はじめの一歩がやっぱりおもしろくないw リカルドvsウォーリーの盛り上がらなさ、千堂vs鷹村のつまらなさは異常。結局森川ジョージの才能は枯渇しているのか【1425話感想】

はじめの一歩がやっぱりおもしろくないw リカルドvsウォーリーの盛り上がらなさ、千堂vs鷹村のつまらなさは異常。結局森川ジョージの才能は枯渇しているのか【1425話感想】

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2023年6月21日発売の週刊少年マガジン29号に「はじめの一歩」1425話が掲載された。
 
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現WBAフェザー級王者リカルド・マルチネスへの挑戦を控える千堂武士はオーバーワーク気味の日々を送っていた。
 
本番まではまだ時間があるというのに制止も聞かずに飛ばしまくり。練習相手を次々に壊してしまうため担当トレーナーも困り果てている。
 
そこで思いついたのが、ジムの入り口に「挑戦者ぼ集」「だれでもええからかかってこいや!!」の張り紙を出すというもの。
 
あくまで次の練習相手がくるまでのつなぎ、イライラを発散するための暇つぶしのつもりが……。
 
張り紙を見て訪ねてきたのは、何と3階級制覇王者の鷹村守だったのである。
 
8階級差のスパーリングなど冗談ではないと拒否する千堂だが、鷹村の「弱い者イジメ」の一言で俄然スイッチが入る。
 
そして、トレーナーやジムメイトの説得も聞かずに立ち向かうのだった……。
 
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去年「はじめの一歩がおもしろい」とオモタ。リカルドvsウォーリー戦はテンションが上がったよね笑

最近漫画「はじめの一歩」がおもしろいと申し上げたのが去年の7月。
 
最近「はじめの一歩」がおもしろいんだが? 明らかに井上尚弥の活躍に触発されて作者のモチベーションが回復しとるやん笑 ヴォルグ、千堂、間柴が世界戦線へ
 
王者リカルド・マルチネスにウォーリーが挑戦することが決定し、アンダーにヴォルグ・ザンギエフも出場する。
開催地のメキシコで調整する彼らのもとを訪れた一歩と千堂が本番さながらのスパーリングで火花を散らし……。
 
知らぬ間にリカルドvsウォーリー戦が決まっていたのも驚いたし、ヴォルグ&浜団吉とウォーリー&ミゲル・ゼールの合体にも「へえ!!」と思わされた。
 
何よりウォーリーは最強王者リカルド・マルチネスに勝てる可能性のある数少ない存在。このマッチメークはやべえぞとワクワクさせられたことを覚えている。
 
 
しかも顔のデカさに対して肩周りや下半身がやたらとチンチクリンになっていた絵柄が元に戻りつつある。適度にデフォルメされた絵柄は迫力もあって見応え十分である。
 
2019年5月の井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲス戦を何のアレンジもなく丸パクリした際は「ああ、“漫画家”森川ジョージは完全に終わったんだな」と哀しくなったが、ここにきて復活の兆しを見せていることにテンションが上がった次第である。
 
「はじめの一歩」が酷すぎる。マンガ史に残る汚点。まさか井上尚弥の試合を丸パクリするとは…。森川ジョージは完全に終わったんだな
 

あれ? やっぱりおもしろくないぞ? 休載が異様に多い上にスポーツイベントに夢中。明らかに仕事に身が入ってない笑

ところが……。
残念ながらやっぱりおもしろくない
 
下記の通り「ヴォルグ・ザンギエフが1RKOで防衛→リカルドvsウォーリー戦スタート→ウォーリーの先制攻撃がリカルドにヒット!!」の盛り上がりは文句なしに凄まじい。
 
“本物”のはじめの一歩ファンなら間柴がロザリオをダウンさせるところまで予想できたはず。だって井上尚弥vsルイス・ネリだし。休載にイラつくようではまだ甘い
 
ここからどんどん加速していくだろうと思っていたところ……。
 
尻すぼみ感が尋常じゃないww
 
試合展開もさることながら、いつにも増してハイペースな休載がw
しかもその間、作者がサッカーW杯や井上尚弥vsポール・バトラー戦に熱狂しまくっていることが本人のSNSからひしひしと伝わってくる。
 
リカルドvsウォーリー戦の結末も「ウォーリーの野性味溢れるファイトをリカルドが基本に忠実なボクシングで上回る」という何のひねりもないもの。
それこそ「無駄を削ぎ落とし 絞り込み 高める」のフレーズが何回出てきたか笑
 
作者がスポーツイベントに夢中で仕事に身が入っていなかったのは明らかである。


いや、ダメじゃん森川ジョージ。
井上尚弥の活躍でせっかくモチベーションが戻ったのに。今度は井上尚弥のせいで片手間仕事になっとるやんけ笑
 
アニメ「BLEACH 千年血戦篇」がおもんない。これはアニメがダメなの? それとも千年血戦篇自体がイケてないの? ずーっと辛気臭いんだけど笑
 

単純におもしろくないのがキツい。タイムリーなネタにインスパイアされまくるのはプロとして適切なのか?

リカルドvsウォーリー戦以降もいまいち盛り上がりに欠ける。
 
間柴了の世界戦の相手がもはや人間と呼べない何かだったり(真っ白い大仏がチャカぶっ放してた笑)、一歩と久美がいまだにウザいラブコメを続けていたり。
 
「一歩と久美が寸前までいく→不測の事態により頓挫→兄貴絡みのピンチが発動」のパターン、何十年やってるんですかね。
今回はようやくお互いの気持ちをはっきり認識するところまで進んだが、どうせまたモタモタして進展しないことは目に見えているww
 
 
そして現在、千堂武士がリカルド・マルチネス戦に向けて特訓、鷹村守の乱入を経て宮田一郎と必殺パンチの完成を目指す流れになっているわけだが……。
 
あれっておもしろいか?
“つなぎ”のパートなのでそこまで盛り上がるとは思っていないが、単純につまらないのがキツい。
 
鷹村のオレ様っぷりもどこかスベっているし、微妙に鷹村とキャラが被っている千堂が小物化するのも好きじゃない。
しかも聞くところによると、あの乱闘シーンはガンダムか何かにインスパイアされたものだとか。
 
なるほど。
サッカーW杯や井上尚弥はもちろん、タイムリーな話題(自分の中での)に影響される、それが作品にがっつり投影されるのはこの人の癖なのだろうと。
 
僕も好きな作品やスポーツの一コマを真似して写真や動画をいじったりもするが、あくまで素人の遊びの範疇。キャリア30年を超えるプロの作家にふさわしいのかは甚だ疑問である。
 
 
繰り返しになるが、何よりもおもしろくないのがキツい。
 
旬な漫画2024年5月Ver.。ここ最近僕の中で“旬”な作品を挙げていくぞ。例の作品は作者のムーブをひっくるめて(観測対象として)最高におもしろいw
 

やはり森川ジョージの才能はすでに枯渇している? テンション次第で名勝負も飛び出すけど、基本は惰性&蛇足

諸々を加味すると、やはり森川ジョージの才能は枯渇しているのかもしれない。
 
基本、今作で描きたかったことは宮田一郎vsランディ・ボーイJr.戦あたりで終わっている。
 
ヴォルグ・ザンギエフvsマイク・エリオット戦や千堂武士vsアルフレド・ゴンザレス戦など。本人のテンション次第で「お!!」という試合も飛び出すものの、基本は惰性&蛇足で続けているだけなのだろうと。
 
「○○を描きたい!!」という信念もない、主人公(引退状態)への愛着もない(ように見える)中でオリジナリティなど発揮できるはずもなく。
 
「はじめの一歩」の盛り上がらなさが異常。マーカス・ロザリオはルイス・ネリがモデルだと思うけど、個人の憎悪を盛り込みすぎでワロエナイ。せめて笑いを交えてだな…
 
特に鷹村のおもちゃにされっぷりは目に余る。
作中最強キャラの立場を利用して井上尚弥の試合をアレンジなしでトレースし、乱闘シーンではガンダムのバトルを再現。
 
肝心の試合は「不慮のトラブルで苦戦→会長との固い絆で逆転(バイソン戦、ドラゴン戦)」のパターンで大した工夫も見られない。
 
僕が大いに期待したリカルドvsウォーリー戦も結局「無駄を削ぎ落とし 絞り込み 高める」の繰り返しで終わるという。
 
さすがに「Good-bye エイジ・ダテ!!」時代の魂を震わせるような描写を取り戻せとは言わないが、「α(アルファ)とΩ(オメガ)が交わる!!」だけでゴリ押しできるほど甘くはねえぞという話で笑
 
 
そんな感じで、ここ最近のはじめの一歩には失望させられてばかりである。
一歩の復帰もまだまだなさそうだし、あまりに酷ければ再び見捨てる可能性も十分ある。
 
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