ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル振り返り【感想】
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WBA世界ミドル級王者村田諒太の周辺が騒がしい。
WBAの発表によると、村田の次戦の興行権を同級2位のロブ・ブラント陣営のプロモーターが落札したとのこと。
村田陣営は米・ニューヨークでの開催を提案されたが、帝拳ジムの本田会長が「了承を受けていた話と違う」として激怒。
王座はく奪も辞さず、ジェイソン・クイグリーなどほかの候補選手との対戦に向かう意向を示している。
村田諒太、王者剥奪されても世界最強へ…ブラントとの落札試合拒否へ https://t.co/lsrXFBpFgi pic.twitter.com/ZM1fHbFmjm
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2018年8月14日
ところが数日後、村田諒太とロブ・ブラントの対戦が米スポーツ専門局ESPNで報じられる謎展開。
村田諒太 10月にブラントとV2戦か、米報じる #boxing #ボクシング #村田諒太https://t.co/dogWBKyY6r
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年8月25日
村田自身も対戦相手にこだわりはなく、最終目標であるゲンナジー・ゴロフキン戦を実現するために本田会長に全幅の信頼を置いているとコメントしている。
村田諒太、王座剥奪の可能性も「こだわりない」本田会長に一任意向/ファイト/デイリースポーツ online https://t.co/xpberNBVMJ #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) 2018年8月24日
あいかわらず村田の周辺は理解しがたい情報が多く、個人的には何かが報道されるたびにどんどん興味が失せていく悪循環……。
ハンバーガーは美味そうだが。
てか、結局ロブ・ブラントとの防衛戦に進むのであれば、なぜ本田会長は1回ブチ切れたんだww
「ブラントはつまらない試合をする」「メリットがない」と上から目線でこき下ろし、完全に真っ向否定の姿勢だったのに。
村田陣営、指名試合を拒否…最悪ベルトの剥奪も/BOX https://t.co/xTso6gYrat
— サンスポコム (@SANSPOCOM) 2018年8月14日
2017年のヌジカムとの再戦の際も思ったが、本田会長の意向がいまいちわからん。
セニョールだかアミーゴだか知らんが、要はまともに話を聞かない方が得策ということか。
まあ試合が決まれば観るだろうし、ロブ・ブラントもいい選手っぽい。
正式に発表されて、自分のテンションが上がってくるのを待ちますか。
というわけで、例によって気になった試合を適当に振り返っていくことにする。
「チャーロがコロボフに苦労しつつ防衛。モンローの禁止薬物陽性による代役。ドーピングはどっちでもいいや。尾川堅一も復帰したね」
○クリストファー・ロサレスvsパディ・バーンズ×
2018年8月18日(日本時間19日)、英・ベルファストで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ。
今年4月に日本の比嘉大吾からタイトルを奪ったロサレスが、初防衛戦でランキング14位のパディ・バーンズを4R3分KOに下した試合である。
これはもう、ロサレスがさすがだったなと。
相手のバーンズも僕には普通にいい選手に思えたし、オリンピックに2度? 出場経験があるとのこと。なるほど、確かにそんな感じか。
ただ、近い距離で打ち合った際のロサレスは本当に強い。
1発目の左にカウンターで左を返し、そこから間髪入れずに強烈な連打を浴びせる。
上背があるのですべてのパンチが打ち下ろしで、しかも被弾も気にせず腕を振りきる思いきりのよさも兼ね備える。
バーンズも回転力を上げて対抗したが、3Rあたりから徐々に押し込まれるシーンが増える。
ロープを背負わされ、打ち下ろしの連打を抑えきれずにガード一辺倒に。
そして、4Rからロサレスが打ち始めたボディを盛大にもらってノックアウト負け。
やはりロサレスの馬力はすばらしい。
正面衝突で比嘉大吾をねじ伏せただけある。
以前にも申し上げたが、この選手は減量苦→リバウンドの利点を最大限に活かしている気がする。
「チャーロ兄vsウィリー・モンローJr.キタコレ!! モンローさんが3度目の王座挑戦。自称階級最強のチャーロ兄を翻弄できるか」
てか、戦績を見ていて気づいたのだが、ロサレスは2016年に八重樫東に挑戦したマルティン・テクアペトラにも勝ってるんだな。
マジで近場での打ち合いに強いっすね。
○マルティン・テクアペトラvsドウェイン・ビーモン×
2018年8月8日(日本時間9日)、メキシコシティにあるアレナ・シウダ・デ・メヒコで行われたバンタム級契約8回戦。
上述のマルティン・テクアペトラが米国から乗り込んだドウェイン・ビーモンと対戦し、2-1(77-75、77-75、73-76)で勝利した一戦である。
この試合はアレです。
たまたま見つけたテクアペトラの動向を追っていたところ、「おや、ドウェイン・ビーモンに勝っとるやんけ」と。
ドウェイン・ビーモンは以前から「Superflyに出たい」「井上尚弥にも勝てる」と息巻いており、僕もちょっとだけ注目していた選手。
Dewayne Beamon Aims For Big Goals in The Coming Year https://t.co/eug96mrxM6 #boxing pic.twitter.com/L5DoWAt4Pb
— BoxingScene.com (@boxingscene) 2017年12月26日
だが先日のエンジェル・ラモス戦を観る限り、やや厳しいかなと。
正直、期待していたほどのパフォーマンスはなく、S・フライ級のトップ戦線を脅かすような存在には見えなかった。
「ダラキアンvsビロリア、ニエテスvsレベコ、ビーモンvsラモス、ラミレスvsアメドなど。やっと観たのでまとめて感想」
そして案の定、この試合もテクアペトラの圧力に大苦戦。
1発目の左ジャブで動きを止められ、近い間合いでの打ち合いに巻き込まれる。
出入りのスピードで懸命に対抗するが、足運びが頼りなく逃げ切れない。
イメージ的には八重樫vsテクアペトラ戦の焼き増しというか、完全な泥試合。
しかも、打ち合う局面と足を使う局面にメリハリがなく、その分余計に体力を削られていくという。
恐らく経験が不足しているのだと思うが、このスタイルで勝ち進んでいくならもう少し左の強度orカウンターの精度が欲しいところか。
「フューリーがピアネタを寄せ付けず。陽気なクズが蝶のように舞い、蜂のように刺した10R。睡魔との戦いこそが神の御心」
というか、そもそもこれはどういう位置づけの試合だったのか。
Dewayne Beamon, un estadounidense que busca el sueño mexicano
+Mario López, de Salvados por la Campana al ring
+'Cuatito' Ruiz anhela nuevo campeonatohttps://t.co/5vUyCOklPf@ESPNBoxeo @ZanferBox @RafaSotoGil @boriztecabox @fbeltranzanfer @ArenaCdMexico @MrStopRunning— Salvador Rodriguez (@ChavaESPN) 2018年8月10日
スペイン語が分からないのでアレなのだが、Google翻訳と字面の雰囲気から察するに、
「米国でチャンスが少ないドウェイン・ビーモンは世界王者を目指すためにメキシコに来た」
「目標はSuperfly出場だが、当面はメキシコでの王座戴冠に集中する」
「メキシコでファン・フランシスコ・エストラーダやカルロス・クアドラスと同様の名声を得たい」
みたいな感じか。
八重樫戦以降のテクアペトラは完全にホープの踏み台なので、今回もドウェイン・ビーモンのステップアップの相手として選ばれた感が強い。
そして、その舞台でアップセットが起きちゃったわけか。
○ウィリー・モンローJr.vsハビエル・フランシスコ・マシエル×
2018年8月24日(日本時間25日)、米・ミネソタ州で行われたミドル級10回戦。
WBC5位で世界挑戦の経験もあるウィリー・モンローJr.がハビエル・フランシスコ・マシエルと対戦し、3-0(110-90、110-90、99-91)の判定で勝利した一戦。
「井上尚弥WBSS出陣。パヤノ? だからどうした。圧勝しやがれ。全局面でねじ伏せろ。一片の希望すらも残すな」
2017年9月にビリー・ジョー・サンダースとの平和な世界戦で平和に敗れた平和の象徴、ウィリー・モンローJr.さん。
オーソドックスなファイター、フランシスコ・マシエルを相手に、フルマークに近い勝利で再起2戦目を飾った試合である。
「サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄。俺がリゴンドーを嫌いな理由がコレですよww」
おう、聞いてるかお前ら。
ようやく俺のウィリー・モンローJr.さんが戻ってきたぞ。
今回の興行では11試合が行われたのだが、その中でもこの試合はひときわ平和な一戦だったと言っても過言ではない。
中にはゴングと同時に一方がリングを降りて歩き去るというエキセントリックな試合もあったが、はっきり言ってウィリー・モンローJr.さんは格が違う。
.@AjagbaEfe came ready for war, but #CurtisHarper said otherwise! ✌🏿 #ImOut #AjagbeHarper #PBConFS1 pic.twitter.com/YaJkKPhXK2
— PBC (@premierboxing) 2018年8月25日
だってそうだろ?
体重70kgを超える大男2人がお互いの顔面を殴り合うなど、そんな野蛮な行為が許されるわけがない。
「エストラーダ辛勝。オルクタのパワーに苦労して判定勝利。危なかったなオイ。vs井岡もおもしろそう?」
慈しむように、愛でるように。
ソフトなタッチでお互いを思いやる真心。
それが我々に許された唯一のコミュニケーション術なのだから。
なぜなら、全知全能の神であるウィリー・モンローJr.さんがそうおっしゃっているのだから。
「サンダースが禁止薬物陽性w やるならバレんなよ。ロマゴンvsフェンテス、ムンギアvsクック、レミューvsオサリバン振り返り」
つまり我々は、世界平和実現のために早急にウィリー・モンローJr.さんの御心を理解しなくてはならないのであるww
と思ったのだが、
意外とおもしろかった
というまさかの事実。
「カネロvsゴロフキン再戦感想。最強王者を真っ向勝負で上回ったカネロ。前回を超える感動的な試合」
序盤こそこれまで通り距離をとってカウンターを狙うものの、後半からは積極的に前に出て距離を詰めていく。
そしてラスト3Rは相手の正面に立ち、最短距離で何発もカウンターを打ち抜きマシエルを後退させる。
うん。
案外、近場での打ち合いに強いんだよねこの人。
2015年のゴロフキン戦でも、ダウン後に開き直って打ち合いを挑んでから流れが変わったし。
日本の木村翔を観ても思うのだが、やっぱり腕を強く振るというのは大事だよねと。
「木村翔が五十嵐を根元から粉砕。大振りで恐怖を植え付けて真ん中を右でドーン。圧巻の五十嵐対策でしたね木村翔」
村田諒太vsウィリー・モンローJr.さんだと!? そんなマッチメークが実現したら最高じゃねえか
てか、どうしたウィリー・モンローJr.さん。
いつからそんな積極的なヤツになったんだ?
肩回りも若干ゴツくなってるし、ここにきて路線変更か。
「村田諒太がやっぱりロブ・ブラント戦。ビッグマッチへの足掛かり? 結構いい試合になりそうな…」
お前の試合がおもしろいなんて聞いてねえぞww
何か、いじりにくいじゃねえかww
「チャーロ兄圧勝やね! センテノを2RKOに沈めて暫定王座獲得。村田諒太との違いが明確でおもしろかった」
そして、どうやら今後はWBC暫定王者ジャーマル・チャーロもしくはWBA王者村田諒太に挑戦したい意向とのこと。
Willie Monroe Wants Showdown With Jermall Charlo https://t.co/Yxwp3V2zrg pic.twitter.com/hzgWeiNYhh
— BoxingScene.com (@boxingscene) 2018年8月27日
特にチャーロ兄とは所属も同じなので、実現への障害は少ないとのコメント。
なるほど!!
村田諒太vsウィリー・モンローJr.さんはいいですね!!
村田もハッサン・ヌジカム×2、エマヌエーレ・ブランダムラと、3戦連続でアウトボクサー相手に経験を積んできている。
以前「ゴロフキンを狙うと言いつつ、ず~~っとビリー・ジョー・サンダース対策してるじゃねえかお前ww」と喚いたこともあるが、実際ウィリー・モンローJr.さんが相手ならこれまでの経験値も存分に活かせる。
しかもウィリー・モンローJr.さん側も、対ファイター仕様にスタイルを変更している最中。
ミドル級屈指の不人気マンであるウィリー・モンローJr.さんなら日本に呼べるだろうし、何と言っても村田にはブランダムラが相手でも横浜アリーナを埋めるほどの集客力がある。
「ムンギアvsリアム・スミス感想。巨神兵ムンギアがスミスのガードをぶっ壊し。スミスもよかったけどねじ伏せられた」
おいおい、これはどう考えても実現するしかないぞ。
ウィリー・モンローJr.さんは英国にも躊躇なくご足労なさるお方だし、800ペリカくらい出せば喜んで来日してくれるだろ(は?
で、その勢いでチャーロ兄も呼んじゃえば、もうラスボス決定でええんちゃう?
という妄想でございます。
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