比嘉大吾が9RTKO負け。体重超過で王座剥奪、連続KOも途切れる。てか、新王者ロサレスすげえいい選手【結果・感想】

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2018年4月15日、神奈川県・横浜アリーナで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ。同級王者比嘉大吾とランキング2位の挑戦者クリストファー・ロサレスの一戦は、9R1分14秒TKOでロサレスの勝利。
比嘉大吾はプロ初黒星を喫し、デビュー以来の連続KO記録も途切れた。
 
「井岡vsアローヨ予想。すごい試合になりそう。てか、がんがれ井岡一翔。とにかく勝つしかないぞ。めっちゃ期待してる」
 
前日計量で900gの体重超過で王座を剥奪され、ロサレスが勝利した場合のみ王座が移動する変則タイトルマッチとなった今回。
 
開始直後から積極的に前に出る比嘉だが、挑戦者ロサレスもこれを真正面から受けて立つ。
 
比嘉のボディに、長いリーチを活かしたカウンターで対抗するロサレス。そのまま至近距離で打ち合うものの、そのつどパワーと手数でロサレスが打ち勝つ。
 
「小原佳太2RKO負けでWBO-AP王座陥落。ラガンベイとダブルノックダウンで立ち上がれず。でも「まさか」ではないかな」
 
そして8R。
勝負をかけた比嘉がラウンド中盤からラッシュを浴びせ、それにロサレスが呼応。
カウンター気味の左をヒットし、比嘉の連打をストップ。逆に比嘉を後退させる。
 
9Rに入るとすでに比嘉に反撃の力はなく、ロサレスの連打を浴びたところでセコンドがギブアップを申し入れる。レフェリーが試合を止め、9R1分14秒TKOでロサレスの勝利が決まった。
 
「村田がブランダムラを圧倒して防衛。お見事だった。てか村田の「目標はゴロフキン」発言にワロてまうんだがw」
 

比嘉大吾初黒星。見事なファイトだったなクリストファー・ロサレス。感動しちゃいました

比嘉大吾TKO負け!!
クリストファー・ロサレスに打ち負け、プロ初黒星を喫する!!
 
 
おおう……。
比嘉大吾が負けてしまった。
 
何というか、これはちょっと驚きの展開だった。
 
まさか、あの比嘉大吾に正面衝突で打ち勝つとは。
ロサレスはもう少しひ弱な選手かと思っていたが、あの長身でここまでのフィジカルを見せるとは。
長身と長いリーチを持て余すことなくインファイトで比嘉に打ち勝ったのも普通にヤバい。
 
「ブローナーvsバルガスが熱かった。まさかブローナーの試合でこんなにテンションが上がるとはw 会場が殺伐としたんだって」
 
もちろん比嘉大吾の体調云々はあるのだろうが、それ以上に今回はロサレスがすばらしかった
 
いやナイスファイト、クリストファー・ロサレス。
どアウェイの中、体重超過を犯した相手によく負けなかった。
 
相当の減量苦だったと聞くが、これこそが減量→リバウンドを味方にした勝利と言える。
 
「ロドリゲスvsバトラー!! この試合に注目しないとは何たることぞw 激闘必至の好カードちゃいます?」
 
ホントにすげえ。
マジで感動しちまったww
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 

そこそこいい選手だと思っていました。少なくともモイセス・フェンテスよりは期待感がある

予想記事で申し上げたように、クリストファー・ロサレスはそこそこいい。
 
「比嘉vsロサレス予想。って、もう防衛戦やるの?!」
 
とにかく背が高くリーチも長い。
過去の試合を観ると、フライ級としては規格外の上背で手数も多い。
 
特に相手の1発目にカウンターを合わせ、そこから連打に繋げられるのがいい。
打ち下ろし気味のコンビネーションは威力抜群で、これが機能すれば比嘉の連打を寸断できるかもしれない。
 
「何かつまんねえな井上vsマクドネル。計量の話題ばっかりじゃんか。せっかくのお祭りなのにマクドネル全力応援かな」
 
比嘉の攻撃の起点となる左を封じられれば、ひょっとしたらひょっとするぞ。
 
前回のモイセス・フェンテスも1発目にカウンターを合わせにいったが、そこからの連打が続かなかった。その点ロサレスは一味違う。
あの試合に比べれば、ちょっと期待感があるんじゃないの?
 
「ウシクvsガシエフ予想。WBSSクルーザー級決勝がサウジアラビアで開催。井上尚弥も次回バンタム級で出場するとか」
 

比嘉のKO予想は大外れ。ロサレスの見事な比嘉封じだった。あの細い身体であのフィジカルにはびっくりしたね

それを踏まえた上で、僕の勝敗予想は比嘉大吾の5RKO。
クリストファー・ロサレスは確かにいい選手だが、比嘉の突進力を抑え込めるようには見えない。
十中八九、中盤までにボディで捕まってKO負けを喫するのではないか。
 
毎度のことながら無能極まりないww
 
「比嘉がフエンテスを1RKO。もうフライ級は十分でしょ。WBC狙いでシーサケットvsエストラーダの勝者に挑戦だろ」
 
ただ、今回ロサレスの実行した比嘉対策は完璧だったと思う。
 
比嘉の攻撃の起点は何といっても1発目の左。
ここに勇気を持ってカウンターを被せ、得意のラッシュの発動を抑え込む。
そこからもう1歩前に出て、逆に連打を浴びせて下がらせる。
 
比嘉の強烈なフィジカルに当たり負けせず、なおかつ回転力でも上回る。
中盤かなりボディを効かされていたが、足を踏ん張って耐える姿はちょっと胸を打つものがあった。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ?」
 
左リードにカウンターを返され、連打を打つタイミングを奪われる比嘉。
1発に力を込めざるをえず、大振りになったところにさらにカウンターを合わせられる。
 
常々「比嘉大吾はフィジカルで負けない限り、負けないようにできている」などと申し上げているが、その根幹部分で押し切れなかったのは本当に痛かった。
 
逆に、その比嘉攻略を成し遂げたロサレスはマジですごい。
この階級の選手には無理だと思っていたことを、ほぼすべてやり尽くしてしまった。
 

体重超過? まあ、特に感想はないかな。僕の中では「そういうもん」だとしか言いようがない

なお、比嘉大吾の体重超過についてだが、特に感想はない。
というより、いつも言っているように体重超過に対してガタガタ喚いても仕方ないと思っているので、今回も「まあ、しゃーないね」としか言いようがない。
 
以前、
「無理な減量でフラフラの状態でリングに上がるより、諦めて体重超過して体調を整えるのもありじゃない?」
「体重超過によって失う信用より、今後得られるものの方が大きければわざわざ健康を害する必要もないのでは?」
「体重超過の罰則なんて大したことないんだから、選手寿命を縮めるような減量を放棄する選手はそりゃいるよ」
などと申し上げたが、今回の比嘉がやったのがまさにそれ。
 
「具志堅ガー」とか、
「準備期間ガー」とか、
「ルイス・ネリとは状況が違う」とか、
「比嘉は以前から階級アップを訴えていた」
の話は関係ない。
 
「ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル振り返り」
 
それを言うならマーロン・タパレスやファン・エルナンデスとどう違うの? という話。
 
「比嘉が半病人エルナンデスを5回ダウンさせてTKO勝利!! パーフェクトレコードで世界初戴冠を果たす」
 
少なくともタパレスやエルナンデスは規定の時間いっぱいまで粘った。1時間も経たずにギブアップした比嘉よりもがんばったよねという理屈が成立してしまう。
「比嘉が階級アップを訴えた」と言っても、タパレスやエルナンデスが母国で階級アップを却下されていた可能性だってある。
 
そもそも日本開催というバカでかいアドバンテージがある中で、減量苦ばかり強調するのもどうなのよ? という思いもある。
 
「地の利とか日本人ボクサーがタイで勝てない理由とか。世界戦19敗1分を引き起こしたマモノ()についてのお話」
 
なので、結局はいろいろ言っても無意味だなと。
僕の中では「ボクシングはそういうもん」だという結論に至っている。
 
現状のルールの中では体重超過は必ず起きるし、それで割りを食う選手もいる。
もう、いちいちカリカリしてたらめんどくさくてしょうがない。
あらかじめ「ボクシングはそういうもん」だと思っておいた方が、よっぽど健康的な観戦ライフを送れる。
 
「比嘉大吾無期限ライセンス停止。無茶な減量が美徳とされる風潮は「あしたのジョー」の影響らしいけど、それってマジなの?」
 
正解とか不正解とか、そういう話じゃない。
僕が正しいなどとも思っていないし、何度も言うようにこれを誰かに強要する気もない。
 
ただ単純に「そういうもん」だと思っている。
そんな感じ。
 
「健太vs水落洋祐感想。ハイキック一閃で水落撃沈。健太いいわ〜。僕は完全にプロフェッショナルシストのファンですよ」
 

感情のままに好き嫌いで判断すればええんちゃう? いろいろと理屈をこねて首が回らなくなるより

てか、別に偏見なんてあってもいいと思いますけどね。
すべてに対して平等であれなんて、逆に難しいんじゃないの?
 
「ネリ再起。WBSS参戦目指してパブスタンとの10回戦に挑む。今後、ネリが体重超過をしない理由」
 
スポーツ観戦で贔屓の選手やチームがあるのは当たり前だし、日本人選手と海外の選手なら普通は日本人選手を応援する。同じヘマをやらかしても、その選手やチームへの思い入れによって感情の揺れ動きが違うのも当然。
 
「サダム・アリの初防衛戦はリアム・スミス。やっとタイトル獲得したのにいきなり試練。アリさんvsスミスさんの行方?」
 
正直に言うと、僕も思ってますよ。
「海外の試合では体重超過もドーピングも起きるけど、日本人選手の試合で起きてほしくない」と。
だって自分、日本人っすからww
自分、不器用ですから(言いたいだけ)。
 
ただ、あまりに日常茶飯事過ぎて慣れっこになったし、亀田大毅vsリボリオ・ソリス戦などのおかげで「喚いても意味ないな、これ」と思ったという話。
 
「山中2RKO負け引退表明。ネリ体重超過で試合に臨み、パワフルな連打で圧倒。めんどくせーけど、一応感想を言っておこうか」
 
だからアレだ。
自分の感情を最優先して、好き嫌いで判断するのが一番健全だと思いますよ。前にも言ったけど。
 
「〇〇をしたから嫌い」
「××だから好き」
とか、0か1かで分けるなんてできっこない。
 
度が過ぎると見苦しいし、自分の意見を他人に強要する輩にはブチ切れるけどねってことで。
 
「亀田興毅が現役復帰でvsポンサクレック。“商社マンボクサー”木村悠のセミナー。どちらも批判する理由が見当たらない件」
 
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