ピカソがンゲビンヤナにTKO勝利。アフリカ系選手の大味っぷり、引き出しの少なさ。亀田興毅のアフリカ視察、スカウトにはちょっと期待してる【結果・感想】

ピカソがンゲビンヤナにTKO勝利。アフリカ系選手の大味っぷり、引き出しの少なさ。亀田興毅のアフリカ視察、スカウトにはちょっと期待してる【結果・感想】

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2023年7月15日(日本時間16日)にメキシコ・メキシコシティで行われたS・バンタム級10回戦。WBC同級3位アラン・ダビ・ピカソがサベロ・ンゲビンヤナと対戦し、6R1分24秒TKO勝利。同級シルバー王座を獲得した一戦である。
 
 
戦績24勝1分13KOの22歳、アラン・ダビ・ピカソが南アフリカ出身のサベロ・ンゲビンヤナと対戦した今回。
サウスポーのンゲビンヤナが鋭い左の連打で幸先よくスタートするも、ピカソの圧力を受けて徐々に失速。コーナーを背負った状態で上下の打ち分けを浴びダメージを蓄積させていく。
 
左右に動きながら突破口を探るンゲビンヤナだが、ピカソのガードとプレッシャーを崩せず。
 
6R中盤。
息も絶え絶えになったところでついにセコンドがタオルを投げ入れ試合終了。ピカソの6RTKO勝利が決定した。
 
 
なおこの試合はWBC次期挑戦者決定戦として行われており、先日フローイラン・サルダールに勝利したルイス・ネリとの“最終”挑戦者決定戦が組まれる可能性もあるとのこと。


 
中谷潤人vsアルヒ・コルテス。中谷有利だと思うけどコルテスの健闘に期待する。あるかもしれない井岡vs中谷戦()に向けて。でも、中谷の後半KOかなぁ
 

ピカソには興味なかったけど、南アフリカ出身のンゲビンヤナに注目してたよ

アラン・ダビ・ピカソvsサベロ・ンゲビンヤナ。
 
S・バンタム級の上位ランカーになんちゃらピカソなる選手がいることは知っていたが、“名前が好きじゃない”という最低の理由でこれまでは興味が持てず。
 
ただ、南アフリカ出身のサベロ・ンゲビンヤナと対戦すると聞き「へえ、そうなんだ」と。
 
普段は適当に聞き流すところだが、3150FIGHTの亀田興毅が現地のボクサーをスカウトするためにアフリカに渡ったというニュースを見ていたおかげで俄然視聴意欲が湧いた。
 
正確には亀田興毅が訪れた場所とは違うが、戦績15勝6敗1分とのことでどんな選手なのだろうかと。
ピカソよりもむしろンゲビンヤナの方に注目していた次第である。
 
ジャロン・エニスが観客に強さをアピールしつつロイマン・ビジャをKO。危険地帯に留まる時間が長い…。そういやクロフォードvsスペンスはいつ決裂すんだよ間に合わねえぞ笑
 

最近いろいろな国からお呼びがかかるンゲビンヤナ。“ちょうどいい”踏み台に使われている印象

サベロ・ンゲビンヤナのキャリアを振り返ると、2021年まではほとんど地元での試合。だがそれ以降はロシアやイングランド、今回のメキシコ等、いろいろな国からお呼びがかかっている。
 
ぼちぼちの戦績+実力的にも“ちょうどいい”相手として踏み台に使われている印象。本人としても格上を食えば道が開けることを考えるとそこまで悪い話ではなさそう。
 
と言いつつ、Boxrecによるとすでに約1ヶ月後のイングランドで次戦が組まれているという。
こういう雑な扱いを受け入れなくてはならないのは後ろ盾のなさ、プロモーションの弱さだろうか。日本で言えば、フィリピンのホープを国内上位陣に当てまくって戦績をめちゃくちゃにするあの感じか?
 
亀田興毅がアフリカ系の選手を日本に連れてくるならこの辺りも解消してくれればと思ったり。
 
花田歩夢vsアサエル・ビリャル、力石政法vs木村吉光。すごい試合が2つ出ました。花田はよく勝ったな。力石は相変わらず長かった
 

引き出しの少なさががが。中間距離でジャブが少なく接近戦でもできることがほとんどない

試合の感想だが、なかなかキツかったなぁと。
 
サベロ・ンゲビンヤナは恐らく左のフルスイングが持ち味の選手。
1発の威力、パンチの伸びはなかなかで運動神経もよさそう。
馬力やパンチ力で萎縮させられる相手であれば圧倒的な勝ち方ができるのではないか。
 
ただ全体的に荒削りというか、引き出しが少ない印象。
中間距離ではジャブが少なく接近戦ではあまりできることがない。
 
基本的にヘッドハンターで攻撃パターンは中間距離〜遠間からの強打のみ。
相手のピカソも初回は思い切りのよさに面食らっていたが、2R以降は落ち着いてガードを上げつつ圧力をかけて攻め手を封じていった。
 
ルイス・ネリがフローイラン・サルダールをフルボッコに。階級下&知名度のある相手は得意よねw 井上尚弥vsネリ戦は相変わらず現実味がなくて…
 
申し上げたようにンゲビンヤナは中間距離でのジャブがあまり出ないため容易に射程に入られる。
頭がくっつく位置でもほとんどのパンチが顔面にくる&回転力もないので余裕を持って対処されてしまう。
 
ピカソとしては遠い間合いでは顔面をガードしていればOK。いったん中に入ればハンドスピードと1発1発の精度で上回れる。
ビッグパンチにさえ注意すればまず負けることはない、近場での打ち合いを繰り返せばそのうち倒せると早い段階で判断したのではないか。
 
実際、ンゲビンヤナは3Rあたりですでにゼーハー状態。
ラウンド終了のゴングが鳴るたびに「ふぅー」と大きく息を吐いて顔をしかめる仕草からも疲弊させられているのが丸分かりだった。
 

アフリカ系の選手の荒削り感はなかなかですね。軽量級なら3150fightで実績で実績を作ればチャンスがありそう?

先日ジョン・リエル・カシメロと対戦したフィリップス・ンギーチュバ(ナミビア)もそうだが、アフリカ系の選手の荒削り感はなかなかである。
 
カシメロの露骨な失速とンギーチュバの健闘。僕はンギーチュバをまた観たい。伊藤雅雪の未知の強豪を引っ張ってくる能力と謎の喧嘩腰がクセになる笑
 
現地を視察した亀田興毅によると、とにかく環境が整っていないらしい。
持って生まれたポテンシャル、身体のバネや柔軟性が凄まじい選手はゴロゴロいるが、生活環境や練習環境等で才能を生かしきれていない、才能のみでやっている選手も多いとのこと。
 
挑戦者決定戦に出場するレベルのサベロ・ンゲビンヤナがこれだけ大味なことを考えれば、下位の選手はさらにアレなのかもしれない。
 
 
まあ、日本に連れてきたからといって成功するかどうかは不明ですが。
少なくともバンタム級までなら3150fightで実績を作ればチャンスは巡ってくるかもしれませんね。
 
 
それこそ今回のサベロ・ンゲビンヤナも日本に連れてきてもいいんじゃない?
S・バンタム級、フェザー級の日本人選手がどこまでやれるかの指標になりそう。フィリピンやタイの選手とはまったく違うファイトスタイルだし。
 
でも、それだとこれまでと同様踏み台にされるパターンか?
などなど。
 
好き勝手なことを考えた次第である。
 
 
ちなみに1ヶ月後にンゲビンヤナがイングランドで対戦する相手、Masood Abdulah(マソド・アブドゥーラ? 読めない笑)をちょろっと調べたが、なかなかいい選手っぽい。
 
印象としては日本の尾川堅一に2RKO勝利したジョー・コーディナやライアン・バーネットと似たタイプ。KO負け直後ということを含めてこれまた厳しい試合を強いられそうな……。
 
ジョー・コーディナvsシャフカッツ・ラヒモフすげえ試合。コーディナはこんなに接近戦がうまいんだな。尾川堅一との再戦あるか?
 
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