RIZIN45遅めの感想。「そりゃそうでしょ」案件続出の中、扇久保がドットソンに勝ったのはビビった。明確に落ちた堀口恭司、ペナルティで選択肢がなかったアーチュレッタ
だいぶ時間が経ってしまったが、2023年大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN45の感想を。
なお下記の通り僕は大田区総合体育館で井岡一翔vsホスベル・ぺレス戦を現地観戦したためリアルタイム視聴はしていない。
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
また別の選択肢として代々木第二体育館の全日本プロレスがあったのだが、RIZINは割と早い段階で見送ることに決めた。
理由は応援している金原正徳が出場しなさそうだったのと、ラインナップにいまいち魅力を感じなかったから。
年末っぽいお祭りカードは好きだが、そればかりだと胸焼けする。
今回のRIZINは去年に比べてその傾向が強くどうにも食指が伸びなかった。
PPVも購入していないため観たのは無料配信された試合のみ。
今回はその中から興味をひいた試合の感想を言っていくことにする。
○久保優太vs安保瑠輝也×(1R4分28秒一本)
まあさすがにそうだよねとしか。
曲がりなりにも2年以上MMAに真剣に向き合っている久保優太が初挑戦+練習期間20日の安保瑠輝也に負けるとは思えない。
4分半で一本負けならよく粘った方でしょと。
ちなみに未視聴です。
武尊vsロッタン・ジットムアンノン全然わからんな。OFGのムエタイルールばかりのロッタンと初の水抜きなし+ブランクもある武尊。地元の武尊が有利?
○太田忍vs芦澤竜誠×(1R2分21秒KO)
こちらは久保vs安保以上の「そりゃそうでしょ」案件。
正直、なぜこの試合を組んだのかが僕にはまったく理解できない。
MMA初戦の芦澤が五輪メダリストの太田忍に歯が立つわけがない。
しかも今の太田は久保と対戦した当時の太田ではなくすでに3年のキャリアがある。
最近は打撃で勝負を決めるなど課題だったフィニッシュ力も身につけつつある。
そんなヤツをデビュー戦で当ててどうするんだと。
それこそ那須川天心やRENAのようにキック出身選手やキャリア数戦のかませを引っ張ってくればいいじゃねえかと。
同じくMMAデビューの那須川龍心がキック出身選手に勝利していることを考えればなおさらである。
そんな感じで会見当初からずーっと「?」マークが点滅していたことをお伝えする。
もちろん試合は未視聴です。
期待通りの安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック、激闘のラマザン・テミロフvs征矢貴、意外なアーセン、盤石の摩嶋。突然の席変更に絶望したけどおもしろかった笑
○扇久保博正vsジョン・ドッドソン×(判定3-0)
「そりゃそうでしょ」案件ばかりだったRIZIN45において唯一「マジかよ」だったのがコレ。
僕の中で扇久保はスピーディな出入りに弱いイメージ。
堀口恭司、ファン・アーチュレッタなど、出入り+組み力があるオールラウンダーにかく乱されて置いてきぼりを食う。
そして今回のジョン・ドットソンも扇久保の得意なタイプではなさそう。
あの突進力とスピードの選手についていけずにタジタジにされるだろうと予想していた。
ラマザン・テミロフとジョン・ドットソンとフライ級2強になれる? 扇久保博正はコイツらに勝てるのか? アーセンはごめん。まったくテンションが上がらなかった
それがまさかの判定勝利。
結果を見て「え? ウソだろ?」と声が出てしまった笑
すげえな扇久保。
これはちょっととんでもない。
ジョン・ドットソンとラマザン・テミロフがRIZINフライ級の2強だと申し上げたことを全力で謝罪させていただく笑
なお試合は未視聴ですが、それが何か?
ONE165現地観戦感想。イベントとして楽しかった。人気の秋山成勲、感極まる青木真也。“知らん人同士のゴロゴロ”もちゃんとおもしろい
○平本蓮vsYA-MAN×(判定3-0)
今大会中もっとも注目を集めたのがこの試合。
2023年11月に朝倉未来をOFGのキックルールでKOしたYA-MANが試合後に平本の名前を出したことで実現した一戦である。
と同時に僕がRIZIN45に興味を失った要因でもある。
マジな話、ここまで私怨丸出しで試合が決まる安直さには辟易する。
耳目を集めるための話題性は大事だが、やり過ぎはよくない。
僕の中ではその筆頭がこの平本蓮vsYA-MAN戦だった。
てか、もともとYA-MANは朝倉未来戦の事後処理すらできていなかったのに。
こんな「言ったもの勝ち」のマッチメークを受け入れるのはさすがに難しい。
朝倉未来vsYA-MAN感想。試合後のゴタゴタがアレすぎる件。インパクトのデカさに本人のキャラが追いついてない。これなら予定調和の3Rドローでよかったろ
まあ、観たんですけどね笑
後日の無料配信だけど。
YA-MAN、なかなかよかったんじゃないですかね。
平本蓮はここ数戦でカウンター狙いの“待ち”スタイルを確立した。
弥益ドミネーター戦、斎藤裕戦とひたすらタックルを切りまくる+スタンドの打撃(カウンター)で対抗する術を身につけた。
平本蓮vs弥益ドミネーター聡志感想。まさかの平本覚醒。“待ち”に徹することで得意の打撃を最大化。次戦の相手はアイツしかいないんじゃない?
だが今回のYA-MANは打撃出身の選手。
ファーストコンタクトはタックルではなく打撃、それも得意な距離までノシノシ近づいてからパンチを振るうスタイルである。
なるほど。
これだと平本はタックルを切る→カウンターを当てるパターン、相手に打撃を強いる流れが作れない。
必然的に中間距離での打ち合いが発生し、フィジカル差でコーナーを背負わされる展開に。
もちろん(現時点では)MMAにおける打撃、相手をコカす技術は平本の方が上。
判定結果に文句をつける気はない。
だが、ポテンシャルを感じたのは断然YA-MANだった。
たとえばコーナーに押し込んだ段階でテイクダウン→バックチョークで一本!! みたいなことができれば。
堀口恭司が神龍誠から一本を取ったアレをやれればあっという間に逆転しそうな気がする。
まあ、そこまでいくには相応の時間がかかるのだと思うが。
少なくとも“待ち”一辺倒、自分から攻める道を捨てた平本よりははるかにMMAの適性があるんじゃないでしょうか。
RENAvsシン・ユリ、井上直樹vs佐藤将光、久保優太vs高橋遼伍再視聴。金原正徳と矢地祐介の感想動画を受けて振り返ってみる
○クレベル・コイケvs斎藤裕×(3R1分22秒一本)
この試合は僕が観た中ではもっともおもしろかった。
体重超過で王座はく奪、日本人に初敗戦と散々だったクレベルが最後の最後に復活したのも嬉しい。
そして、斎藤裕が言うように今回のクレベルはやや前傾気味だった(気がする)。
普段はアップライトに構えて引き込むスタイルだが、この試合では自分から試合を動かしていった印象。
斎藤のタックルを封じるためか、スタンドでやれる自信があったのかは不明だが、とにかく今までとはちょっと違った(気がする)。
一方の斎藤は金原正徳と同じオールラウンダータイプだが、グランドでは金原よりも劣るのかな? と思った。
グランドで上になったはいいが、なかなか膠着を破れずクレベルの下からの打撃をもらう時間が続く。
うまく流れを作れた金原に対して斎藤はあそこから突破口を見出せない。
技術的なことはわからないが、この辺はやはり金原の方が一枚上手なのだろうと。
金原正徳が全局面でクレベル・コイケを圧倒。アカン、感動が止まらん。でも石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「勝つかも」とオモタ笑
グランドで消耗させられ、動きが鈍った3Rに一瞬の隙をつかれて首を取られる→ポペガー。
斎藤にとってはキャリア初の失神負けとのこと。
クレベルの前傾姿勢は自分から試合を動かす斎藤を疲れさせる狙いもあったのかもしれない。
○朝倉海vsフアン・アーチュレッタ×(2R3分20秒TKO)
体重超過で王座をはく奪されたアーチュレッタと大晦日での苦戦が定番化している朝倉海の一戦。
とりあえず視聴前に下記の記事を読んだことをお伝えする。
「【RIZIN】青木真也 朝倉海戦を解析「アーチュレッタへの処分が戦術に影響しちゃって…」」
感想としては、青木真也の言う通りだったなぁと。
レッドカードをもらったアーチュレッタが勝利するにはKOか一本勝ちしかない。
しかも体重超過+当日計量でスタミナも削られている。
早めの真っ向勝負を仕掛ける以外に方法がなく、朝倉海としては対策を立てやすかったはず。
もちろんアーチュレッタが万全なら勝てたなどと言う気はないが、少なくともペナルティによって持ち味は封じられた。
前後左右に動きながらの出入り勝負、隙を見つけてグランドに持ち込むのがアーチュレッタの勝ちパターンだが、この日は正面からひたすら追いかけるのみ。
結果、2R後半に踏み込みスピードが落ちたところに海の膝がカウンターで突き刺さってジ・エンド。
青木の言うようにペナルティのやり方はもう少しあったかもしれない。
○堀口恭司vs神龍誠×(2R3分44秒一本)
メインイベントでは堀口恭司と神龍誠が再戦、2R後半に堀口がチョークで一本勝ちしたわけだが……。
堀口が明確に落ちたなと。
膝をぶっ壊して以降、踏み込み距離が短くなったのは感じていたが、そこがだいぶ厳しくなった印象。
打撃を当てる→パッと離れるの繰り返しで削れていた場面で組み付かれ、神龍の土俵であるグランドに持ち込まれる。
堀口恭司vsパトリック・ミックス感想。ミックスの作戦勝ちだろうな。やっぱり堀口の距離が近くなってるし、適性がフライ級なんてのは今さら過ぎるわな
これまではもう少しリングを広く使えていたはずが、“キワ”の部分でそのつど追いつかれてしまう。
ケージに比べて捕まりやすい側面はあるが、それ以上にフィジカルの落ち方が顕著だった。
そして、階級を下げたことでスピードの低下も表面化した気がする。
バンタム級時代はスピード差でかく乱できていたところがフライ級&若い神龍相手ではそうはいかない。小兵なりのアドバンテージが失われたというか、逆に神龍のスピードについていけないシーンすら目に付いた。
なお、これまた青木真也の言う通りフィジカル面が下降線に入ってからがおもしろいのはマジでありそう。
空手ベースの堀口はもともと立ち技の割合が多かった(と思う)が、今回は完全にグランド中心。
しかも神龍がコメントしていたように「相手を動かして疲れさせる」うまさも見せた(と思う)。
スタンドの打撃、出入りのスピードが落ちた分、組み中心の円熟味で勝負するフェーズに入ったと言えるのではないか。
全盛期を過ぎたベテランが“やれないなりにやる”“失われた分を経験で補完する”試合は確かにおもしろい。
まあ、僕にそれを感じ取る能力があるかは別の話ですが笑
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