいい動きをしている。
マデラ戦同様、しっかりとした足運びから鋭い左リードを打ち、カウンターをチラつかせながらプレッシャーをかける。
相変わらず手数の少なさもあってレイ・ロハスのジャブに手を焼いたものの、アントニオ・ロサダ戦でのカウンター依存マンとは完全に別人。
もともとのカウンターセンスに近場でのボディ、そこにこの左リードが加われば、普通にトップレベルでも通用するのではないか。
今のベルデホなら、中谷正義相手でも容易に攻略はされない気がする。
中谷正義とベルデホの成熟度が段違い。やっぱりOPBF王座11度防衛は伊達じゃねえな。そして井岡パパの名コーチ属性
それでも中谷正義は勝つけどね。なぜなら僕がそう決めたから
まあでも、中谷正義は勝つけどね。
理由は僕がそう決めたから。
中谷のジャブはマヌエル・レイ・ロハスよりも上だし、ベルデホには中谷が苦手とする差し合いを拒否して一気に距離を詰める突進力はない。
恐らくどこかの段階で近場で打ち合う場面が発生し、そこでお互いのボディ打ち、コンビネーション勝負が展開されると思うが、そこでも中谷はベルデホを上回る。
なぜなら僕が決めたから。
中間距離では左の差し合いでベルデホを圧倒し、近場での打ち合いでも中谷は打ち勝つ(はず)。
あとはベルデホがロサダ戦同様、サイドに動きながらのカウンター依存のパターンに入り、それを中谷が追いかけ回す流れ。
つまり、この試合で中谷正義が負ける要素はどこにも見当たらない。
試合が正式発表されたわけではないので具体的な予想はやめておくが、とにかく中谷正義の勝利だけは動かない。
これは有史以来の決定事項であり、自然の摂理なのである()
だからアレだ。
すまんなベルデホ 。
お前のことは応援してるが、今回は素直に沈んでくれ(違
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