星勝優とトラメイン・ウィリアムズがお気に入りな件。ここ数日の僕の推しメン備忘録

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期待、希望イメージ
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2017年夏以降、ボクシング界では熱い試合が続く。
 
7月にはマニー・パッキャオvsジェフ・ホーン、三浦隆司vsベルチェルト、マイキー・ガルシアvsエイドリアン・ブローナー。
8月には山中慎介vsルイス・ネリや亀海喜寛vsミゲール・コット。おまけにフロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー。
9月には井上尚弥の米国デビュー戦や“カネロ”アルバレスvsゲンナジー・ゴロフキン。
 
「マイキー・ガルシアvsブローナー決定!! マジかよスゲー試合だよこのマッチメイク。体重超過あり?」
 
日本でも世界でも、立て続けに注目のビッグマッチが開催される。
比較的おとなしかった2016年とはうって変わっての盛り上がりである。
 
 
ただ、実を言うと、諸々のビッグマッチ以外にも個人的に気になる選手が何人かいる。なので、今回はその選手について触れてみたい。
 
一応言っておくが、基本的に僕はミーハーで、ボクシングマニアでも何でもない。
普段は有名な選手同士の対戦をワーワー言いながら観て喜んでいる人間であり、「この選手を先取りするぜ!!」「いずれ出てくるから見とけ」などと断言するほどの目力もない。ここで紹介した選手が将来どうなるかなど知ったこっちゃない。
 
「三浦隆司vsベルチェルト予想。やることは一つ。ボンバーレフトを叩き込む。以上。相当厳しいけどガンガレ」
 
単に「試合を観て気に入りました」という個人的な好みであることを強調しておく。
 
とまあ、目いっぱい予防線を張ったところで、本題のスタートである。
 
「さっそくトラメイン・ウィリアムズがウィリアム・ゴンサレスと10回戦だって。あと、ドウェイン・ビーモンってのがいいかもね」
 

星勝優(ほしかつひろ)

まずはこの選手。
星勝優(ほしかつひろ)。
 
1997年生まれのオーソドックスで、戦績は2017年6月現在7勝2敗1分5KO 。
 
2017年6月19日に東京・後楽園ホールで行われたフライ級6回戦に出場し、かねこたけし選手に判定勝利を収めている。
 
たまたまTwitterで流れてきたハイライトを目にして「おお!!」と思ったのが、僕がこの選手を知ったきっかけである。


はい。
マジでほんの数日前です。
本当にたまたま見かけた試合のハイライト動画で「この選手誰よ? いいじゃないっすか!!」となってしまった次第である。
 
 
大急ぎで「星勝優」選手の名前で調べてみたのだが、いまいち情報が見つからず。
どうやらこの試合からリングネームを変えたとのことで、これまでは渡久地辰優(とぐち たつひろ)だったとのこと。
 
「タツヒロからカツヒロへ」
 
普段はL・フライ級が主戦場のようで、2016年の東日本新人王戦で準優勝している。
 

ハイライトだけでファンになり、思わず配信動画を購入してしまいました

いや、この選手はいいですね。
ハイライト動画だけで、僕は一気にファンになってしまった。
 
そして、そのまま試合動画を購入しちゃったというね。まったくそんなつもりはなかったのだが。
 
 
1試合通して観た結果、やっぱりいい
特に1、2Rはたまらない。
 
「地の利とか日本人ボクサーがタイで勝てない理由とか。世界戦19敗1分を引き起こしたマモノ()についてのお話」
 
立ち位置をスルスル変えつつ打ち込むコンビネーション。1発1発のパンチがめちゃくちゃしなる。
アングルを変えながらもまったく手が止まらず、開いた場所にスパスパ打ち込む抜群のセンスというか、流れるようなスムーズさというか。
見切りだけに頼らず、芯をずらして直撃を食わないディフェンスもいいように思える。
 
「安全運転で完勝のトラメイン・ウィリアムズ。デリック・マレーに判定勝利。てか、ホントにリゴンドーに似てる」
 
特に、左右両方のパンチがいずれもダウンを奪える威力とタイミングを兼ね備えているのがいい。
2Rに奪ったダウンなど、鮮やか過ぎて涎が出てしまうww
 
「井上尚弥がニエベス相手に米国デビュー。アローヨ兄弟より数段マシじゃないの? ニエベス全然知らないけどさ」
 
左フックの大振りから、頭を振って左右のアッパーを打ちながらの左回り。相手の死角に回り込み、ガードの外側からワンツーをスパッと。
 
横と縦の軌道を山ほど見せておいてからの右ストレートね。
抜群の当て勘とフットワークを駆使した攻防兼備のスタイルに加えてIQも高そう。
 
もう最高過ぎてヤバいww
 
「三浦仁選手はいいっすね。てか、エカテリンブルク日露対抗戦おもしろかったww 金子大樹ロシアで散る」
 

星勝優の試合がダントツによかった。ほかの選手と比べても頭2つ、3つ抜けてる

配信動画は6月19日と5月26日の興行がワンパックになっており、とりあえず6月19日の分を観たのだが、思った通りこの試合がダントツだった
 
天笠尚や勅使河原弘晶などの有名どころも出場していたが、その中でも星勝優選手が完全に頭2つ、3つ抜けていた。僕の中では。
 
 
何となくのイメージだが、ロマチェンコとワンヘン・ミナヨーティンを足して3で割って、端数を切り捨てた感じだろうか。今のところは。
 
「は? ソーサがロマチェンコに勝てるわけねえじゃんかww え? 棄権した? よし、批判の時間だあああああ」
 
もちろんこの選手はまだ素材の段階だろうし、いろいろと課題はあるのだと思う。
足を使う選手への対処や、もっとゴリゴリ来られた際にどうなるかなど、この試合しか観ていないので何とも言えない。
 
「トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ試合し過ぎ問題。ジョエト・ゴンサレスがなかなかよさげ問題」
 
さらに、現時点でL・フライ級やフライ級のトップクラスと比べてどうか? という野暮なことを言うつもりもない。
 
「比嘉が半病人エルナンデスを5回ダウンさせてTKO勝利!!」
 
3Rから足が止まり、危ないタイミングで被弾するシーンが散見されたところを観ると、今はちょっと基礎体力が足りていない感じだろうか? もしくは強弱のつけ方が微妙なのか。
今後体力がつけば力強さも増すだろうし、引き出しも増えていくのではないか。
 
どこまでいけるかはわからないが、とにかくがんばってもらいたい。
 
「嘘つきなボクサー」ってww
辛口なのか愛があるのかわからんコラムだなぁとww↓


 

トラメイン・ウィリアムズ

続いてこの選手。
トラメイン・ウィリアムズ
1992年生まれのサウスポー。戦績は2017年6月現在11勝全勝4KO。
 
2017年6月17日(日本時間18日)に、米・ラスベガスでクリストファー・マーティンと8回戦を行い、2RTKOで勝利した選手である。
 
なお、この日のメインはアンドレ・ウォードvsセルゲイ・コバレフVol.2。
同時に、僕がこの選手を観た初めての試合でもある。つまり星勝優選手同様、数日前に知ったばかりの選手ということになる。
さすがはニワカww。
 
「ウォードが再戦に完勝!! コバレフがキャリア初のKO負けでリベンジ失敗。仕方ないね。ちょっと差があり過ぎた」
 
ちなみに観たのはDAZNの見逃し配信で、リゴンドーvsモイセス・フローレス戦の後にO.A.されたのをたまたま目撃しただけの話である。
 
「DAZN for docomoを契約。利用した感想は? Jリーグファン激怒のDAZNはあり? なし? 使える? 使えない?」
 
以前にも申し上げたように、僕はギジェルモ・リゴンドーという選手がクソを漏らすほど嫌いなのだが、今回はあっという間に終わったという話を聞いたので「まあ、観てやるか」と渋々ながら腰を上げた(何様?)。
 
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。世界タイトルマッチはやっぱり久保隼選手?」
 
そして、「何だこのモイセス・フローレスとかいうインテリジェンスの欠片もない天笠尚は?」「いや、エスカンドンにも勝ってるから悪い選手じゃないのか」などと思っているうちに、1R終了のゴングと同時のワンパンでバッタリ。揉めに揉めた末にリゴンドーのKO勝利という結末である。
 
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
 
「リゴンドー、相変わらずタルい試合してやがるな」
「この相手に安全策なんか必要か?」
「ゲイリー・ラッセルさんならカウンターを3発くらい叩き込んでさっさと終わらせてるんじゃないの?」
などと、観たことを後悔している最中に、件のトラメイン・ウィリアムズが登場したという流れである。
 
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
 

身体能力系の選手で久しぶりにいいなと思った。塩成分も濃く、リゴンドーに近いカウンター使い。でもそれだけじゃないぞ

しかし、この選手もまたいいですね。
 
相手のクリストファー・マーティンはクリス・アバロスに勝利したこともある中堅選手。
ここ数年はミゲル・マリアガやゲイリー・ラッセル、ダニエル・ローマン、ジョニー・ゴンサレスなど、有力選手の踏み台になることが多いが、決して弱い選手ではない。
 
「亀田和毅vsイバン・モラレスはわかるわ~ww はっきりと意思が見えるマッチメークはいいね」
 
何よりゲイリー・ラッセルを相手に判定まで持ち込んでおり、かませと言ってもそれなりに高い壁である。
 
そのクリストファー・マーティンにほぼ何もさせずに2RTKOという結果は普通にすごい。若干ストップが早かった気もするが、どう見ても力の差は明らかだった。
 
スピード差と抜群のバネを活かした速攻で一気に攻め落とした試合で、見切りと距離感もいい。サイズの大きなマーティンのパンチがほとんどかすりもしない。
開いた場所にどんどんワンツーを叩き込んでいくスタイルは非常に魅力的に思えた。
 
 
戦績を見ると、11勝のうちKOは4つ。
 
「トラメイン・ウィリアムズ」
 
過去の試合も確認したが、本来はカウンターが得意な待ちのスタイルの選手らしい。恐らくラスベガスでの試合ということで、今回はあえて倒しにいったのだろう。確かに1発の威力自体はそこまで強烈なものではないのかもしれない。
 
でも、このトラメイン・ウィリアムズの芯の通った感じというか、しっかりした動きはかなり好きっすね。
 
「やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。ウィリアム・ゴンサレスを1RKOでぶち抜く」
 
スタイル的にはゲイリー・ラッセル的?
ジャーボンティ・デービスとも近いのかな?
まあデービスのことはあまり好きではないのだが。
 
テビン・ファーマーやジェスレル・コラレス、ジャーボンティ・デービス、後はラウシー・ウォーレンもそうかな?
ここ数年、身体能力系のサウスポーを何人か観たが、正直そこまでピンとくる選手はいなかった。
 
「内山再戦でコラレスに惜敗!! 2-1の判定でリベンジ失敗で引退か? ボディを効かせるものの攻めきれず」
 
ただ、このトラメイン・ウィリアムズは久しぶりにバッチリ僕の好みの選手かもしれない。
 
リゴンドーほどではないが、塩成分は十分。スタイルも少し似ている。
と言っても完全に観客無視の塩ボクサーというわけではなく、今回のように積極的に倒しにいく姿勢もある。
 
前半キレキレ、後半グダグダという身体能力系選手定番の失速もなく、局面ごとに緩急もつけられる。
 
もちろんこの選手も、これからいろいろなタイプと試合をしてレベルアップしていくのだろうが、今の段階でもかなりの実力者なのではないだろうか。
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は? ウォータース戦?」
 

刑務所に入っていたおかげでブランク2年のウィリアムズ。出所後はRNSだってさ

なお戦績を見直してみると、この選手は2013年から2015年にかけて2年弱のブランクを作っていることに気づく。
 
どうやら試合直前に怪我をしたり、無実の罪? で刑務所に入っていたとのこと。
 
↓この方の紹介記事に詳しく書いてある。
「リゴンドウが1年ぶりの登場 -ウォード VS コヴァレフ II アンダーカード直前プレビュー-」
 
そして、出所後に契約したのはかつてのトップランクではなく、JAY-ZのRNS。
 
なるほど。
リゴンドーといい、アンドレ・ウォードといい、JAY-Zの好みははっきりしてますね。
 
「山中vsルイス・ネリ予想!! 最大にして最強? 13度目防衛戦をクリアしてカンムリワシに肩を並べろ」
 
階級はS・バンタム級からS・フェザー級まで経験しているようだが、体格的にはS・バンタムが一番合っているように見える。
となると、いずれはレイ・バルガスやジェシー・マグダレノとぶつかるのか。それとも日本人選手との絡みがあるのか。
そもそもJAY-Zはこの選手をどこまでプッシュするのか。
 
いろいろ不確定要素は多いが、楽しみな選手には違いない。
 
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスがポイントゲームを制して初の王座!! 手がなが〜〜い!!」
 
しかし、たまたま目にできたのは運がよかったというか、リゴンドーの試合があっさり終わったおかげというか。
 
感謝はしないけどな!!
嫌いだからな!!

 
 
ちなみにだが、屈辱と恥辱と汚泥にまみれながら視聴したおかげで、リゴンドーがどういう選手なのかを何となく知ることができた。
 
なので、次回は「リゴンドーに勝つにはどうすればいいか。誰が勝てるか」について考えてみたい。誰も興味ないとは思うが、もともとこんな弱小サイトを見てる人もいないだろうから気にせずに。
 
「リゴンドーに勝てる選手見つけた。リゴンドーの倒し方、勝ち方考えた。無謀な挑戦を前向きな妄想に」
 
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