エロール・スペンスがうまかったなオイ。ダニー・ガルシアにカウンターのチャンスを最後まで与えず。なお、おもしろい試合ではない【結果・感想】
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2020年12月5日(日本時間6日)、米・テキサス州アーリントンで行われたWBC/IBF世界ウェルター級タイトルマッチ。同級王者エロール・スペンスJr.と元2階級制覇王者ダニー・ガルシアが対戦し、3-0(117-111、116-112、116-112)の判定で スペンスが勝利。IBF王座の5度目の防衛に成功するとともに通算戦績を27勝全勝21KOとした一戦である。
2019年9月以来約1年2か月ぶりのリングとなったエロール・スペンスJr.。
挑戦者ダニー・ガルシアは現在WBC2位にランクインする強豪で、2018年9月にショーン・ポーターに敗れて以降はアドリアン・グラナドス、イヴァン・レッドカッチに連勝してこの試合にこぎつけている。
試合は序盤からスペンスが高いガードと鋭い右リードでプレッシャーをかける展開。ガルシアも左の連打から右のボディストレートで対抗するが、微妙な距離の違いに苦しみなかなか有効打を奪えない。
時おり右ストレートでスペンスの顔面を揺らすものの、堅いガードと長いリーチに阻まれペースを掴めないままラウンドを重ねていく。
逆にスペンスは絶妙な位置関係で試合をコントロールし、最後まで流れを渡さず。無難にヒットを重ねて文句なしの判定で強豪を退けてみせた。
スペンスに勝つとすれば辛うじてダニガルかなぁと思ってたけどダメでした。しかし眠い試合だったなぁ
2019年10月に飲酒運転による事故を起こしてからの復帰戦となったエロール・スペンスJr.。
挑戦者のダニー・ガルシアは元2階級制覇王者で、これまでアミール・カーン、ショーン・ポーターやキース・サーマンらとしのぎを削ってきた強豪である。
マジな話、ダニー・ガルシアならエロール・スペンスに勝てる可能性が少しはあるのでは? と思っていたので今回の試合はそれなりに楽しみにしていたわけだが……。
久しぶりのエロール・スペンスJr.がダニー・ガルシア相手の防衛戦。ダニガルさんも結構がんばると思うけど、スペンスのコンディション次第ですかね
ダメでしたね。
はい、まったくダメでした。
結果はスペンスに間合いを支配され続けての判定負け。ダニガルの持ち味であるマン振りカウンターは最後まで火を噴くことはなく。右目を腫らせた顔で潔く負けを認める表情がすべてを物語っていた。
というか、はっきり言っておもしろい試合ではなかったですよね。
4Rあたりまでは普通に観ていたのだが、それ以降の記憶はほぼ皆無。
4R終わったあたりでダニガルさんキツそうだなぁ、でもスペンスにも決め手がねえなぁと思った先の記憶がない。
どうやらそのままスペンスが淡々と勝ったらしい。
クッソ眠かった()
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 6, 2020
終了直後にジョー小泉の不愉快なコメントが耳に入ってきて目を覚ますという。
「リングサイドのジャッジと映像で観ている我々とでは印象が違う可能性もある」
「ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス戦のように大きく見解が分かれるかもしれない」
いやいやいやいや。
あの試合は別に観る場所の問題じゃねえから。
単にお前の目ん玉がひん曲がってただけの話で、あんなもんはどこで観ようがテオフィモの勝ちでしかねえよww
119-109ロペス! 118-110カネロ!←これってホントに陰謀? 人種差別なの? あからさま過ぎる気が…。採点方法を変えるなら加点方式だろうな
午前中にスポルツメン活動をしてきたせいで僕のコンディションが最悪だったこともあるが、どちらにしても「おもしろかった!!」と断言できる試合ではなかった。
気を取り直して視聴したらそこそこ楽しめたw スペンスのうまさがダニガルを支配した
とまあ、そんな感じでリアルタイムでは完全に挫折したわけだが……。
気を取り直して再度視聴してみたところ、それなりに楽しめた次第である。
まず試合を通しての印象は、スペンスがうまかったなぁと。
ダニガルとの体格差、パワー差、リーチ差をよく理解した戦術というか、終始間合いを支配する試合運びはかなりお見事だったと思う。
エロール・スペンスが身長177cm、リーチ183cmなのに対し、ダニガルは身長173cm、リーチ174cm。
同じウェルター級ではあるが、実際には両者のサイズ差はかなりのもの。特にリーチの違いは顕著で、異様に長い腕を高く掲げて前進するスペンスのガードを突き破るには近場で対峙する必要がある。
そして、今回のダニガルはその部分で最後まで苦労させられた。
開始直後から中間距離で向き合い、前手の差し合いを繰り広げる両者。
だが、斜に構えて身体を伸ばすように右を放つスペンスに比べ、相手と正対して構えるダニガルのパンチはどうしても射程が短くなる。
ダニガルも何とかサイドに回りながら距離を詰めようとしていたが、試合を通してこの差を埋められず。スペンスの右で顔を跳ね上げられ続けてしまった。
中盤から徐々にボディストレートなどが機能し始めたものの、序盤3Rまではほぼ何もできずに終わったと言っても過言ではない。
エロール・スペンスがウガスを撃破で3団体統一。キラー・インスティンクト(笑)が違ったな。チャンスで自重したウガスと攻撃に振り切ることでピンチを脱したスペンス
距離の違いを利用して最後まで無難に。途中から接近戦に切り替えたのもよかったよね
一方、スペンスはこの距離の違いを目いっぱい利用して見事にさばききってみせた。
ダニガルの強打が飛んでくる位置には極力立ち入らず、射程のわずかに外から右リード中心に攻める。
自分のパンチだけが届く位置から右を薄くヒットしつつ、前に出した右足で相手の踏み込みを邪魔する。
また左を打つ際は常にタイミングを変え、カウンターが飛んでくる前にサッとガードに戻る。
そして、ダニガルの左カウンターを肩でブロックしつつ、前に出てきたタイミングで身体を寄せてさっさと動きを封じてしまう。
恐らくカウンターの1発にだけは細心の注意を払っていたのだと思うが、まさにそんな感じ。12Rを通してダニガルが自分の距離で腕を振れるタイミングはほとんどなかった。
レイマート・ガバリョってカッコいいんだよな。ロドリゲスの対戦相手候補に。ロドリゲスvsドネアよりも好きかも。WBC暫定王座戦になるとか?
また、後半から接近戦に切り替えたのもよかったと思う。
ダニガルが若干タイミングを掴んだ6R以降、よりガードを高く上げて前進。物量でねじ伏せる作戦に。
ダニガルがカウンターを打てない位置まで強引に近づき、ガードの間から右を通して顔を跳ね上げさらに前へ。
前手の差し合いで圧倒し、近場での打ち合いでパワー差を見せつける。
時おり右ボディストレートを被弾して下がるシーンもあったが、それ以外はほぼ危なげなし。
近場と遠間を使い分けつつ無難に完走してしまった。
ダニガルが勝つには得意のマン振りカウンターを当てるしかないと思っていたが、結局最後までそれはさせてもらえず。得意な間合いを外された際のダニガルの脆さも露呈された試合と言えるのではないか。
盛り上がる試合ではなかったが、スペンスの実力は示された。事故の影響があったかは知らん
いや、そうなんだよな。
ダニガルのカウンターは確かに脅威だが、基本はぶん回しの選手。追い足があるわけでもなく、キース・サーマン、ショーン・ポーターと自分の距離で対峙できない相手にはなかなか持ち味を発揮できずに惜敗している。
今回のスペンスは中間距離で打ち合える分可能性はあると思っていたが、純粋なサイズ差で歯が立たず。というより、それをよく理解していたスペンスが見事にコントロールしてみせたと言った方が正解か。
全身バネの塊のようなケル・ブルックはサイズ差を飛び越えて顔面にカウンターをヒットしたが、しっかりと足場を決めて腕を振るタイプのダニガルにはそれができなかった。
決して盛り上がる試合ではなかったが、スペンスの実力の高さは十分証明された内容だったと思う。
クロフォードよ、お前がNo.1だ…。ケル・ブルックを4RTKOで沈める。見えない右キター♪───O(≧∇≦)O────♪
なお、この試合を受けてvsテレンス・クロフォードどうこうを語るのはちょっと違う気がする。ダニガルとクロフォードではタイプが違い過ぎて参考にならないというか、スペンスの対策も大きく変わってくるだろうということで。
ちなみに今回のスペンスに事故の影響があったか、衰えが見えたかについてはよくわからなかったっす。
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