パレナスよ、井上尚弥をダウンさせろ!! 輸入ボクサー、ウォーズ・カツマタが日本のホープに挑戦!!【予想】
怪物・井上尚弥の防衛戦。ランキング1位の挑戦者を退けて海外進出の足がかりとすることができるか?
2015年12月29日に有明コロシアムで行われるWBO世界S・フライ級タイトルマッチ。王者の井上尚弥に同級1位の挑戦者ワルリト・パレナスが挑む一戦である。
「井上尚弥強し!! パレナスをまったく寄せ付けずに2RでのKO勝利!!」
挑戦者のパレナスは3年前まで「ウォーズ・カツマタ」のリングネームで日本を主戦場にしており、今回のタイトルマッチで久しぶりの日本での試合となった。
なおこの試合は同日に行われるIBF世界L・フライ級タイトルマッチ(八重樫東vsハビエル・メンドサ)とのダブル・タイトルマッチとして開催される。
「八重樫がハビエル・メンドサに勝てる気がまったくしないんだが」
井上にとって重要な一戦。つまずくことは許されない
今回の防衛戦は井上にとってかなり重要な試合だ。
2016年の海外進出を見据える井上にとって、日本国内ではやることがないことを証明する意味でもスッキリとした勝利が求められる。
前回のナルバエス戦に続き、ランキング1位の挑戦者に快勝して目標であるロマゴン戦への足がかりとしたい。
「内山vsフローレス予想!! 日本のKOダイナマイト内山はフローレスを相手に11度目の防衛を達成できるか?」
ただ、今回の挑戦者。正直に言って簡単な相手ではない。
というより、間違いなくいい選手だ。パンチ力がありフィジカルも強く、まさかの一発を秘めている危険な選手である。
むしろ一つ間違えば井上がマットに這う危険性も大いにはらんでいると言っても過言ではない。それほどウォーズ・カツマタ改めワルリト・パレナスは強敵である。
世間的には早いラウンドで井上がKO勝ちするというのが大方の見方のようだが、決して侮ってはいけない。
懸念材料としては、身長163cmの井上が自分より上背のある相手との試合経験が少ないことが挙げられる。168cmのパレナスは、井上がプロ入り以来唯一KOすることができなかった田口良一(現WBA世界L・フライ級王者)と同じ身長である。
さらにその田口戦で見せたガードの低さ。どうしても爆発的な攻撃力に目がいきがちだが、あの試合の井上は田口の鋭い左を被弾するシーンが多く見られた。ディフェンス面の甘さが垣間見えた試合でもあったと思うのだ。
怪物の異名を持つ井上だが、実はまだ証明されていない部分は多い。
爆発的な攻撃力によって覆い隠されている感のあるディフェンス面や、ダメージを負った際の耐久力など。今後のキャリアで試されるべき壁は少なくない。
例えばだが、今までは背の低い相手が下から打ちこんでくるパンチが多かったために低いガードがちょうどいい位置にあったとは考えられないだろうか。そして自分より大きな相手と対峙した際に、あのガードの低さが弱点となって露呈する可能性はないだろうか。
背の低い相手にパンチを打ち下ろすのは得意でも、自分より上背のある相手に苦労するという一面もあるかもしれない。
今回のパレナスのように上背のある相手がリーチを活かして伸びるパンチを打ってきたときに、果たして井上がどう対応するか。
「やっぱり井上は怪物だった」で終わるのか。それとも「ちょっと待てよ? 案外穴もあるんじゃないか?」となるのか。
大いに注目してみたい。
と思ったらパレナスのリーチが163cm?
短けぇ……!!
163cmの井上のリーチが170cmなのに対して、パレナスは上背が168cmでリーチが163cm……。
おいおい、身長差が全然アドバンテージになってないじゃねえかww
何だよウォーズ・カツマタ、期待させやがって。
「八重樫vsハビエル・メンドサ!! 赤っ恥予想の言い訳をしていくぞww」
う~ん……。
やっぱりお互い前に出て打ち合う展開か。
そして結果的にパンチのスピードで勝る井上のKO勝ちという順当な結末が待っているのだろうか。
「田口vsデラローサ!! 予想必要か? この試合。かませ犬の中のかませ犬じゃねえか」
勝敗予想は6、7Rで井上のKO勝ち。無難だけど
勝敗の予想としては、非常にベタなのだが6、7Rでの井上のKO勝ちでいこうと思う。
試合開始直後はパレナスがグイグイ前に出て圧力をかけるが、井上のスピードについていくことができない。局面局面で井上に上をいかれ、徐々に手が出なくなる。
試合を優位に進める井上が積極的に左を振るい、幾度となくパレナスの顔面が弾ける。パレナスのガードの真ん中を再三井上の左が突き抜け、ダメージを蓄積させていく。
目を腫らし、息も絶え絶えのパレナス。
6R後半、井上が飛び込み際のフックを放つ!!
顔面にモロに被弾したパレナスが大きくグラつく!!
圧力を強めた井上がパレナスをコーナーに追い詰め、右ストレートを炸裂させる。
ど真ん中を打ち抜かれたパレナスが膝をついてダウン。
そのまま立ち上がることができずにカウントアウトで井上の勝利!!
こんな感じだろうか。
スピードとテクニックは井上。
パワーは若干パレナス。
総合力で井上が上回り、結果的にはパレナスを圧倒しての勝利を飾る。そんな試合になるのではないだろうか。
さあパレナス。井上からダウンを奪って、そして負けるのだ
個人的な希望だが、パレナスにはぜひとも井上に一矢報いてほしい。勝利しろとはいわないが、どこかで1回ダウンを奪うくらいの意外性を見せてもらいたい。
先ほども言った通り井上は若干ガードが低い。つまり、ディフェンス面にやや難があるのではないかと思う。
そういう意味でも、パナレスが井上に一泡吹かせる可能性は大いにあるのではないだろうか。パレナスほど上背があり、あれほどの圧力を持った相手とはプロ入り以来対峙したことがないはずである。
「ボクシング岩佐亮佑、敵地でハスキンスに6R TKO負け!!」
個人的に井上を慌てさせる可能性のあるのはゴリゴリのインファイタータイプだと思っていたので、今回のパレナスはある程度その条件に合致している。
2013年の田口戦のように至近距離での打ち合いに持ちこむシーンを作れれば、起死回生の一発が当たる確率は低くないと思うのだ。
しかもパレナスには田口にはないパワーがある。
腕は短いが。
井上の爆発力にパレナスがどこまで対抗できるか。
理想としては、パレナスが試合序盤に一度井上からダウンを奪い、後半井上が持ち直して逆転KO勝ちを収める。そういう試合展開が一番盛り上がるように思える。
井上の今後の評価?
知らん。
逆に井上が付け入る隙を与えずに快勝するようならこれまた文句なしである。難攻不落のナルバエスに続きランキング1位の挑戦者を退けたとなれば、どこからもケチがつかずに海外のリングへ打って出られる。
「ロマゴン強し!! ビロリアに何もさせずに9回TKO勝ち!!」
どちらにしろ楽しみな一戦である。
2013年の井上vs田口戦から田口良一のファンです
ちなみに何度も2013年の井上vs田口戦を何度も引き合いに出しているが、それは僕が田口のファンだからである。
井上の引き立て役と言われていたあの試合。予想外の田口の強さを見て一発でファンになってしまった。
あの優男フェイスからは想像もつかないファイティングスピリッツと井上に対抗できるだけの技術力。2014年の大晦日に世界王座を奪取した際に狂喜乱舞したことは言うまでもない。
大晦日の防衛戦もがんばってほしい。
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