井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス現地観戦。井岡は今できるすべてを出し切っての完敗。個人的にはこれで引退でも納得かな【結果・感想】

井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス現地観戦。井岡は今できるすべてを出し切っての完敗。個人的にはこれで引退でも納得かな【結果・感想】

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2024年7月7日に東京・両国国技館で開催されたい「LIFETIME BOXING FIGHTS 22」を現地観戦してきた。
お目当てはもちろんメインのWBA/IBF世界S・フライ級王座統一戦、井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦である。

結果は3-0(116-112、117-111、120-108)の判定でマルティネスが勝利。井岡は約5年ぶりの敗戦となったわけだが。
 
 
 
2023年6月にジョシュア・フランコとの再戦に勝利しWBA王座を獲得した井岡一翔。
念願のファン・フランシスコ・エストラーダ戦はかなわなかったものの、IBF王者フェルナンド・マルティネスとの統一戦が実現。この試合に勝利しWBC王者ジェシー・ロドリゲスとの3団体統一戦にコマを進めたかったが……。
 
 
マルティネスの猛打に対応しきれずベルトを失う結果に。
 
試合後のインタビューでは「今すぐに『再戦をやりたいです』と思うような気持ちではない」とコメント、進退は明言しなかったとのこと。


 

井岡の完敗。過去の2敗と比べても言い訳の余地はない

楽しみにしていた井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス戦。
冗談みたいな暑さの中、都知事選を済ませてから会場に足を運んだ次第である。
 
 
結果は残念ながら井岡の完敗。
これでキャリア3敗目となったわけだが、負け方としては過去一と言っても過言ではない。2014年5月のアムナット・ルエンロエン戦、2018年12月のドニー・ニエテス戦と比べても言い訳の余地が見当たらない。
 
 
今の井岡にとってマルティネスは相当やっかいな相手だと思っていたが、マジでその通りだった。
 
試合自体はおもしろかったが判定に文句をつけるところはない。
それこそ明確に井岡が取ったと言えるラウンドがいくつあったか。フルマークをつけたジャッジが1人いたが、それも十分あり得ると思っている。
 
那須川天心vsジョナサン・ロドリゲスもうすぐ。恒例の公開練習動画を眺めながらあれこれ言ってみる。ロドリゲスの右がおっかないけど…
 

今の井岡にとって連打型のマルティネスは分が悪い。勝敗予想は井岡の判定勝利

とりあえず試合前に考えた展望が下記。
 
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス正式決定。フランコ戦、ペレス戦同様、“前”で勝負するのがよさそう? お見合いする時間を長く作れれば
 
フェルナンド・マルティネスは両腕をぶん回すパワフルな連打型でスタミナも豊富。突進力だけでなく左右への動きも旺盛。
 
ここ数年、身体能力が低下気味の井岡にとってはめちゃくちゃ面倒なタイプである。
 
 
攻略方法としては、直近2戦同様“前”で勝負することだろうと。
ジョシュア・フランコVol.2、ホスベル・ペレス戦と井岡は自ら仕掛けることで相手の攻撃力を抑え込んだ。
 
前に出る&先に手を出して連打の発動を防ぐ。
さらにもう一歩距離を詰めて得意のボディ、顔面への打ち分けで削る。
 
 
ジョシュア・フランコとの初戦ではカウンター狙いの“待ち”を選択して失敗した。
それを受けてのスタイルチェンジだったわけだが、マルティネス相手にもこの作戦は有効になるのではないか。
 
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
 
ただ、うまくいくかは何とも言えない。
ジョシュア・フランコは体重超過でコンディションが微妙、ホスベル・ペレスとはそもそもの力量に差があった。
 
今回のフェルナンド・マルティネスは過去2戦の相手に比べて突進力も回転力も上、機動力もある。下降線に入った今の井岡があの連打を抑え込めるかは微妙なところである。
 
 
というわけで勝敗予想は井岡の判定勝利
 
え?
話が違うって?
 
知らんがな笑
 
僕は無条件に井岡を応援すると決めてるんですよ。
 

マルティネスの馬力、連打は想定以上。でも序盤2Rでボディで削る流れは見えた

上記の通り結果は井岡の完敗。
マルティネスの馬力、連打は井岡の想定を超えていたように思う。
 
 
開始直後のぶん回しでバタバタッとなる井岡を観て「あ、これはヤバい」と。
 
高いガードとパリング、距離の調整で芯を外すディフェンス、井岡の持ち味である“いなし”が明らかに機能していない。
 
マルティネスのスイングにガードごと吹き飛ばされる。
1発受けるたびに身体が大きく流される。
そのせいでなかなか反撃姿勢を作れない。
 
ファーストコンタクトでフィジカル差、回転力の差を見せつけられたのはかなり厳しかった。
 
 
ただ、そこは達人井岡一翔。
あえて連打のど真ん中に踏み込みボディをねじ込んでいく。
 
これでマルティネスの身体が丸まり、ガクッと勢いが落ちる。
 
序盤2Rはポイントこそ失ったものの、ボディで削る流れが見えたのも確かだった。
 
フェルナンド・マルティネスがアンカハスに再び勝利。これでアンカハスはトップ戦線から脱落かな。組みし易しな選手になっちゃったよね。マルティネスは2023年に来日しれ
 

中盤に井岡に流れが…。勝つとすればあそこしかなかったよね

そして、実際中盤あたりで井岡に流れがきていたと思う。
 
マルティネスはボディを露骨に嫌がり打たれるたびに動きが止まる。
ラウンド序盤は猛攻を仕掛けるものの、中盤から後半にかけて必ず失速する。
 
6、7Rあたりで井岡がマルティネスを追いかけるシーンがあったと思うが、井岡が勝つとすればマジであそこしかなかった。
 

効かされてから粘るマルティネス。次のラウンドにはピンピンして出てきやがる笑

だが、マルティネスは効かされてからの粘りがすごい。
サイドに動きながらうまく時間を稼ぎ、次のラウンドには再びピンピンして腕を振ってくる。
 
ジェルウィン・アンカハス戦でもジェイド・ボルネア戦でもそうだったが、ボディを効かされる→動きが落ちる→アウトボクシングで誤魔化す→サラッと回復のパターンで何回も持ち直してきやがる笑
 
ジェイド・ボルネアがフェルナンド・マルティネスに肉薄。ジャブと先手先手の作戦が機能。減量苦のアンカハスよりもずっとよかったね
 
さらに割と早い段階で井岡の左ボディに対応していたのも……。
 
井岡がモーションに入った瞬間に腰を下げて肘でブロック。
直後にオーバーハンドの右をガードの外側からブンッ!!
この右に井岡は最後まで対応できずに何度も身体ごと持っていかれていた。
 

スピード&パワーでまるっと破壊された。瞬間的な爆発力のなさも災いしたかな

また、この日の井岡は得意のジャブがいまいち少ない。
 
ファーストコンタクトでフィジカル差、パンチ力の差を感じたことで仕掛けにくくなったのだと思うが、それも裏目に出た印象。
 
マルティネスのフルスイングが強力すぎるためにカウンターが間に合わない。
相打ちのタイミングではそのつどパワーで弾かれてしまう。
 
力感のないスムーズさ、緻密さが井岡の持ち味だが、そういった技巧? をマルティネスのスピード&パワーにまるっと破壊されてしまった。
 
 
上述の通りラウンド序盤はマルティネスが猛攻を仕掛ける。
中盤から後半にかけて井岡がボディ中心に盛り返すのだが、残念ながら序盤の劣勢を覆すほどではなく。
 
この辺は12Rをトータルで見据える井岡のスタイルが災いしたというか。
徐々に相手を削る試合運びは長期戦では力を発揮するが、一瞬で流れを変える爆発力には欠ける。
 
そこに近年の身体能力の低下が加わり、マルティネスの連打、馬力に飲み込まれてしまった。
 


 
勝者と

 
敗者。

 

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トップレベルには違いないが、トップ中のトップには劣るのが井岡一翔の現在地かもしれない

井岡のポコポコパンチが当たるたびに会場がワーッと沸くのだが、「え? そんなにか?」と。
ラウンド序盤にだいぶ顔面を揺らされてたじゃねえかと。
 
判定結果が読み上げられた際も「え?」「ウソだろ?」的な空気が流れたが、僕は割と冷静に受け止めたことをお伝えする。
 
 
体調不良のジョシュア・フランコや格下のホスベル・ペレスには問題なく勝てる。
だが、フェルナンド・マルティネスやジェシー・ロドリゲスといった対抗王者には後れを取る。
 
要は「トップレベルの力は維持しているがトップ中のトップではない」というのが井岡一翔の現在地なのかもしれない。
 
 
ちなみに下記でも申し上げた通り現状のS・フライ級でジェシー・ロドリゲスに勝てる可能性があるのはフェルナンド・マルティネスだと思っています。
 
ジェシー・ロドリゲス一段覚醒したかもしれん。エストラーダにボディでKO勝ち。これは井岡も厳しそう。むしろフェルナンド・マルティネスの方が…
 
と言いつつ、あのボディの嫌がり方を見ると……。
 

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力を出し切った末の敗戦だったことで納得感はある。もし復帰するなら一番スムーズなのは…

約5年半ぶりの黒星&キャリアで初の3-0の判定負けを喫した井岡一翔だが、個人的にはボチボチ納得している。
 
完敗には違いないが持ち味は発揮した。
ジョシュア・フランコ戦、ホスベル・ペレス戦同様“前で勝負する”ファイトも見せた。
アムナット・ルエンロエン戦やドニー・ニエテス戦のように技巧でスカされたわけでもない。
 
ボディ、顔面への打ち分け、カウンター、中盤のペース争い等、今やれるすべてを出した上での負けというヤツ。
 
 
しかも相手はIBF王者フェルナンド・マルティネス。
熱望したエストラーダ戦ではなかったものの、格下のランカーに足元をすくわれるよりははるかにいい。


これで引退となってもキャリアの締めくくりとしては申し分ないのではないか。
 
井岡一翔vsドニー・ニエテス再戦。井岡のニエテス対策が素晴らしかった。ニエテスも相当落ちてたね。最後かも? と思って現地観戦したけど勝ってよかった
 
逆にここから復帰を目指すとしたら……。
 
最初に思いつくのがフェルナンド・マルティネスとの再戦。マルティネスのコメントによるとこれは金額次第で十分可能らしい。
 
第二候補はファン・フランシスコ・エストラーダとの敗者同士の思い出マッチだが、こちらはジェシー・ロドリゲスとの再戦条項があるので実現するとしてもだいぶ先になる。
 
で、実は一番スムーズに決まるのでは? と思っているのが復帰即田中恒成への挑戦だったりする。
もともと田中は井岡との再戦を望んでいる&井岡は列に並び直す時間がないことを考えると、井岡さえその気ならすんなり進みそうな気も……。
 
とんとん拍子で交渉が進んで年末にまさかの「Prime Video Boxingに井岡降臨!!」ある? かも?
 
もちろん井岡のプライドが許せばの話です。
 
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