クレベルが強過ぎてドン引き。牛久絢太郎撃沈。スタンドでのヌルさが付け入る隙とか言われてたのに。打倒クレベルに金原を推してたけど厳しいかもしれんね【RIZIN39感想】

クレベルが強過ぎてドン引き。牛久絢太郎撃沈。スタンドでのヌルさが付け入る隙とか言われてたのに。打倒クレベルに金原を推してたけど厳しいかもしれんね【RIZIN39感想】

2022年10月23日にマリンメッセ福岡で開催されたRIZIN39。第12試合で行われたフェザー級タイトルマッチで挑戦者クレベル・コイケが王者牛久絢太郎に2R1分29秒タップアウト(三角締め)で勝利、念願の王座戴冠を果たしている。
 
 
2020年大晦日のRIZIN初参戦からオール一本勝ちを継続中のクレベル・コイケが迎えたタイトルマッチ。
対戦相手の牛久絢太郎は2022年4月の初参戦でいきなりタイトル挑戦者に抜擢され、王者斎藤裕を下して戴冠に成功。翌年4月の再戦でも判定勝利を挙げて今回のクレベル戦に進んでいる。
 
僕は以前からこの試合を楽しみにしていて、特にクレベル・コイケは現地観戦したカイル・アグォン戦で衝撃を受けたこともあってずっと注目してきた選手である。
一方の牛久絢太郎も前回の斎藤戦を現地で観て「いい選手だな」と思った経緯がある。
極端な話、メインイベントのためだけにPPVを購入したと言っても過言ではない。
 
この日はUFCのライト級王座決定戦、チャールズ・オリベイラvsイスラム・マカチェフ戦もあり、僕にとってはマジでMMA三昧だったことをお伝えしておく。
 
オリベイラvsマカチェフUFCライト級頂上決戦最高かよ。ここまでオリベイラが何もできないとは。思てたんとは違ったけど大満足
 

クレベル強過ぎワロタw 牛久ならチャンスがあると言われてたのに

試合の感想だが、この日のクレベルはクッソ強かったなと。
 
試合前にいろいろな人の展望を眺めたのだが、意外と牛久が勝つかも? という意見が多かった印象。
 
「クレベルが有利だとは思うが、牛久にも全然チャンスはある」
「オールラウンダーな牛久が強さを発揮する展開もあり得る」
 
この試合は言うほどクレベルが圧勝するとは思えない。
むしろ牛久が打撃で仕留める可能性もあるのでは?
なぜなら牛久は何でもできるタイプだから。
 
だいたいこんな感じだろうか。
 
僕は勝敗どころかどんな展開になるのかすら予想できなかったのだが、少なくとも現地観戦した斎藤戦で牛久絢太郎がいい選手であることは認識できた。
多くの方がおっしゃるうようにクレベルも気を引き締めていかないと危ない? かも?
それこそ前戦の萩原京平戦のようなイージーゲームにはならないだろうと。
 
ベストバウトは井上直樹vsアーチュレッタ。一番刺さったのはブアカーオ。朝倉海はアーチュレッタに勝ち筋ありますかね?
 
ところがふたを開けてみたらクレベルのワンサイドゲームだったという。
開始直後から牛久を圧倒し続け、2R早々にグランドからの三角締めでタップアウトを奪ってしまった。
 
いや、マジか。
これはちょっと意外だったというか、まさか牛久がここまで何もさせてもらえないとは。
今回のクレベルは完全に一段上の強さを発揮していた(気がする)。
 

スタンドでの被弾で毎回ピンチを迎えるクレベル。付け入る隙があるならそこだろうと思ったけど…

僕が思うクレベル・コイケは「スタンドでのピンチをしのぎ、グランドに引きずり込んでからポペガー」の人。
 
序盤はスタンドでの打撃を展開、変なタイミングのパンチは危険度も高いが同じくらい被弾もする。カイル・アグォン戦、朝倉未来戦、佐々木流迦戦といずれも明確に効かされてグラつくシーンが見られた。
 
ただ、そこからの粘りがクレベルの持ち味でもありフィニッシュまでの王道パターンにもなっている。
 
打撃でダウン→グランドに誘い込んで徐々にペースを掴む→2Rに決定的な場面を作ってポペガー。
オールラウンダーのカイル・アグォン、グランドにも対応できるストライカーの朝倉未来、打撃の成長著しいグラップラーの佐々木憂流迦。
それぞれ特徴が異なる選手を同じようなパターンで下しているわけだが、同時に立ち技のディフェンスには若干のヌルさがある。
 
申し上げたようにこれまで何度もスタンドでピンチを迎えている&テイクダウンがそこまで強くないことを考えると、やりようによってはこじ開けられる可能性は十分ある。
 
で、今回の牛久絢太郎ならそれができるのでは? 打倒クレベルを果たせるスペックの持ち主なのでは? と言われていた(僕も漠然とそう思っていた)次第である。
 
言い訳の余地なしの未来vsケラモフ、大番狂わせの鈴木千裕vsパトリシオ、納得の扇久保vsアーチュレッタ。クレベル、ケラモフに対抗できるのって結局金原だけじゃ?
 

この日のクレベルはスタンドにいっさい付き合わない。歴代MAXに強かったと言ってもいいんじゃない?

ところが困ったことにこの日のクレベルはいっさいスタンドに付き合ってくれない。
 
いつもよりも半歩ほど遠い位置で対峙し、前蹴りを見せながら徐々に距離を詰める。
そして牛久をコーナーに詰めたところでミドルを見せてタックル→あっさり上のポジションを取ってしまう。
 
いや、嘘だろ。
最初は打撃から入るはずだったじゃん。
いきなりテイクダウンにくるとか、そんな話は聞いてねえぞ(知らん)。
 
自分のタイミングでグランドに持ち込みさえすればそこから先はクレベルの独壇場。
長い腕と足を駆使して首に絡みついてひたすら極めのチャンスを待つ。
どうにか逃げようとする牛久の足を掴み、再びグランドに引きずり込んで下から三角を狙う。
 
2Rも開始早々キックの打ち終わりに足をキャッチしてグランドに移行。一度はスタンドに戻されたものの、ロープ際で足を刈り取りさらっと寝かせてしまう。
 
と思っていたら……。
いつの間にか両足を首に絡ませ、あれよあれよという間にポペガー!!→牛久のタップで勝負あり。
上述の通り王者牛久に何もさせないまま王座戴冠を果たしてしまった。
 
すごいなオイ。
すご過ぎるだろクレベル・コイケ。
 
強いて危ない場面を挙げるなら1R開始直後のサイドキックとテイクダウン間際のギロチン、2Rに足首をキャッチされたところくらいか。
グランドに移行するキワの部分でわずかに「お!!」という瞬間があったものの、それ以外は完全なワンサイドゲーム。RIZIN参戦以降MAXに強かったのではないか。
 
僕のクレベル・コイケ is Back。佐々木憂流迦にバックチョークの一本勝ちウェーイ。フィジカルお化け倉本一真も復活のTKOすごかった
 

打撃の残像を意識させつつあっさりテイクダウン→グランドで疲弊させてポペガー。金原なら打倒クレベルの可能性があると思ってたけど…

僕は圧倒的な極めの強さとスタンドでの危なっかしさの共存がクレベル・コイケの特徴(魅力)だと思っていたが、この試合に関してはほぼ付け入る隙はなく。
 
これまでよりも遠い(相手の打撃が届かない)位置で対峙し、打撃の残像を意識させつつテイクダウン→あっさりグランドに移行する。
そして上だろうが下だろうがお構いなしに自分の展開を押し付け、たっぷり疲弊させたところで三角締めでフィニッシュ。
 
マジな話、クレベルにあそこまで割り切った試合運びをされたらどうにもならない。
僕はもう一度やれば朝倉未来にも勝機があると思っていたが、本当に申し訳ない。この試合を観た後では「いや、ちょっと厳しいだろ」と言わせていただく。モーター式の手首が絶賛回転中である笑
 
以前申し上げた通り僕は日本人でクレベルに勝てるとしたら金原正徳だと思っているのだが、残念ながらそれも揺らぎつつあるww
 
金原正徳vsクレベル・コイケが楽しみすぎる件。RIZINでこれだけワクワクするのは久しぶり。予想もクソもない、金原がんばれ。「僕には強さしか残っていない」にはしびれたよね笑
 
日本人縛りをなくせばウガール・ケラモフが思いつくが、クレベルvsケラモフ戦はプロモーション的にキツそう笑
 
下から絶対極めるマンのクレベルが強フィジカルで上からねじ伏せるケラモフにどう対処するか。個人的には興味深い組み合わせなのだが、RIZIN側が渋りそうな気ががが。
 

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