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2026年10月31日(日本時間11月1日)にサウジアラビア・リヤドで行われたWBC世界S・ミドル級タイトルマッチ。同級王者クリスチャン・ムビリにサウル・“カネロ”・アルバレスが挑戦し、3-0(115-112、116-111、117-110)の判定でカネロが勝利。王座返り咲きに成功している。
EL REY REIGNS AGAIN 👑
Canelo Alvarez BEATS Christian Mbilli by unanimous decision to win the WBC super middleweight title ‼️
Presented by @VisitSaudi
#CaneloMbilli | @RiyadhSeason | Live on DAZN 🥊 https://t.co/9u8zKq3VQL
— Ring Magazine (@ringmagazine) October 31, 2026
2025年9月のテレンス・クロフォード戦以来の復帰戦となったカネロ。
王者ムビリはクロフォードの引退に伴い正規王者に昇格した選手で現在29勝1分の強豪。
僕も「復帰戦でいきなりコイツはもしかしたら危ないかも?」などと思ったものの、久しぶりのカネロの試合を楽しみにしていた。
勝敗予想はカネロの判定勝利。今回のムビリは久しぶりに噛み合う相手かも?
試合前に適当に考えた展望は下記。
カネロ復帰戦正式決定。王者クリスチャン・ムビリ初めて観たけど、これ結構強くない? でも両者噛み合いそう。久々にカネロの得意な展開になるかも?
勝敗予想はカネロの判定勝利。
だが仮に後半までムビリがピンピンしていた場合はカネロが馬力で押し負ける可能性もある? かも?
ただ、ムビリは
・自分からくる
・一つ一つのモーションが大きい
・意外と接近戦が強くない
タイプで、カネロはこれ系の相手を得意としている。
ここ数年のカネロは自分が追いかける展開ばかりだったが、今回は久しぶりに噛み合いそう。
2022年9月のゲンナジー・ゴロフキンVol.3以来の打ち合う&カウンターが機能する試合になるのではないか。
カネロの持ち味が発揮された試合。前に出ているのはムビリだけど…
展開は割と予想に近いというか、カネロの持ち味が発揮された試合だったと思う。
申し上げたようにクリスチャン・ムビリは自分から攻めるイケイケタイプだが、一つ一つのモーションが大きくやや精度が足りない。
強いパンチを打つには一定以上のスペースが必要で、接近戦はあまり得意ではない。
これだとカネロの上体クネクネディフェンス+カウンターと合うのでは? と思っていたが、まさにそんな感じ。
ムビリのパンチはなかなかクリーンヒットせず、対するカネロは打ち終わりにカウンターを被せる→連打につなぐ流れで有効打を重ねていく。
前に出て攻めるムビリに対し、カネロはコーナーを背にしたままスルスルとパンチを避け、元の位置に戻ってドヤ顔を決める笑
ムビリがひと休みした瞬間にガードの間に1発、腕の位置がズレたところを狙って追撃の右をねじ込む。
さらにこの日のカネロはかなり力をこめてパンチを打っていた。
ムビリの勢いを止めるための作戦だったと思うが、ケガ明けで腕を思い切り振れるのも大きかったのではないか。
クロフォードよ、お前がNo.1だ(約2年ぶり3回目)。カネロを全局面で上回っての完勝。接近戦で歯が立たないカネロに驚いた。ここまでやられたのはメイウェザー以来じゃない? クロフォードのフィジカルどうなってんの笑
中盤からの失速もいつも通り。相手の力を利用した省エネファイトでペースを掴む
カネロは中盤から後半にかけて失速するのがいつものパターンだが、今回もそこは同じ。
5、6Rあたりから明確に動きが落ちた+若干パンチがオープン気味になったものの、完全にバテバテだったわけではない。
コーナーやロープ際で威力を逃がす、タイミングを測ってカウンターを返す等、ムビリの圧力を利用しつつ省エネファイトでペースを掴んでいった。
ゴロフキンVol.1でも披露したロープ際のクネクネディフェンスは個人的にめちゃくちゃ好み。フロイド・メイウェザー戦で遊ばれたカネロがその試合をきっかけに一段進化したのはいまだ印象に残っている。
まあでも、5~10Rくらいまでずーっと疲れてましたけどね笑
オシャキー・フォスターvsエマヌエル・ナバレッテ3団体統一戦。フォスターの立ち回りがすごかった。「ナバレッテに勝つにはこうすれば」をまんま体現した一戦
ムビリはアクションの“起こり”が読みやすいんだろうな。「強く腕を振るぞ」と見せて本当に強く腕を振る
恐らくだが、クリスチャン・ムビリは(トップ選手に比べて)動きが読みやすいのだと思う。
思い切りのいいスイング、射程の長さ、回転力、その他。各パラメータが高水準で前に出る馬力もある。
一見派手で見栄えもいいが、意外性がなくアクションの“起こり”がわかりやすい(気がする)。
「強く腕を振るぞ」と見せて本当に強く腕を振る。
よく言われる
「振ると見せかけて振らないのがいい」
「相手の虚をつければ大きな力はいらない」
「意識していない場所にもらうのが一番効く」
を職人レベルでこなすのが日本の井岡一翔だが、クリスチャン・ムビリは真逆。
「ここをめがけて腕を振ってくる」というアクションから、実際のパンチもちゃんとそこに飛んでくる。
身体に「グっ」と力をこめて大きく振りかぶり、その通りの力感でパンチを打ち込む。
井岡一翔のように力感ゼロのパンチで相手が倒れるみたいなことはまず起きない。
スピード&パワーは上澄みだが出力のタイミングはやや稚拙というか。
井上拓真vs井岡一翔戦再視聴。思った以上に井岡が遅かった。去年の大晦日にも「遅いな」と思ったけど。拓真の稲妻みたいな右に対応できず。最後まで勝負しない拓真には改めて失望したけど
カネロほどのディフェンスマスターにとっては与しやすい相手だったと想像する。
ボクシングの現地観戦ではパンチの瞬間にシャッターを押すのが難しい。でもスパーリング大会などでは…
たとえばボクシング観戦中に写真を撮る際、パンチが当たる瞬間を捉えるのはなかなか難しい。
1発のパンチを出す(避ける)までにはいろいろな駆け引き、フェイントが行われる。
観ている側(僕)もそれらをかいくぐって「ヒットの瞬間」を狙うわけだが、うまくいくケースはそこまで多くない。
「これは成功」と思える写真を1枚撮るのに10枚ボツなどはザラである。
リングサイドに陣取るカメラマンがどの程度「成功」しているのかは不明だが、とにかく“いい瞬間”にシャッターを押せる確率は極めて低い。
那須川天心vs井上拓真2現地観戦。明確に拓真の勝ちだけど天心の成長が見られた。7Rに左でダウンを取ったときは叫びすぎて一瞬で声が枯れたw
ところがアマチュア(呼び方が適切かは知らん)のスパーリング大会などでは比較的容易にその瞬間を捉えることができる。
ヘッドギアなしのプロの試合とは別物、世界タイトルマッチと比べること自体がナンセンスなのは理解しているが、それでもトッププロと比べてアクションの“起こり”がわかりやすいと感じた次第である。
今回のカネロvsムビリ戦もこれと似た現象だったのかなぁと。
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