村田諒太が年末有明に見参! 強打者ブルーノ・サンドバルとのパワー対決を制するか?【予想2016年12月30日】
2016年12月30日、東京・有明コロシアムで行われるミドル級ノンタイトル10回戦に、WBO・IBF世界ミドル級3位の村田諒太が出場する。
対戦相手は元WBC米国王者ブルーノ・サンドバル。19勝1敗15KOの戦績を誇る25歳の強打者で、同じくファイター型の村田の好勝負が期待される。
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今回の試合は7月のタドニッパ戦以来リングから遠ざかっていた村田の希望で実現したもので、2017年以降の世界タイトル挑戦に向けて快勝できるかに注目が集まる。
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なお、この試合は井上尚弥vs河野公平のWBO世界S・フライ級タイトルマッチのアンダーカードとして開催される。
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赤穂さんじゃダメ!! 村田さんの知名度が必要だお!!
年末の有明コロシアムに村田諒太が登場する。
予定されていたWBO世界バンタム級タイトルマッチ井上拓真vsマーロン・タパレス戦が中止になったことを受けて、穴埋めの形で決まったこの試合。7月以来リングから遠ざかっていた村田にとって、2017年以降の世界タイトル挑戦に向けて絶対に落とせない一戦である。
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一部報道によると、最初は井上拓真の代役として赤穂亮vsマーロン・タパレス戦が予定されていたとのこと。だが、テレビ局側の意向で流れたという話である。
要するに、テレビ局にとっては村田諒太>>>赤穂亮ということなのだろう。
ボクシングファンがどちらの試合を観たいかはともかく、一般的な知名度では残念ながら赤穂は村田にはかなわない。年末の視聴率合戦を勝ち抜くためには赤穂の世界戦よりも村田の知名度をとった。いわゆるライト層への浸透=大正義というヤツである。
まあ、個人的にはどちらの試合でも楽しめそうなのでまったく問題はないのだが。
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ブルーノ・サンドバルはこれまでの中で一番身体が大きい。こういうタイプと正面からぶつかるってのはいいね
今回の対戦相手であるブルーノ・サンドバル。この選手の過去の試合をちらっと観たが、なかなかいいのではないだろうか。
やや猫背気味に構え、上体の柔軟さを活かして相手の攻撃をかわす。
大きく身体を振りながら前進し、両腕を力に任せて振り回す。パワフルなスイングで相手を下がらせつつ、なぎ倒すようなパンチでダウンを奪う。
1発1発のパンチが大きく、スイングに風圧を感じるようなファイタータイプの選手である。
ただ、腕を振り回す分ディフェンスは緩い。
大振りスタイルのために顔面ががら空きになる時間が長く、ガードも低い。
攻撃の最中にカウンターをもらうシーンも目につき、紙一重のタイミングで状況が一変する可能性も高そうである。
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また好戦的なファイターではあるものの、とにかく体力がない。
全力で相手を押しまくれる時間帯は長くて2R。
それ以降は途端に手数が減り、肩で息をし始める。
自分の攻撃力がそのまま防御の役割を果たすタイプなので、勢いが落ちるとあっという間に被弾が増えて劣勢に陥るのである。
ここまで見て、もしかしたらあまりいい選手ではないと感じた方も多いのではないだろうか。
正直な話、僕もそう思う。
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だが、僕が「いいんじゃないか」と言ったのは実はそういうことじゃない。
この選手がこれまで村田が対峙したことがないタイプに思えたからである。
Boxrecによると、身長187cmでリーチが185cm。しかも好戦的なファイタータイプ。
恐らく村田にとってはプロ入り以来最も身体が大きな相手である。
過去の相手をざっと見たが、村田は自分より背の高い選手とぶつかるのも初めてではないかと思う。
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村田のパワー面でのガチ感を見るにはいい相手じゃないだろうか
2013年のデビュー以来11連勝中の村田だが、ここまでは体格的に優位な相手との対戦に偏っていた。
もちろん村田はクソまじめな選手なので、相手の強さにかかわらず基本に忠実な試合運びを見せている。特にここ2、3試合は自分のパワーを最大限に活かすスタイルを身につけ、会心の勝利を挙げている。
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ただ、相手とのフィジカル差が大きかったことも確かで、一回り小さい相手をサイズとパワーで吹き飛ばしたという側面も否めない。
ガードを高く上げて相手の攻撃を防ぎ、リーチ差を活かした重いジャブで後退させる。
スペースができたところで得意のボディ。下に意識を向けておいて右の打ち降ろしをドカン。
ある意味フィジカルの差で押し切った試合が多く、その部分での物足りなさは感じていた。
その点、今回のブルーノ・サンドバルは一味違う。
身長もリーチも村田よりも長く、かつ好戦的なスタイルである。
あの攻撃を受けても村田のガードが崩されないのか。
外側から飛んでくる軌道のパンチをうまく外せるのか。
そして、恐らくこれまでで最もフィジカルの強い相手と正面衝突しても前に出られるのか。
特にパワー面において、村田の本領が観られるのではないかとちょっと期待している次第である。
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村田の4RKO勝利を予想します。いい相手だとは言ったけど、村田が負けるとは言ってない
今回の勝敗予想だが、村田の4RKO勝利でいきたい。
はい。村田の勝ちです。圧勝です。
ブルーノ・サンドバルのフィジカルと好戦的なスタイルには期待が持てると申し上げたが、残念ながらこの選手が村田に勝つのは難しい。というより、普通に一方的な試合になるのではないだろうか。
攻撃力は確かに注目ポイントの一つだが、この選手はとにかく雑だ。
試合開始直後から上体を振りつつ無遠慮に間合いを詰め、いきなりのフルスイング。ジャブで距離を測って~などという気はさらさらない。得意な中間距離でガードもお構いなしで思い切り両腕を振り回す。
相手が嫌がるかどうかより、自分がいかに気持ちよく腕を振ることができるか。そちらの方に比重を置いた選手である。
恐らくあのパンチは村田のガードを破ることはできないし、あれだけ腕を振り回していれば先に当たるのは村田の左だ。
相手が攻めてくれば大きく跳ねるように後ろに下がり、距離が詰まれば上体を振ってダッキングやスウェーでパンチを避ける。防御面でいえば、一つ一つのアクションが大きく無駄が多すぎる印象が強い。
ハの字型のガードの真ん中を村田の左が突き抜け、サンドバルの顔が跳ね上がる。
サンドバルはワイルドなフックとストレートで応戦するが、村田の堅いガードを破ることができない。
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徐々に顔全体を紅潮させ、村田の圧力に押されて後退するサンドバル。
得意のスウェーでいなそうとするが、間に合わずに被弾を重ねる。
サンドバルをコーナーに追い詰め、得意の左ボディを突き刺す村田。
至近距離で左を2発、サンドバルの頭が下がった瞬間に打ち降ろしの右を1発。
サンドバルが苦し紛れのスイッチからカウンターを返す。
村田の鼻先をかすめるものの、わずかに届かず。
逆に打ち終わりを狙われ、右の打ち降ろしを被弾、たまらずダウンを喫する。
カウント8で何とか立ち上がるが、戦意喪失を見て取ったレフェリーが試合をストップする。
もしかしたら序盤の1、2Rまではサンドバルが勢いに任せて下がらせるシーンもあるかもしれない。だが、それでもこの選手が村田からクリーンヒットを奪うのは難しいように思う。
ガス欠を起こした3Rに流れが変わり、ラウンド終盤には青息吐息。4Rには村田の一方的な展開になり、ラウンド終了間際にレフェリーストップがかかる。
たとえ粘ったとしても、せいぜい5、6Rまでいけば上出来ではないだろうか。
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まさかの番狂わせがあるとすれば序盤の猛攻で村田をたじろがせたとき。ないとは思うけど、サンドバルのアッパーが当たれば……
村田の圧勝で終わると申し上げた今回の試合だが、苦戦があるとすればやはり序盤の1、2R。体力満タンのサンドバルの勢いに村田が巻き込まれた場合だろうか。
あの力任せのフックやストレートが村田のガードを崩し、打ち降ろしの右につながれれば、もしかしたら危ない場面が出てくるかもしれない。
また、この選手は体を右に倒した状態からのアッパーが得意である。これがガードの間から顔面を捉えるようなことがあれば、冗談抜きで何かが起きる可能性も考えられる。
まあ、十中八九大丈夫だと思うし、そうでなければ困る。
この選手に苦戦するようでは、いくらタイトルマッチの実現を叫んでもあまりに説得力に欠ける。
パワーの相手をパワーでねじ伏せる村田の試合運びに期待である。
と言っても、ブルーノ・サンドバルが今までの中では強敵であることは間違いない。正直、これまでの相手は「負けたら引退した方がいい」ような選手ばかりだったが、今回の試合で圧勝できればさすがにタイトルマッチに進んでもいいと思う。
「世界前哨戦」と銘打たれたこの試合。村田の豪快KOに期待である。
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2017年、何かのタイミングでビリー・ジョー・サンダース(ソーンダース)がこっちを向いてくれればいいんですけどね。
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