MLBもうシーズン終わるってさw 日本人選手ラスト振り返り。マエケン、田中マー君、最強のダルビッシュ有。秋山翔吾と筒香【2020.9.26感想】
MLBレギュラーシーズンが大詰めを迎えている。
2020年9月26日(日本時間)現在、プレーオフに進出するチームも出揃い、各チームのエース級もそろそろ最終登板を終えた頃。いよいよワールドシリーズ制覇に向けた短期決戦がスタートするわけだが……。
って、マジで?!
おいおいおいおい。
MLBって、もうレギュラーシーズン終わるらしいぞw
あれだけ「コロナ怖い」「やりたくない」「でも金はよこせ」と揉めまくって、ガタガタわめき散らした挙句に9月で終わるの?
いや〜、すげえなMLB。
しょーもない。
マジでしょーもない。
わかっちゃいたけどクッソしょーもない。
日本のプロ野球は緊急事態の中でも何とか120試合を確保してシーズンの体裁を保っているというのに。
「世界一強い選手会を擁する」と言われるメリケンリーグ、ガチでクソだわww
そんな感じ(どんな感じ?)で、日本人選手の振り返り企画も今回がラストとなる。
なお次回があるとすればプレーオフなのだが、そこは僕のテンション次第ということで。
投手大谷翔平の洗練されっぷりに驚いた。打者大谷翔平はよーわからん。コイツのせいで野球のルールを変えなアカン? やっぱりモノが違うってあるんやね
日本人野手陣感想(2020年9月26日時点)
まずは例によって日本人野手陣について。
と言っても、僕はすでに今シーズンの大谷翔平にはまったく興味がない。
取り上げるのは秋山翔吾と筒香嘉智だけなのでアレだが、そこは我慢していただければと思う。
投手大谷翔平が酷い。世界最高峰のリーグでスターターを務めていいレベルではない。MLB開幕日本人投手登板振り返り
筒香嘉智(レイズ)
49試合 打率.199 本塁打8 打点23 安打30 盗塁0
先日のフィリーズ戦では5回からの代打出場で2打数1安打。1打席目のレフトフライも93マイルのストレートをうまくすくい上げた当たりで、打ち方も少しだけいい感じになってきた気もするが……。
まあ、根本的にはそこまで変わってはいないのかなと。
前戦でのメッツ戦では先発ワカの速球についていけず、相変わらずスピードボールへの対応が厳しいことを露呈している。特に1打席目の空振り三振などは「ああ、だよな……」と妙な納得感のある打席だった。
ここからチームはプレーオフに進むわけだが、相手投手のレベルが一段上がる舞台で筒香がどの程度できるかは何とも言えないところである。
変化球とか低めの球への対応力がある分、マジで惜しいんすよね。
田中マー君日本復帰戦、崖っぷち? の筒香嘉智、二刀流復活の大谷翔平は結局どうなのよ? 2021.4.22時点での振り返り
秋山翔吾(レッズ)
52試合 打率.240 本塁打0 打点9 安打36 盗塁6
前回も申し上げたが、シーズン後半からの秋山はかなりいい。
語彙が貧弱なせいでうまく表現できないのだが、とにかくボールの待ち方、タイミングの取り方がいい。
もともとこの選手は身体の近くまでボールを引きつけて広角に強い打球を打ち分ける打撃が持ち味。だが、シーズン序盤はMLBの投手の球威に対応できない打席が続いていた。
ストレートに押し込まれ、始動を早めると変化球に泳がされる。膝元に食い込むカッター系の球には手も足も出ない状態。
そんな中、8月下旬〜9月上旬あたりで明らかに打撃の質が変わってきた。
最近15試合の打率が.333、7試合では.303とリードオフマンとして十分な成績を残している。
直近のツインズ戦では94、95マイルをポンポン出す速球派のホセ・ベリオスからヒットを打ったのもよかった。
ストレートをしっかり見極め、外高めに甘く入ってきたスライダーをレフト戦にツーベース。内容的にも評価できるものだったと思う。
シーズン前はどの程度やれるかがまったく想像がつかなかった秋山だが、この調子でプレーオフでの躍動を期待している。
日本人投手陣感想(2020年9月26日時点)
お次は投手陣について。
以前にも申し上げたが、今シーズンの日本人投手はかなりいい。
中でもヤンキースの田中マー君、ツインズのマエケン、カブスのダルビッシュ有の先発陣は軒並みいい状態をキープしている。
どのチームもプレーオフに進むのでさらなる活躍に注目である。
MLB日本人選手振り返り。上り調子の秋山翔吾と相変わらずの筒香。山口俊、田中マー君、マエケン、ダルビッシュ有
ちなみにマリナーズの菊池雄星には個人的に興味がないので全スルーでw
田中将大(ヤンキース)
vsブルージェイズ
4回、95球、被安打8、奪三振5、四死球3、失点5、自責点3
3勝3敗0S
キャンプ中の頭部打球直撃により出遅れた2020年シーズンだったが、最終登板のブルージェイズ戦で負け投手となり成績は3勝3敗 防御率3.56。
数字上はパッとしないが、前々から連呼しているように今年の田中マー君はなかなかいい。
2020年の田中将大はちょっと期待していいかも? ストレートの球速が92マイル付近にボーダーラインがあるんだろうな。まあ、もうすぐシーズンが終わるんですけどねw
この日はストレートの球速が92マイル弱とややスピードが足りずに8安打を許したものの、それでも田中マー君の大舞台での強さは特筆もの。プレーオフではしっかり立て直してくることを期待している。
てか、クソ守備と異様に厳しいアンパイアという、妙な巡り合わせの悪さもあったよね。
ついでに言うと、今回は普通のストレートよりもツーシームの方がスピードが出ていたのがちょっとおもしろかった。右打者の外側からバックドアでゾーンに入れるヤツとか、本当に好きなんですよね自分ww
7年契約の最終年?
どう考えてもヤンキースは契約延長するべきでしょ。
7年間で78勝、しかも最終年はクソみたいな短縮日程という。
ここまで安定感のある投手を手放す理由はどこにもないと思うんですけども……。
前田健太(ツインズ)
vsタイガース
6回、94球、被安打4、奪三振9、四死球0、失点3、自責点3
6勝1敗0S
シーズン最終登板で勝利を挙げ、最終成績を6勝1敗 防御率2.70としたマエケンこと前田健太。
この日ははっきり言ってめちゃくちゃよかった。
スライダーはクイッと曲がり、チェンジアップは右斜め下にスルっと落ちる。たまに投げるツーシームも効果的で、92マイル前後のストレートをより速く見せる緩急も素晴らしい。
ここ最近、調子がやや落ち気味で心配していたところだが、日米通算150勝がかかっていたこともあって初回からガッツリ気合いも入っていた。
うん、相変わらずメンタルがそのままパフォーマンスに出るよなタイプだよなマエケンって。
3、4回とか、制球力も抜群でビッタビタでしたからね。
あそこまで全球種をコースにバシバシ決めればそうそう打たれることはない。キャッチャーもリードするのが楽しかったんじゃないの?
6回に若干息切れしてミゲル・カブレラにホームランを許したものの、7回はしっかり立て直しての降板。バルデリ監督がマエケンのワイルドカード初戦登板を示唆したらしいが、そりゃそうでしょとしか言いようがない。
日米通算150勝おめでとうございます!!
ダルビッシュ有(カブス)
vsホワイトソックス
7回、94球、被安打3、奪三振5、四死球1、失点0、自責点0
8勝3敗0S
ラストはやっぱりこの人、カブスのダルビッシュ有である。
シーズン最終登板を7回被安打3、無失点に抑えて8勝目を挙げ、日本人初の最多勝を確実にしたわけだが……。
いや、すごかった。
今回はマジですごかった。
2020年のダルビッシュはサイヤング級のピッチングを続けていると申し上げてきたが、この日の投球は誇張抜きで風格とレベルの違いを見せつける内容だった。
山口俊、渡米翌日にDFA。このまま獲得球団がなく自由契約なら巨人復帰か。すべてが不運だったよな。顔面の迫力に比べて繊細なんだよコイツは
何と言うか、球の強さが違う。
田中マー君のような変化球投手とはまるで別物。大谷翔平の160kmよりもさらに迫力がある。
ベース板の上での球の強さ、勢いはダルビッシュの持ち味だが、この日はその部分が特に別格だった気がする。
アレなんだよな。
スライダーでもカーブでも、打者の近くで加速する感じで沈むんですよ。
フワッと落ちるのではなく、ギュルルン!! というイメージ。スピンの速度が増すというか。
うまく説明できないのだが、とにかくすごい。
これは実際に映像を観て欲しいですよね。僕の言いたいことが多少は伝わると思うので。
Yu Darvish. 98mph ⛽️ pic.twitter.com/U76odTikj1
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 26, 2020
Yu Darvish, Wicked 90mph…Pitch. ? pic.twitter.com/sIvcPLcFIK
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 26, 2020
それだけに今シーズンの変則日程は残念極まりない。
前回、前々回とやや落ち気味だったところを最低限度で持ちこたえて、本来ならここからもう一度ギアを上げて後半戦に向かうタイミングだったのに。
まさかの60試合でのシーズン閉幕ですよ。
オールスター戦後からいよいよダルビッシュの本物っぷりを堪能できるはずだったのが、クソシーズンのおかげで正当な評価も得られないのは腹立たしいことこの上ない。
ダルビッシュが日本投手初「最多勝」ほぼ手中 単独トップの8勝目「プレーオフもシーズンの延長だと思って投げていきたい」
うん、だよな。
どれだけプレーオフだなんだと騒いでも、結局シーズンの延長みたいなもんだからな。
優勝したチームが喜んでる映像も観たけど、まったく“優勝感”がなかったですからねww
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