2021年、僕のベストバウトTOP10完結編。第1位は仕方ないよ。あれをやられたら1位にするしかない笑 2位以下も納得の順位です(僕の中では)

2021年、僕のベストバウトTOP10完結編。第1位は仕方ないよ。あれをやられたら1位にするしかない笑 2位以下も納得の順位です(僕の中では)

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先日から初めたランキング遊び「僕のベストバウトTOP10」だが、今回は完結編として第5〜1位を発表していくことにする。
 
前回発表した第10〜6位は以下。
 
2021年、僕のベストバウトTOP10。コロナの影響で注目試合が中止になったり観戦熱が減退もしたけれど、私は元気です()第10〜6位まで発表
 
今回と併せてお付き合いいただければ。
 
 
こう言うとアレですが、2021年の第1位は割と簡単だと思っている。
 
だって仕方ねえじゃん。
あの試合をされたら、そら1位にするしかないでしょ。
というくらいすごい試合だったので。
 
2位以下も納得の順位というか、何の迷いもなくスラスラ出てきたものばかり。
僕の中ではめちゃくちゃすんなり決定したランキングとなっております。
 
 
まあ、前置きが長くなってもしゃーないのでさっそくスタートしていきます。
 
2023年僕のベストバウトTOP5。今年も同じことをやってみる。いつも通り“僕のベストバウト”なので異論は認めない。あの試合を入れないのはさすがに違うとオモタ
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第5位

○西田凌佑vs比嘉大吾×(判定3-0 ※118-110、117-111、117-111)
 
西田凌佑すげえわ。比嘉大吾対策は堤聖也よりもはるかに上。比嘉はどこを基準にするかだろうな。相手を選んで王座戴冠を狙うか
 
WBOアジア・パシフィックバンタム級王者比嘉大吾に階級を一つ下げて挑んだ西田凌佑が3-0の判定で勝利した一戦。
 
大方の予想に反しての西田圧勝には大いに驚かされた次第である。
 
 
実際の試合を観ると、いやすげえな西田凌佑。
長身サウスポーという長所に加え、上の階級から下げたことによるフィジカル面のアドバンテージも大きい。
中に入ってゴツゴツ攻めたい比嘉大吾をことごとく前で潰しまくり、最終ラウンドには比嘉がスタミナ切れ(根負け)を起こすほど。
 
バンタム級の比嘉大吾がサイズ不足、迫力不足なのは明らかだが、それと同時に西田凌佑のうまさ、力強さも光った試合だったなと。
 
ここ数年トップアマチュア出身の若手が日本ランキングに多数顔を出しているが、西田凌佑も間違いなくその1人。
腕を絡めたり頭を押さえたりといったダーティさも含めてめちゃくちゃ僕好みの試合だった。
 
 
また、比嘉大吾に関してはそろそろ何らかのアクションがほしい。
 
2021年4月の西田凌佑戦から約8ヶ月。
フィジカル向上のトレーニングに精を出しているとしても、できれば2022年初旬には試運転的な試合が観たい。
僕が2021年大晦日の井岡一翔vs福永亮次戦の現地観戦を見送ったのも比嘉の試合がなかったことが理由の一つだったりするので。
 
井岡一翔vs福永亮次感想。福永は中間距離で勝負しちゃったか…。その位置の井岡は達人級。でも井岡が下降線に入ってるのは間違いなさそう
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第4位

○デビン・ヘイニーvsホルヘ・リナレス×(判定3-0 ※116-112、116-112、115-113)
 
リナレスvsヘイニー感想。ヘイニーは若さが出たけど経験を積めたんじゃない? 野口将志選手がヘイニーを気にいるのはちょっとわかるw
 
序盤からヘイニーのジャブに阻まれなかなか突破口が開けないリナレス。
どうにか中に入って連打を浴びせたいのだが、ヘイニーのバックステップと長いリーチを攻略できずにジリ貧の時間が続く。
 
だが6R以降、攻勢に転じたヘイニーにリナレスのカウンターがヒットし始める。
自ら相手の射程に立ち入ったことで打ち合いに巻き込まれ、10R終了間際には盛大にカウンターを被弾して足腰をガクガクにさせられる事態に。
 
ただ、最後はブーイングを浴びながらも距離をとっての安全策。少々モタつきは見せたものの、ベテラン元王者を相手に文句なしの判定勝利をもぎ取って見せた。
 
 
この試合はヘイニーの能力の高さとともに終盤の不安定さ、ムラっけの多さを感じたわけだが、とにかくおもしろかった。
 
リナレスも持ち味の踏み込みスピード、回転力は全盛期に比べてやや陰りが見られるものの、まだまだトップクラスの実力を残している。そのリナレス相手に苦労しつつも明確な差をつけての勝利は普通にお見事だった。
 
デビン ・ヘイニーはライアン・ガルシア、テオフィモ・ロペス、シャクール・スティーブンソン、ジャーボンティ・デービスといった周辺階級の同世代に比べて若干存在が地味だが、それでも実力の高さは申し分ない。
 
・ユリオルキス・ガンボア
・ホルヘ・リナレス
・ジョセフ・ディアス
この3人を相手に明確に勝利しているのだから、実績自体は文句のつけようがない(と思う)。
トップ中のトップとは言えないにしろ、少なくともランキングの中からもっとも厄介な相手を立て続けに下しているわけで。
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第3位

○ジャーボンティ・デービスvsマリオ・バリオス×(11R2分13秒TKO)
 
ジャーボンティ・デービスは寝起きに人を殴ったその足で朝マックするヤツ。マリオ・バリオスをパワフルに粉砕。小型のカネロじゃんコイツ
 
もともと僕がジャーボンティ・デービスにあまり興味がなかった&同日、中谷正義がロマチェンコに負けたことでテンションだだ下がりという状態で視聴したこの一戦。
 
「ああ、そういえば余罪14件のひき逃げチビが試合するんだっけな」
「めんどくさいけど一応観ておくか」
 
完全に気を抜いたまま視聴をスタートしたところ……。
 
「デービスすげえぇぇぇ………!!!」
「何だコイツ、とんでもねえなオイ」

 
開始早々、デービスの強さにあっという間に引き込まれた次第である。
 
 
実際、この試合のデービスはすごかったと思う。
 
ガードを高く上げてパンチを防ぎながら前進。ふた回りほど身体の大きなマリオ・バリオスをジリジリ追い詰めていく。得意のカウンターをチラつかせながら圧力をかけ、近場ではパワフルな連打でタジタジにさせる。
 
デービスが階級の違いに苦労したという意見も散見されたが、とんでもない。僕にはむしろデービスが圧倒していたようにしか見えなかったのだが。
それこそ階級違いのビッグマンを楽々追い詰めるカネロを彷彿とさせるほどに。
 
終盤の詰めの甘さ、1発頼りの雑さなど若干未成熟な部分も散見されるが、逆にあの荒っぽさがデービスの長所でもあるわけで。
ああいう「いつ爆発するかわからない」ワクワク感もこの選手の魅力と言っていい。
 
今後デービスがどの階級を主戦場とするのか、どの段階で攻めのマッチメークに転ずるかは不明だが、どちらにしろ楽しみでしかない。近い将来のワシル・ロマチェンコ戦は絶対に実現させるべき笑
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第2位

○尾川堅一vsアジンガ・フジレ×(判定3-0 ※115-110、115-110、114-111)
 
尾川堅一vsアジンガ・フジレ。2021年ベストバウト(僕の中で)出たか? 全盛期の動き、3度のダウンを奪っての判定勝利にクッソ感動しました
 
尾川堅一のまさかの? 完勝にテンションが爆上がりした一戦。
 
 
正直、この試合の前までの尾川堅一にはあまりピンとくるものがなく。
2019年2月の復帰戦以降、4戦3勝1分と無難に勝ち越してはいたものの、それ以前に比べて「ん?」という動きも目についていた。
 
対戦相手のアジンガ・フジレは恐らくジェスレス・コラレスと同じくらいの強さ。内山高志を2度下したクネクネサウスポーと似た雰囲気の選手である。
2015〜2017年あたりの尾川堅一なら十分勝てる相手だと思うが、果たして今の尾川にあの頃の動きができるか。
 
いくら考えても「わからん」という結論しか出ず、そのままの状態で視聴をスタートしたところ……。
 
すごかった。
ガチですごかった。
 
リズミカルに動かす左に鋭い踏み込み、どれだけパンチを避けられても怯むことなく連打が出る躊躇のなさ、頭がぶつかろうがお構いなしの思い切りのよさ、その他。
内藤律樹やテビン・ファーマーに勝利した頃の尾川堅一が完全に戻ってきたなぁと。


敗れたアジンガ・フジレも1発の威力や見切り、当て勘は過去の試合で観た通り。最終回の2度のダウンがなければ危なかったというのも「なるほど」と思わせる。
 
と同時に、尾川堅一の殺傷力はやっぱりとんでもない。
最終回のフジレは明らかに1度目のダウンで心を折られていたし、完全に「KOされないためのモード」に切り替わっていた。
 
頭がぶつかろうが知ったこっちゃない、どれだけ避けられても衰えることがない踏み込みは間違いなく階級屈指。
 
これを言うと鼻で笑われるかもしれないが、僕はシャクール・スティーブンソンに勝てる可能性があるとすれば辛うじて尾川堅一だとすら思っている。


それほどこの試合の尾川堅一のパフォーマンスは素晴らしかった。
 

2021年、僕のベストバウトTOP10:第1位

○ノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ×(4R2分59秒KO)
 
ドネアvsガバリョ! ドネアカッコいい笑 井上に勝てる可能性があるのがドネアなんじゃなく、ドネアに勝てる可能性のあるのが井上なんだよ
 
いよいよ第1位はノニト・ドネアとレイマート・ガバリョによるWBC世界バンタム級王座統一戦。
ノニト・ドネアが左ボディ1発で無敗のガバリョをKOした試合である。
 
これはもう仕方ない。
今回のランキング遊びをやろうと思ったときに最初に浮かんだのがこのドネアvsガバリョ戦だし、その他の順位を考える過程でもまったく変わることはなかった。
 
改めて申し上げるが、「2021年、僕のベストバウトTOP10」不動の第1位はノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ戦。
異論はいっさい認めない(僕のランキングだから異論もクソもない)。
 
 
理由はめちゃくちゃ単純で、僕がドネアのファンだから
 
2021年5月のノルディ・ウーバーリ戦での豪快なKOもそうだが、今のドネアは完全に第2の全盛期に突入している。
 
英国で噛ませ的な立場に追いやられるなど、これまで何度も「さすがにもう終わりか?」と思わせたドネア。
 
ところがWBSSトーナメント出場に際してバンタム級に戻したことでかつてのキレを取り戻す。そして、井上尚弥との大激闘を経て「今の自分にできる最適解」にたどり着いた。
 
多少の被弾は硬いガードと階級屈指のフィジカルで耐え切り、時間をかけてじっくり前進。4、5Rを目処に自分の得意な距離を作り、一撃必殺の剛腕をズドン。
 
身体能力に依存した以前の脳筋ファイトとは一味違う、相手を袋小路に追い詰める→止めを刺すまでの“流れ”がはっきりと感じられる試合運びである。
 
いや〜、やっぱりドネアはすげえっす。
インパクト的には尾川堅一vsフジレ戦を1位にしてもよかったのだが、改めて観直してみると「結局ドネアだわ笑」と。
 
ドネアvsウーバーリ感想。ドネアのクソかっこいい主人公属性と往生際の悪さ。もうお前、サウスポー得意じゃねえかw 最高だったぞ
 
もしかしたら井上尚弥の試合がランクインしていないことが気になる方もいるかもしれないが、さすがに相手がマイケル・ダスマリナス、アラン・ディパエンでは……。
ノルディ・ウーバーリ、レイマート・ガバリョを衝撃的なKOで下したドネアとは比べるまでもない。
 
てか、前にも言ったけどバンタム級の中心地は完全にこっちですからね。
井上尚弥に勝てる見込みがあるのがドネアではなく、ドネアを倒せる可能性があるのが井上なんですよ。
主語を間違えたらあきません()
 
なぜなら僕がドネアのファンだから
 
ついでに言うと、ドネアに通訳してもらってる最中のガバリョがステキ女子すぎたのも大きいよね(違


 
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