要注目プロスペクト!! でもないけど僕の目に付いた選手を取り上げていく。目玉カードのアンダーに出場予定のコイツらをメモしておこう
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先日「2021年11月、12月は結構注目カードが多い」と申し上げつつ、目に付いたカードの勝敗予想をしていった。
ドネアvsガバリョ、ヘイニーvsジョジョ・ディアス、井上岳志vsチュー、クロフォードvsポーター、フルトンvsフィゲロア。正式決定した注目試合を適当に勝敗予想してみる
ノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ戦を始め、テレンス・クロフォードvsショーン・ポーターのウェルター級タイトルマッチその他。
最近ダダ下がりな僕のボクシング観戦熱をつなぎとめるためのネタ探しだったわけだが、今回はその第二弾。
目玉カードのアンダーに出場する選手の中から「お、これは」と思った選手をピックアップしていくことにする。
と言っても要注目プロスペクト!! などというアレではなく、僕がたまたま見つけて「へえ~」と思った選手。
なので、今回挙げる選手がこの先コケようがハネようが知ったこっちゃない。完全に僕の好みであーだこーだ言うだけの無責任なネタということをお伝えしておく(アカンかったときの予防線)。
パッキャオの敗者の弁、言い訳振り返り。グッド・ルーザーなんぞクソくらえ。自分勝手なエゴイストが生み出すカタルシスが大好きです
要注目プロスペクト!! でもないけど目に付いた選手:その1
「ジャレット・アンダーソン」
現在の戦績が10戦全勝10KO、ヘビー級を主戦場とする選手。
2021年12月に米・ニューヨーク州で行われるワシル・ロマチェンコvsリチャード・コミー戦のアンダーに出場を予定している。
この選手に関しては名前を聞いたことはあったのだが、これまで試合を観たことはなく。
戦績を振り返ると直近の試合はタイソン・フューリーvsデオンティ・ワイルダーVol.3のアンダーでのTKO勝利。その他、2020年10月の井上尚弥vsジェイソン・モロニー戦のアンダーにも出場するなど、トップランクが次世代のスター候補として推していることがうかがえる。
フューリーvsワイルダー3。ポイント計算すら無粋な規格外バトル。ヘビー級だけは別枠であるべき。神々のお戯れに不純物はいらない()
過去の映像をいくつか漁ってみたが、なるほど。これはなかなかいいですね。
第一印象としてはヘビー級のエイドリアン・ブローナー。
L字気味の低いガードに広めのスタンス。若干奥足重心で前進してプレッシャーをかけ、ある程度近づいたところで身体を伸ばして左をボディに打ち込む。
一瞬一瞬のスピード、反応の速さは目を見張るものがあり、ヘビー級でこのスピードについてこられる選手はそうそういないと思われる。
ただ、今のところ対戦相手との力の差が大きく、相手のレベルが上がった際にどうなるかは未知数。
年齢的にもイケイケの脳筋ファイトで自信をつけさせる段階というか、スピードとキレで圧倒できるうちはその勢いのまま進んでいけばいい気がする。
懸念材料としては、身長193cmとヘビー級としてはそこまで大柄ではないこと、スタイル的にリーチ差のある相手に苦労しそうなところだろうか。
パッと見バックギアが利くタイプではなさそうなので、スピード差でさばききれずに上体反らしが間に合なかった場合はちょっと危ない。顔面に思い切りカウンターをもらって首がカクっと後ろに折れそうな……。
ちなみに次戦の相手、オレクサンドル・テスレンコ(17勝1敗13KO)の試合をちょろっと観たが、これなら今回も大丈夫じゃないの? と思いました。
要注目プロスペクト!! でもないけど目に付いた選手:その2
「ジョー・コーディナ」
現在の戦績が13戦全勝8KO、ライト級を主戦場とする選手。
リオ五輪出場経験もあるプロスペクトで、2021年12月にイングランド・リヴァプールで行われるコナー・ベンvsクリス・アルジェリ戦のアンダーでの出場を予定している。
こちらは完全にたまたま見つけた選手。
過去の映像を観て「おお、これは好きかもしれん」となった経緯がある。
またここまでの13戦をすべてエディ・ハーンのマッチルームのイベントに出場していることを考えると、いわゆる典型的な英国内の上位に位置する+近い将来のタイトルマッチに備える立場の選手だと思われる。
過去の試合を観た僕の印象としては、強化版ライアン・バーネット。
若干猫背気味+腕を低く下げた構え。
身体全体からバネを感じるキビキビとした動き。
ワイドなスタンスと異様に伸びる左リード。
見切りのよさを活かしたヘッドスリップ。
などなど。
近場での思い切りのいいぶん回しを含め、英国出身の選手に共通する特徴をたっぷり兼ね備えた選手である。
ライアン・バーネットのほかにはリー・ハスキンスやジョシュ・ケリー、その他。
根底にナジーム・ハメドを感じさせる英国の選手は何人か思いつくが、ジョー・コーディナもそのうちの1人と言っていいのではないか。
シャクールがヘリングを「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!」10RTKO。同じ土俵で勝負したら厳しいよ。バルデスと統一戦? 冗談でしょ?
ただ、現在のライト級は上がだいぶ詰まっているのが……。
4団体王者のテオフィモ・ロペスがベルトを抱え込んだまま長いこと停滞しているし、それ以外にもランキング上位には強豪が揃う。
年齢的にもジョー・コーディナはそろそろ勝負をかける時期だが、今のところマッチルーム勢が入り込む余地が見当たらないのがキツい。
と言うより、そもそもエディ・ハーンがこの選手をあまり重宝していないという噂も……。
要注目プロスペクト!! でもないけど目に付いた選手:その3
「ブランダン・リー」
現在の戦績が23戦全勝21KO、S・ライト級を主戦場とする選手。
まだBoxRecには記載がないが、2021年12月に米・カリフォルニア州で行われるノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ戦のアンダーに出場が予定されているとのこと。
このブランダン・リーは今回取り上げる選手の中ではもっともキャリアがあり、なおかつ戦績もド派手。
韓国人の父親を持つ米国出身選手で、アマチュア時代には196勝5敗と凄まじい戦績を残したプロスペクトである。
過去の試合をちょろっと観たが、おお、これまたよさそうですね。
左リードが多彩でディフェンスの意識も高い。
23戦21KOと戦績こそ派手だが、実際には左で徐々に相手を追い詰めつつチャンスがあれば倒すスタイルっぽい。
若さを全面に出した荒々しさが目立つものの、タイプ的にはL・ヘビー級のディミトリー・ビボルや日本の内山高志に近いのかなと。
ただ、身体能力や1発の威力、殺傷能力はビボルや内山高志よりも高そうに思える。
身体能力に頼った前傾姿勢で腕を振り回す分、カウンターをもらう危険もありそうだが、この勢いでどこまでいけるかにはかなり興味がある。
なお、ブランダン・リーの現在のランキングはIBF9位。日本の平岡アンディ(18戦全勝13KO)がIBF6位にランクされているので立ち位置としては似たような感じ? かも?
平岡アンディvs佐々木尽、栗原慶太vs中嶋一輝。数日遅れで視聴したので感想を。さすがの平岡アンディと栗原慶太の圧勝っぷり
いや~、どうですかね。
平岡アンディのフットワークでブランダン・リーの圧力をさばききれるか。
現状、ブランダン・リーはShowtimeイベントを中心に試合を重ねている(直近は2021年8月のジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー戦のアンダー)ので、トップランク所属の平岡アンディと遭遇する可能性は低い。
だが、タイミング的に両者が世界タイトルに絡む? タイミングは近そうなので、平岡アンディの指標としても今後の動向を追っていきたい選手である。
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