映画「ユニバーサル・ソルジャー」感想。ジャン=クロード・ヴァンダムとドルフ・ラングレンのピーク。あと、アリー・ウォーカーがいい味出してる

映画「ユニバーサル・ソルジャー」感想。ジャン=クロード・ヴァンダムとドルフ・ラングレンのピーク。あと、アリー・ウォーカーがいい味出してる

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映画「ユニバーサル・ソルジャー」を観た。
 
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「ユニバーサル・ソルジャー」(1992年)
 
1969年、ベトナム戦争が終わろうとしている中。
作戦中のリュック・デュブロー二等兵は上官のアンドリュー・スコット軍曹が錯乱したことを同僚に聞かされる。
 
 
一目散に逃げ出す同僚を見送ったリュックは彼が来た方向に大急ぎで向かうことに。
目の前には多数の死体、しかもすべての死体から不自然に耳がなくなっている。
 
 
嫌な予感を抑えつつ古い家屋にたどりついたリュックは視界にスコット軍曹と2人の捕虜の姿を捉える。
 
すすり泣く捕虜2人の視線の先でゆっくりと振り返るスコット軍曹。
その手には耳で作ったネックレスが握られている。
 
 
狂気を漂わせるスコット軍曹に戸惑いつつも説得を試みるリュックだったが、彼は意に介す気配がない。
それどころか捕虜の1人に銃を向け、何のためらいもなく引き金を引くのだった……。
 
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ユニバーサル・ソルジャー(字幕版)
 

「ユニバーサル・ソルジャー」を再視聴。メジャーなロボット映画にインスパイアされたのかな?

1992年公開の映画「ユニバーサル・ソルジャー」。
今作はだいぶ前に観たことがあったのだが、ふと思い出して再視聴してみた次第である。
 
なかなかおもしろかった。
 
公開時にどんな評価だったのかを知らない&数日前まで存在すら忘れていたが、普通に見応えがあった笑
 
 
なお監督を務めたローランド・エメリッヒにとってはキャリア初のハリウッド映画とのこと。
この人はのちに「スターゲイト」や「インデペンデンス・デイ」で成功を収めている。もともとそっち側の素養があったのだろうと。
 
また1992年公開、“人体のサイボーグ化”という題材を踏まえると「ターミネーター」や「ロボコップ」にインスパイアされた脚本なのかもしれない。
 
「ターミネーター:ニュー・フェイト」最高だった。ようやくT2の呪縛から解き放たれた。サラ・コナーのカッコよさに震えて眠れ
 
てか、位置づけとしてはB級映画なんですね。
 
確かにストーリーはあってないようなもの。
見どころと言えばベトナム戦争の亡霊と化したスコット軍曹の破天荒さ、リュックとヴェロニカの逃避行、アクション俳優たちのムキムキっぷりくらい。
 
はっきり言って視聴後に残るものは皆無である笑
 
 
・どこまでも追いかけてくるボスキャラ
・撃たれた傷がみるみる治る
・逃避行を続けるうちに深まる絆
・ゴツゴツ感を全面に出したしたアクション
 
うん、完全に「ターミネーター2」ですね。
 
映画「バッドボーイズ RIDE OR DIE」感想。おもしろかったけど登場人物が唐突すぎた。クリスティーン? ジュディ・ハワード? いや、誰だ君らw
 

ジャン=クロード・ヴァンダムとドルフ・ラングレンのピーク。両者とも今作でのイメージを脱却できず

リュック・デュブロー役のジャン=クロード・ヴァンダム、アンドリュー・スコット役のドルフ・ラングレン。
 
今ではすっかりおじいちゃんになった2人だが、今作ではまさに全盛期。ムッキムキの肉体派として画面上を躍動する。
 
そして、実質ここが彼らのピークだったと言っても過言ではない。
 
 
正直、ヴァンダムもラングレンもその後のキャリアで今作のイメージを払拭できていない(気がする)。
 
ラングレン演じるスコット軍曹は無表情、無慈悲なストーカー。血の通わない表情で躊躇なく引き金を引く姿はまさしくバトルサイボーグである。
 
それこそ中盤以降の破天荒キャラより序盤の方がインパクトがあったほど。
要するに「ロッキー4」(1985年)のドラゴなのだと思うが、何だかんだでキャリアを通してあそこから脱却できた感じはしない。
 
ロッキー・ザ・ファイナルがシリーズ最高の名作である3つの理由。意外性と名言のオンパレードの傑作
 
ヴァンダムに関してはさらに顕著。
「ハード・ターゲット」「タイムコップ」「ストリートファイター」「ダブルチーム」と出演作を聞いてもまったくピンとこない。
 
「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」(1999年)、「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」(2009年)、「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」(2012年)と今作をこすり倒していることからもリュックに頼り切りなのは明らかである。
 
 
もちろんこれは僕の意見なので「そんなことはない!!」とおっしゃる方を否定する気はない。
 

スコット軍曹がスーパーで暴れるシーンが好き。野暮なツッコミは禁止な?

今作で僕がもっとも好きなシーンはスコット軍曹がスーパーで暴れるところ
 
負傷したユニソル2体を引きずって冷凍庫に入り、肉を食わせて回復を図る。
 
1体は復活したがもう1体は手遅れ。
 
肉をほお張る1体を尻目に床に横たわるユニソルを蹴り上げ、大声を張り上げるスコット。
「兵卒!! 立て!!」
「クソっ、小隊が全滅か」
 
そして冷凍庫を出た途端に注がれる好奇な視線。
「何を見ている」
 
そこから自分がいかに厳しい戦いに身を投じているか、どれだけ反逆者どもを憎んでいるかの大演説をおっ始める。
 
で、駆けつけた警官隊を射殺して「ほらな?」と。
 
 
うん、たまりませんね笑
 
ユニバーサル・ソルジャーは記憶の消去に最善を尽くしているが、決して完璧ではない。死の直前の記憶が焼き付く、それがふとしたことで蘇る危険を常に孕んでいる。
 
また人工的に細胞を活性化させると高熱を発するため、定期的な冷却を要する。
 
 
生前の記憶の消去が完全ではない。
サイボーグ化による大幅なパワーアップには時間制限がある。
 
ありがちではあるが、作品に深みを出すためにはこういう設定は欠かせない。
強大な力にリスクが伴うのはバトルものの基本である笑
 
映画「リアル・スティール」を全力で人におススメする理由。親子愛、恋人、格闘技、ロボット…。ロマンの塊、近未来版ロッキーの躍動にニヤニヤが止まらないw
 
なお、人の記憶を消したり死後間もない遺体を冷却保存→復活させる技術がある割に携帯電話が一般化されていないちぐはぐさはどうなのよ? という野暮なツッコミはしないようにw
 

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ヒロインのヴェロニカ・ロバーツがいい味を出している。アリー・ウォーカーはテレビドラマの人みたい

そして何より僕好みなのがヒロインのヴェロニカ・ロバーツ。
 
ユニバーサル・ソルジャーの非合法取材中にヘマをする→リュックに助けられてその後行動をともにするわけだが、このキャラがかなりいい味を出している笑
 
気の強そうな見た目に野心家、ハスキーボイス。
そこにヘビースモーカー属性も加わり世間ずれした空気を漂わせる。
 
 
役を演じたアリー・ウォーカーは映画よりもテレビドラマの人とのこと。
米国での立ち位置はよくわからないが、ああいう目がぱっちりして口が大きい顔面は割と好きであるw
 
おお、確かにアリー・ウォーカーだわ笑

 

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ヴェロニカ・ロバーツの立ち位置はアレでよかった? どちら側に寄せるかが中途半端だった

また今作におけるヴェロニカ・ロバーツの立ち位置が正しかったかのかは何とも言えない。
 
局の人気リポーターという立場に胡座をかくタイプで仕事はできるが傲慢で怠惰。
 
遅刻ギリギリに到着しても悪びれもせず、くわえタバコでカメラの前に平然と立つ。
で、サラッとリポートをこなして「何が悪いの?」と。
 
剛を煮やしたディレクター? にとうとう三行半を告げられてしまう。
 
 
初見でアウトローなキャラをぶち上げたものの、リュックとの逃避行パートではあっさり常識人に成り下がる。
リュックの全裸姿に固まったり、身体に埋め込まれた探知機を探すのをためらったり。
 
浮世離れしたユニバーサル・ソルジャーと世間をつなぐバランサーにしたいのか、ターミネーター2のジョン・コナーのようにすべてを受け入れて共に歩む相棒にしたいのか。
 
そこら辺がやや中途半端だったなぁと。
 
ターミネーター2が史上最高で最強の神映画だったわけだが、ぐうの音も出ないほど褒めちぎってやるよ
 
まあでも、ロス行きのバスに乗らずにリュックについていくことを選んだ瞬間はちょっとよかったですよね。
 
バス停に残ったヴェロニカがニヤッと笑う→警官隊に囲まれるシーンは今作のハイライト。
上述したスコット軍曹がスーパーで暴れるシーンの次に好きである笑
 
 
 
そんな感じで概ねご機嫌だった「ユニバーサル・ソルジャー」。
細かいツッコミどころは気にせずおおらかな心で楽しむべき作品であるw
 
5点満点中4点くらいかな。
 
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ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション (字幕版)
 
ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録
 
ロッキー4 (字幕版)
 

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