比嘉がフエンテスを1RKO。もうフライ級は十分でしょ。WBC狙いでシーサケットvsエストラーダの勝者に挑戦だろ【結果・感想】

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馬力イメージ
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2018年2月4日、沖縄県立武道館でWBC世界フライ級タイトルマッチが行われ、同級王者比嘉大吾がランキング9位のモイセス・フエンテスと対戦。1R2分32秒KOで比嘉がフエンテスを下し、2度目の防衛に成功した。
 
「比嘉大吾vsフエンテス予想。寒がりフエンテスさんが沖縄上陸。比嘉は凱旋防衛戦で連続KO継続なるか」
 
開始直後から身体を振って距離を詰める比嘉に対し、一回り大きなフエンテスはリング中央で待ち構える。
 
比嘉の左ジャブにすかさず右を返し、そのまま間合いを詰めてボディを打ち込む。
減量苦から解放されたおかげか、フエンテスがパンチを出すたびに大きな打撃音が響く。
 
「比嘉vsロサレス予想。って、もう防衛戦やるの?! ああ、村田諒太と拳四朗を抱き合わせでトリプル世界戦にするのね」
 
だが、比嘉もフエンテスの打ち下ろしをかいくぐるように前進。コーナー付近でカウンター気味に左フックをヒットし、フエンテスをグラつかせる。
さらに右フックとボディでフエンテスを攻めたて、追撃の右のボディストレートをヒット。たまらずフエンテスは膝をついてダウンを喫する。
 
カウントギリギリで立ち上がったかに見えたフエンテスだが、レフェリーに10カウントと判断されて試合終了。
比嘉が2度目の防衛に成功するとともに、日本記録に並ぶ15連続KO勝利を達成した。
 
「アンカハス健在!! ゴンサレスを10RKOで下す。パッキャオvsマルケスみたいな試合。ドウェイン・ビーモンとやらんかな」
 

フエンテスの調子はよかった。それ以上に比嘉がよかっただけで。てか、フライ級であと3試合っすかww

まず最初に、今回のフエンテスは調子自体はよかったと思う。
田中恒成にボコられた前回に比べ、身体全体にパワーがみなぎっていたし動きもキレていた。
 
岐阜のリングが寒かった、練習場所を確保できなかったというフエンテスの話がどこまで本当かは知らないが、今回に関してはそういうケチはつかない状態だったのではないか。
 
「覚醒した田中がフエンテスに圧勝!! “中京の怪物”が絶不調のフエンテスを5RKO。階級アップでパワーが増した田中は誰にも止められない」
 
そして、そのフエンテスに圧勝した比嘉大吾のすごさ。
以前にも申し上げたように、割とガチで打倒井上尚弥の筆頭は実はこの選手なんじゃないの? と思うくらい。
まあ、勝てる可能性があるとすればS・フライ級限定だろうし、どう考えても井上が待ってくれるとは思えないのでアレだが。
 
とりあえず、僕としてはシーサケットvsエストラーダ戦の勝者を狙ってくれないかなと思っている。どちらが相手になっても普通におもしろい試合になりそうなので。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある?」
 
といいつつ、具志堅会長は比嘉にフライ級であと3試合やらせるつもりだとか。
 
ほほう……。
なかなか無謀なことをおっしゃいますなぁ。


「減量がキツすぎてパニック障害になった」
「足のしびれを感じてやばい」
「自分で自分のことがわからず一睡もできなかった」
記事を読む限り、どう考えても早急に階級アップを考えるべきとしか思えないのだが。
 
「沖縄魂」とか「ハングリー精神」とか、いまだにそんな前近代的な言葉で切り抜けとるんかww
 
どうした力石。
バンタム級に落としてジョーと決着でもつけんのかww
 
まあいいけど。
 
「感動しちゃったよシーサケットvsエストラーダ。引き出しの多いエストラーダをシーサケットがテーブルごとひっくり返した」
 

フエンテスの作戦は間違いではなかった。比嘉対策として、左にカウンターを合わせるのは悪くないと思う

1R2分32秒KOと、あっという間に終わってしまった今回。
比嘉本人もインタビューで言っていたように、正直もう少し長い時間観たかったという思いもある。
 
ただそれでも、フエンテスの作戦自体は間違っていなかったとも思っている。
 
左ジャブに右の打ち下ろしを被せ、比嘉の前進を寸断。
得意の連打に入るタイミングを作らせず、ロープ際に押し込んでプレッシャーをかける。
比嘉とのサイズ差を活かしたうまい作戦だったのではないか。
 
「比嘉大吾が9RTKO負け。体重超過で王座剥奪、連続KOも途切れる。てか、新王者ロサレスすげえいい選手」
 
そして、1発目の左にカウンターを被せて前進を寸断するというのは、比嘉対策としても有効だったはず。
実際開始直後の比嘉はカウンターを警戒して踏み込みを躊躇していたし、最初にグラつかされた左も右が間に合わずに被弾したもの。
攻撃の起点となる左にカウンターを合わせ、比嘉の得意パターンに入らせない作戦は個人的にはよかったと思う。
 
「マティセ圧勝すげえ! テワ・キラムに何もさせずに8RKO勝利。レベルが違い過ぎたかな。ここまで圧倒するとは」
 
恐らくだが、あの右に追撃の連打をつなげることができれば一気に流れを掴めた可能性もあったはず。
 
ただ、残念ながらフエンテスにそういうバリエーションはない。基本的に近場での打ち合い(というか打ち下ろし)の選手なので、鋭い追い足で間合いを詰めて~というパターンを持っていないのが痛かった。
 
「山中2RKO負け引退表明。ネリ体重超過で試合に臨み、パワフルな連打で圧倒。めんどくせーけど、一応感想を言っておこうか」
 
結局右の1発だけでは比嘉は止まらず、得意の距離での打ち合いに巻き込まれる流れ。
 
それでもフエンテスはあの状況からもう少しがんばると思っていたが、これだけ早い段階でねじ伏せられたのはちょっと予想外だった。
 
「ヘビー級のビッグマン無双を打破するには? ワイルダー、ジョシュアの2強を打倒するてっとり早い方法を考える。新階級設立?」
 

比嘉大吾すごいね。前回のトマ・マソン戦でもそうだったけど、あのバックステップがやっかいだよね

勝利した比嘉大吾についてだが、こちらはすばらしいのひと言しかない。
 
特に、この選手は意外とバックステップが効くのがいい。
 
「アローヨvsクアドラスはKOか判定で逃げ切るかの2択だよな。アローヨに勝ってほしいけど。そして岡田隆志とかいう隠れ名選手」
 
間合いを詰めて1発ジャブを打ち込み、相手が反撃姿勢に入ると同時にバックステップ。
いったん距離をとって間合いをリセットし、再びリング中央で踏み込みのタイミングを探す。
 
ひとたびタイミングを掴めば、それ以降は間合いを詰めるのはたやすい。
前回のトマ・マソン戦同様、カウンター狙いの相手にも早い段階から躊躇なく踏み込めるというのは大きい。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ?」
 
高いガードとプレス、さらにボディからフックにつなぐ必勝パターン。
強弱をつけた攻防兼備の波状攻撃に加え、バックステップのレンジの長さ。
ロマゴンに比べてシフトウェイトはやや小さめで、その分を前後の動きで補う。
 
前回も申し上げた通り、フィジカルで後れをとらない限りこの選手は負けないようにできている。
 
「木村翔が五十嵐を根元から粉砕。大振りで恐怖を植え付けて真ん中を右でドーン。圧巻の五十嵐対策でしたね」
 

やっぱり比嘉はS・フライ級に進出した方がいい。あのガン詰めにカウンターを返せるフィジカルの余裕がないと話にならん

そういう意味でも、やはり比嘉はさっさとS・フライ級に上げた方がいい。
 
S・フライ級の選手なら多少はフィジカル的な余裕が生まれて、比嘉のガン詰めにもカウンターを返せるかもしれない。もしかしたら、ロマゴンに対するシーサケットのようにド正面から打ち勝てる可能性も?
 
「アレクサンダー勝てんかった…。オルティスとの元王者対決にドローで復帰戦を飾れず。やっぱり階級が合ってないような…」
 
その他、試合が長引いた際のスタミナ面など。
あれだけ渾身の力で腕を振るスタイルでどこまでペースを保てるのか。比嘉の底力を試すためにも、早急にS・フライ級に進出するしかないと思うのだが。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 
絶対実現しないだろうと思いつつ、ジェイミー・コンランvs比嘉大吾を妄想してみたり……。
アイツの上背とカウンターなら、比嘉大吾の突進に対応できるんじゃないの? とかね。
 
いや、さすがにジェイミーじゃ厳しいか。
せめて弟のマイケル・コンランと階級が逆ならな……。
 
 
そして、減量苦から解放された比嘉なら、井上尚弥のハンマーのような左ジャブもかいくぐれるかもしれない。
何度も申し上げているように井上尚弥は接近戦が苦手なので、あの凶悪な左さえ乗り越えればマジで可能性があるのではないか。
 
「ダラキアンvsビロリア、ニエテスvsレベコ、ビーモンvsラモス、ラミレスvsアメドなど。やっと観たのでまとめて感想を書いていくぞ」
 
逆に比嘉大吾が苦戦するとすれば、井上のようなパワーのあるカウンター使いかな? などなど。
 
もちろん比嘉vs井上戦の実現性が皆無なのは承知してるんですが、あきらめきれない自分がいてですね……。
 
「村田V1戦はブランダムラさんと横浜アリーナで。ええやん、東京ドーム開催に向けて前進してる。次戦はアメリカだって」
 
というか、シーサケットorエストラーダ、井上尚弥、ジェイミー・コンランにドウェイン・ビーモンてww
さすがに比嘉大吾を酷使し過ぎっすね。
 
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