格闘技「RIZIN」で高坂剛が現役復帰? おいおい今さら高坂なんか観たいか?【ライジン出場選手】
年末格闘技イベント「RIZIN」の準備が着々と進められている。
実行委員長の榊原氏が各団体のイベントを視察して出場選手の絞り込みを行うなど、今後も徐々に全容が明らかになっていくのだろう。
「至極?の対戦カード4試合発表! RIZIN出場選手発表!!」
数年ぶりに大晦日に行われる格闘技の一大イベント。往年のPRIDEファン、新規の格闘技ファン問わず、大きな注目を集めること間違いなしである。
亀田興毅の名前も出しちゃったw 節操なくていいね榊原
先日、河野公平とのタイトルマッチに敗れて現役引退を表明したボクシング元三階級王者の亀田興毅に対し、榊原氏が総合格闘技転向を打診することを明らかにしたという。
「亀田興毅、河野に判定負け!! ダウンも奪われ完敗、試合後に引退を表明」
いや、さすがにこれは笑った。
いいね榊原。
いいねRIZIN。
前回の記事でも申し上げたとおり、以前榊原氏が会見の席で柔道吉田沙保里、伊調の名前を出して「挑戦してくれれば」とぬかしたときは「は?」と思った。旗揚げしたばかりのしょっぱい集団がレジェンド相手に何を言ってやがるんだ? と思った。
「格闘技界に夜明けがくる? 年末イベント「RIZIN」(ライジン)開催発表!! ヒョードル現役復帰で格闘技界が再び盛り上がる?」
だが、ここまで節操がないならそれはそれでアリである。
各ジャンルの有名人の名前を出しまくって注目を集め、奇跡的に参戦してくれれば御の字。ここまでダサければ言うことはない。むしろ、どんどん突き抜けちゃってくださいという話である。
もし出した名前が「藤井恵」や「佐藤ルミナ」あたりだったら、逆にガッカリしてしまうところだ。
「おいおい、ガチか」と。
「モデルボクサー高野人母美KO負け!! 今後のボクシング界のために高野人母美の後継者を大至急探すんだ!!」
亀田興毅にしてみればRIZINなどハエみたいなものだろうし、名前を出されたところで痛くもかゆくもない。フリーザ様風に言うなら「アリが恐竜に勝てると思ったか?」である。別に迷惑にすらならないし、まったく問題なしである。
「K-1選手やアーセンも参戦!! 木村ミノルは出るのか? RIZIN榊原信行が有能すぎて震えるんだが」
高坂現役復帰? え? 今さら? 誰得?
「世界のTK」こと、高坂剛が現役復帰の可能性を示唆しているという。もし復帰が実現すれば、2006年のマーク・ハント戦以来の実戦復帰となる。
おいおい、マジか。
今さら高坂?
本気で言ってるのか?
「曙、サップ再戦キター!! 「今さら興味ない、需要ない」って批判しても結局視聴率高いんだろ?」
実現するかどうかは知らないが、あんな見た目も地味なロートルを大晦日のリングに上げてどうするつもりなのだろう。10年前の時点ですでに若干引っ張り出された感があったおっさんの現在地なぞ今さら観たいか?
「武尊、那須川天心戦実現せずも大晦日参戦を発表!! 「RIZINを食う」と意気込みを語る」
RIZINはシニアのカテゴリーにも力を入れるという話を聞いた気もするが、それに関してはまったく問題ない。どんどんやればいいと思う。
だけど大晦日にやることではない。
大晦日というお祭りで、2カ月やそこら練習しただけのブランクありまくりのおっさんが青息吐息になっている姿を観たいかという話である。
少なくとも僕はまったく観たいとは思わない。それなら腕相撲の大会に出てもらった方がよっぽどテンションが上がる。
というより、せっかくリングに戻るのならプロレスに出てほしい。新日のリングに高坂が上がるのであれば、それはぜひとも観に行きたい。
オールドファンを喜ばせるためなのはわかるが、それを狙うのなら高田延彦だろう。大晦日に打ち上げる花火はど派手でなくてはいけないのだ。
格闘技に今必要なのはわかりやすいおもしろさ
少し古い話だが、去年日本で開催されたUFC大会「UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014」は死ぬほどつまらなかった。あれほど観て損したと思った大会は今までにない。それくらい、すべての試合が見事なまでにつまらなかった。
技術論を語る気はまったくない。というより、そもそも興味がない。おもしろいか、おもしろくないか。僕の格闘技に対する判断基準はそこだけだ。
そういう素人目線であの大会の感想を言うなら「クッソつまらん」。それ以外の言葉が何も見つからない大会だった。
名前を聞いたことがある日本人選手が次々出てくるだけの、山も谷もな~んにもない試合の羅列。イベントが進むごとに人生を無駄にしている感だけが積み重なる、本当に救いようのない大会だった。
というか、もう忘れた。
どんな試合だったのか、誰が誰と戦ったのか。印象がなさすぎてまったく思い出せない。ただただ果てしなくつまらない。その思いだけが強く残った大会だった。
そのクソつまらない大会をマーク・ハントとロイ・ネルソンが救った。
大男2人の殴り合いがすべてを救った。そして、その他すべての試合を忘れさせた。
そういうことなのだ。
でっかい男2人が豪快に殴り合う。大晦日のお祭りに必要なのはああいうわかりやすい試合なのだ。今の格闘技界に必要なのは、あの単純明快な熱量なのである。
「ほらな? 今までの試合全部忘れたろ?」
高度な駆け引きとか、ハイレベルな技術の応酬だとか、そんなものはいらない。一般層に認知され、格闘技の人気を上げていくには説明不要のわかりやすい試合を提供することが最善の道なのである。
ちなみに、先日行われた2015年大会は観ていないので知らない。
大晦日の格闘技はど派手でナンボだろ?
RIZINに対して否定的な方から「『大男の殴り合い=正義』というジャイアント馬場、アントニオ猪木的な考えが気に入らない」といった意見が聞かれた。
個人の趣向なのでそれを否定するつもりはないが、もう本当に残念でならない。少なくとも大晦日のお祭りにこういう考え方を持ちこむ必要性をまったく感じない。今の格闘技界にこういう思考、いるか?
と思った矢先、大相撲元大関の把瑠都(ホーヴェルソン・カイド(30))のRIZIN参戦が発表された。
そうそう、そういうことだよRIZIN。
こういう雑多なごちゃ混ぜ感が大晦日のお祭りには必要なのだ。どっちが強いどっちが弱いもいいが、大晦日というのはこういうわかりやすい選手がわかりやすい試合をすることが大事なのである。
普段はめったに見られない組み合わせの有名選手同士がノーガードで目いっぱい殴り合う。そういうお祭り騒ぎは大晦日の舞台では絶対に必要な要素なのだ。
「モデルボクサー世界挑戦! 女子ボクシングが格闘技界を救う?」
・元相撲取り
・でかい身体
・30歳とまだ若い
・相撲以外の格闘技の心得がある
・なにげに元バウンサー
・名前を聞いただけで「あ、あいつか!!」というネームバリュー
うん、なかなかいい。
大晦日の格闘技にはこういうミーハーさが大事なのだ。
格闘技「RIZIN」、実は結構期待している。どんどんケバい方向に進んでもらいたいものである。
多くの格闘技ファンの方とは意見が違うのかもしれないが。
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