コベルコ神戸スティーラーズの2023-24シーズン展望。昨シーズンの惨状に比べればだいぶマシっぽい。新加入のブリン・ガットランドに期待【ラグビーリーグワン】

コベルコ神戸スティーラーズの2023-24シーズン展望。昨シーズンの惨状に比べればだいぶマシっぽい。新加入のブリン・ガットランドに期待【ラグビーリーグワン】

2023年12月9日から開幕するラグビーリーグワン2023-24シーズン。
今年も世界的な選手が多数来日するなど、先日のW杯からの流れで注目が集まっている。
 
 
そんな中で僕が応援しているのはコベルコ神戸スティーラーズ
前身の神戸製鋼時代(トップリーグ時代)の2018年にNZの大スター、ダン・カーターを獲得して以降贔屓にしている。
 
ところが近年の神戸はいまいち振るわない。
リーグワン初年度の2022年は12チーム中7位、2022-23シーズンは9位と降格を免れるので精いっぱいという有様である。
 
特に昨シーズンは得点力の高さ以上に失点の多さが目立ち、ディフェンスのザルっぷりにとにかくイライラしさせられた笑
 
下位チームには強いが上位チームにはボロ負けする、取った分だけ(以上に)取られる大味さがひたすらグロかったことを覚えている。


そんな感じで「今シーズンもどうせダメなんだろうなぁ」と思いながらトヨタヴェルブリッツとのプレシーズンマッチを視聴したところ……。

あれ? そうでもねえのか? と。
これは案外やるかもしれないぞ? と思い始めている。
 

神戸の持ち味はラン中心の展開ラグビー。ボールを止めない、グランドを広く使う

まず神戸の持ち味はラン中心の展開ラグビー。
 
1人1人が自由度高く動く、深い位置からディフェンスめがけてどんどん顔を出す。
ボールキャリアは広いスペースを縦横無尽に走り、1歩でも裏に出ることを重視。
 
FWの突進はそこそこに、長いパスで外のランナーを走らせる。
オフロードパスを駆使してひたすらボールを動かしまくる。
 
とにかくボールを止めない、グランドを広く使うスタイルである。
 
そして、この展開ラグビーとSOダン・カーターがめちゃくちゃフィットした。
 
NZもオフェンス重視のランを得意とするチーム。
傾向は神戸と似ていて、そのNZで長年SOを務めたダン・カーターはまさに適任だった。
 
ビデオ判定ってやっぱりクソだわ。ラグビーリーグワンのTMO(ビデオ判定)が末期。準決勝2試合で計11回は正気の沙汰じゃねえ。決勝戦ではゼロって何だそりゃ
 

必要なのはリーダーシップとカリスマ性を兼ね備えた司令塔。ダン・カーターが抜けてからガタガタになった

要するに神戸の展開ラグビーを機能させるには強烈なリーダーシップとカリスマ性を兼ね備えた司令塔が不可欠。
 
その役割を担っていたのが2015年W杯で母国を優勝に導いたダン・カーターである。
 
 
ところが2020年いっぱいでカーターが退団、大黒柱が抜けたことで神戸は一気にガタガタになる。
 
攻撃力の高さ、自在に走り回るラグビーは相変わらずだが、集中力がまったく続かない。
序盤はポンポンと得点を重ねるも、前半の終わりごろからプレーがどんどん雑になる。
 
ディフェンス面はもっと酷い。
セットプレーや密集でまとまりがなく、近場をポコポコ抜かれて簡単に裏に出られてしまう。
 
真ん中を抜かれ、後ろから追いかけるディフェンスを続けるうちにチーム全体が疲弊、外側を走られるケースも増える悪循環。
 
しかもディフェンスのいい上位チームには自慢の攻撃力も通用しない
 
最初に申し上げた通り下位には強いが上位にはボロ負け、取った分だけ取られる典型的な“雑魚狩りチーム”に成り下がってしまった。
 
 
 
つまり、今の神戸に必要なのは何をおいても司令塔。
それも実績のあるベテランが最適である。
 
李承信は確かにいい選手だが、正直ちょっと若すぎる。
カリスマ性、リーダーシップで言えば(今のところ)ダン・カーターには遠く及ばない。
 
たとえばボーデン・バレット、アーロン・スミスなどはもっとも適任だったのだが。
 
な~にをトヨタに持ってかれてんだよという話で。
 
エディー・ジョーンズ再び日本代表HCに? エディーのラグビーは古い。世界の主流はディフェンス重視のロースコア。トレンドに即した人選をだな…
 

今シーズンの神戸は意外といい? 新加入のブリン・ガットランドに期待する

そしてYouTubeで配信されたプレシーズンマッチ、トヨタヴェルブリッツvsコベルコ神戸スティーラーズ戦を観てみると……。
 
「おや? 意外といいぞ」と。
前半の得点力の高さ、後半のグダグダっぷりは相変わらずだが、内容自体はそこまで悪くない。
 
特に新加入のブリン・ガットランドはなかなかいい。
NZ出身のSOで以前はチーフスに所属していたとのこと。さらにその前はブルーズ、ハイランダーズとスーパーラグビーのチームを渡り歩いている。
 
 
ガットランドのハイライトをいくつか漁ってみたが、うん、マジでいいぞコイツ。
 
キックパスやロングの飛ばし、近場でのオフロードパス、その他。
味方を動かす、スペースを見つける能力が高く神戸のラグビーともフィットしそうである。
 
さらに低いタックルや“はがし”などのキツいプレーもいとわない。
上記のトヨタ戦でも味方をうまく使うだけでなく自ら動いていろいろなところに顔を出すシーンが目についた。
 
しばらくは李承信との併用になると思うが、この選手がハマればひょっとしたらひょっとするかもしれない。
 
 
気になる点を挙げるなら、動画サイトのハイライトシーンがどれも3年以上前なことか。
近年は出番が限られていたのだと想像するが、第一線でやれなかった影響がどの程度なのかは若干の懸念材料である。
 

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外側のディフェンスは向上したけど、密集サイドのザルっぷりと後半グダる傾向は相変わらず

ディフェンスに関してだが、外側は割といいと思う。
 
トヨタは神戸同様、グランドを広く使うスタイル。
だが、そのトヨタの展開ラグビーをしっかり止めることができていた。
 
出足はやや早め、CTBがボールをもらった瞬間にタックルをかます。
外に流すというより外に詰める? 印象。
 
さらに“つなぎ”を得意とするクボタスピアーズにも勝っている(35-33)ことを考えると、外のディフェンスはだいぶ向上していると考えてよさそう。
 
 
一方、密集サイドや近場のディフェンスは依然ザルのまま。
トヨタ戦でも中を抜かれるシーンが目に付いた上に、FW戦を持ち味とするキヤノンには12-38で負けている。
 
 
司令塔の存在、外のディフェンス等、向上した部分が多い反面、後半にグダる、近場のディフェンスがヌルいといった弱点は克服しきれていない(気がする)。
 
 
何となくだが、今シーズンの神戸は昨シーズンほどの惨状にはならない。
だが、上位チームにはまだまだ及ばないと予想する。
 
たとえば6〜8位のチームに勝ち越す&上位陣にも何度かアップセットを起こせれば。
もしかしたらプレーオフ進出もある? かも? といった感じ。
 

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チームとしても手応えがあるらしい。レタリック、サベアの加入でディフェンス面の課題も解消する?

下記によると、今年の神戸はチームとしてそれなりに手応えがあるとのこと。


うん、だよな。
少なくとも(イライラが止まらなかった)2022-23シーズンに比べればぼちぼち期待できるのではないか。
 
 
しかもブロディ・レタリックの復帰、アーディ・サべアの加入によってFWが一気に分厚くなる。


彼らの力で密集サイドのディフェンス、近場でスパスパ抜かれるザルっぷりも解消されるかもしれない。
 

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