トレバー・バウアーが中日相手に6回90球2失点。2試合連続の炎上から一定の結果を残す。左右を広く使う投球スタイルが少し見えた気がするよ【2023.5.27】
2023年5月27日にバンテリンドームで行われた中日ドラゴンズvs横浜DeNAベイスターズ戦。
DeNAの先発は2020年サイヤング賞のトレバー・バウアー。6回90球を投げて被安打7、奪三振7、四死球0の2失点の内容となっている。
ここ2試合で連続7失点と打ち込まれ、多くの課題を残したトレバー・バウアー。
だが今回は序盤から高低差と左右を広く使うピッチングで中日打線に的を絞らせない。
3番細川成也に2本のホームランを打たれたものの、それ以外は上々の出来。
チームがサヨナラ負けを喫して勝敗はつかなかったが、前回、前々回からの進歩が見える投球となった。
熱投バウアー。キャリア最多の128球で2失点完投勝利。合理的じゃないものが心を打つ。8回裏に打席に立ったときの球場の雰囲気がすげえ
過去2試合に比べて大幅に改善した。あれから工夫を重ねてきたっぽい
2試合連続の7失点中のバウアー。しかも前回の広島戦では2回を投げて8安打7失点という散々な内容でマウンドを降りている。
トレバー・バウアー2戦目先発で7失点初黒星。単純に球が遅い&ゾーン内で勝負しすぎ&巨人がこれ系の投手が得意ってのが感想かな。ランナー1塁の対応は急務ですね
評論家や球界OBがこぞって球の高さを指摘する中、2軍戦1試合を挟んで先日の中日戦を迎えたわけだが。
結果は6回90球、奪三振7の2失点。被安打7と相変わらずヒットは打たれているが、過去2試合に比べて大幅な改善が見られた。
僕もこの日はDAZNで中継を観ていたのだが、うん、なかなかよかったんじゃないですかね。
先日「バウアーがアカン」「このままだと同じことの繰り返しになる」と申し上げたばかりだが、本人もあれから工夫を重ねてきたっぽい。
うん、バウアーアカンな。
まっすぐは高めオンリー、変化球はゾーン内にポンポンくるから高めをケアしながらついていけちゃう。
バットコントロールのいい左を並べときゃOKってのが前回今回でバレちゃったな。
根本的に考え方を変えて左右に広くゾーンを使わないと同じことの繰り返しになるぞ。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) May 16, 2023
まだまだ納得いかない部分も多いとは思うが、この調子で成績を残してくれれば。
投げている球自体は悪くないけど配球が…。今はコンタクト能力の高い左を並べておけばOKの状態
過去3試合を観た僕の印象だが、まず何度も申し上げているように球は悪くない。
ストレートは150kmちょい、ブレーキの効いたカーブ、左バッターの外に逃げるスプリットチェンジ。本人がカッターと呼ぶ縦系のスライダーはあまり効果的には見えないが、カウント球としてなら十分機能しそう。
謹慎を食らう前、2020、2021年シーズンの8〜9割くらいには戻してきている(と思う)。
また自分のコンディションを数値化、管理するなど好不調の波を極力小さくできるのもこの選手の強みと言える。
ただ打たれる。
どこに投げても打たれる。
何を投げても打たれる。
前回の広島戦などは完全に手詰まり状態で、「あとはどこに投げればいいのよ?」というバウアーの表情が印象的だった。
理由としては、各所で指摘されているようにやはり配球かなと。
現状、バウアーがやっているのは数年前からMLBで主流となっている(いた)投球パターン。
ストレート系で最初のストライクを取り、同じコースからスライダーやチェンジアップ(スプリット)等の変化球を沈ませる。球速、軌道がストレートと似ていれば似ているほど打者は幻惑され、手元で変化すればするほど効果は大きくなる。
ただ、このピッチングは基本的にゾーン内で勝負するやり方。
特にバウアーは高めのまっすぐに自信を持っている。そこから変化させる球も高くなりがちで、さらに新しく覚えたスプリットチェンジはいい球と悪い球がはっきりしている。これが左打者にとってはいいカモになっている。
つまり、現状はコンタクト能力の高い左を並べておけばOKの状況が出来上がっている。
高めのまっすぐをケアしながら入ってくる球に狙いを定める。
しかも早いカウントでは必ずストレート系が高めにくるためより狙いやすい。
広島の左打者が内角球を思い切りフルスイングできていたのはそのせいなのではないか。
生トレバー・バウアーのためにハマスタで現地観戦。苦労しながら阪神打線を7回途中3失点にまとめて5勝目。お目当てのシーンを山ほど観たぞ笑
高さよりも左右を最大活用する方が…。コースから多少外れても手を出してくる。日ハムの上沢直之が参考になる?
そして、僕の意見としては高さよりも左右が大事。
評論家や球界OBが口を揃えて「バウアーは球が高いから打たれる」と連呼しているが、僕としては高低差よりも左右の方が重要な気がしている。
もちろん変化球を低めに投げることは大事だが、それ以上に今はゾーン内で勝負しすぎ。
申し上げたようにストレートの軌道から変化させるスタイルはゾーン内での勝負が基本になるわけだが、現状それが通用していないのは明らかなわけで。
それならむしろ左右に広い日本のストライクゾーンを最大限活用した方がいい。
ボール1.5個分ほど外れていてもストライクがコールされる場合もあるし、打者もそれに対応するために多少コースから外れていても追いかけてくる。
打者から遠いコースに落とすやり方が効果を発揮するように思える。
たとえばだが、5月24日に投げた日ハムの上沢直之や前日に先発したチームメイトのR.ガゼルマンが参考になりそう。
昨日の日ハム上沢直之とか今日のDeNAガゼルマンでわかると思うけど、日本って左右にかなりゾーンを広く使っても手出してくるからな。
あと、上沢がやってたみたいに高めまっすぐは日本でも普通に有効なんだよ。
そればっかりだと打たれるよってだけで。あ、トレバー・バウアーの話ね。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) May 26, 2023
中でも上沢直之は140km後半のストレートに大きなカーブ、スライダー、沈む系(チェンジアップ、フォーク)と持ち球がバウアーと似ている。
実際のピッチングを観てもそこまでゾーン内にバシバシ投げ込んでいるわけではなく。
むしろ外に大きく外れるワンバウンドの球でもバッターは手を出してくるし、組み立てによっては高めでも全然OK。
左右に大きく揺さぶったあとの高めまっすぐなどは十分効果的で、一概に低く投げればいいというわけでもない。
真上から投げ下ろす上沢とはストレートの質がやや違うが、選択肢の一つとしてはアリだと思う。
僕は中日立浪監督を嫌いじゃない第2弾。京田陽太放出が間違いじゃなかった理由。ホームでの物足りなさとビジターでの驚異的な弱さ
簡単に初球ストライクを取りに行かない、全打者から三振を取らなくてもいい
なので、バウアーとしてはこの辺の配球をパクればいいのではないかと。
初球のストライクを簡単に取りに行かない。
追い込んだあとはボールゾーンに投げても普通に手を出してくれる。
全打者から三振を取ろうとしなくていい。
日本の打者は多少コースから外れてもバットに当ててくるので、それを逆手にとってゴロの凡打を狙うやり方もあるよという話で。
今よりももう少し(ボール1個分くらい)左右をワイドに使えば、現状の窮屈なピッチングから解放されるのではないか。
あとはアレだ。
あまりに低めばかり意識すると神経質になりすぎて球威が落ちる危険性もある。
だいたいこんな感じである。
ブチ切れバウアー6回2失点で勝敗つかず。放送禁止用語連発からの159km→1塁へ猛ダッシュでピンチを切り抜ける。MLBの一流プレイヤーの負けず嫌いっぷり
今回はまあまあよかった。前回やられた左をよく抑えたし。やっぱりあのスライダーは怖いよね…
実際の試合についてだが、今回はまあまあよかった。
広いバンテリンドーム+貧打の中日というのもあるが、比較的安心して観られた(気がする)。
しかも前回登板でつるべ打ちにあった左をうまく抑えたのが……。
あの失敗を踏まえて高低差を意識して臨んだのだと思うが、同時にボールが適度に散らばっていたのもよかった。
いや、そうなんですよね。
左打者の膝もとに食い込む球はボールゾーンでも普通に振ってくるし、外に沈む系の球はコースから外れていてもぼちぼち反応してくれる。
まだまだ簡単にストライクを取りに行きすぎるシーンも散見されるが、とりあえずは進むべき方向が見えた印象である。
まあでも、やっぱりあのスライダー(カッター)は打ちやすそうなんですよね。
細川成也にスタンドインを許した球もそうだし、オープン気味に構える右打者にとっては非常に見やすい軌道。あの球がフワッと高めに浮いたときはガチでヤバい。
それでも投げないわけにはいかないので、ゾーンの外側に沈む軌道を強く意識するべきかなぁと。
てか、バウアーにはホントにがんばってもらいたい。
同じく期待していた藤浪晋太郎があまりにダメダメなのでww
藤浪晋太郎がまたしても炎上。4登板中3登板で試合を壊す先発はちょっと…。好意的に見てた僕ですら厳しいと思っちゃった
前回も言ったけど、お前がコケたら最悪なんだよ。
僕の今シーズンの楽しみがほぼ終了しちゃう笑
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