ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど【結果・感想】

ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど【結果・感想】

グラスゴーイメージ
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2018年6月23日(日本時間24日)、英スコットランド、グラスゴーで行われたWBC世界S・ライト級挑戦者決定戦。同級2位ジョシュ・テイラーと1位ビクトル・ポストルが対戦し、3-0(118-110、117-110、119-108)の判定で勝利。次期王座挑戦権を獲得した一戦である。
 
 
左右へのステップと鋭い踏み込みで攻め込むテイラーに対し、リーチを活かした左リードで対抗するポストル。序盤はポストルのワンツーがヒットするシーンが目立ち、テイラーが苦戦する展開が続く。
 
だが中盤以降、テイラーがガードを上げて距離を詰め、中間距離からより近い位置での打ち合いを挑む。多少打たれても気にせず前に出て、強引に左のオーバーハンドを振り回してポストルを後退させる。
 
そして、10Rにはその左でダウンを奪うなど、接戦ながらも自分の流れを作る。
 
試合はそのままテイラーのペースで終了。
ポイントでは大差がついたものの、内容的には大接戦でテイラーが勝利した試合である。
 
勝利したテイラーは次期王座挑戦権を獲得するとともに、S・ライト級で開催されるWBSSへの参戦希望も宣言した。
 
僕のビクトル・ポストル初のKO負けしちゃうかなぁ…。王者ホセ・カルロス・ラミレスに挑戦! だけど、厳しい試合になりそうな
 

すごい試合だった。上半期ベストバウトじゃないですか? 特にポストルのがんばりには感動した

いや、すごかった。
 
僕はこの試合が正式発表されてからずっとテンションが上がりっぱなしで、1週間前からワクワクが止まらなかったのだが、まさしく期待通りの大激戦だった。
 
大げさかもしれないが、僕の中では上半期のベストバウトでいいかなと思っている。
 
そして、どちらかと言えば僕はビクトル・ポストルのがんばりに感動した。
期待のジョシュ・テイラーがよかったのはもちろんだが、あのアウェイの中であれだけの好ファイトを披露したのはすばらしいとしか言いようがない。
 
うん、さすがは俺のビクトル・ポストルさんであるww
 
なお、試合後の本人が妙にサバサバしていたのはどういうことか。
異様に開いたポイント差についは「お、おう……」という思いしかないが、普通に納得できたのだろうか。
 
とりあえず、あれだけの動きを見せておいての引退などはどう考えてもあり得ない。まだまだトップレベルの力があることは十分に証明したと思うのだが。
 
「僕のジョシュ・テイラー優勝! プログレイスを僅差判定で下す。WBSS S・ライト級おもしろかったな」
 

ポストルの左リードがすばらし過ぎた。内山やトロヤノフスキーとは別物の左だったな

期待の(俺の)ジョシュ・テイラーを大苦戦させた(俺の)ビクトル・ポストル。
 
この試合で特にいいなと思ったのが、やはり得意の左リード。
 
ポストルという選手は基本、懐の広さを活かした多彩な左で相手をコントロールするタイプ。日本の内山高志やロシアのトロヤノフスキーと同様、左で相手との距離を調整して流れを作るスタイルである。
 
そして左リードを多用する分、身体能力系のサウスポーにはやや苦労するのがこの手の選手の傾向である。
内山はジェスレル・コラレス、トロヤノフスキーはジュリアス・インドンゴ。両選手とも、相手のトリッキーな動きについていけずにあっさりとKO負けを喫している。
 
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
 
なので、ポストルもサウスポーのジョシュ・テイラーにはかなり苦労させられるのではないかと思っていた。
 
前後左右への動きについていけず、ジャブをかいくぐられインファイトに持ち込まれる。至近距離でテイラーの連打を浴びる展開になると予想していた。
 
ところが、実際にはまったくそうはならず。
ポストルのジャブはテイラーの動きを十分抑制し、前に大きく突き出した左は再三侵入を寸断していた。
 
これは以前から思っていたのだが、ポストルの相手の動き出しを狙うセンスは凄まじい。
2015年のルーカス・マティセ戦でも動き出しをことごとく捉えていたし、力を溜める一瞬の硬直に合わせる左は内山やトロヤノフスキーのそれとは別次元。
 
今回の試合でも絶えずテイラーと同じリズムでステップを踏み、動き出しの瞬間を見事に捉えていた。
相手がサウスポーだろうが左右に動こうが関係ない。ビクトル・ポストルの長所が山ほど詰まった12Rだった。
 

ジョシュ・テイラーはめちゃくちゃ苦戦したな。もう少しサラッと懐に入れると思っていたが

そして、勝利したジョシュ・テイラーについて。
 
こちらもポストル同様、マジですばらしかったと思う。
テイラーにとってのポストルは間違いなく過去最強で、今後も出会うことがないのでは? というくらいのやりにくさを持った相手。
 
実際、前半はポストルの突き出した左と多彩なリードを攻略できず、思った以上に自分の距離で対峙させてもらえなかった。
 
「ジョシュ・テイラーにはイージーゲームだったか? ライアン・マーティンの何もなさに逆に驚いた。もう少し工夫すると思ったけど」
 
前後左右に動き、タイミングを計って外側に踏み込んでの右。
これをポストルにあっさりとパリングされ、そのままワンツーを被弾。
左のボディストレートはバックステップでかわされ、正面を取られて再びワンツーをもらう。
 
時おり右が当たるものの、序盤4、5Rまでは完全にポストルのペースだったと言っていい。
 
先ほども申し上げたように、僕はテイラーがポストルのリードにここまで手こずるとは思っていなかった。もっとサラッと懐に入り、インファイトに持ち込むのではないかと予想していたのだが。
 

6Rから攻め方を変えるテイラー。リードの差し合いをあきらめ、ガードを上げて強引に前に出る

前半からうまく試合の流れを掴めないテイラーは、6Rから少し攻め方を変える。
 
前後のステップの歩幅をやや広め、一足飛びで間合いを詰める。
これまでよりも半歩近い位置で1発目の右を打ち込んでいく。
 
遠い位置ではリードの差し合いを避け、ポストルの左は極力ガードの上を打たせる。
そこから大きなステップで強引に懐に入り、至近距離で思い切り腕を振る。
 
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
 
テイラーの強引な前進によって、ポストルは徐々に左腕を前に出していられなくなる。
ガードを上げ、至近距離での打ち合いに備える必要に迫られる。
 
そうそう。
ポストル攻略はやっぱりこれ。
 
多少強引にでも前に出て、力を込めて腕を振る。
ポストルに前に突き出した左を引っ込めさせ、無理やり侵入経路を確保する。
 
的確なリードに長身アップライトの構え。
この圧倒的な懐の深さがポストルの最大の持ち味だが、その分フィジカルは脆弱で、それが最大の弱点でもある。
 
多少の被弾を恐れず、無理やり懐に侵入することで活路を見出す。
10Rのダウンなどは典型的なポストル攻略のパターンだった。
 
7Rにポストルのカウンターを被弾して盛大にグラついたが、恐らくテイラーとしてはあれも想定内だったのではないか。
 
「プログレイスvsフラナガン感想。あ、こっち側か。警戒し過ぎなフラナガンが結果的にプログレイス対策を見せた?」
 
あとはアレだな。
ポストルはテイラーのオーバーハンドの左が最後まで見えなかったよね。
 

ポストルをインファイトで真正面から攻略したことが大きいんですよ。テレンス・クロフォードはあっさりあきらめたからね

予想以上に精度の高いリードで健闘したポストル。
そのポストル相手に、ボクシングの幅を見せつけて勝利したテイラー。
 
敵地であれだけのパフォーマンスを見せたポストルは感動的だったし、それを攻略したテイラーもすごかった。
繰り返しになるが、僕の中では上半期のベストバウト認定してもいいくらいの大激戦である。
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 
もっと言うと、ポストルを真正面から崩したジョシュ・テイラーはやっぱりいい。
 
とりあえず、ポストルがここまで懐への侵入を許し、自分の距離を崩されたのは初めて。脆弱なフィジカルが弱点だとは言ったが、実際に攻略した選手はいない。
 
4団体統一を果たしたテレンス・クロフォードも序盤の4、5Rで真っ向勝負をあきらめ、持久走での当て逃げに移行している。
 
そのポストルをここまで攻略したジョシュ・テイラー。
何度跳ね返されてもアタックを繰り返し、あの手この手でポストルを追い詰め、最終的にはダウンまで奪ってみせた。
 
一瞬の隙をついたクロフォードとは違い、真正面からの勝負でダウンを奪った意味はマジで大きい。
大げさでも何でもなく、タイトルマッチにも匹敵するほどの経験になったのではないか。
 
てか、テイラーがWBSS参戦?
やべえなオイ。
 
WBA王者がキリル・レリク。
WBC王者がホセ・カルロス・ラミレスとレジス・プログレイス。
WBO王者がモーリス・フッカー。
 
その王者にジョシュ・テイラーが挑戦?
楽しみ過ぎて糞尿が止まらねえわww
 
そうか。
マイキー・ガルシアなんていらんかったんやww
 
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