チャーロ兄vsウィリー・モンローJr.キタコレ!! モンローさんが3度目の王座挑戦。自称階級最強のチャーロ兄を翻弄できるか【予想・展望】

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ニューヨークイメージ
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2018年12月22日(日本時間23日)、米・ニューヨークで行われるWBC世界ミドル級タイトルマッチ。同級暫定王者ジャーマル・チャーロがランキング5位ウィリー・モンローJr.と対戦する。
 
 
2017年にミドル級に進出したチャーロ兄は、2018年4月にウーゴ・センテノとの決定戦を制して暫定王座を獲得。この試合が初防衛戦となる。
 
対するウィリー・モンローJr.は戦績23勝3敗のベテランで、ゲンナジー・ゴロフキンやビリー・ジョー・サンダースなど、強豪王者との対戦経験を持つ強豪。今回、2017年9月以来3度目の王座挑戦を迎える。
 
 
暫定王者チャーロは、常々ミドル級最強を証明したいと発言。
ゴロフキンやカネロとの対戦を希望するなど、ビッグマッチを希望し続けている。
 
難敵ウィリー・モンローJr.の挑戦を退け、ミドル級のトップ戦線に浮上できるかに注目である。
 
「ハード路線の申し子バドゥ・ジャックが今度はマーカス・ブラウンとノンタイトル戦。どれだけキツい思いすりゃ気が済むんだよ」
 

ジャーマル・チャーロvsウィリー・モンローJr.ってオイ!! お得感が高過ぎるでしょww

先日申し上げたように、僕はここ最近のボクシング事情に疎い。
それを取り戻すためにちょいちょいニュースサイトを漁っているのだが、その過程でまたまた注目試合(僕基準)の存在を知った。
 
ジャーマル・チャーロvsウィリー・モンローJr.。
 
ほほう……。
何ですかね、このお得感の高い(僕基準)マッチメークは。
 
チャーロ兄はいずれ3階級制覇しなくてはならない(僕が決めた)選手だし、ウィリー・モンローJr.は塩っぽいファイトスタイルがめちゃくちゃ好みな選手。
 
「ロマチェンコvsペドラザ。オラつけペドラザ。そうすりゃ意外とおもしろくなる(勝てるとは言ってない)から」
 
剛腕ファイターvs塩テクニシャン。
暫定王座の価値とかミドル級戦線の今後とか、そんな話は関係ない。
 
こんなおもしろい(僕基準)試合がしれっと決まった事実にテンションが上がるとともに、お気に入りの選手同士ということで楽しみが倍増しているww
 

チャーロ兄vsトラウト戦と似た感じになるかな? トラウトの技巧にチャーロが攻めあぐねた試合ね

まず全体的な流れとしては、2016年のジャーマル・チャーロvsオースティン・トラウト戦と似た展開になるのではないか。
S・ウェルター級王者時代のチャーロ兄が2度目の防衛戦の相手としてトラウトを迎え、大接戦の末にチャーロ兄が判定勝利を挙げた試合。
 
チャーロ本人も苦戦を認めていたが、実際この試合はかなり危なかった。
 
「チャーロ兄圧勝やね! センテノを2RKOに沈めて暫定王座獲得。村田諒太との違いが明確でおもしろかった」
 
L字気味の右リードに侵入を阻まれ、起点となる左ジャブも機能しない。
いきなりの右ストレートを狙うものの、斜に構えたトラウトの顔面が遠い。
こう着状態の中、踏み込みの瞬間を狙われて左ストレートを被弾。
 
結果は3-0の判定勝利だが、内容的にはかなり拮抗していた。
 
そう考えると、恐らく今回のモンロー戦も一筋縄ではいかない。
特にこの選手はトラウト以上に右リードが鋭く、なおかつ前戦ではファイター寄りへの傾倒が見られた。
チャーロ有利には違いないとは思うが、普通にモンローにもワンチャンあるんじゃねえか? という気もしている。
 

勝敗予想はジャーマル・チャーロの判定勝利。モタつくとは思うが、恐らく判定では有利

今回の勝敗予想だが、チャーロ兄の判定勝利でいきたい。
ウィリー・モンローJr.にも十分チャンスはあると思うが、“判定力”という意味ではチャーロ兄の方が上かなと。
 
「グヴォジクがスティーブンソンをKO! うわぁ…、とんでもないもん観たわ。世代交代の大激戦だったな」
 
2016年のチャーロ兄vsトラウト戦を観直すと、確かにチャーロ兄はトラウトの細かい右に手を焼いている。
 
左リードに被せる右で前進を止められ、踏み込みのタイミングに合わせての左を被弾。
チャーロ兄にはゴロフキンや村田諒太のようなプレスはなく、1発目の左を封じられると大いに手間取る。
 
また、自分の得意な間合いでの破壊力は凄まじいが、動き自体はやや直線的。
サウスポーのトラウトとの距離感が合わず、右を思いきり振り回せる位置になかなかたどりつけない。
 
繰り返しになるが、チャーロ兄にとっては間違いなく苦戦だった。
 
「エロール・スペンスvsマイキー・ガルシア本当に決まっちゃった。勇敢なのか無謀なのか」
 
ただ、それでもこの選手の踏み込みの鋭さは侮れない(と思う)。
この試合でも、カウンターを狙うトラウトの見切りが間に合わないシーンは何度も見られた。
 
空振り前提で左をぶん回し、そのままの勢いで右ストレートをねじ込む。
トラウトにアングル調整の余裕を与えず、中間距離でのラッシュに巻き込む。
 
やっていること自体はただのワンツーなのだが、圧倒的フィジカルにものを言わせた圧力が凄まじい。
 
「伊藤雅雪vsシュプラコフ予想。勝てるでしょ。初防衛できるでしょ。伊藤がパワーでねじ伏せる」
 
トラウトの軽打とチャーロ兄の剛腕ワンツー。
どちらがより相手にダメージ、プレッシャーを与えたかを考えれば、3-0という結果も納得かなと。
 
そして、今回のウィリー・モンローJr.戦も似たようなパターンでポイントアウトするんじゃないの? と予想している次第である。
 
「村田諒太現役続行!! そうだよ村田、アレで終わっていいわけがないw JUST DO IT.ガタガタ言ってる場合じゃねえw」
 

モンローJr.が勝つにはインファイトかな。前回の試合を踏襲できればマジでワンチャンありそう?


逆にウィリー・モンローJr.が勝つとすれば、どれだけインファイト勝負に持ち込めるかではないか。
前回のフランシスコ・マシエル戦の後半のように、いかに近場でのボディ→顔面へ強打を打ち込む展開を作れるか。
 
「ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル」
 
もともとはカウンターが得意な「待ち」の選手だが、安全運転に徹し過ぎるせいで決め手を欠く試合も多い。
2017年9月のビリー・ジョー・サンダース戦では、カウンター使いのサンダースにカウンター勝負を挑み、結果的にほとんど見せ場を作れず。
 
実力者には違いないが、王者クラスに対抗するには少しだけ物足りないイメージである。
 
「ウォーリントンvsフランプトンは大接戦になりそうだよな。もっと注目されていい試合。勝者がオスカル・バルデスと統一戦?」
 
だが、今年8月のノンタイトル戦ではいくぶんファイター型に傾倒したウィリー・モンローJr.さんの姿があった。
序盤こそ今まで通りカウンター狙いの安全運転だったが、中盤以降は自ら前に出ての打ち合いを展開。
 
右リードを被せながらガードを上げてにじり寄り、懐に入って左右ボディ→顔面への左。
微妙に位置取りを変えつつプレスをかけ、相手をコーナーに追い詰めて追撃を浴びせる。
 
実際、ウィリー・モンローJr.の至近距離での回転力はかなりのもので、全盛期のゲンナジー・ゴロフキンにも普通に通用した。
このインファイトに、前戦のフランシスコ・マシエルはまったくついていくことができず。
 
「カネロ降臨。ロッキー・フィールディングそこそこいいんでない? でもDAZN大型契約後の一発目だから負けられない」
 
なお、「またモンローさんの塩試合だぜOK?」などと軽い気持ちでこの試合を観ていた僕は、モンローさんの積極性に大いに驚いたことを報告しておくww
 
「いや、お前どうしたw」
「背中のチャック開けたら別のヤツが出てくんのか?」
みたいな。
 
「ロマチェンコ階級の壁? ペドラザに粘られ、久しぶりの判定で王座統一。てか、サイズ差に苦労してるよな」
 
あのスタイルをチャーロ兄相手に再現できれば、割とガチで勝利もあり得る(かも)。
 
中間距離では凶悪な破壊力を発揮するチャーロ兄だが、もう一歩近づいた位置では窮屈そうなしぐさを見せる。
上記のトラウト戦でも、ワンツー後の追撃がグダるシーンが目立っていた。
 
なので、モンローさんが有利に試合を進めるには、至近距離で勝負するのが一番いい(と思う)。
少なくとも足を使ってジリ貧になるトラウトパターンより、思いきって攻めた方が可能性が生まれる気がするのだが。
 
「ハイメ・ムンギアに勝つ方法を誰か教えてください。井上岳志が米国で挑戦。世界王者は化け物だらけ? そんなの当たり前ですよ」
 

チャーロ兄の破壊力に耐えながら至近距離まで到達できるかが一番の見どころかな? やっぱりモンローJr.には厳しい試合になるよね

問題はチャーロ兄相手にその位置まで近づけるか。
 
至近距離で勝負するには、どうしても危険地帯を通過する必要がある。
フランシスコ・マシエルが相手ならどうってことはないが、フィジカルモンスターのチャーロ兄をガードと右リードだけで抑え込めるかという話。
 
また、2016年12月のジュリアン・ウィリアムズ戦で見せたように、チャーロ兄には意味不明なタイミングのアッパーがある。
そう考えると、あまりガードに頼り過ぎるのも危険な気が……。
 
「ダニエル・ローマンがギャビン・マクドネルをKO! い〜い試合でしたね。右のオーバーハンドのタイミング」
 
ん~……。
やっぱりキツいかなぁ。
 
マジで勝ちに行くならインファイトだけど、それをやるとKOされる可能性が高い。
かといって、足を使ってのカウンター狙いでは恐らくジリ貧になる。
 
何よりチャーロ兄はアウトボクサーとの対戦が多く、クネクネディフェンスを得意とする相手を何度も駆逐してきた経緯がある。
 
どちらにしても、最後は「結局、スピード&パワーは大正義だよね」という結末になりそうな……。
 
 
ウィリー・モンローJr.さんにとってもラストチャンスだと思うので、何とか戴冠してもらいたいんですけどね。
 
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