インドンゴんごさんがイエレウシノフ(元トップアマ)と対戦。がんがれインドンゴんご。Mr.ジェットコースターのラストチャンスかな【予想・展望】
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2020年11月27日(日本時間28日)、米・カリフォルニア州ロサンゼルスで行われるジュリアス・インドンゴとダニヤル・イエレウシノフによるウェルター級契約の一戦。
Oh! インドンゴさん…。イエレウシノフに2RTKO負け。もう少しがんばると思ったけどな。だんだんKOラウンドが短くなっとる
元WBA/IBF世界S・ライト級王者ジュリアス・インドンゴは2019年8月のカールタビアス・ジョーンズ・ジョンソン戦以来、約1年4が月振りのリングとなる。
対するダニヤル・イエレウシノフは2016年リオ五輪の金メダリストで、246勝14敗のアマチュア戦績を持つ元トップアマ。2018年4月のプロ転向以来、9戦全勝5KOと連勝を継続中である。
イエレウシノフにとって今回のインドンゴはキャリア初の強敵となり、今後を占う上でもどんなパフォーマンスを見せるかに注目が集まる。
なお、この日のメインはダニエル・ジェイコブスとガブリエル・ロサドによるS・ミドル級12回戦。中継はDAZNが担当する。
FAのカネロがカラム・スミスとWBAタイトル戦。過去最長身の18cm差マッチ。カネロの保持タイトルと王座の細分化がエグくて目がチカチカすんなw
- 1. メインのジェイコブスvsロサド戦よりもおもしろそうなインドンゴんごさんとイエレウシノフ。Mr.ジェットコースターにとってのラストチャンス?
- 2. 元トップアマのイエレウシノフはディフェンシブなウーバーリ。いわゆる“ハイテク”と呼ばれるサウスポーかなと
- 3. 勝敗予想はイエレウシノフの判定勝利。vsサウスポーが苦手なインドンゴんごさんには厳しい相手?
- 4. リッキー・バーンズ戦を踏襲できればインドンゴんごさんにも可能性はあると思う。てか、勝ってほしいんですよね
- 5. ジュリアス・インドンゴvsエドゥアルド・トロヤノフスキー、内山高志vsジェスレル・コラレス。どちらも絶対に避けなければいけない相手だった
メインのジェイコブスvsロサド戦よりもおもしろそうなインドンゴんごさんとイエレウシノフ。Mr.ジェットコースターにとってのラストチャンス?
ひっそりとおもしろそうな試合が決まっていた。
ジュリアス・インドンゴvsダニヤル・イエレウシノフ。
階級はウェルター級契約、IBFのインターコンチネンタル王座戦ということなので10回戦でいい? のかな?
ご存知のようにジュリアス・インドンゴんごさんは元S・ライト級2団体統一王者。
2016年12月にエドゥアルド・トロヤノフスキーを1RKOで下してロシアンドリームを掴み、2017年4月にリッキー・バーンズとの2団体統一戦に勝利し英国ドリームを達成。
その勢いのまま2017年8月に米国に初進出、4団体統一をかけてテレンス・クロフォードとの一騎打ちに臨むが、強烈なボディ打ちで3RKO負け。
翌2018年3月に再びアメリカンドリームを目指してレジス・プログレイスと対戦するも、4度のダウンを奪われた末に2RTKO負けを喫する。
ロシアで番狂わせの大金星を挙げてから米・サウスダコタ州でレジス・プログレイスにけちょんけちょんにされるまでの期間がわずか1年3か月。
30代半ばまで母国ナミビアでしか試合をしたことがなかった選手が突然統一王者に上り詰め、直後にジェットコースターのように墜落していったのは本当に衝撃的だった。
今回は明らかに「峠を過ぎたベテラン枠」としての起用だが、何とかもう一度トップ戦線に絡んでもらいたい。
クロフォードよ、お前がNo.1だ…。ケル・ブルックを4RTKOで沈める。見えない右キター♪───O(≧∇≦)O────♪
元トップアマのイエレウシノフはディフェンシブなウーバーリ。いわゆる“ハイテク”と呼ばれるサウスポーかなと
対するダニヤル・イエレウシノフだが、例によって僕は今までこの選手をよく知らなかった。
ちょろっと調べてみるとリオ五輪金メダリストの元トップアマとのことで、アマ戦績も246勝14敗と凄まじいものがある。
ただ、ここまでの9戦で目立つ選手との対戦はなく、今回のインドンゴが初めての強敵と言える。
ノニト・ドネアの相手がロドリゲスに変更? ようやく興味が出てきたかな。ウーバーリは気の毒だけど、いまいちそそられなかったのよね
この選手の過去の試合をさらっと眺めたところ、パッと見の印象では“ディフェンシブなノルディ・ウーバーリ”。
腰を若干落として構え、前手の右を相手の眼前に掲げて侵入を妨害する。
相手が出てきた分だけ後退し、鋭いカウンターをヒットしてすぐさま距離をとる。
元トップアマらしく間合いを支配する力が高くカウンターもうまい。
特に前手の右は多彩で、バックステップしながらカウンターで打ち出すフックのタイミングは素晴らしい。
カザフスタン出身ということで、いわゆる“ハイテク”と呼ばれる部類。同郷でもあるミドル級のジャニベク・アリムハヌリと同様、とにかく負けにくいタイプに思える。
こちらが今回のダニヤル・イエレウシノフ。
で、こちらがミドル級のジャニベク・アリムハヌリ。
両方とも巧みな位置取りと抜群のタイミングを持ち味とする選手だが、イエレウシノフはジャニベク・アリムハヌリに比べて若干手打ち気味にも見える。もしかしたらウェルター級としてはパワフルさに欠けるかもしれない。
この階級のトップ、エロール・スペンスJr.やテレンス・クロフォードと比べるとやや落ちるかな? という気はするが、どちらにしてもいい選手であることには違いない。
勝敗予想はイエレウシノフの判定勝利。vsサウスポーが苦手なインドンゴんごさんには厳しい相手?
今回の勝敗予想だが、ダニヤル・イエレウシノフの判定勝利でいきたい。
両者の過去の試合を比較すると、相性的にもボクシングのレベル? クオリティ? 的にもイエレウシノフの方が有利に思える。
まずインドンゴんごさんの特徴は長い手足を目いっぱい伸ばして放つ左ストレート。
スタンスを大きく広げたサウスポーの構えで前後にリズミカルなステップを踏み、右をちょんちょんとついた後に一足飛びで間合いを詰めて左を打ち込む。
射程の長さがそのままプレッシャーになる選手で、その動きを12R継続するスタミナもある。英国で対戦したリッキー・バーンズなどは最後までインドンゴんごさんとの距離を埋められずに判定負けを喫した。
ただ、リズムが一定な分タイミングを合わせられやすく、2017年8月のテレンス・クロフォード戦では早々に動きを見切られてのKO負け。
また全体的にフィジカル不足な面もあり、次戦ではレジス・プログレイスの馬力に飲み込まれて4度のダウンの末にTKOで敗れている。
さらに言うと、恐らくこの選手はvsサウスポーが苦手。
オーソドックス相手には得意の左ストレートがめちゃくちゃ機能するが、vsサウスポーの場合はあっという間に効果が半減してしまう。
相手の右肩が壁になるためうまく腕が伸びず、クロフォード戦でもプログレイス戦でも左のタイミングを早々に覚えられた上で撃沈させられた。
これはもう、ファイトスタイル的に仕方ないことなのかなと。
久しぶりのエロール・スペンスJr.がダニー・ガルシア相手の防衛戦。ダニガルさんも結構がんばると思うけど、スペンスのコンディション次第ですかね
そして、今回のダニヤル・イエレウシノフもサウスポー。しかも前手の右の使い方が抜群にうまいというおまけつきである。
アマチュア時代のイエレウシノフはサウスポーを相手に右を中心に試合を組み立てており、インドンゴんごさんにとっては相当厳しい試合になりそうな気ががががが。
リッキー・バーンズ戦を踏襲できればインドンゴんごさんにも可能性はあると思う。てか、勝ってほしいんですよね
だが今回のイエレウシノフはクロフォード、プログレイスに比べれば可能性はあると思っている。
申し上げたようにイエレウシノフはディフェンシブなカウンター使いで、1発の殺傷力自体はそこまで高くない。
基本は位置取りと見切りを活かしたヒット&アウェイの選手なので、プログレイスのような連打のゴリ押しやクロフォードのような一撃必殺のカウンターがあるわけではない。上記2試合ほどの瞬殺劇は起こりにくいのではないか。
それこそリッキー・バーンズを封じたように、左右に動く相手を長いワンツーで射程の中に入れさせなければ。距離の違い、遠間からの左でイエレウシノフを釘付けにできればインドンゴんごさんにも十分勝機が生まれる(気がする)。
いや~……。
でも難しいかなぁ。
インドンゴんごさんもそこそこがんばると思うんだけどなぁ。
正直、KO負けのパティーンもあり得る気がするけど、どうにかして勝たねえかなぁ。
「すみません、インドンゴんごさん。僕は完全にあなたを侮ってました」的な謝罪をしてえなぁ()
ローマン・ゴンサレス、マイク・タイソン、内山高志。最強の勝ちパターンさえあれば構成はシンプルでいい。シンプル・イズ・ゴールデンベスト()
そういえば、この試合は当然DAZNの生中継に入るよな?
わかってると思うが、カットなんかしやがったら暴れっぞ? お?
俺をキレさせたら大したもんだからな()
ジュリアス・インドンゴvsエドゥアルド・トロヤノフスキー、内山高志vsジェスレル・コラレス。どちらも絶対に避けなければいけない相手だった
しかしインドンゴんごさんを観るたびに思うのが、内山高志はジェスレル・コラレスとは絶対に出会ってはいけなかった。
インドンゴんごさんのジェットコースター人生の幕開けとなった2016年12月のエドゥアルド・トロヤノフスキー戦と同様、左ジャブで試合を組み立てるタイプと身体能力系サウスポーの相性の悪さはめちゃくちゃ際立つ。
生命線となる左ジャブを前手の右で封じられ、間合いの外からすっ飛んでくる左に反応できずに撃沈。
もはやコラレスは打倒内山のためだけに用意されたというか、内山もトロヤノフスキーもこの手のタイプは意地でも避けなければいけなかった。
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