井岡一翔vsホスベル・ぺレス。ラスボス(エストラーダ)戦が消えた直後の代替試合、結構危ない? 対策はフランコVol.2と同じでよさそう【予想・展望】

井岡一翔vsホスベル・ぺレス。ラスボス(エストラーダ)戦が消えた直後の代替試合、結構危ない? 対策はフランコVol.2と同じでよさそう【予想・展望】

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WBO世界S・フライ級王者井岡一翔の防衛戦が正式発表された。
 
対戦相手は同級8位のホスベル・ぺレス。場所は東京・大田区総合体育館で、井岡は通算12度目の大晦日参戦となる。


当初、井岡陣営は本人の念願でもあるファン・フランシスコ・エストラーダ(WBC王者)との統一戦を目指して交渉を進めていたが、条件面でまとまらず。
井岡自身は「エストラーダだけを目指すのは違う」「すぐに気持ちを切り替えた」とコメントするなど圧勝を宣言している。
 
なおエストラーダ側との交渉は継続中で、2024年5月開催を目指しているとのこと。
 
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
 

エストラーダ陣営とは交渉継続。5月開催を目指すらしいけど、とにかく交渉がんばれ笑

井岡一翔vsホスベル・ぺレス。
 
「エストラーダ陣営との交渉が難航している」「要求金額と井岡側の提示額に相当な開きがある」等の噂が流れていたので驚きはないが、実際に発表されると「あ~あ」となってしまう。
 
 
ただ、エストラーダ陣営との交渉は5月開催をめどに継続中とのこと。
 
2024年5月開催ならG.W.が候補?
それとも日本以外で開催するの?
 
外部の人間にはまったくわからないが、とにかく「交渉がんばれ」としか言いようがない笑
 
井岡一翔vsエストラーダが交渉難航? エマヌエル・ロドリゲスが音速で引退撤回、統一戦を呼びかける。武居由樹vsマリオ・ディアス戦が楽しみ
 

ホスベル・ぺレスは普通にやれば大丈夫? 井岡とは差があるように見えるけど…

そして挑戦者ホスベル・ぺレスだが、これは大丈夫じゃないっすかね?
 
 
過去の試合をちょろっと眺めたところ、荒々しさのあるファイターという印象を受けた。
 
遠い位置から一足飛びで距離を詰める、得意な間合いで思い切り腕が振れる、ディフェンスはややヌルい、などなど。
 
20勝18KOと1発の威力もありそう。
いわゆる突貫ファイターというヤツである。
 
その反面、戦術の幅や駆け引きの面では井岡とはかなりの差がある(と思う)。
 
油断できない相手ではあるが、そこまでぶっ飛んだ感じもしない。
井岡がいつも通りやれば高確率でクリアできるのではないか。
 
ジェシー・ロドリゲス一段覚醒したかもしれん。エストラーダにボディでKO勝ち。これは井岡も厳しそう。むしろフェルナンド・マルティネスの方が…
 

前回のフランコ戦と同じ対策でよさそう。動き出しを狙うジャブを駆使して“前”で止める

具体的には前回のジョシュア・フランコVol.2と似た対策になる(と思う)。
 
近場での打ち合いに巻き込まれて苦戦を強いられた初戦の反省を活かし、再戦では動き出しを狙ったジャブで勢いを寸断、“前”で勝負することでフランコを攻略した。
 
体重超過の影響でフランコが不調だったのもあるとは思うが、あそこまで立て直した井岡はやはりさすがである。
 
井岡一翔が再戦でジョシュア・フランコに判定勝ち。どのモチベーションで現地観戦すればよかったの? 試合成立までのギャンブル性が高すぎるんだよw
 
そして今回のホスベル・ぺレスも基本は同じでいい(と思う)。
 
2020年2月のぺレスvsアルテム・ダラキアン戦を振り返ると、ペレスはほぼすべての局面で前手のジャブと足で出足を止められている。
 
近づいてナンボのスタイルの割に遠間から踏み込む以外に距離を詰める術がない。
その上攻撃も単発気味で嫌らしさを感じない。
 
たとえばフランシスコ・ロドリゲスJr.のように“頭ごと飛び込んでくる”“近場でしつこくまとわりつく”“終盤に入っても動きが落ちない”等のめんどくささはなく、ジョシュア・フランコほど連打も続かない。
 
同じファイター型でもぺレスの方がやりやすいのではないか。
 

最近の井岡はファイターの突進に飲み込まれる感。高いモチベーションで来日するぺレスは要注意?

ただ、最近の井岡はこういうゴツゴツした相手にモタつく印象。
勢い任せに向かってくるファイターに飲み込まれるというか。
 
フィジカル面が下降線に入ったのか、階級的なものか。
本来はああいうタイプを無効化するのが得意だったと記憶しているのだが。
 
 
そう考えると、実は案外危ない? かも?
 
特に今回はやっとたどり着いたラスボス(エストラーダ)戦がスルッと消えた直後の試合である。
前回は自ら無冠を選択する&相手の体重超過を受け入れるくらいの覚悟を見せたが、心身のコンディションをあそこまで持っていけるかどうか。
 
井岡は実質負けかな…。ロドリゲスの踏み込みと圧力に大苦戦。勝ちはしたけど衰えも見えたような。判定に物議を醸した時点でアウト
 
一方、ホスベル・ぺレスにとっては突然舞い込んだビッグチャンス。
本人もオファーを即決したとのことで、準備期間の短さを問われた際も「1年中練習しているから問題ない」と意に介さなかったとか。
 
2020年2月にダラキアンに敗れてから約3年のブランクを経て2023年2月に復帰、今年はこれで4試合目となる。
コロナの影響による試合枯れだと想像するが、まさしくいきなり訪れたチャンスなのだろうと。
 

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勝敗予想は井岡の判定勝利。後半KOもあるかも?

諸々を加味すると、井岡の出来が2021年末の福永亮次戦くらいだった場合は“まさか”が起きるパティーンもあるかもしれない。
 
ないかもしれない。
 
井岡一翔vs福永亮次感想。福永は中間距離で勝負しちゃったか…。その位置の井岡は達人級。でも井岡が下降線に入ってるのは間違いなさそう
 
いや、さすがに大丈夫だと思うんですけどね。
 
好不調の波を極力小さくできるのが井岡の長所でもあるので。
相当やらかさない限りは問題なくクリアするんちゃいますか?
 
というわけで勝敗予想は井岡の判定勝利にしておく。
後半KOも視野に入れつつ……。
 
ジェシー・ロドリゲスvsサニー・エドワーズおもしろかった。ロマチェンコvsラッセルJr.を思い出した。自分の得意分野で完敗したエドワーズはプライドがズタボロじゃない?
 

エストラーダ側に交渉の余地はあるの? 井岡の“群れない、媚びない”スタンスが裏目に

しかし、今回は本当に残念だった。
井岡にとっても僕にとっても笑
 
エストラーダ陣営とは2024年5月をめどに交渉中とのことだが、実際どうなんでしょうか。
 
以前にもちょろっと申し上げたが、地上波中継を前提とした交渉が決裂したのならまだやりようはある(と思う)。
今年6月のジョシュア・フランコ戦同様、Abema TVのPPVにすれば報酬の上乗せは可能なはず。
 
そうか、井岡一翔vsエストラーダあかんか。倍額よこせってのはキツいな。PPVの売り上げによる歩合制ならもしかしたら…。
 
だが、すでにAbemaのPPVという切り札(?)を使っていた場合は……。
大晦日がG.W.になろうが出せる金額が大きく変わるとは思えないのだが。
 
でも、交渉が継続していることを踏まえれば井岡側にも一応ネタは残っている? のか?
 
 
何というか、この辺は井岡一翔の“群れない、媚びない”スタンスが裏目に出ている印象。
 
同業者と慣れ合わない、我が道を行く井岡の姿勢は嫌いではないが、マッチメークに関してはなかなか厳しい。海外選手とのビッグマッチを模索する場合、帝拳プロモーションや大橋プロモーションといった大手の後ろ盾がないとどうしても不利になるのだろうと。
 
田中恒成vsエドゥアルド・バカセグア、阿部麗也vsルイス・アルベルト・ロペス。田中の相手、これでいいの? 見間違いじゃなくて? 阿部麗也はホントにがんばってもらいたい
 
てか、Abemaのボクシング中継自体がいつまで続くかも微妙ですよね。
3150Fightの亀田興毅もSNSでたびたび「ボクシング中継継続のために」と発言しているし、もしかしたら視聴数が芳しくないのかもしれない。
 
今のところは3150Fightを全興行生中継、井岡の試合を6200円で売るなど大盤振る舞いだが、この先視聴数が伸び悩めば隅っこに追いやられる可能性もありそう。
 
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