俺たちのパッキャオが帰ってくる? vsマイキー・ガルシアは一番いい選択だと思ったよ。「対戦合意!」してからが長いのがボクシングだけど

俺たちのパッキャオが帰ってくる? vsマイキー・ガルシアは一番いい選択だと思ったよ。「対戦合意!」してからが長いのがボクシングだけど

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WBA世界ウェルター級休養王者マニー・パッキャオと元4階級制覇王者マイキー・ガルシアが対戦に合意したとのこと。


下記の記事によると、今のところ日時、開催場所ともに未定だが、5月1日と5月15日が候補に挙がっている模様。


正式発表のあったジョシュ・テイラーvsホセ・カルロス・ラミレスのS・ライト級4団体統一戦、サウル・“カネロ”・アルバレスvsビリー・ジョー・サンダースのS・ミドル級王座統一戦などのビッグマッチとのバッティングを避けるために最適な日にちを模索中だとか。
 
なお、両者は2020年7月にサウジアラビアでの対戦が計画されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で頓挫。長い交渉の末にようやく合意に達した経緯がある(らしい)。
 
この一戦が決まればパッキャオにとっては2019年7月のキース・サーマン戦以来約1年10ヶ月ぶり、マイキー・ガルシアは2020年2月のジェシー・バルガス戦以来のリング復帰となる。
 
黄昏時のサーマンが若き王者パッキャオ(40)に2-1で敗れる。肘も痛いし足も動かない。だから僕はサーマンに感動したんです
 

俺たちのマニー・パッキャオが戻ってくる!!……のか? vsマイキーはいいね! WOWOWは中継を頼む

2019年4月のキース・サーマン戦以来、王座を保持したままいつの間にか休養王者に格下げされていたマニー・パッキャオがついにリング復帰を果たす……のか?
 
対戦相手は元4階級制覇王者のマイキー・ガルシア。
上記の記事によると両陣営がようやく対戦に合意したとのことで、具体的な開催日、開催場所も近々発表される予定だとか。
 
40歳を超えたパッキャオが今だに現役にこだわる理由が「フィリピンの大統領になるために金がいる」以外にあるのかどうかは知らんが、とにかくこの選手の試合が観られるのは嬉しい。
 
しかも相手は実力者のマイキー・ガルシアである。以前から対戦の噂が絶えなかった両者だが、今回ついに実現するらしい。
 
 
うん。
これはめちゃくちゃ楽しみだし、WOWOWにはぜひとも生中継をお願いしたい。
 
ここからが長いのがボクシングビジネスでもあるので、正式発表されるまで余談は許さないのだが。
 
実現しなきゃダメだった幻の試合。マッチメークが難しいのはわかるけど、そこはやらなきゃアカンかったよねという組み合わせ3選
 

パッキャオにとってのベストの選択。クロフォードやスペンスほどの絶望感のない相手

実際、パッキャオにとってこの試合はベストの選択だと思っている。
 
テレンス・クロフォードやエロール・スペンスJr.との統一戦を望む声が多いことは知っているが、現実的に今のパッキャオがこの両者とぶつかるのは危険が大き過ぎる。
 
スペンスとはサイズ、馬力にかなりの差があるし、クロフォードの万能感を40歳オーバーのパッキャオが攻略できる感じはまったくしない。
それこそ2008年12月のパッキャオvsオスカー・デラホーヤ戦でのデラホーヤのように、観るに耐えない負け方をする可能性すらも……。
 
その点、マイキー・ガルシアならそこそこどうにかなるのではないか。
もともとライト級あたりがベストなマイキーであればフィジカル的にも対抗は可能。
 
前回のジェシー・バルガス戦でもわかるように、ウェルター級のマイキーにはかつての爆発力は見られない。危険度とネームバリューのバランスを考えればまさしく“ちょうどいい”相手と言える。
 
マイキー・ガルシアvsジェシー・バルガス感想。マイキーの右すげえ。でもバルガスもヨカタ。予想以上にいい試合だったな
 

マイキーにとってもメリットが多い。適度な危険度で多額のファイトマネーが期待できる

もちろんマイキー・ガルシアにとってもパッキャオとの対戦は旨味が多い。
 
申し上げたようにパッキャオは現ウェルター級王者の中ではクロフォードやスペンスほどの絶望感はない。曲がりなりにもスペンスと真正面から12R打ち合ったマイキーなら十分勝機はある(はず)。
 
しかも、誰もが認めるレジェンドとの一戦は当然ながら多額の報酬も期待できる(はず)。
危険を冒さずにがっぽりファイトマネーを得られるのであれば、この対戦を拒否する理由はどこにもない。
 
それこそパッキャオの存在は重量級におけるカネロへの挑戦と似ているのかもしれない。
 
カネロvsイルディリム、ビックリするくらい何もなかった。蜂の巣にされて3Rノーマス。“特別な選手”には“ふさわしい舞台”がある
 
下記の通りキース・サーマン戦直後にパッキャオの次戦を予想していたのだが、1年9ヶ月越しの的中ウェーイってことでいいっすかねww


この時期は確か「メイウェザーが現役復帰?」「パッキャオとの再戦間近?」などと盛んに言われており、両者が示し合わせたようにNBAの試合会場で何度もバッティングしていた記憶があるが……。
 
 
ちなみにライト級のライアン・ガルシアとパッキャオの対戦話も出ていたようだが、正直これにはあまり興味がわかなかった。
ライアン・ガルシアは年齢的にも時期的にもこういうマネーファイトに首を突っ込むのは違うような気がするのだが、どうだろうか。
 

かなり際どい試合になりそう? パッキャオがマイキーの左をかいくぐっって自分の距離に入れるか

試合の展望についてだが、割と際どい試合になりそうな気がしている。
 
マイキー・ガルシアの特徴は何と言っても貫通力の高いワンツー。
強烈な左リードを真っ直ぐ打ち出し相手のガードを揺らす。そこから間髪入れずに右ストレートを打ち込み、豪快に顔面を跳ね上げる。
 
目標物がかなり後方にあるのでは? と錯覚するほどの貫通力で対戦相手をたじろがせる、オーソドックスかつオールドスクールなファイトを持ち味とする。
 
また前手の多彩さも長所の一つで、中間距離での差し合いなら相手がエロール・スペンスJr.でも遅れを取ることはない。
 
 
過去、パッキャオの対戦相手でここまでハイレベルなジャブの使い手は誰? と考えたのだが、困ったことにあまり見当たらない。
それこそ2007年10月のマルコ・アントニオ・バレラ戦までさかのぼる必要があるのではないか。

この時期のパッキャオはまだまだ身体も小さく前後のステップも多い。直近のキース・サーマン戦と比較してみると、若さを前面に出した踏み込みと躊躇のない連打が非常に印象的である。
 
だが、根本的な部分ではそこまで変わりはないのも確か。
相手の左リードに外旋回の右フックを被せ、間髪入れずに踏み込み左ストレートをねじ込む。
 
前手の右を内側と外側から打ち込むことで左リードを封じ、近場の連打につなぐ流れは大ベテランとなった今も同じ。
 
バレラ戦では右のフェイントからの左ストレートでダウンを奪っているし、直近のキース・サーマン戦では初回に右フックでいきなりサーマンをダウンさせている。
 
今回のマイキー戦でも、この右フックがどれだけ機能するかが見どころになるのではないか。
 
マイキーの鉄板の左リードを前手の右でどこまで防げるか。
リードの差し合いで上回れば得意のパターンに持ち込めるが、左で出足を止められてしまうと一気に苦しくなる。
 
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マイキーもパッキャオみたいなタイプと対峙するのは初めて。前手の差し合いで上回れるか

一方、マイキー・ガルシアのキャリアでパッキャオに近い相手が誰かと言えば、こちらもあまり見当たらない。
 
あえて挙げるとすれば、2017年1月のvsデジャン・ズラチカニンだろうか。
 
あの試合はマイキーの衝撃的な3RTKO勝利で幕を閉じたわけだが、個人的にはそこそこ際どい試合だったと思っている。
特に序盤1、2Rはズラチカニンのプレスにマイキーがタジタジになるなど、決して楽勝とは言えない展開だった(気がする)。
 
だが2R中盤にマイキーの左ボディが脇腹にめり込んで以降、ズラチカニンの動きがガクッと落ちる。
そして3Rからはマイキーの左がさらに機能し、ズラチカニンの出足があっという間にストップ。サイドへの動きについていけず、ラウンド終了間際にカウンターを被弾してジ・エンドという。
 
ベストの階級とも言えるライト級+前手の差し合いで完全に上回ったことでマイキーの完勝で終わったものの、ガードを上げてプレスをかけられるとモタモタする一面を見せた試合でもある。
 
申し上げたようにパッキャオは右フックで相手の左リードを封じ、ストレートにつなぐ流れを得意とする。ガード主体のズラチカニンとは前手の多彩さに大きな差がある。
 
その上今回はマイキーにとって明らかに適性を超えているウェルター級での対戦。パッキャオの圧力を受けきれるかは何とも言えないところである。
 
エロール・スペンスがうまかったなオイ。ダニー・ガルシアにカウンターのチャンスを最後まで与えず。なお、おもしろい試合ではない
 

パッキャオ攻略にはカウンターが有効。でも、最近のパッキャオを観るとマイキーの左が機能しそうな気も…

繰り返しになるが、この両者の対戦はかな〜り際どい試合になりそう。
 
ファン・マヌエル・マルケスとの第4戦や2015年5月のフロイド・メイウェザー戦でもわかるように、パッキャオ攻略にはカウンターが有効になる。
 
左リードで出足を封じ、踏み込みが鈍ったところに右のカウンターを顔面にズドン。

だが、メイウェザー戦以降のパッキャオは機動力全開で動き回っていたアクションをやや抑え気味に、これまでよりも“待ち”を重視する傾向が強い。
 
その分マイキーのジャブが機能する可能性が高くなるわけで、パッキャオが自分の距離を作るのが難しくなるのかもしれない。
 
とは言え、マイキーにはマルケスやメイウェザーほどのカウンターはない(そうでもない?)。
ズラチカニン戦での足運びの怪しさを鑑みると、インファイトでパッキャオに押し込まれるパターンもあり得る?
 
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いや、ホントにわからないっすね。
サーマン戦直後であればパッキャオが有利だったかもしれないが、ウェルター級でジェシー・バルガスを下したマイキーは一段フィジカルが上がった気もする。
 
そもそもパッキャオのコンディションがどの程度なのかも不明なので、とにかく不確定要素が多過ぎるなと。
 
 
つーわけで、勝敗予想はせずに正式決定を待つことにする。
 
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