プロ野球2024年新加入助っ人振り返り。がんばったジャクソン、後半失速したエスピノーザ、早々に弱点が露呈したディカーソン、秒で消えたレイノルズ【感想】

プロ野球2024年新加入助っ人振り返り。がんばったジャクソン、後半失速したエスピノーザ、早々に弱点が露呈したディカーソン、秒で消えたレイノルズ【感想】

2024年プロ野球は横浜DeNAベイスターズが日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスを4勝2敗で下して幕を閉じたわけだが。
まだプレミア12が残っているものの、とりあえず今シーズンは終了である。
 
正直、今年のプロ野球は行きすぎた投高打低のせいでいまいち乗れず。
去年同様、割と冷めたテンションで眺めていた次第である。
 
だが、日本シリーズはめちゃくちゃおもしろかった。
ペナントレース3位、貯金2のDeNAを“日本一”と呼ぶことには抵抗があるが、日本シリーズに限れば最高に楽しめたことをお伝えする。
 
横浜DeNAベイスターズ26年ぶり日本一。ソフトバンクは有原航平の3回降板で詰んだ。好調な打線、相手にダメージを与えた東克樹。DeNAは勝つべくして勝った
 
というわけで表題の件。
今回は「2024年新加入助っ人考察」の振り返りである。
3月にピックアップした新加入助っ人の成績を眺めてあれこれ言っていく。
 
2024年プロ野球、新加入の助っ人適当考察。オドーアの電撃退団を受けて。円安+ハイレベルな日本は海外選手にとって面倒くさい場所
 
まあ、超投高打低シーズンなので数字は当てにならないという噂もあるが、そこは気にせずに。
 

アレックス・ディカーソン(中日)

32試合で打率.205、HR3、打点5。
開幕スタメンに名を連ねたものの、怪我もあって結果を残せず今季限りで退団となっている。
 
 
この選手は開幕前にちょろっと眺めて「ボチボチよさそう」と申し上げている。
スイング軌道的にローボールヒッターでリーチも長い。過去の映像でも沈む球への対応もいい。
日本の投手、配球との相性は悪くないのではないか。
 
ただ高めのまっすぐには脆い印象で、恐らくここを克服できるかが分かれ目になる。
成績の目安は打率.250、HR10前後。このくらいの数字が出れば、まあ“当たり”の部類じゃない?
 
 
結果としては、穴が大きすぎたなぁと。
ローボールヒッターなのはいいが、打てるゾーンは膝もとのみと言っても過言ではなく。高めに弱いどころか外寄りの甘いまっすぐにすら対応できない。
 
DeNAジャクソン、オリックスエスピノーザ、中日ディカーソン、広島レイノルズ。DeNAvsオリックス戦が打低すぎて地獄だった。ディカーソンはでっかい穴が見えた気が…
 
再昇格を果たした5月に3本塁打を放ったものの、すぐに弱点がバレてあとはお通夜状態。
似たタイプのDeNAマイク・フォードは短期決戦で見せ場を作ったが、最下位の中日では当然巻き返しのチャンスはやってこない笑
 
オルランド・カリステのようなユーティリティ性もない、上がり目もないではリリースはやむを得ない。
 

マット・レイノルズ(広島)

2試合で打率.000、HR0、打点1。
7月にカープから契約解除され、10月には自身のSNSで現役引退を表明している。
 
 
レイノルズに関してはもう、言葉がないというか。
開幕2試合目で左肩の不調ということはその前から爆弾を抱えていたのだろうと。
 
 
米国時代の映像ではベースからやや離れすぎ、OP戦では少し立ち位置をベースに近づけているようだが、いざ本番でどうなるか。
恐らく外に沈む球に苦労するタイプなのでそこに注目しておく。
時間をかければ日本野球に適応できるのでは?
 
などとほざいていた頃が懐かしい笑
 
アディオス、レイノルズ。
君は勇敢だった(知らん)。
 
度会隆輝のKY力、思った以上にいいエスピノーザ、評判通りのアンドレ・ジャクソン。レイノルズとディカーソンがいきなり消えたw
 

アンドレ・ジャクソン(DeNA)

25試合で143回、8勝7敗、防御率2.90。
CS、日本シリーズでは初戦を任されるなどエース級の活躍を見せ、契約延長が濃厚とのこと。
 
 
この選手は完全に“当たり”と言ってよさそう。
プレーオフでのピッチングはもちろん、シーズン後半の安定感も素晴らしかった。
 
DeNAがソフトバンクをここまで追いつめるとは。第3戦の東克樹の熱投に感動した。シーズン3位のDeNAの日本シリーズ出場には納得してないけど笑
 
もともとジャクソンは平均スペックが高く期待もされていたが、ピッチングはやや単調。
エース格になれるか? と言われるとちょっと難しいと思っていた。
 
そして案の定、開幕~7月あたりまでは苦労している。
 
だが、どこかの段階でコツを掴んだ印象で、8月の月間防御率2.19、9月は1.59と尻上がりに調子を上げた。
2023年にDeNAに所属したトレバー・バウアーのアドバイスもあり、横に広い日本のゾーンを効率的に使うピッチングを覚えたのだと想像する。
 
シーズン前に「イニングを食うよりも5、6回までを全力で投げる方がよさげ」「概ね7、8勝すればOK」と申し上げたが、後半の調子を維持できれば来年はもう少し数字が伸びそうである。
 
侍ジャパンが台湾(チャイニーズ・タイペイ)に完封負け。飛ばないボールの弊害が大きいよね。現地観戦もしたし、各国の野球に触れて楽しかった
 

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アンダーソン・エスピノーザ(オリックス)

22試合で133.2回、7勝9敗、防御率2.63。
すでに残留も決まっており、報道によると2年総額600万ドル(9億円超)の大型契約だとか。
 
 
エスピノーザは完全に実力を見誤った選手。
開幕前に「複数年を見越した素材タイプ」「シーズン後半にちょろっと出てくる、またはローテーションの谷間で何度か先発する感じになる」などとほざいたところ、いざシーズンが始まると……。
 
開幕から4連勝、防御率0点台という凄まじいピッチングを見せる笑
 
球速は出る、チェンジアップは鋭い、カーブに落差もある。
だけど何となく打ちやすそう。
各球種に尖った特徴がない。

コイツ、マジで何言ってやがるんだと笑
舐め腐っていたことを全力で謝罪させていただくw
 
エスピノーザはこのまま無双するかも? DeNAジャクソンはもう一歩、中日の大失速に絶望が止まらないw
 
今後の懸念材料としては、シーズン後半の失速が露骨だったところか。
6月:1.65
7月:2.50
8月:3.57
9月:4.12
月を追うごとにどんどん防御率が悪化し勝ち星も伸びなくなった(7勝9敗)。
 
もちろんチーム成績が悪いのもあるが、本人的にもこれはどうなのよ? と。
実際8、9月はイニングも食えていないし調子を落としていたのは間違いなさそう。
 
プレミア12がおもしろい。NPBでやれそうな選手が各国1、2人いる。獲得するかは別だけど。NPBの飛ばないボールは害悪でしかないよね
 
確かエスピノーザは通年働くのがキャリアで初だったとか。
要はペース配分や体力的なものが掴み切れていない、足りていないのかもしれない。
 
そう考えると来年以降はむしろ期待できる? のか?
期待していい? のか?
 

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