アルテム・ハルチュニャンは打倒シャクール・スティーブンソンの可能性を見せたんちゃうか? 機動力のあるハイカロリーな連打型。フォスターvsコンセイサンは…【結果・感想】
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2024年7月6日(日本時間7日)に米・ニュージャージー州で開催されたトップランク興行。
シャクール・スティーブンソンとアルテム・ハルチュニャンによるWBC世界ライト級タイトルマッチとオシャキー・フォスターとロブソン・コンセイサンによるWBC世界S・フェザー級タイトルマッチが行われたわけだが。
結果はシャクールvsハルチュニャンは判定3-0(116-112、118-110、119-109)でシャクールが勝利、フォスターvsコンセイサンは2-1(116-112、112-116、115-113)の僅差判定でコンセイサンが勝利している。
だがフォスターvsコンセイサン戦は判定で物議を醸しており、敗れたフォスターは即再戦を切望しているとのこと。
テレンス・クロフォードvsイスラエル・マドリモフおもしろかった。横の動きといきなりの右。クロフォードの苦手なタイプだったかも。ダイレクトリマッチもありじゃない?
- 1. 井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦の裏でひっそり? と開催されたトップランク興行
- 2. ×オシャキー・フォスターvsロブソン・コンセイサン○(判定2-1 ※116-112、112-116、115-113)
- 3. 判定に関しては何とも言えないっすね。試合自体がおもしろくなかったし笑
- 4. ○シャクール・スティーブンソンvsアルテム・ハルチュニャン×(判定3-0 ※116-112、118-110、119-109)
- 5. がんばったハルチュニャン。吉野修一郎もこれをやりたかったんだろうな
- 6. 2戦連続でやっかいな相手を退けたシャクールはもう少し評価されてもいい?
- 7. 機動力のある連打型は打倒シャクールの可能性の一つじゃない?
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦の裏でひっそり? と開催されたトップランク興行
日本では井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦(WBA/IBF世界S・フライ級王座統一戦)が注目を集めていたが、その裏でひっそり? と開催されていたトップランク興行。
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス現地観戦。井岡は今できるすべてを出し切っての完敗。個人的にはこれで引退でも納得かな
ただ、メインのシャクール・スティーブンソンvsアルテム・ハルチュニャン戦はそこまでではなく。
個人的にはセミファイナルのWBC世界S・フェザー級タイトルマッチ、オシャキー・フォスターvsロブソン・コンセイサン戦を楽しみにしていた。
というわけで、この2試合の感想を言っていくことにする。
×オシャキー・フォスターvsロブソン・コンセイサン○(判定2-1 ※116-112、112-116、115-113)
まずはセミファイナルのフォスターvsコンセイサン戦について。
展望は下記の通り。
シャクール・スティーブンソンvsアルテム・ハルチュニャン、オシャキー・フォスターvsロブソン・コンセイサンのTOPRANK興行。フォスターvsコンセイサンはいい対戦だね
この両者は左リードの勝負になるのでは? と申し上げている。
コンセイサンのジャブはレイ・バルガスよりも長く多彩。その反面スピードではやや劣る。
ただ、フォスターの低いガード&見切り中心のディフェンスとはそこそこ相性がよさそう。
またフォスターがバックギアに振り切った際の追い足にも注目である。
コンセイサンの左がフォスターの顔面を跳ね上げる展開になればコンセイサン有利。
逆にフォスターが打ち終わりにカウンターで迎撃する流れを作ればフォスターの勝利が近づく。
勝敗予想はフォスターの判定勝ちだが、逆の結果も全然あり得る(気がする)。
判定に関しては何とも言えないっすね。試合自体がおもしろくなかったし笑
試合展開は概ね上記の通りだったが……。
正直、判定に関しては何とも言えない。
コンセイサンは得意の左ジャブがなかなか届かず、フォスターのバックステップに追いつく足もない。
対するフォスターはカウンターの踏み込みが浅く有効打自体が少ない。
もともとコンセイサンの右はオープン気味で見栄えが悪い。
一方のフォスターはパンチ自体はシャープだが明確に効かせるシーンは皆無。
両者決め手のないままダラダラと時間が経過していく。
シャクール・スティーブンソンvs幸薄コンセイサン。体重超過がなくても大差なかったんちゃう?(同意してくれとは言わん)。3Rにはだいたい見切られてたな
繰り返しになるが、この結果はマジでわからない。
身体を伸ばして打ち込むコンセイサンのボディ、常に前に出続ける姿勢が評価されたのかな? と思うが、パンチの的確さはフォスターが上回っているように見えた。
以前にも試合を通して前進し続けた側がジャッジに支持されたケースがあったが、今回もその類と言っていい?
試合自体がおもしろくなかったのもあり、あれこれ考えるのがとにかく面倒である笑
○シャクール・スティーブンソンvsアルテム・ハルチュニャン×(判定3-0 ※116-112、118-110、119-109)
続いてメインのシャクールvsハルチュニャン戦について。
結果はシャクールの判定勝ち(いつも通り)だが、個人的にはそこそこ楽しめた。楽しみにしていたフォスターvsコンセイサン戦が微妙だったこともあってこちらが際立った次第である。
展望記事で申し上げたように挑戦者アルテム・ハルチュニャンは割とよさそう。
前後左右に動き回る連打型、相手の反撃姿勢が整う前にパッと離れるバックステップも兼ね備える。
しかも、それらの動きをガードを高く掲げたままやれる。
フランク・マーティン戦での健闘を踏まえてもvsサウスポーを苦にすることもない。
いわゆる“サウスポーが苦手じゃない”ジェイソン・モロニーである笑
武居由樹がモロニーに勝利、キック出身選手で初の世界王者に。要は「ボクシングは甘くない」勢が他競技のトップ選手のポテンシャルを舐めてたんでしょ
こういうちょこちょこ動く&アングルを変えながら連打を浴びせるハイカロリーなタイプはカウンター狙いのシャクールにとってはかなり面倒くさい。
ハルチュニャンが勝つにはあのテンポを12R継続する必要があるが、案外おもしろい試合になるのではないか。
がんばったハルチュニャン。吉野修一郎もこれをやりたかったんだろうな
そして、実際ハルチュニャンはがんばったと思う。
低いガード&手数が少ないシャクールにとって、あれだけ動き回るハルチュニャンは決してやりやすい相手ではない。
その証拠に近場でのボディやいきなりの右をポンポンもらっていたし、ハルチュニャンを追いきれずに死角に回り込まれるシーンも散見された。
近場でスルスル動いて正面を外しながらボディ、顔面に連打を浴びせる。
5Rあたりで失速→6Rにボディを効かされて大勢が決したものの、一定の可能性は示したのではないか。
もっと言うと、後半9~11Rあたりで盛り返したのもよかった。
シャクールがKO狙いで出てきたのもあると思うが、ハルチュニャンのボディ、連打がもっとも機能したのがあの時間帯だった(と思う)。
要するに2023年4月の吉野修一郎もこれをやりたかったのだろうと。
シャクール・スティーブンソンがジーマーでバイヤーすぎる件。吉野修一郎に6Rストップ勝ち。すでにエドウィン・バレロなら? パッキャオなら? の領域に見える
2戦連続でやっかいな相手を退けたシャクールはもう少し評価されてもいい?
逆にシャクールは2戦連続でやっかいな相手をぶつけられた印象。
前回のエドウィン・デ・ロス・サントスはサウスポーの大砲系で、一足飛びで懐に飛び込む踏み込みを兼ね備える。
1発の危険度、右リードが機能しない、前に出した右足がつっかえ棒にならない等、シャクールの持ち味が活かしにくいタイプだった。
シャクール・スティーブンソンvsロス・サントス前代未聞の手数の少なさ。でも僕はおもしろかったw 突進力のある連打型のサウスポーに可能性を感じたよ
で、今回のアルテム・ハルチュニャンは近場で動き回る連打型。ロス・サントスとは真逆のスタイルである。
手数が少なく“待ち”が基本のシャクールにとっては非常に面倒くさい相手だった。
しかも両選手とも知名度が微妙で勝っても「ふーん」で終わるという。
「試合が退屈」だと罵声を浴びるシャクールだが、相性のよくない(両極端で)面倒な挑戦者を連続で退けたことは評価されていい気がする。
機動力のある連打型は打倒シャクールの可能性の一つじゃない?
個人的にシャクールの天敵タイプだと思っているのが前回のエドウィン・デ・ロス・サントスのようなサウスポーの大砲系。
第一候補として浮かぶのはやはりジャーボンティ・デービスである。
ジャーボンティ・デービスがマーティンを8RKO。マーティン2R途中までがんばったけど右の器用さが足りなかったかな。デービスを攻略できそうなのはアイツ?
そしてもう一つが機動力のある連打型。
今回のアルテム・ハルチュニャンもそうだが、アングルを変えながらの出入りと近場での連打を両立できる選手ならそこそこいい線までいけると思うのだが。
(シャクールの右リードと長い右足が邪魔にならない)サウスポーならなおいい。
死角に回り込みつつ、空いた場所にポンポンパンチを打ち込むポジショニングの鬼。
要するにワシル・ロマチェンコである。
それも適性を超えた&下降線に入った今のロマチェンコではなくS・フェザー級時代のロマチェンコ。
ギジェルモ・リゴンドーをちんちんにした2017年前後なら打倒シャクールも可能だったかもしれない。
懐に入られると抱きつくか頭を下げて亀になるかの2択かしかないリゴンドーに対し、シャクールは接近戦もぼちぼちいける。実現すればめちゃくちゃおもしろそうな組み合わである。
と言っても2017年のシャクールはフェザー級6回戦前後をうろうろしていた時期。
そもそも交わることがなかったわけだが。
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