SNS動画(無断転載)でお馴染みのベン・ウィテカーを初めてちゃんと観た。エズラ・アレニェカに大差判定勝ち。ハメドに比べると怖さがないかな【結果・感想】

SNS動画(無断転載)でお馴染みのベン・ウィテカーを初めてちゃんと観た。エズラ・アレニェカに大差判定勝ち。ハメドに比べると怖さがないかな【結果・感想】

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2024年6月15日(日本時間16日)に英・ロンドンで行われたL・ヘビー級10回戦。東京五輪銀メダリストのベンジャミン・ウィテカーがエズラ・アレニェカと対戦し、3-0(100-89、99-90、99-90)の判定で勝利した試合である。
 
 
以前からちょいちょいSNSで動画(無断転載)が流れてきていたベンジャミン・ウィテカー。アンタッチャブルなファイトと試合中の挑発がナジーム・ハメドっぽいと言われている選手である。
 
ところが僕はこの選手の試合をちゃんと観たことがなく。
今回初の10回戦+無敗のエズラ・アレニェカが相手ということで注目していたわけだが。
 
結果は文句なしの判定勝利。
だが倒すまでにはいかず内容的にはやや消化不良だった(僕の中では)。
 
 
というわけで、試合の感想を適当に言っていくことにする。
 
ジャーボンティ・デービスがマーティンを8RKO。マーティン2R途中までがんばったけど右の器用さが足りなかったかな。デービスを攻略できそうなのはアイツ?
 

ベン・ウィテカーってL・ヘビー級なの!? 勝手に中量級だと思ってた笑

まず最初に「へえ、そうなんだ」と思ったのが、ベン・ウィテカーがL・ヘビー級だったこと。
SNSで流れてきた動画(無断転載)の感じでは中量級(ライト~ウェルター級)なのかな? と勝手に思っていたのだが。
 
動きの軽やかさはもちろん、“ウィテカー”という名前も中量級っぽい(?)。
なので、L・ヘビー級10回戦と聞いて「お前、そんなにデカかったんかい」と意味不明なツッコミを入れてしまった笑
 
中谷潤人vsアストロラビオ、田中恒成vsジョナタン、加納陸vsオラスクアガ。あえてアンダードッグ(アストロラビオ、ジョナタン、加納陸)を応援する
 

開始早々に「ウィテカーが勝ちそう」ってなった。世界挑戦はベテルビエフvsビボルが終わる来年以降ですかね?

では試合内容について。
 
とりあえず開始数十秒で「これはウィテカーが勝ちそうだな」と思ったことをお伝えする。
 
対戦相手のエズラ・アレニェカは12戦全勝10KOの強豪だが、ウィテカーとの相性はあまりよくない。
スピード差、パンチの精度の差は明らかで、アレニェカは1発当てるどころか正面に入るだけでも苦労している。
 
長い腕、妙なハイウエストとヘビー級のルイス・オルティスっぽい体型で1発の威力や馬力もありそう。
だが、全体的にもっさりしていて追い足も足りない。ウィテカーにとってはやりやすい相手だったと想像する。
 
いわゆるウィテカーに経験を積ませるためのマッチメークというヤツ。
 
現在27歳のウィテカーは今回がプロキャリア8戦目。世界王座に挑戦するのは来年か、もう少し先か?
もしかしたらアルツール・ベテルビエフ、ディミトリー・ビボルの2強時代がすぎるのを待っているのかもしれない。
 
ディミトリー・ビボルvsマリク・ジナド。ベテルビエフの代役ジナドが間柴了とそっくりだった件。ビボルの踏み込みスピードと精度に敵わず
 

確かにハメドっぽいけど、ハメドと比べて怖さが足りない気が…

そして動きを観ると確かにハメドっぽい。
 
低いガードに上体反らし、常にポジションを変えるフットワーク、空いた場所にポンポン当てるセンスのよさ、などなど。
 
ちょっとやりすぎちゃうか?
5Rくらいでバテてただろ。
もう少しどっしり構えてもええんちゃう?
 
などと好き勝手なイチャモンが浮かんだものの、12戦全勝10KOの相手にこれだけやれれば十分及第点と言えそう。
 
ナジーム・ハメドvsマルコ・アントニオ・バレラ戦感想。バレラがハメドを完全に攻略した試合。これがポテンシャル頼りのスタイルの限界かなぁ
 
ただ、ハメドと比べると怖さが足りない
 
あの選手は死角から飛び上がるように打ったり、下がりながらのカウンターで切って落としたりと1発KOの空気を常にまとっていた。
 
一方、ウィテカーの場合はそこまでではなく。
スペースがある位置でも手打ち気味で倒される危険は少ない。
 
軽量級と同じように動き回るのは難しい、階級的に1回のミスが致命傷になる等の要因があるのだと思うが、派手なパフォーマンスが(若干)空回りしている印象である。
 

上体反らしが間に合わずに顎をパコーンの危険性。ハメドもヘロール・グラハムもそのパターンでやられた

またこれ系の選手は離れ際、バックステップの際にパンチをもらいやすい。
 
上体反らしが間に合わずに後ろ重心のまま顎をパコーン。
ナジーム・ハメドはもちろん、僕の好きなジュリアン・ジャクソンと対戦したヘロール・グラハム(ハメドと同系列の選手)も同じパターンでやられている。
 
ジュリアン・ジャクソン←アホみたいなパンチ力で対戦相手を全員アミール・カーンにする男。攻撃にパラメータを振り切ったグラスジョー
 
もっと言うと、日本の那須川天心も恐らく似た系統。
反応が遅れ気味になる後半に1発逆転のチャンスがあるのではないか。
 
 
実際、今回のエズラ・アレニェカも途中でそれに気づいて後半はゴツゴツ攻めていた。
 
ガードを固めて頭を下げたまま前進→下を見せた直後にオーバーハンドの右をノールックでブンッ!!
ウィテカーに疲れが見えた7R以降はこの右が危ないタイミングで顔面をかすめるシーンが見られた。
 
できれば同じタイミングで左も出したかったが、疲労とダメージでそこまで至らなかった感じ。
角度的にはむしろ左の方が当たりやすいと思ったのだが。
 

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ハイライト以外はそこまでおもしろくない。あんな動きをずーっとやれるわけがないしね笑

あとはアレだ。
ベン・ウィテカーは四六時中ド派手なパフォーマンスをしているわけではない。
 
サイドに動く際にピョンピョン跳ねたりバックブロー気味にビンタしたり、露骨に背中を向けたり。
SNSで流れてきた動画(無断転載)では映える部分だけを切り取ったのだと思うが、実際の試合ではそこまで露骨ではない。
 
左ジャブで距離を取ったり、近づかれたらクリンチしたり。
 
あのアクションを1試合継続するのが不可能なのは当たり前だが、改めて「まあ、そうだよな」と。
 
極論、ハイライト以外は大しておもしろくないまである笑
 
マドリモフのアップセットに期待する。でもクロフォードを攻略できますかね? クロフォードに勝つには前半3Rまでだと思うけど
 

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攻略法はラフなインファイト。相手のレベルが上がっても同じことができるかが見どころですね

ウィテカーの攻略法もはっきりしていて、ラフなインファイトが最適(だと思う)。
 
上述の通りエズラ・アレニェカも後半からガードを上げてどんどん距離を詰めていたし、腕を振り回してクリンチを振りほどく強引さも見られた。
 
肘が当たって減点を食らったアレも決して悪くはない(と思う)。
判定で勝てないのならどれだけ減点されても同じ。ウィテカーをイラつかせる&疲れさせて1発当てるチャンスをこじ開ける作戦はベターだった(と思う)。
 
ハメドと違って怖さがない分、腹を括って攻められるしね。
 
ナジーム・ハメドvsケビン・ケリー。伝説と言っても過言ではないハメドのベストバウト。両者合わせて7度のダウンの末の衝撃的な結末
 
後半のウィテカーに明らかな疲れが見えたことを考えると、この先レベルが上がった場合にどうなるか? というのが今後の見どころになりそうである。
 
 
おもしろい選手なのでがんばってほしいですけどね(大しておもしろくないと言っただろ笑)。
 
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