山口俊、渡米翌日にDFA。このまま獲得球団がなく自由契約なら巨人復帰か。すべてが不運だったよな。顔面の迫力に比べて繊細なんだよコイツは
2021年2月10日(日本時間11日)、MLBトロント・ブルージェイズに所属する山口俊がメジャー40人枠から外れたとのこと。
ブルージェイズはレッドソックスから救援右腕ジョエル・パヤンプスを獲得。出場選手登録枠を開けるために山口をDFAに。
今後山口は7日以内にウェーバーにかけられ、獲得に名乗りを上げる球団があれば移籍できるが、なければチームに残留してのマイナー行きor自由契約を選択することになる。
山口俊は2019年に所属した読売巨人ジャイアンツで最多勝利、最多奪三振、最高勝率の三冠に輝き、同年オフに球団初のポスティングシステムを利用してブルージェイズへの移籍。2020年は17試合に登板して2勝4敗1H、防御率8.06の成績を残している。
なお巨人は山口が自由契約となった場合、いち早く獲得交渉に乗り出す模様。
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山口俊、渡米翌日のDFA…。これは予想できなかったな。応援している僕ですらネタにせざるを得ない
巨人から球団初のポステイングを利用してブルージェイズに移籍した山口俊が事実上の戦力外となってしまった。
また他の記事によると、現状MLBの他球団が山口獲得に動く可能性は極めて低いとのこと。今後はマイナー行きを受け入れるか、日本復帰かの2択を迫られることになる。
僕自身、山口俊には横浜時代からそれなりに思い入れがあり、ポスティングシステムを利用してのMLB挑戦にもかなり注目していた(プレミア12では地雷臭がすごかったけど)。
先日の渡米の際にもシーズンに向けた意気込みを語っていたし、本人としても「今年こそ」という思いは強かったはず。
それがまさかの渡米翌日にDFAとは。
正直、ここまで絶妙なタイミングで放り出される事態はまったく予想できなかった。
昨シーズンの成績を見ればある程度想定できることではあるが、それでも、ねえ……。もう少し時期をズラしてもよかったんちゃうの? と。
渡米翌日のDFAはあまりにもアレ過ぎるだろと。
申し上げたように山口俊のことは応援しているが、今回ばかりは「ウッソだろお前w」と叫んでしまったことを告白する。
横浜時代は救援失敗が続いて大ブーイングを浴びたり、FA宣言の際の言動が多くのファンを逆撫でしたり。また、巨人移籍後は泥酔→器物破損で出場停止を食らったり。
もともとネガティブなネタが多い選手ではあったが、これほどの巡り合わせの悪さというのは本当に珍しい。
山口俊、渡米翌日のDFAはそこそこ応援してる僕でさえネタにせざるを得ない。
もう、完全にそういう星のもとに生まれてきたヤツなんだろうな。せっかく「帰れま10」の真似事して再生数稼ぐYouTuberみたいなビジュアルで今シーズンの意気込み語ってたのに。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) February 11, 2021
新型コロナウイルスの影響で今シーズンもマイナーがどうなるかが不透明な中、がんばってアメリカに残るか。ある程度先発の座が約束されている巨人に戻るか。
山口俊がキャリアの岐路に立たされていることは間違いない。
ただ、今日本に戻ればMLB再挑戦の芽はほぼなくなるわけで。
今シーズンだけを考えれば日本に戻った方がいいとは思うが、本人の中でその辺の折り合いをどうつけるか? といった感じだろうか。
2020年の山口は不運が重なり過ぎたよな。60試合の変則シーズンで慣れない中継ぎをやらされて挽回するチャンスもなく
正直、2020年の山口俊はあまりにも不運だったと思う。
春先のオープン戦で先発として結果を出せず、調子を崩したまま新型コロナウイルスの影響でキャンプが終了。
で、ようやくスタートしたのが60試合制の超変則シーズン。
「日本時代に経験がある」という理由で中継ぎに回され、開幕戦でいきなりタイブレークでの登板を強いられる。
当然のように2試合連続で炎上→地元ファンから戦犯扱いをされてしまう。
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その後少しずつ結果を出して初勝利も挙げ、9月5日時点で防御率も3.93まで改善させたものの……。
9月15日のニューヨーク・ヤンキース戦で1回1/3を投げて2安打4四球7失点と炎上。せっかく下げた防御率も6.65まで跳ね上がってしまう。
それ以降はショートイニングを無難に切り抜けるも、シーズン最後の2登板で再び4失点、3失点と打ち込まれ、最終的には17試合で2勝4敗1H 防御率8.06という散々な結果に。
もともと山口俊は回の頭からいくことでリズムを作っていくタイプなのだが、昨シーズンはランナーを背負った状況や回またぎのロングなど、便利屋としての起用が中心だった。
特に初登板でのタイブレークは気の毒過ぎたとしか言いようがない。
キャッチャーの後逸を気にしてか、得意のスプリットを1球も投げずに1安打1四球でサヨナラ負け。
現地のファンからボロカス言われた上に横浜時代のファンからも盛大にネタ扱いされるおまけつきである。
球自体は普通にMLBで通用するレベルだった。8月12日のマーリンズ戦のピッチングは2020年のベストピッチ
ただ、投げている球はそこまで悪くなかったことも確か。
今回DFAの記事が出た際にも、日本のファンから
「こうなることはわかっていた」
「通用すると思っていた野球ファンなどいない」
などと好き勝手に言われていたが、全然そんなことはない。この選手が本来の力を出せば、普通にMLBでも通用していたはず。
詳しい方がおっしゃるには、山口俊はだいたい5、6回を3、4失点、防御率3点台後半〜4点台前半のピッチャー。
先発で1年間回れば、シアトル・マリナーズの菊池雄星と同等か少し上くらいの成績に収束するのではないかと。
これ、僕も似たような意見で、実際のピッチングもそのレベルには達していたと思う。
平均91〜92マイル前後のストレートと84〜86マイル前後のスプリットを半々の割合で投げ分け、そこに80マイル前半のスライダーを織り交ぜる。たまにカーブで緩急をつけつつ、のらりくらりとイニングを稼ぐスタイル。
個人的に現地時間8月12日のマイアミ・マーリンズ戦が2020年の山口俊のベストピッチだったと思っているのだが、改めて観てもあの日はすごかった。
ストレートが常時92マイル後半を計測し、スプリットも最速88〜89マイル。
高めのストレートを見せ球に鋭いスプリットで空振りを奪い、完全な2ピッチながらも打者7人に対してノーヒット4奪三振。2回1/3を完璧に抑えてみせた。
登板を何度か重ねて慣れてきたのもあったと思うが、常時あのクオリティを出せればMLBの舞台でも活躍は間違いない。
逆に炎上した9月15日のヤンキース戦はあまりにも酷かった。
ストレートの平均球速は90マイルに届かず、スプリットにもまったくキレがない。苦し紛れのカーブもストライクが入らず、はっきり言ってお話にならなかった。
投球フォームにもまるで力感が感じられず、準備不足は明らか。先発のウォーカーが2回でノックアウトされて突然出番を告げられたのだと想像するが、冗談抜きでこの日の登板にはだいぶ失望させられた記憶がある。こんな「どうぞ打ってください」と言わんばかりの状態でマウンドに上がるなど、あまりにMLBを舐め過ぎである。
結局のところ、開幕の2連続炎上+この日とラストの2登板の印象の悪さがDFAの主要因なのだろうと。
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2020年の山口俊は本来先発向きのタイプにも関わらず便利屋をやらされ、いきなり炎上。先発で再調整しようにもマイナーが全休という状況で挽回のチャンスも与えられず。終盤に調子を崩したところでシーズンが終了してしまった。
オープン戦で結果が出せなかったことがすべてではあるものの、ここまで雑に扱われたことに関してはある程度考慮されてもいい気はする。
ど迫力の顔面で損をしている。横浜時代の成績は間違いなくトップレベルなのに、過剰な罵倒によって円形脱毛症にまで…
表題の通りなのだが、山口俊という選手はあのど迫力の顔面でかなり損をしていると思う。
横浜時代は2009年から2014年までリリーフで計268登板。2012年に史上最年少で100セーブを達成し、先発転向後も2015年に11勝5敗 防御率2.86の数字を残すなど、成績的にはどこからどう見てもトップレベルである。
それにも関わらず円形脱毛症になるまでファンに追い詰められた理由としては、あのど迫力な顔面と口下手な性格が災いしていることは間違いない。
もちろん打たれ方が極端過ぎた面は否めないし、巨人移籍後の器物破損事件は擁護のしようがない。
だが、それ以上に山口俊が長年過剰な批判に晒され続けてきたことも事実。
これはロッテからポスティングでMLB移籍を目指す澤村拓一にも言えるのだが、本人の顔面偏差値が評価を曇らせる側面は100%ある。
以前にもちょろっと申し上げたが、東京ドームで巨人戦を現地観戦した際、登板した澤村が2-0とボールが先行した瞬間に場内から「はぁ〜」とため息が起きたことはいまだに忘れることができない。
野球観戦やっぱり楽しい。東京ドームで巨人vsDeNA戦を観てきた。ボールパークには夢がなきゃいけねえんだよ()
ましてや山口俊は顔に似合わず繊細な性格である。しっかりとした環境で十分な準備を重ねてこそ力を発揮するタイプなのに、超変則シーズン+不向きな中継ぎを強いられたことはやはり同情に値する。
繰り返しになるが、渡米翌日のDFAを含めてとことん巡り合わせの悪い選手である。
まあ、それが山口俊らしいと言えばその通りなのだが。
てか、マジでどうするんでしょうね。
やっぱり巨人復帰が濃厚ですかね。
僕としてはもう1年くらいMLBでがんばってもらいたいんですが。去年のような変則シーズンではなく、もっとまともな試合数で。
2020年8月12日のマーリンズ戦での快投を観てしまったおかげで、いまだに山口俊を諦めきれない……。
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