中谷正義vsロマチェンコ戦が今夏? テオフィモ→ベルデホの次のロマチェンコって、完全に1人UFC状態やな。でも、もう少し分散してもいい気も…

中谷正義vsロマチェンコ戦が今夏? テオフィモ→ベルデホの次のロマチェンコって、完全に1人UFC状態やな。でも、もう少し分散してもいい気も…

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2020年10月に米・ネバダ州ラスベガスでテオフィモ・ロペスとのライト級4団体統一戦に敗れたワシル・ロマチェンコの再起戦の相手に日本の中谷正義の名前が挙がっているとのこと。
 
「中谷正義に今夏ロマチェンコとの対戦プランが浮上」
 
中谷は2020年12月にフェリックス・ベルデホを9RKOに下し、約1年半ぶりのリングで見事な勝利を飾っている。その試合でWBOインターコンチネンタル王座を獲得、各団体で上位にランクインして激戦区のライト級でトップ戦線に食い込むことに成功した。
 
米専門メディア「ボクシングシーン」によると、トップランク社のボブ・アラムCEOはロマチェンコの再起戦を2021年初夏に予定しており、その候補に中谷正義を挙げたという。
 

中谷正義vsワシル・ロマチェンコ戦が実現すれば日本史上最高のビッグマッチですね。もう少し段階踏んでもよくね? という思いも…

今夏の中谷正義vsワシル・ロマチェンコ戦浮上。
 
仮にこの試合が実現すれば、僕の中では2017年の亀海喜寛vsミゲール・コット戦を超える日本人史上最高のビッグマッチと言っても過言ではない。
 
記事によるとトップランクのボブ・アラムがロマチェンコに話を持ちかけた程度で、現段階ではあくまで可能性の一つに過ぎないのだろうと。
 
だがロマチェンコはオリンピックでフェリックス・ベルデホに勝利し、先日テオフィモ・ロペスとの統一戦に敗れた経緯がある。
そのロマチェンコにとってロペス、ベルデホ両者と激闘を繰り広げた中谷正義との対戦は話題性も十分。ロペスとの再戦にこぎつけるためにも比較的妥当な選択に思える(ライト級に留まるのであれば)。
 
第一報を聞いた際は「さすがに噂だけだろ」と思ったが、冷静に考えてみると普通にあり得る気もするのだが、どうだろうか。
 
中谷正義惜しい! テオフィモ・ロペスに判定負け。でも間違いなく通用するとは思ったよね。5Rまで粘れば大健闘とか言われてたけど
 
ただまあ、中谷正義にとってはシャレにならない相手であることは間違いない。
 
先日もちょろっと申し上げたが、中谷を踏み台に使うトップランクの方針があからさま過ぎて「おいおい、そこまでやるか」という思いも少しだけある。


日本人選手とワシル・ロマチェンコが対戦するというのは問答無用に凄まじいが、もうちょっと段階を踏んでもよかったんちゃうの?
 
ベルデホとあんなにすごい試合をした次の試合が元PFP No.1との無冠戦?
それならせめて、元王者のリチャード・コミーくらいで勘弁してもらえませんかね?
ロペスのタイトル返上を待って王座決定戦にするとか、いろいろやりようはあるじゃん?
 
「中谷正義vsワシル・ロマチェンコ戦」の字面にテンションが上がると同時に、「うっそだろオイw そこまでして中谷を潰したいかよ」的な考えが浮かんでしまったことを報告しておく。
 
いや、vsリチャード・コミーでも十分すごいんですけどね。
ロマチェンコに比べればコミーの方が多少は“何とかなりそう”な感じもあるわけで。
 
 
あと、本人的には「ロマチェンコと対戦」よりも「ライト級で世界王座戴冠」というプロフィールの方がありがたかったりするんじゃないの? と思ったり、思わなかったり。
 
どちらにしても野暮な考えであることは自覚しておりますがw
 

1人UFC状態の中谷正義。ここまでハードなマッチメークは世界的に見ても珍しい?

仮にこの試合が実現すれば、上述のように2017年8月の亀海喜寛vsミゲール・コット戦を超える日本人史上最高のビッグマッチとなる。
 
と言うより、世界的に見てもここまでハードなマッチメークを課される選手はあまり存在しないのではないか。
 
 
ここ数年、北米でのボクシング人気の低下が著しく、話題性を含めてUFCに押されっぱなしという話はしょっちゅう聞こえてくる。
実際、ボクシングは対戦の噂と交渉ばかりでファンの望むビッグマッチが決まらないことが多々ある。
 
それに対してUFCは真逆。ナンバリング大会では常に王者vsベストな挑戦者というガチ感満載の興行を連発している。
 
2018年4月にライト級王座戴冠を果たしたハビブ・ヌルマゴメドフはその後の防衛戦でコナー・マクレガー、ダスティン・ポイエー、ジャスティン・ゲイジーに3連勝。
 
正直、このレベルの対戦など、ボクシングではそうそうお目にかかれるものじゃない。
王者をプロテクトする気ゼロというか、「そりゃあ人気も出るでしょ」としか言いようがないほどの潔さである。
 
病的に動きの悪いウォーリントン、平然と体重超過のジョジョ・ディアス、ずんぐりむっくりのブンブン丸カスターニョ。先週末振り返り
 
そんな中、中谷正義だけがテオフィモ・ロペス→フェリックス・ベルデホ→ワシル・ロマチェンコという意味不明な過酷さの中に身を置く。ボクシング界における“1人UFC状態”と言えるのではないか。
 
 
近年、これを上回るマッチメークは? と聞かれて思いつくのは、
 
2009〜2012年にかけて
リッキー・ハットン
ミゲール・コット
ジョシュア・クロッティ
アントニオ・マルガリート
シェーン・モズリー
ファン・マヌエル・マルケス
ティモシー・ブラッドリー
と対戦したマニー・パッキャオと、
 
WBSSクルーザー級トーナメントで
マイリス・ブリエディス
ムラト・ガシエフ
に勝利しトニー・ベリューとの防衛戦を経てヘビー級に進出したオレクサンドル・ウシクくらいか。
 
ウシクのように米国出身ではなく適度に地味強なことが必須なのかもしれないが、中谷正義もその条件にモロに合致している気がする。
 

中谷がロマチェンコに勝つのは相当難しい気が…。中盤以降、懐に入られて連打を浴びる展開か?

で、中谷正義がロマチェンコに勝てるかどうかだが、本音ベースで申し上げれば相当難しいと思っている。
 
中谷の持ち味は長身から打ち下ろす左リードと近場でのボディ、12Rをフルに動けるスタミナ。
反面、特別ハンドスピードがある方ではなく、一瞬一瞬の動きもそこまでではない。
 
それに対してロマチェンコは流れるようなフットワークに加え、動き出しの溜めをほとんど作らずアクションを起こすことが可能。静から動への移行に引っかかりがないというか、ゼロの状態からいきなりトップスピードを出せるイメージ。
 
実際、先日のロペスvsロマチェンコ戦でもロマチェンコがペースアップした後半以降、ロペスはロマチェンコの動きについていくことができなくなった。
 
ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス感想。115-113ロペスかな。ロペスの対策が素晴らしかったしやっぱりスピード&パワー大正義
 
単純なスピード&パワーだけならロペスの方が上だったとは思うが、あの力感のなさやポジショニングの妙がそれらのスペック差をチャラにしてしまう。
 
中谷はロペスよりも懐が深くジャブの鋭さもあるが、普通に考えれば中盤から後半にかけて懐で連打を浴びる展開が濃厚ではないかと。
 

中谷にも可能性はある。ルーク・キャンベルの健闘が希望かな

とは言え、中谷にも可能性はあるような気はする。
 
根拠としては、2019年8月のロマチェンコvsルーク・キャンベル戦。
あの試合のキャンベルは長身+サウスポーの特性を目いっぱい活かしてロマチェンコ相手に善戦してみせた。
 
前手の多彩さとバックステップで侵入を防ぎ、近場ではショートのボディと覆いかぶさるようなクリンチで動きを封じる。
 
終盤にダウンを奪われて大差判定負けを喫したものの、そこまでの健闘ぶりは十分評価されていい(と思う)。
 
 
今回の中谷がキャンベルのあの作戦を踏襲できれば。
前手のリードでロマチェンコの侵入を防ぎ、ニコラス・ウォータースやテオフィモ・ロペスがやったように近場のボディを駆使して左右への動きを制限する。
 
直近の数戦を観れば、ライト級のロマチェンコが適正階級をオーバーしていることは間違いない。
正面衝突で中谷が当たり負けすることは恐らくないので、無理さえしなければ判定まで粘ることは十分可能に思える。
 
 
だが、それでロマチェンコに勝てるかと言えば……。
 
ルーク・キャンベルは確かに善戦したし、ロマチェンコ攻略の糸口も見せた。だが、残念ながら勝てるまったく印象はなかった。
一方、ホルヘ・リナレスやホセ・ペドラサは勝つというより“倒されない”ための試合運びを選択していたように思える。
 
今回の中谷も無理せず左リード中心で立ち回れば善戦はできると思うが、それが勝ちにつながる感じはあまりしない。勝利するにはやはり前に出て腕を振るしかないとは思うが、果たしてロマチェンコがそれをやらせてくれるかどうか。
 
キャンベルがロマチェンコに肉薄。長身サウスポーと多彩な右リードが機能。お互いがリスクを負った好試合に感動
 

ベルデホ戦以上に厳しい試合になりそう。ロマチェンコに完勝できそうなのはアイツ

いや〜〜、難しいっすねぇ。
まだ噂段階で予想もクソもないのだが、vsベルデホ以上に厳しい試合になることは間違いなさそう。
 
繰り返しになるが、中谷正義vsワシル・ロマチェンコ戦が実現すれば文句なしに日本史上最高のビッグマッチ。
それでも、もう少し手加減したマッチメークでもよかったんじゃないの? という思いも3割ほどある。
 
てか、中谷正義vsリチャード・コミーも普通におもしろそうなんですよねww
 
 
ちなみに僕が思うロマチェンコを倒す条件としては、
・ハンドスピードで負けない
・ロマチェンコを下がらせる突進力
・一撃必殺のカウンターが打てる
 
中間距離での差し合いでロマチェンコについていけるハンドスピードと瞬間的な踏み込み。そこに強烈なカウンターがあればなお可。
 
その条件を満たしていそうなのがWBC暫定王者ライアン・ガルシアなのだが、まあ、たぶんやらないよね……。
 
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