筒香嘉智(30)さん、30試合.167、HR1、長打率.219、OPS.489、三振率.281、年俸約5億←ちょっと擁護する部分が見当たらんのだが【2021.5.19】
2022年も野球シーズンがスタートして約2か月が経とうとしている。
だが、実を言うと僕は今シーズンの野球をあまり観ていない。
理由は投高打低過ぎてつまらないから。
MLBもNPBもノーヒットノーランや完全試合、それに準ずる試合が量産され、とにかく点が入らない。
投手有利の球場でエース級同士のマッチアップ→両投手の調子がいい場合は高確率で無風な試合となる。
今シーズンはとにかく投高打底が過ぎるな。ボールも飛ばんし。
バンテリンドームとかいうオーバースペックな陰湿球場で好調のエース級同士が登板すればあっという間にこういう無風な試合になる。
今後もノーノー未遂とか完全未遂が量産されるんじゃないの?
正直、全っ然おもしろくねえんだよな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) May 6, 2022
昔からピッチャーの球筋を観てあれこれ言うのは好きだが、さすがにここまで打てないのは……。
ボールが飛ばないのは何となくわかるが、それ以外にも理由があるのか、ないのか。
どちらにしても点が入らない野球は観ていておもしろくない。
これから夏にかけてどうなるかはわからないが、今のところ視聴意欲が戻る気配がないまま日々を過ごしている。
壊滅的な成績を驀進中の筒香嘉智。OPSもついに.500を割り込んで…
上述の通り野球に対する情熱がダダ下がりな現状、唯一僕の関心をひいたのがピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智である。
2022年5月18日(日本時間19日)現在、30試合で打率.167、HR1、OPS.489。
昨シーズン後半にパイレーツに移籍し43試合で打率.268、HR8。満を持して(3年契約の打診を断り1年契約を選択)迎えた2022年シーズンだったが、ここまではまったくと言っていいほど結果を出せていない。
特に直近5試合では16打数1安打(ボテボテの内野安打)5三振という壊滅的な成績。OPS(出塁率+長打率)もついに.500を割り込んでしまった(平均.700~.750前後)。
メジャー1年目で打撃成績が下降中と言われるカブス鈴木誠也は.830、今シーズンはやや苦戦気味のエンゼルス大谷翔平も.753を記録しているのに。
大谷翔平8勝目&40号。これで100K&100投球回&100安打以上のトリプル100も達成。いや、でも今日は完投させなきゃダメな日だったよ…
筒香の成績が振るわないことはそれとなく耳にしていたのだが、ここ最近の不調っぷりはちょっとシャレになっていない。
冗談でも何でもなくスタメンに名前があるのが不思議なレベル。
というわけで、直近の筒香の打席を大急ぎで(笑)振り返ってみた次第である。
バレバレの攻略法。雑魚仕様の配球でさっさと“処理”されている
まず筒香の打席を一通り観て思ったのは、攻略法が完全にバレているということ。
これは日本時代から言われていた課題だが、この選手はとにかく速いまっすぐが苦手。
球速が93マイル(約150km)を超えると途端に打球が前に飛ばなくなる。NPBに比べて球速帯が3、4km上がるMLBではこの部分で苦戦するのでは? と言われていたものがそのまま出ている状態。
相手投手の配球も
・高めまっすぐでファールを打たせる
・内側のカッターor外側からのフロントドアで追い込む
・外にチェンジアップ、シンカー系を落とす
パターンばかり。
高めのまっすぐで最初のストライクを取り、内側のカッターor外側から曲げるスライダーで追い込んだところで外に落として、はい、おしまい。
完全な雑魚仕様の上から目線というか、この打者に球数を使うのはもったいないと思われているのは明らかである。
中でも5月15日のシンシナティ・レッズ戦は酷かった。
4番のダニエル・ボーゲルバックが1HR2四球とチャンスを作ったのに、5番筒香は中飛、三ゴロ、見逃し三振と見事に三タコ。試合は3-1で勝利したものの、筒香に1本出ていればもう少し楽に勝てた試合だった。
パイレーツはもともとチーム打率.224と打撃陣の低迷が顕著だが、その中でも筒香の打率.167は5月19日のスタメンの中では最下位という体たらくである(1割打者が筒香を入れて3人)。
田中マー君日本復帰戦、崖っぷち? の筒香嘉智、二刀流復活の大谷翔平は結局どうなのよ? 2021.4.22時点での振り返り
「自分の感覚と一致していない(キリッ」じゃねえんだよw 打率.167がなーにを言っとる
そして、そんな状況にも関わらずいまいち危機感が感じられないのが……。
「筒香嘉智が“ボテボテ内野安打”から得た自信 ボールを呼び込む軸足に上昇の「証拠」」
直近5試合での唯一の安打(ボテボテの内野安打)についての記事だが、本人の中では「感覚が変わった」「凡退した打席も形は悪くなかった」らしい。
また、5月1日のサンディエゴ・パドレス戦で久しぶりのマルチ安打を記録した際の記事が下記。
「筒香嘉智、16試合ぶりマルチ安打も「まだ自分の感覚と一致している部分としてない部分がある」」
まだ自分の感覚と一致している部分としてない部分がある
日本にいた時も米国に来てからも、結果に左右されることはない
なるほど。
今のところ感覚のズレはあるものの、徐々に上向きになりつつある。
どこかで噛み合えば結果が伴う予感がすると。
なーにを言っとるんだ笑
メジャー3年目の30歳、生え抜きでもない1年契約の助っ人の分際で。
何で春先のイチローみたいなトーンでしゃべってんだよww
打率.167、HR1が結果に左右されなくてどーすんねんww
冗談でも何でもなく、年俸5億円の鈍足ファースト扇風機(長打率.219、三振率.281)が5番に座る状況はファンにとっては殺意を覚える地獄なのではないか。
僕は別にパイレーツのファンでもなければ筒香のアンチでもないが、成績にまったく見合わない(悪い意味で前向きな)コメントにはちょっと笑わせてもらった。
長打を期待されたスラッガーがMLB3年目で通算打率.201、HR17を擁護するのはさすがに難しいっすよね……(「Yoshi Tsutsugo #25」から引用)。
侍ジャパンvs日ハム現地観戦感想。おもしろい試合でしたね。侍ジャパンの強化試合は貧打戦→終盤の謎の粘りで逆転が通常パターンだったけど
打席での反応を観ると上向く可能性もありそうな…。まっすぐへの対応も改善しているし
ただ、打席での反応を観ると言いたいこともわかる気はする。
昨年前半までと比べてスピードボールにお手上げな感じはなく低めの変化球にもついていけている。
高めまっすぐの空振りが減ったことである程度余裕が生まれたのだと思うが、低めに沈む球にも崩されずにしっかりとスイングできていることがわかる。
上述の通り捉えた打球が野手の正面に行くケースもあり、本人的にも“もう少し”なのだと思う。
実際のスタッツでも、4シームの打率は
2020年:.179
2021年:.231
2022年:.250
と明らかな改善が見られる。
最終的にどうなるかは不明だが、少なくともシーズンのどこかで持ち直す可能性はあるのだろうと。
意外と延命できる? かも? でも、せめてチーム打率.224は上回りたいよね
問題はパイレーツにそれを待つ気があるのかどうか。
この先覚醒するかもわからない30歳の助っ人に大事なレギュラーポジションを任せる価値があるのか、ないのか。
阪神・大山悠輔、佐藤輝明、広島・坂倉将吾、レイズ・筒香嘉智。気になる選手の開幕後の調子、成績を振り返る
筒香を見限る要件としては、
・シーズンが終戦する→若手に切り替える
・上位進出を目指してトレードで大物を獲得
のどちらかだろうか。
現在パイレーツは16勝21敗と苦戦中だが、今日ナ・リーグ中地区3位に上がったところなので終戦と呼ぶには早い。
だが逆にここからカージナルスやブリュワーズの上位陣を脅かすほどか? と言われると……。
もともと再建中のチームということを加味すると伸びしろが大きいとも思えない。
そう考えると、案外延命できそうな気も……。
チームが勝率4割ちょいのラインをウロウロしているうちは筒香にも消去法で出番が与えられるのかもしれない。
それでも打率1割後半の鈍足ファースト扇風機(30)にいつまでもリソースを割くとは思えないが。
せめてチーム打率.224を上回りつつ、もう少し長打もほしいですよね。
いや、マジで「感覚のズレが~」とか抜かしてる場合じゃねえんだよ笑
それが実力だと言われればその通りなのかもしれませんが。
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