ボクシング歴代好きなKO3選。衝撃度+爽快感で選んでみたぞ。僕の好みだから異論は認めない

ボクシング歴代好きなKO3選。衝撃度+爽快感で選んでみたぞ。僕の好みだから異論は認めない

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表題の通りなのだが、たまにはボクシングを題材にしたランキング遊びをしてみたいと思う。
題して「歴代好きなKO3選」
 
僕がこれまで観た試合の中で好きなKO試合を3つ挙げ、その感想を言っていく趣旨のランキングである。
 
選出の基準としては、
・衝撃度
・爽快感
・僕が好きかどうか
 
優先度としては「僕が好き>>>>爽快感>>衝撃度」の順番。
 
僕の好みが優先される分「それはないわ」と思う試合がランク入りしているかもしれないが、その反面、有名な試合であってもランキングから外れている可能性もある。
理由は申し上げた通り「僕が好きじゃない」から。
 
 
ちなみにパッと思いついたものを挙げるだけなので、「あの試合を忘れてた!!」というパターンも十分考えられる。
あくまで“2021年6月時点で僕が思い出した試合”の中から選んだ適当なランキングであることを付け加えておく。
 
激シブだけど超オススメ試合3選。決して有名ではないし派手でもないけど感動的で内容も濃かった3試合を挙げてあれこれ言っていくぞ
 

ボクシング歴代好きなKO3選:第3位

2017年11月 デオンティ・ワイルダーvsバーメイン・スティバーン(1RKO)
 
 
2015年1月にワイルダーの連続KO勝利を32でストップしたバーメイン・スティバーン。
それ以降、5度の防衛を経たワイルダーとの約2年10ヶ月ぶりの再戦となったわけだが……。
 
まあ、すごかったっすよね。
ワイルダーのオレ様イズムがすべて詰まっていたというか。
 
 
開始直後からスティバーンの動きがトロいなぁと思っていたら、案の定ワイルダーの左リードにまったく反応できず。
 
1R残り1分を切ったところでワイルダーがコーナーで自分の胸をドンと叩き、一気にペースアップ。
大歓声を背にオープン気味のワンツーをガードの上から浴びせ、スルッと身体を入れ替えてコーナーから脱出。
 
リング中央で対峙し、鋭い踏み込みとともに凄まじいワンツーを叩き込む!!
このワンツーでスティバーンはロープに吹っ飛ばされる。ライナーで。
 
場内総立ちの中、悠然とニュートラルコーナーに戻るワイルダー。
 
で、何とか立ち上がったスティバーンを前に今度は数秒間に渡って仁王立ち。
そのまま“腕をぶん回す”という表現がぴったりの連打で今度はスティバーンをコーナーまで吹っ飛ばしてしまう。
 
再び立ち上がったスティバーンだが、すでに戦意は喪失気味。
野獣のように襲いかかるワイルダーになすすべなく叩きのめされ、3度目のダウンを喫する。
 
ストップのコールも聞かずにヒートアップするワイルダーをレフェリーが何とか押さえ込んで試合終了。衝撃度100%の2分59秒である。
 
 
うん、この試合はね。
ワイルダーの豪快さはもちろん、スティバーンの動きが悪すぎたなぁと。
 
試合後に調べたところ、スティバーンにとっては約2年ぶりのリングだったとのこと。
コンディションに加えてモチベーションも微妙だったというか、もしかしたら最初からあまり勝つ気がなかったのかもしれない。
 
それ以降も引退せずに約2年に一度のペースでリングに上がっているようだが、いわゆる“お金のため”に現役を続けている状態なのだろうと。
 
 
だからと言ってワイルダーのすごさが色褪せるわけではなく。
マジな話、あの演出がかった仁王立ちはワイルダーかマイケル・ジャクソンにしか許されないww
 
「PBC Replay: Deontay Wilder vs Bermane Stiverne 2 | Full Televised Fight Card」から引用

 

ボクシング歴代好きなKO3選:第2位

1998年4月 ロイ・ジョーンズJr.vsヴァージル・ヒル(4RKO)
 
 
続いて第2位はこの試合。
元PFP No.1のロイ・ジョーンズJr.がヴァージル・ヒルを4RKOに下し、キャリア初のKO負けを味わわせた一戦である。


以前にもこのロイ・ジョーンズJr.vsヴァージル・ヒル戦を「ロイ・ジョーンズのベストバウトの1つ」として挙げたことがあるのだが、この頃のジョーンズはL・ヘビー級に完全に適応した時期。文句なしの無双状態だったと言っていい。
 
最強PFPロイ・ジョーンズのベストバウト。悶絶ボディKOのヴァージル・ヒル戦は候補の一つだと思うの。衰えてから14年も現役にしがみついた姿も人間味があっていい
 
序盤はヒルの鋭い左リードにやや苦労するも、2R後半にはほぼ距離を掌握。3Rに入るとすべてのパンチにカウンターを返すなど、ヒルを圧倒しつつパフォーマンスとも取れる動きで遊び始める。
 
で、4R後半にヒルをコーナーに追い詰め、上を打つと見せかけて右ボディを脇腹にズドン。
その瞬間、ヒルは苦悶の表情を浮かべたまま打たれた箇所を抑えてダウン。マットを転げまわり、仰向けになって苦しむ衝撃映像が展開される。
 
改めてスローで観ると、まさしく“拳がめり込んだ”と呼ぶにふさわしい1発。
ヒルの左にクロスでカウンターを合わせた分、ダメージも倍増したのだろうと。
 
低調なメイウェザーvsローガン・ポール。想定していた中で一番無難で望まない展開だった。メイウェザーにとっても痛い結果じゃない?
 
ことあるごとに申し上げているが、ロイ・ジョーンズJr.はやっぱりカッコいい
目の前をすべて更地に変えていった全盛期の人外っぷりも好きだし、アントニオ・ターバーに壮絶なKO負けを喫して以降、約14年も現役にしがみついた往生際の悪さもいい。
 
PFP No.1の座を欲しいままにし、宇宙人と呼ばれた頃のロイ・ジョーンズも、下半身が衰え腹も緩くなった後年のロイ・ジョーンズも同じくらい好みである。
 
 
晩節を汚す?
何じゃそりゃ。
 
放っとけや。
ロイ・ジョーンズはボクシングが好きなんじゃ。
 
みたいな。
 
目を奪われる魅力、華のある選手5選。倒し方だけでなく、倒され方にも華があってこそのスター性。PFPとは別次元のランキング遊び
 

ボクシング歴代好きなKO3選:第1位

2011年9月 フロイド・メイウェザーvsビクター・オルティス(4RKO)
 
 
いよいよ第1位はコレ。
50戦全勝で引退した“マネー”フロイド・メイウェザーが2011年9月にビクター・オルティスを4RKOで下した一戦。
 
メイウェザーはこの試合以降、2015年のアンドレ・ベルト戦まですべて判定決着。1試合限定で復帰した2017年8月のコナー・マクレガー戦での10RTKOが約6年ぶりのKO勝利となっている。
 
メイウェザーベストバウト3選。プリティからマネーへ。金の亡者のL字ガードと左ジャブ
 
序盤からなかなかパンチが当たらず劣勢を強いられるオルティス。
4R終盤にメイウェザー をコーナーに追い詰め左右の連打を浴びせるものの、なかなかクリーンヒットを奪えない。
すると、焦れたオルティスが流れの中でメイウェザーの下顎に頭突きをかましてしまう。
 
連打の最中とはいえ故意の頭突きであることは明らか。すぐさま試合が止められオルティスはレフェリーに厳しく注意を受ける。
 
大ブーイングの中、リング中央でグローブを合わせる両者。
ところが次の瞬間、離れ際にメイウェザーが左フックを一閃!!
 
不意を突かれて無防備にパンチをもらったオルティスは棒立ちに。
それを見たメイウェザーは間髪入れずに渾身の右ストレートをオルティスの顔面に叩き込む!!
 
この2発でオルティスは頭から豪快にダウン。
そのまま立ち上がれずに10カウントを聞き、試合が終了する。
 
 
この試合はもう、完全なる僕の好みで選ばせていただいた。
 
確か僕の記憶では不意打ちとも取れるメイウェザーのKO劇に試合後かなり強めの批判が起きていた覚えがある。
「チャンピオンの風格」「品性」云々、“王者らしく正々堂々と戦うべき”といった内容の批判である。
 
ただ、僕はメイウェザーのあの振る舞いが悪いとはまったく思わない。むしろこの選手のこういう部分が大好きだったりする。
 
・勝利のための最善手を瞬時に選択する
・相手の嫌がることを躊躇なくやる
・自分が得意なことより相手の苦手なことを優先する
 
はっきり言って、“勝利のための割り切り”にかけてはメイウェザーの右に出る者はいない。
 
あの不意打ちに関してもそう。試合が再開されているのであれば、相手の準備が整うまで待つ必要などどこにもない。「試合中に気を抜いたオルティスが悪い」ですべてが解決する。
 
もしかしたらオルティス側にも反則直後の遠慮があったのかもしれないが、そんなことを言っている場合ではない。
“勝利のための最善手”を一番に考えるメイウェザーを相手にしているのだから、あそこでパンチが飛んでくることを想定できなかった時点で負けなのである。
 
21世紀のボクシング界に燦然と輝く名シーン笑(Golden Boy Flashback: Floyd Mayweather vs Victor Ortiz (FULL FIGHT)から引用)

いまだかつてこれほど美しい(レフェリーの)よそ見があっただろうかww
 
 
これは以前から何度も言っているのだが、僕はラウンド開始時のグローブタッチと無駄なローブローのアピールが大嫌いである。
 
ラウンドごとにグローブタッチを要求するのは大いに結構だが、相手がそれに応じる必要はいっさいない。というより、毎回同じことをやってくるのならその隙にぶん殴っちまえよとすら思うわけで。
 
また、連打を受けている最中にローブローのアピールをするのもどうなのよ? と思う。
試合が続いているのに相手から目を切ってレフェリーにアピールするなど言語道断。例えそこでぶっ倒されても文句は言えないと僕などは思うのだが。
 
逆に相手にアピールされたからといって手を止めるのも違う。レフェリーがストップをかけていないのだから、どんどんパンチを出して自分の流れにしてしまえばいい。
 
やるならメイウェザーみたいに大げさすぎるくらいオーバーにやらんと。
オルティスに頭突きを食らった直後もサッと後ろを向いて危機回避してるしね。
 
僕が長谷川穂積のことがあまり好きではないのも、実はこういう理由だったりする。
あの選手の実力、実績に文句をつける気はいっさいないが、無駄に主人公気質な試合運びがどうも好みではなかった。
 
長谷川穂積のことは好きじゃないけど“世界”を見せてくれた選手だった。興味がなくてあまり観てなかったけど
 
もちろん長谷川穂積を応援していた人を否定する気はまったくないです。
 
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