今絶対観ちゃダメなアニメ「東京マグニチュード8.0」感想。何コレ最悪。聞いてねえぞ。ヒーローが現れて助けてくれるヤツちゃうんか
- 2020.04.10
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アニメ「東京マグニチュード8.0」を観た。
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「東京マグニチュード8.0」(2009年7月~2009年9月)
六華女学園に通う13歳の小野沢未来はすべてのものに苛立っていた。
仕事ばかりで仲の悪い両親、やたらと聞き分けのいい弟。そして、特に予定のない自分を尻目に楽しそうに夏休みの予定を話すクラスメート。
「何でこんなにイライラすることばっかりなの?」
電車の中で寄りかかられただけでも「あんな大人になりたくない」と思うほど、小野沢未来の心はささくれ立っていた。
そんなある日、8歳の弟・小野沢悠貴がお台場のショッピングモールで行われているロボット展に行きたいと言い出す。仕事で予定が外せない母親の代わりに、未来は悠貴のお守りを頼まれてしまう。
しぶしぶ悠貴に付き合いお台場に出かけた未来だが、人混みと暑さ、興味のないロボット展にうんざりしてイライラは募るばかり。楽しそうにはしゃぐ悠貴を尻目にずーっと携帯をいじり続ける。
そして、トイレに行った悠貴を待つ間、インターネットの掲示板に「こんな世界、こわれちゃえばいいのに」と書き込むのだった。
だが、未来が「送信」ボタンを押したその瞬間、突然地面が激しく揺れ……。
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目次
最悪だったな「東京マグニチュード8.0」。「東のエデン」のノリで観たらえらい目にあった
「東京マグニチュード8.0」。
2009年夏にフジテレビ系列で放送されたアニメで、「東のエデン」の後継番組として話題になったとのこと。
例によって僕はこの作品をまったく知らず。たまたまAmazonで配信されていたのを見つけ、「東のエデン」と同じノイタミナ枠ということで観てみた次第である。
最悪だった。
いや、何ぞこれ?!
ふざっけんなよww
「東のエデン」の名前が出たから観たってのに。
こんなバッドエンドまっしぐらな内容だなんて聞いてねえぞ。
きつすぎるわホンマ。
断言する。「東京マグニチュード8.0」は今もっとも観てはいけないアニメであると
表題の通りなのだが、「東京マグニチュード8.0」は今もっとも観てはいけないアニメである。
先日「2020年3月11日。東日本大震災から9年」と題して、東日本大震災が起きた際の「日本が壊れる」恐怖は二度と味わいたくないと申し上げたが、このアニメはまさにあの恐怖を思い出させてくれる。
反抗期まっただ中の小野沢未来が弟の悠貴とお台場に出かけ、ふてくされて携帯をいじっている最中に突然首都直下型地震に襲われる。
恐怖に震えながら弟を探す未来だが、凄まじい人ごみでうまく前に進めない。偶然現れた日下部真理に助けられ、ようやく悠貴を見つけることに成功する。
そして、帰る方向が同じであることを知った真理は2人と一緒に家まで歩くことを決意する。
おせっかいな真理の優しさを素直に受け入れられない未来を尻目に、素直な悠貴は真里とどんどん仲よくなっていく。その様子に未来のイライラはさらに募り、芝公園の避難所でついに爆発。悠貴に理不尽な八つ当たりをしてしまう。
だが、東京タワーの倒壊から間一髪逃れたことをきっかけに悠貴への愛情を思い出し、未来は少しずつ変わっていく。
要するに、斜に構えたクソガキが困難を乗り越えるたびに大人の階段を登るストーリー。
小野沢未来→問答無用のクソガキ
小野沢悠貴→気遣いのできる素直ないい子
日下部真理→聖人君子のスーパー救世主
あらゆる理不尽や嫌味をおおらかに受け止めてくれる超絶包容力を兼ね備える大人と、自分の本音を隠して他人を気遣う優しい弟に支えられ、嫌悪感満載のクソガキの心が徐々に氷解していく流れである。
思いっきり現実逃避したかったんだよ僕は。ピンチを救うヒーローを求めてたんだよな
今作は放映時期が2009年夏と東日本大震災よりも1年半ほど前になるので、はっきり言って全体的にちぐはぐな描写が多い。
お台場があれだけ揺れたのに大した津波も起きず、そこら中の高層ビルが崩れて東京タワーまで倒れているのにフジテレビだけは無事。人命救助用のロボットはやたらとハイテクだし、倒壊した家屋はうまい具合に主人公を避けてくれる。
いわゆる「震災のリアリティ」にこだわる人にとっては、不満の多い作品かもしれない。
だが、そんな細かい話はどうでもいい。
新型コロナウイルスの感染拡大によって2011年3月の震災とは別の意味で日本が壊れそうな中、この内容はあまりにタイムリー過ぎた。
アニメ「ジーニアス・パーティ・ビヨンド」感想。おもしろくはない。でも“制約ゼロ”とかいう独りよがりルール仕様の「ルール」ができつつあった
まず何より暗い。
自宅に向かう道中で3人はいろいろな人に出会うわけだが、当然ながら各々に複雑な事情を抱えている。4話までは未来のクソガキっぷりを全面に出し、それ以降は避難所や真里の務める事務所などでの出会いが中心となる。
いわゆる不幸と救いが半々くらいの割合で描かれるのだが、全体的に雰囲気が暗くて気が滅入るのである。
いや、違うんだよな。
僕がこのアニメに求めていたのはそういうことじゃない。
もっとこう、どこからともなく颯爽と現れて主人公のピンチを救ってくれるヒーローがほしいんですよ。「震災のリアリティがー」とかではなく、とことん現実逃避させてくれる救世主を待っていた。「東のエデン」の滝沢朗のようなね。
で、憎めない皮肉屋さんと駆け引きを繰り広げた末に、主人公が笑顔になるハッピーエンド。
↓こういう気楽なヤツね。
楽して滅びようぜ!
— 2G_bot (@2G_bot) April 8, 2020
今ってさ、被害者最強っしょ?
— 2G_bot (@2G_bot) April 9, 2020
ここにきて「シックス・センス」かよ…。さすがに「フィクションだから」と割り切るのは不可能だったな
そして、何より9話〜11話までの超絶凹み展開といったら……。
9話での真里の態度が暗いことに若干の違和感を覚えはしたが、それでも母親と娘を心配しているのだろうと大して気にも留めず。
悠貴の体調も回復し、娘と母親の無事が確認された。
病院で手伝いを頼まれた真里に別れを告げ、姉弟は2人で家に向かうことに。
成城へ向かうトラックの中、ふと真顔になった悠貴がポツリとつぶやく
「お姉ちゃん、あのね……」
マジかよオイ……。
ハッピーエンド寸前でこの展開かよ。
散々暗い雰囲気で通してきて、ラストにパーっと明るく終わるのかと思ってたら。
この局面でまさかの「シックス・センス」とは。
いくら鈍感な僕でもさすがに途中で気づいたけどさ。
「そういうオチなのね」と、いろいろ察したけど。
・東日本大震災がフラッシュバックする内容
・新型コロナウイルス感染拡大
「所詮フィクションだから」と割り切ればいいのだが、諸々の状況を考えるとさすがにそれは無理がある。
現実逃避するために観た「東京マグニチュード8.0」だったが、実際には強引に瞼を広げられて現実を直視させられる結果に。
繰り返しになるが、ホントに最悪だった。
うん、やっぱりフィクションはハッピーエンドに限るな。
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