井上尚弥vsルイス・ネリ再視聴感想。井上がKOに執着し始めたのってドネアVol.2以降かも。“井上信者”とかいうバカが大量発生したのもこの試合から

井上尚弥vsルイス・ネリ再視聴感想。井上がKOに執着し始めたのってドネアVol.2以降かも。“井上信者”とかいうバカが大量発生したのもこの試合から

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2024年5月6日の東京ドーム興行、井上尚弥vsルイス・ネリ戦を現地観戦してきたのは下記の通り。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ現地観戦感想。序盤の鬼強タイムの井上をダウンさせた意義は大きい。S・バンタム級の井上を過度に神格化する必要はない
 
ダウンを奪ったネリに驚き、それ以降の展開に「ああ、ダメか……」となる。
井上の圧勝が予想された試合を盛り上げたネリには大いに感動させていただいた。
 
 
そこから時間が経ち、初めて画面で視聴したのでその感想を。
会場での印象と同じ部分、違った部分などを挙げていくことにする。
 
 
全編視聴はここから↓

 
なお今回の中継はAmazon配信での史上最大ピーク視聴数を記録したとのこと。


こういう報道を聞くと、一番欲しかったコンテンツをかっさらわれたLeminoが不憫になる笑
 
井上尚弥vsルイス・ネリ正式発表。まさかAmazon中継とは。東京ドーム開催をかっさらわれたLeminoの絶望感。確かにイベント進行は舐め腐ってたし視聴者の不満も多かったもんな
 
散々井上をヨイショしてきたのにねw
 

井上のオラつきっぷり、ふっ飛ぶようなダウンにビックリした

まず会場での印象と同じだったのは1Rの井上のオラつきっぷり
 
ジャブや距離設定? をまるっと省いて右をぶん回す。
打ち終わりのケアもなくそのつど身体が流れる。
 
復元力、次の動作に入るまでのタイムラグのなさ等、持ち味を放棄して倒しにいく姿に「あれ?」となった。
 
 
で、強引にネリを追いかけ回し、右のフルスイングにカウンターを合わせられてふっ飛ぶようにダウン。
 
僕はルイス・ネリに勝ち筋があるとすれば「先に1発当てる→井上がムキになって出てくる→カウンターをドカン」くらいか。カッとなりやすい井上の性格を逆手に取ればもしかしたら……? と思っていた。
 
なので、開始のゴングとともに力みかえって倒しにいく姿に「おお、こんなことがあんねんな」と驚いた次第である。


 

井上のメンタルが変な方向に肥大化? 「俺を誰だと思ってんだ」のノリが行きすぎている気が…

そして、ここが井上攻略の糸口になるかも? とも思わされた。
 
 
以前から何度か言っているが、最近の井上は少し大雑把になっている(気がする)。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ。ネリがんばれ。井上は階級アップで無敵感が薄れた? 相手が警戒しすぎるせいで雑になった? タパレス戦のモタつきを受けての今回
 
一番のきっかけは2022年12月のポール・バトラー戦でのロイ・ジョーンズ物まね。
ディフェンスに振り切って手を出してこないバトラーにしびれを切らし、手を後ろに回して顎を突き出すアレ。
 
(戦力差を埋めるための)バトラーの作戦にイライラする井上が印象的だった。
 
あの試合あたりから過剰にKOを意識し始め、観客もそれを当然と捉えるように。
 
前回のマーロン・タパレス戦では反撃を受けた直後にヘッドハンターと化した。
会心の勝利を挙げたスティーブン・フルトン戦でも「それはちょっと違うのでは?」という挑発が見られた。
 
KOへの執着に伴い、本人のプライドがおかしな方向に肥大化している印象である。
 
 
「俺が負けるわけがない」という傲慢さは強者にとって重要な素養だが、あまりそっちに寄りすぎるのはよくない。
 
今の井上は「俺を誰だと思ってんだ」「俺様に盾突くなんて生意気だろ」的なメンタルが全面に出てしまっている(気がする)。
 
 
S・バンタム級ではガードの上から委縮させるほどのフィジカル差はない。
ところが本人は早期KOが義務であるかのように振る舞い、観客もそれを期待する。
 
諸々の要因が今回の雑さ、初のダウンにもつながっていると思うのだが。


 
井上尚弥vsTJ・ドヘニー再視聴。ドヘニーががんばったとしか思えないんだが、僕だけ別の試合を観てんのか?笑 すべてを“ゼロか1”で分けるなんて無茶だから
 

井上がKOに執着し始めたのはドネアVol.2から? モロニー戦なんかはめちゃくちゃよかったけど

井上がKOに執着し始めたのは2022年6月のノニト・ドネアVol.2以降かもしれない。
 
前戦での大激闘を受けての2RKO。
あの試合の井上は戦慄が走るほどすごかったが、振り返るとあそこからKOへの執着が増したのではないか。
 
井上尚弥のリアル鷹村守化完了。さすがのドネアもこの日の井上には勝つのは難しい。悔しすぎてインタビューも聞かずに会場を出ちゃったけど
 
それまではどちらかと言えば流れの中で倒していた印象で、2020年10月のジェイソン・モロニー戦などは時間をかけて手札を奪っていく様子がお見事すぎた。
 
マイケル・ダスマリナス戦、アラン・ディパエン戦をクリアして迎えたドネアとの再戦。これ以上ないKO勝利を挙げたことでメンタルが“そっち側”に寄ったというか。
 
国内での人気を不動のものにしたことを含めてよくも悪くも分岐点と言える? かも?
 

“井上信者”とかいうバカが増えたのもドネアとの再戦以降。中立気取りの無能って害悪だよね

“井上信者”と呼ばれるバカが大量発生したのもドネアVol.2以降なわけで。
 
SNS上で少しでもネガティブな意見を言うとワラワラ沸いて説教を始める。
 
わずかな否定も許さない、信者orアンチという0か1でしか物事を判断できない下等動物。
井上は完璧超人でなくてはならないという謎の信仰にとらわれた哀れなゴキブリども。


井上の活躍とともに増長するバカには心底反吐が出る。
 
 
「この試合に過去の因縁を持ち込むべきじゃない」「あくまで指名試合として、純粋なスポーツとして捉えるべき」とかいう綺麗ごとをほざいてたヤツが「ルイス・ネリは手強い」「井上の楽勝とは思えない」と言った人に説教する光景を見たときはマジで震えたよね笑
 
 
どなたかもおっしゃっていたが、中立気取りの無能は害悪以外の何ものでもない。
個人の感想を言うのになぜ(嫌いな)お前らを気分よくさせなきゃいけねえんだよバカ。
 
 
2020年当時はこれ↓を言ってもバカが沸くこともなかったんですよね。


それがバトラー戦やフルトン戦後は各所でバカのバーゲンセール()が起きている。
 
井上尚弥がポール・バトラーをKOして4団体統一。“持たざる凡人”が超人攻略を目指した。これをもっと高次元でできればと思わせるバトラーの動き
 
てか、今回の試合を観れば井上攻略の可能性として“接近戦”“カウンター”はアリだって思うでしょ。
当時は大きな問題にはならなかったものが、階級アップと自尊心の肥大によって顕在化しつつあるという話。
 

打ち終わりを狙うルイス・ネリ。ドネア、タパレスを参考に自分の長所で勝負したんだろうな

一方、映像を観て印象が変わった(なるほどと思った)のがルイス・ネリの立ち回り。
 
当日は「ネリはポテンシャルだけで井上をダウンさせた」「井上を対策するより自分の長所で勝負した」と思っていた。
基本的な意見は変わっていないのだが、あえて言うならルイス・ネリは打ち終わりを狙っていたのだろうと。
 
 
ネリはもともと思い切りのいいカウンター使い。
相手の初弾を上体反らしで避ける→反動をつけてカウンターを返す→連打で一気に攻めるのが得意のパターンである。
 
さらに井上は接近戦で顔面がお留守になる癖がある。
ノニト・ドネアVol.1、前回のマーロン・タパレス戦でも近場のフックをもらってガクッとなっている。
 
井上尚弥vsマーロン・タパレス雑感。先人の残した情報を総動員して大健闘したタパレスがすげえ。井上の相変らずのヤンキーマインドにも安心した笑
 
ネリ陣営が狙ったのもここ。
近場のカウンターを当てれば勝機はある、体力のある前半なら十分やれると判断したのではないか。
 
そこに井上のオラつきが加わりあのダウンが生まれた。
 
 
ネリは才能のみで勝負したと思っていたが、実際はそこまで極端ではなく。


自分と相手の戦力を比較した上でちゃんと勝ちにいっていた。
 
TJ・ドヘニーがすごかった。警戒心MAXの井上尚弥から6R中2R奪取はとんでもない。差し合い、駆け引き勝負で食い下がる姿に感動したぞ
 

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ネリに勝ち目があったのは2Rまで。それ以降は力みの抜けた井上の独壇場に

ただ、前回も申し上げた通りネリに勝ち目があったのは2Rまで。
 
 
ネリはタパレスに比べて
・距離が近い
・ガードも低い
・動きも直線的
 
踏み込みスピードや連打はネリの方が上だが、ディフェンス面はタパレスに分がある。
 
 
また前手のジャブが器用なタパレスに対してネリの右はそこまでではない。
 
タパレスは横の動きを駆使して芯を外しつつ右フックで井上をグラつかせたが、同じサウスポーでもネリに同じことができるとは思えない。
普通にやれば中間距離でワンツーをもらいまくり、徐々に疲弊させられる流れが濃厚ではないか。
 
というのが試合前の展望だったが、3R以降はマジでこの展開だった。
 
ルイス・ネリが井上尚弥に勝つ方法を考えすぎて夜しか眠れない。序盤勝負と中盤までチャンスを待つ作戦、どっちが勝ち筋ありますかね?
 
3、4Rは中間距離で圧倒され、打ち終わりのカウンターが間に合わずにいきなりの右やジャブ、ワンツーで顔面を揺らされまくる。
 
5Rからはやむを得ずガードを上げて前に出るが、何度か頭が当たったところで井上がアピール→レフェリーに注意されてラフファイトを封じられてしまう。
 
ほぼ手詰まりになった状況で意を決して打ち合いを挑むもスピード、的確さで歯が立たない。
で、最後はコーナーで右を被弾、蓄積したダメージが噴き出しジ・エンド。
 
ダウンで逆に力みが抜けた井上の独壇場だった。
 
 
3Rに右サイドへのステップで井上の右をかわすシーンがあったが、アレをもっとやれていれば。
無理やりタラレバを言うならそのくらいだろうか。
 
TJ・ドヘニーが井上尚弥に勝つ方法ってあります? 結局左をぶち当てるしかない? ダメージが溜まる前、3、4Rくらいまで?
 

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井上の危なっかしさと強さの両方が見えた。同じサウスポーの中谷潤人が会場にいたのは大きいよね

今回はルイス・ネリのがんばりによって井上尚弥の危なっかしさと強さの両方が見えた試合。
 
以前から井上尚弥は“強化版辰吉丈一郎”だと言っているが、それをより強く感じたことをお伝えする。


 
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
 
と同時に同じサウスポーである中谷潤人、那須川天心が会場でこの試合を目撃したのも大きい。


那須川天心がやるならタパレス、中谷潤人がやるならネリの踏襲だと思うが、いずれ対戦がありそうな(本人も望んでいる)中谷潤人にとっては「これならいける」と感じる試合だったかもしれない。
 
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