アンカハスを吹っ飛ばせ。フェルナンド・マルティネスの殺気に満ちたファイトと顔面が気に入った。この際だから井岡との統一戦を消滅させてやれや笑
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
2021年末にWBO世界S・フライ級王者井岡一翔との統一戦が予定されていた(新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の発見により中止に)IBF同級王者ジェルウィン・アンカハスの次戦が米国で行われる可能性があるとのこと。
ホントに勝ちやがったよフェルナンド・マルティネス。アンカハスとの打ち合いを制して王座初戴冠&井岡一翔との統一戦が消滅。まいったなオイ。クッソ複雑じゃんよ笑
対戦相手は同級13位フェルナンド・マルティネス。現在の戦績が13戦全勝8KOの選手で、日時は2022年2月5日(日本時間6日)が有力とされている。
ただ、まだ正式発表はされていない上にBoxRecにもこの試合しか掲載されていない。
そう考えると、今のところは“第一候補”という位置付けなのか。
またこの試合でアンカハスが勝利したとして、仮に井岡との統一戦を組むとしても……。
時期的には5月以降、夏頃の開催が最適だろうか。
WBO王者井岡一翔も福永亮次との防衛戦を控えている上にコロナの情勢も不透明な中であーだこーだと妄想するのは気が早いが、どちらにしろ久しぶりにジェルウィン・アンカハスの試合が観られることは楽しみである。
フェルナンド・マルティネスがすげえ気に入った笑 殺気に満ちたファイトスタイルと顔面。僕はアンカハスよりこの選手を応援するよ
まず挑戦者(予定)のフェルナンド・マルティネスについてだが、はっきり言ってこの選手はいいと思う。
13戦全勝8KOの戦績はもちろんだが、そのファイトスタイルが。
高く上げたガード&力強い足取りで距離を詰め、左右フックをフルスイングでぶつける。
頭を下げて相手にくっつき、オーバーハンド気味の右を目いっぱい打ち込み左ボディを返す。
近場での的確さが足りない上にディフェンス面もやや心もとない。足運びもカクカクしていてスムーズさが感じられない。
正直、全体的に荒削りで井岡一翔に挑戦すれば手のひらで遊ばれそうな選手ではある。
ただ、あの思い切りのよさ、躊躇のない右オーバーハンドは文句なしに魅力的。
個人的にアンカハス攻略には近場でのフックとボディが有効だと思っているので、そういう意味でも何かを起こすためのネタは持ち合わせていると言えそう。
vsサウスポーで右が伸びるというのも期待感が高まる。
そして、何よりこの選手は顔面がいい。
端正な顔立ちだけでなく、ふてぶてしい表情に華のある佇まいがめちゃくちゃ僕好み。
殺気に満ちたファイトスタイルと相まって、軽量級のスターになるポテンシャルを秘めている(気がする)。
来年2月にジェルウィン・アンカハスに挑戦するダニエル・マルティネスこれはいいな。
殺気に満ちたファイトスタイルはひょっとするかもしれん。
何より十代で刑務所入ってマンモス西的な古株を返り討ちにしてきましたみたいな顔面がいい。
コイツはやるよ。間違いない()https://t.co/bWf6e8vObs
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 24, 2021
似たようなタイプでは元L・フライ級王者のエルウィン・ソトがいるが、あの選手と比べても荒々しさ、アウトロー感ははるかに上。
ジョナサン・ゴンサレス初戴冠。ソト陥落は普通にあり得た結果か。矢吹正道がマッチルームと契約。拳四朗側から興行権も買い取る太っ腹
冗談抜きでこの選手なら打倒アンカハスを果たせるかもしれない。
なので、試合が正式決定した際は僕はフェルナンド・マルティネスを全力で応援しようと思う。
この顔面ですからね(「FULL FIGHT | FERNANDO DANIEL MARTINEZ vs GONZALO GARCIA DURAN」より引用)。
アンカハスつええわ…。接近戦でも落ちない強打と馬力。でも、決して盤石ではないと思うよ
一方、王者ジェルウィン・アンカハスだが、こちらは改めて言うまでもなく強い。めちゃくちゃ強い。
先日「ここ最近のアンカハスは生物的な弱体化を感じる」「時間切れが近い」などとほざいたが、撤回させていただく。
ジェルウィン・アンカハスはそろそろ試合せんのか?
井岡一翔と統一戦やるなら急いだ方がいいんでない? どっちも時間切れ近そうだし。
特にアンカハスは前回生物的な弱体化を感じたからな。
プロモーターやスポンサー事情による長期政権のマンネリ感というか。
晩年の山中慎介と少し被るんだよな。 https://t.co/AlFSbEcbnc
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) October 2, 2021
久しぶりにアンカハスの試合をちゃんと眺めたところ、いや、やっぱりつええわ笑
井岡が「人生で一番強い相手」と評しただけはあるというか、僕がその言葉に引っ張られている部分もあるとは思うが。
身長168cm、リーチ169cmというサイズを活かした遠間からの攻撃はもちろん、接近戦でも強さを発揮できるのが大きい。
右リードで相手の突進を止め、近場では身体をかがめて平然と打ち合いに応じる。
この際のボディ打ちや顔面へのアッパーにも多彩さがあり、1発1発の威力もかなりのもの。
井岡ほどの緻密さは感じないが、とにかく“強い”。どの位置、どの角度からでも強打が打てるのがこの選手の強みと言えるのではないか。
2021年末に井岡に挑戦する福永亮次のことを「仮想アンカハス」と申し上げたが、スケール感、幅の広さ、1発の威力その他、あらゆる面で福永よりも一段上の選手である。
井岡一翔vs福永亮次感想。福永は中間距離で勝負しちゃったか…。その位置の井岡は達人級。でも井岡が下降線に入ってるのは間違いなさそう
とは言え、2017〜2018年あたりの勢いが薄れているのも確か。
日本の帝里木下やジェイミー・コンランをKOした頃はガチで強いと思ったが、直近のジョナサン・ハビエル・ロドリゲス戦などは「おや?」という動きも……。
試合間隔が空いていることも含めて盤石とまでは言えない気がしている。
マルティネスがアンカハスに勝つのは難しい…。近場でのフックが機能すればもしかしたら
はっきり言って、この試合でフェルナンド・マルティネスがアンカハスに勝つのはかなり難しい(と思う)。
それこそマルティネスが過去一のコンディションで当日を迎え、なおかつアンカハスが減量苦でゲロゲロな状態だったとしたら……くらいの確率かなぁと。
ただ、福永亮次が井岡に勝つよりもフェルナンド・マルティネスがアンカハスに勝つ可能性の方が高いとも思っている。
繰り返しになるが、マルティネスの思い切りのよさ、近場での躊躇のなさ、顔面(ここ重要)にはやはり期待感がある。
恐らくだが、アンカハスを慌てさせるには中間距離で勝負していては難しい。
2017年の帝里木下やジェイミー・コンラン、2019年5月の船井龍一などもそうだが、前手の差し合いとコンビネーション勝負では馬力と1発の威力でねじ伏せられてしまう。
特に帝里木下とコンランはアンカハスの強烈なボディに苦しめられた末に心を折られてしまった。
中間距離でこの選手を何とかしようと思えば井岡くらいの精度が必要になるのではないか。
なので、突破口としてはやはり接近戦。
前回のジョナサン・ハビエル・ロドリゲスや2018年9月にドローに持ち込んだアレハンドロ・サンティアゴのような馬力のあるファイターがガツガツ前に出るのが有効と言えそう。
しかもアンカハスは前重心で頭をつけて打ち合うシーンが多いため、必然的にオーバーハンドのフックが見えにくくなる。
前回のロドリゲス戦でも左フックをガードの外から被弾するシーンが散見されたし、左右フックのぶん回しを得意とするフェルナンド・マルティネスにもチャンスがありそうな……。
ベテルビエフ怖えよ笑 顔面流血の冷血漢。マーカス・ブラウンをボロ雑巾に。お前の血も赤かったんだな…。ひょっとしたら危ないんじゃないか? とか言ってスマンw
勝負は体力のある前半かな。ダメージがたまる前に得意な距離での打ち合いに巻き込みたい
要するにマルティネスが活路を見出すにはどれだけ早く自分の距離まで近づくかが重要になるわけだが、果たしてそれができるかどうか。
アンカハスの強烈なワンツー、ボディへのコンビネーションをかいくぐり、頭が当たるくらいの位置での打ち合いに巻き込む。
ボディとストレートをたっぷり意識させたところで大振りのフックを側頭部にドカン。
懸念材料は近場での連打の精度の低さ、ディフェンスのヌルさがだが、とにかくどこかで1発クリーンヒットがあれば。
どちらにしろ勝負は体力のある前半。アンカハスがパンチの軌道に慣れる前&ダメージが蓄積する前にベストショットをぶち当てて流れを掴むしかマルティネスが勝つ方法はない(気がする)。
新井田豊とかいう全盛期ロマゴンと真正面から打ち合った男。新井田豊vs高山勝成は歴代日本人対決のベストバウトで文句ないよな?
いや、マジでがんばってもらいたいですけどねフェルナンド・マルティネス。
ファイトスタイルと顔面がここまで僕好みの選手は本当に久しぶりなので。もしかしたら軽量級では初めてかも? というくらいに。
近いところで言えば元ミニマム級王者の新井田豊だが、僕が現役時代をあまり知らないのと本人のコンプレックスの塊みたいなメンタルがね笑
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る